JPS61268633A - ラセミ有機アミンの光学分割方法 - Google Patents
ラセミ有機アミンの光学分割方法Info
- Publication number
- JPS61268633A JPS61268633A JP10695085A JP10695085A JPS61268633A JP S61268633 A JPS61268633 A JP S61268633A JP 10695085 A JP10695085 A JP 10695085A JP 10695085 A JP10695085 A JP 10695085A JP S61268633 A JPS61268633 A JP S61268633A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- organic amine
- racemic
- clathrate compound
- spirobifluorenol
- clathrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
- Hydrogenated Pyridines (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はラセミ有機アミンをその対掌体に光学2分割す
る方法に関する。
る方法に関する。
(従来の技術)
不斉炭素原子を含む有機アミンは生物界に広く存在し重
要な生理活性を有するものが多いが、このような有機ア
ミンを製造する場合、ラセミ形の化合物を生じる合成法
によることが一般的である。
要な生理活性を有するものが多いが、このような有機ア
ミンを製造する場合、ラセミ形の化合物を生じる合成法
によることが一般的である。
しかしながらこのような化合物の生理活性発現には、一
方の対掌体のみが関係していることが多いので、合成に
よって得られたラセミ体を光学分割することが重要であ
る。
方の対掌体のみが関係していることが多いので、合成に
よって得られたラセミ体を光学分割することが重要であ
る。
従来、いくつかの光学活性酸がこのような有機アミンの
光学分割に有効であることが見出されているが、そのう
ち工業的に主に使用されているものに シツウノウスル
ホン酸および酒石酸がある。しかし、 これらの酸は非
天然型が得られ難いことから、天然型に比べて非常に高
価であること及び水溶性であるために、回収が困難であ
り経済的に問題である等の欠点がある。さらに、これら
の方法はジアステレオマー塩を形成させるものであるた
めラセミ有機アミンに対し光学分割剤を等モル加える必
要がある。
光学分割に有効であることが見出されているが、そのう
ち工業的に主に使用されているものに シツウノウスル
ホン酸および酒石酸がある。しかし、 これらの酸は非
天然型が得られ難いことから、天然型に比べて非常に高
価であること及び水溶性であるために、回収が困難であ
り経済的に問題である等の欠点がある。さらに、これら
の方法はジアステレオマー塩を形成させるものであるた
めラセミ有機アミンに対し光学分割剤を等モル加える必
要がある。
(本発明が解決しようとする問題点)
本発明は回収が容易かつ少量でよくしかも応用範囲が広
い光学分割剤を提供することを目的とする。
い光学分割剤を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段)
すなわち、本発明は、ラセミ有機アミンを(+)又は(
−)−スピロビフルオレノールと反応せしめてラセミ有
機アミンの一方のみの光学異性体と選択的に包接化合物
を形成させ、次いで該包接化合物を分離し、分解して所
望の当該有機アミンの対掌体として取得することを特徴
とする1つ又は2つ以上の不斉炭素原子を有するラセミ
有機アミンをその対掌体に分割する方法である。
−)−スピロビフルオレノールと反応せしめてラセミ有
機アミンの一方のみの光学異性体と選択的に包接化合物
を形成させ、次いで該包接化合物を分離し、分解して所
望の当該有機アミンの対掌体として取得することを特徴
とする1つ又は2つ以上の不斉炭素原子を有するラセミ
有機アミンをその対掌体に分割する方法である。
(+)又は(=)−スピロビフルオレノールと包接化合
物を形成させるのに通した有機ア ゛ミンは少なくとも
1つ又は2つ以上の不斉炭素原子を有し、アミン窒素原
子が、脂肪族、脂環式又は複素環式部分で置換されてい
るかあるいは脂肪族、脂環式又は複素環式部分の一部を
なす第一、第二または第三級アミンである。この脂肪族
、脂環式又は複素環式部分は、さらに脂肪族、脂環式、
複素環式の基、ハロゲン、水酸基、アルコキシ、ニトロ
、トリフルオロメチルなどで置換されていてもよい。
物を形成させるのに通した有機ア ゛ミンは少なくとも
1つ又は2つ以上の不斉炭素原子を有し、アミン窒素原
子が、脂肪族、脂環式又は複素環式部分で置換されてい
るかあるいは脂肪族、脂環式又は複素環式部分の一部を
なす第一、第二または第三級アミンである。この脂肪族
、脂環式又は複素環式部分は、さらに脂肪族、脂環式、
複素環式の基、ハロゲン、水酸基、アルコキシ、ニトロ
、トリフルオロメチルなどで置換されていてもよい。
本発明において用いられるこれらのラセミ有機アミンの
うち、その少なくとも一方の光学異性体が(+)又は(
−)−スピロビフルオレノールと形成する包接化合物が
結晶性を示すものが特に好適に用いられる。
うち、その少なくとも一方の光学異性体が(+)又は(
−)−スピロビフルオレノールと形成する包接化合物が
結晶性を示すものが特に好適に用いられる。
好適な有機アミンとしては、例えば、2−アミノブタノ
ールの如きアルキルアミン、DL−フェニルグリシンの
如きアラルキルアミン、および3−メチルピペリジンの
如きピペリジン類、1−(p−メトキシベンジル)−1
・2・3・4・5・6・7・8−オクタヒドロイソキノ
リンの如きイソキノリン類、3−ヒドロキシ−N−メチ
ルモルフィナンの如きモルフィナン類等の複素環式アミ
ンを上げることができる。
ールの如きアルキルアミン、DL−フェニルグリシンの
如きアラルキルアミン、および3−メチルピペリジンの
如きピペリジン類、1−(p−メトキシベンジル)−1
・2・3・4・5・6・7・8−オクタヒドロイソキノ
リンの如きイソキノリン類、3−ヒドロキシ−N−メチ
ルモルフィナンの如きモルフィナン類等の複素環式アミ
ンを上げることができる。
本発明方法は、まず、かかるラセミ有機アミンと(+)
又は(−)−スピロビフルオレノールとを反応させ包接
化合物を形成させることにより行われる。
又は(−)−スピロビフルオレノールとを反応させ包接
化合物を形成させることにより行われる。
この(+)又は(−)−スピロビフルオレノールの使用
量はラセミ有機アミンに対して0゜25倍モル以上好ま
しくは1〜2倍モルで行われ、又、反応温度は約り℃〜
約60℃が好ましい。反応時間は通常1時間〜24時間
である。
量はラセミ有機アミンに対して0゜25倍モル以上好ま
しくは1〜2倍モルで行われ、又、反応温度は約り℃〜
約60℃が好ましい。反応時間は通常1時間〜24時間
である。
また、好ましくは、炭化水素化合物、ケトン、エーテル
、アルコール、又はエステルのような反応溶媒中で反応
を行う。
、アルコール、又はエステルのような反応溶媒中で反応
を行う。
反応終了後、生成した結晶を濾過等により分離する。こ
の場合、不純物を同伴することがあるので場合により適
当な溶剤を用いて洗浄または再結晶を行う。この溶剤と
しては炭化水素化合物、ケトン、エーテル、アルコール
、又はエステル等が適当であり、またこれらの混合溶媒
として用いることもできる。
の場合、不純物を同伴することがあるので場合により適
当な溶剤を用いて洗浄または再結晶を行う。この溶剤と
しては炭化水素化合物、ケトン、エーテル、アルコール
、又はエステル等が適当であり、またこれらの混合溶媒
として用いることもできる。
分離された結晶すなわち包接化合物は加熱することによ
り分解するので生成した有機アミンを分離する。好まし
くは包接化合物を減圧下、加熱することにより包接化合
物を分解すると同時に有機アミンを留出させ、回収する
ことができる。また、残った(+)又は(−)−スピロ
ビフルオレノールは再使用することができる。
り分解するので生成した有機アミンを分離する。好まし
くは包接化合物を減圧下、加熱することにより包接化合
物を分解すると同時に有機アミンを留出させ、回収する
ことができる。また、残った(+)又は(−)−スピロ
ビフルオレノールは再使用することができる。
この際の圧力、温度は有機アミンが分解することな(留
去する範囲で適当に選ばれるが、温度としては200℃
以下が好ましい。
去する範囲で適当に選ばれるが、温度としては200℃
以下が好ましい。
本発明により得られる光学活性アミンは、種々の用途が
ある。例えば、医薬品または医薬品の合成中間体として
重要である。例えば、(−)−1−(p−メトキシベン
ジル)−1・2・3・4・5・6・7・8−オクタヒド
ロイソキノリンは鎮咳−剤、例えばモルフィナンの製造
に対する中間体として有用であり、(−)−α−(1−
ナフチル)−エチルアミンはラセミ酸の分割剤として役
立ち、そしてL−ドーパはパーキンソン氏病の治療に役
立つ。
ある。例えば、医薬品または医薬品の合成中間体として
重要である。例えば、(−)−1−(p−メトキシベン
ジル)−1・2・3・4・5・6・7・8−オクタヒド
ロイソキノリンは鎮咳−剤、例えばモルフィナンの製造
に対する中間体として有用であり、(−)−α−(1−
ナフチル)−エチルアミンはラセミ酸の分割剤として役
立ち、そしてL−ドーパはパーキンソン氏病の治療に役
立つ。
(実施例)
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
実施例 1
(+)−スピロビフルオレノール(1,6g、〔α)、
+26.6° (MeOH))とラセミ体の3−メチル
ピペリジン(1,82g)をメタノール10m1に溶解
し室温で12時間放置すると(+)−スピロビフルオレ
ノールと(+)−3−メチルピペリジンの1:2包接化
合物が析出した。析出した結晶を濾取し乾燥すると無色
プリズム状結晶(0,72g、mp。
+26.6° (MeOH))とラセミ体の3−メチル
ピペリジン(1,82g)をメタノール10m1に溶解
し室温で12時間放置すると(+)−スピロビフルオレ
ノールと(+)−3−メチルピペリジンの1:2包接化
合物が析出した。析出した結晶を濾取し乾燥すると無色
プリズム状結晶(0,72g、mp。
119〜122℃)が得られた。
この結晶を150℃に加熱すると(+)−3−メチルピ
ペリジン(0,23g、(α〕。
ペリジン(0,23g、(α〕。
+0.57’ (ジオキサン))が得られた。
実施例 2
(+)−スピロビフルオレノール(1,83g、(α)
o +26.6°(MeOH))とラセミ体のスパルテ
イン(1,23g>をアセトン30m1に溶解し室温で
12時間放置するト(+)−スピロビフルオレノールと
(−)−スパルテインの1:1包接化合物が析出した。
o +26.6°(MeOH))とラセミ体のスパルテ
イン(1,23g>をアセトン30m1に溶解し室温で
12時間放置するト(+)−スピロビフルオレノールと
(−)−スパルテインの1:1包接化合物が析出した。
析出した結晶をアセトン50m1から1回再結晶すると
無色プリズム状結晶(1,05g、mp、263〜27
1℃)が得られた。この結晶を減圧下(1mmHg)
、200℃に加熱すると(−)−スパルテイン(0,4
2g、(α3m L 6. 4 ’ (E t
OH) ) カ得うFLり。
無色プリズム状結晶(1,05g、mp、263〜27
1℃)が得られた。この結晶を減圧下(1mmHg)
、200℃に加熱すると(−)−スパルテイン(0,4
2g、(α3m L 6. 4 ’ (E t
OH) ) カ得うFLり。
(発明の効果)
本発明によれば、従来知られているショウノウスルホン
酸、酒石酸を分割剤とする方法に比べて、分割剤の回収
、再使用が可能であり、一方の光学異性体のみと選択的
に包接化合物をつくるため、その使用量も少なくてよく
、さらに該包接化合物の精製も容易であり場合により1
回の再結晶で高純度の光学異性体を得ることが出来る。
酸、酒石酸を分割剤とする方法に比べて、分割剤の回収
、再使用が可能であり、一方の光学異性体のみと選択的
に包接化合物をつくるため、その使用量も少なくてよく
、さらに該包接化合物の精製も容易であり場合により1
回の再結晶で高純度の光学異性体を得ることが出来る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 ラセミ有機アミンを、下記式(1)で示される(+)又
は(−)−スピロビフルオレノールと反応せしめてラセ
ミ有機アミンの一方の光学異性体と選択的に包接化合物
を形成させ、次いで該包接化合物を分離し、分解してラ
セミ有機アミンの一方の光学異性体を取得することを特
徴とする1つ又は2つ以上の不斉炭素原子を有するラセ
ミ有機アミンをその対掌体に分割する方法。 式(1)、 ▲数式、化学式、表等があります▼ (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10695085A JPS61268633A (ja) | 1985-05-21 | 1985-05-21 | ラセミ有機アミンの光学分割方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10695085A JPS61268633A (ja) | 1985-05-21 | 1985-05-21 | ラセミ有機アミンの光学分割方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61268633A true JPS61268633A (ja) | 1986-11-28 |
Family
ID=14446642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10695085A Pending JPS61268633A (ja) | 1985-05-21 | 1985-05-21 | ラセミ有機アミンの光学分割方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61268633A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005281215A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 光学活性スピロ化合物からなる光学分割試薬 |
-
1985
- 1985-05-21 JP JP10695085A patent/JPS61268633A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005281215A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 光学活性スピロ化合物からなる光学分割試薬 |
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