JPS6126592Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は内燃機関用スワール制御装置に関する
ものである。

従来の技術とその問題点 従来の内燃機関の吸気装置として実開昭53−
116511号公報、実開昭53−111112号公報、実開昭
52−49206号公報がある。

実開昭53−116511号公報には吸気通路における
変曲内側の壁面にガイドベーンを設けた構成が開
示してあり、また、実開昭53−111112号公報に
は、吸気流通路に吸気流に乱れを生成する抵抗片
を設けた構成が開示してあり、更には実開昭52−
49206号公報には吸気ポートに遮蔽板を設けた構
成が開示されているにすぎず、これらのガイドベ
ーン、抵抗片、遮蔽板の使用により乱流が生じ易
く、スワールを調整することは不可能であつた。

内燃機関、特に直噴デイーゼルエンジンでは低
速から高速にわたつて噴射系とスワールの特性を
合わせることが困難であり、スワールをエンジン
回転速度によつて可変にすることが望まれる。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであつ
て、その目的とするところは確実にスワールの大
きさの制御ができるばかりか始動時等において吸
気絞りとしても使用することができる内燃機関用
スワール制御装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段及び作用 上記の目的を達成するために本考案は、吸気マ
ニホールド４のヘツド部５内に回転可能に筒状の
ガイド６を収容し、ガイド６に吸気マニホールド
４の吸気導管部７に対向する窓８を設け、吸気マ
ニホールド４にガイド６の回転制御機構１１を設
けた構成にしてあり、回転制御機構１１を作動し
てガイド６を回転し窓８を吸気ポートの上、下側
のいずれかに向けることにより窓８から出た空気
流を吸気ポートの上、下側のいずれかに沿わせて
スワールＳの大きさを制御するものである。

実施例 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。図面中１はシリンダヘツドであり、２はシリ
ンダヘツド１に設けられた吸気ポートであり、３
は吸気バルブである。また４は吸気ポート２に連
通する吸気マニホールドである。吸気マニホール
ド４のヘツド部５には筒状のガイド６が回転可能
に収容してある。ガイド６の周面部には吸気マニ
ホールド４に設けた気筒数だけの吸気導管部７に
対向する窓８が形成してある。

ガイド６の一端部はヘツド部５を貫通してお
り、この一端部にはアーム９が連続してあり、ア
ーム９には作動用アクチユエータ１０の作動杆部
が連結してあり、これらでガイド６の回転制御機
構１１を構成している。

吸気はガイド６内に取込まれるようにしてあ
る。

しかして、回転制御機構１１の作動により、ガ
イド６を第２図に示すように時計廻り方向に回転
し窓８を吸気ポート２の上側にかたよらせること
により、窓８から出た空気流を矢印のように吸気
ポート２の上側に沿わせる。このことにより空気
流によるスワールＳは小さくなる。

また、回転制御機構１１を上記とは逆に操作す
ることによりガイド６を第３図に示すように回転
し窓８を吸気ポート２の下側に向け空気流を矢印
のように吸気ポート２の下側に沿わせてスワール
Ｓを大きくする。

考案の効果 本考案は以上詳述したようになり、吸気マニホ
ールド４のヘツド部５内に回転可能に筒状のガイ
ド６を収容し、ガイド６に吸気マニホールド４の
吸気導管部７に対向する窓８を設け、吸気マニホ
ールド４にガイド６の回転制御機構１１を設けた
から、回転制御機構１１を作動してガイド６を回
転し窓８を吸気ポートの上、下側のいずれかに向
けることにより窓８から出た空気流を吸気ポート
の上、下側のいずれかに沿わせてスワールＳの大
きさを制御することができるように確実にスワー
ルＳの大きさの制御ができる。

また、始動時に等において吸気絞りとしても使
用することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図はその
斜視図、第２図、第３図はその作用説明図であ
る。 ４は吸気マニホールド、５はヘツド部、６はガ
イド、８は窓、１１は回転制御機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸気マニホールド４のヘツド部５内に回転可能
   に筒状のガイド６を収容し、ガイド６に吸気マニ
   ホールド４の吸気導管部７に対向する窓８を設
   け、吸気マニホールド４にガイド６の回転制御機
   構１１を設けたことを特徴とする内燃機関用スワ
   ール制御装置。