JPS61262646A - ガス検知警報器校正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ガス検知警報器の動作チェックあるいは校正
を行うガス検知警報器校正装置に関するものである。

（従来の技術） 一酸化炭素等の有毒ガスが発生する可能性のある坑内等
での作業では、安全性確保のためガス検知警報器を携行
するのが常である。このガス検知警報器は周囲の空気の
中で、所定の有毒ガスが一定の濃度を超えると、ブザー
音等で警報を発生するものである。この種のガス検知警
報器に使用されているセンサは、長期の使用によって次
第に劣化し、所定の性能を維持できなくなる。従って。

この種のガス検知警報器は安全性確保のため、一定期間
毎に動作チェックがなされ、センサが劣化している場合
には、増幅回路の利得調整等、電気的な手法によって所
定の規格を満足するように校正が行われる。

従来、このようなガス検知警報器の動作チェックあるい
は校正は、第５図および第６図に示すように、標準ガス
を一旦ボンベ等からサンプリングバック５１にとり、こ
のサンプリングバック５１にポンプ５３を接続してチャ
ンバ５５へ標準ガスを供給し、校正しようとするガス検
知警報器５７のセンサ部５９をこのチャンバ５５へ接触
させることによって行われるのが一般的であった。

即ち、標準ガスを取り分けたサンプリングバック５１が
接続されたポンプ５３を作動させると、標準ガスが一定
流量でチャンバ５５へ流れる。このチャンバ５５にガス
検知警報器５７のセンサ部５９をセットすると、標準ガ
スの濃度に応じてガス検知警報器５７の指示値が上昇す
る。この指示値の上昇は時間遅れを伴うものであり、セ
ットしてからの指示値と時間との関係は一般に第７図に
示すようなものとなる。この指示値の時間遅れについて
は、ガスの種類によってそれぞれ規格が定められている
。例えば、日本電気計測器工業会の「電気化学式毒性ガ
ス漏えい検知警報器」に関する規格では、警報設定濃度
の２〜３倍の濃度の標準ガスを検出部に接触させた時か
ら警報を発し始めるまでの時間、または指示値がガス濃
度の５０％に達するまでの時間が１分以内であることと
されている。

従って、ガス検知警報器５７の動作チェックを行う場合
は、ガス検知警報器５７を一定流量で標準ガスが流れて
いるチャンバ５５にセットし、一定時間待って警報を発
するまでの時間、あるいは指示値が一定の値に上昇する
までの時間を、ストップウォッチ等で計測し、ガス検知
警報器の性能が所定の規格を満足しているか否かを判定
している。規格を満足していない場合には、標準ガスの
濃度値と指示値が一致するように電気的に調整してガス
検知警報器５７の校正を行う。電気的な調整によっては
前記校正がもはや不可能な程センサが劣化した場合には
、新しいセンサと交換し、再度電気的調整を行って指示
値を標準ガスの濃度値と一致させて校正を終了する。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、この種のガス検知警報器校正装置におけ
る動作チェック、校正は前述のように行われるものであ
るが、標準ガスをチャンバへ流したままの状態で、オペ
レータが動作のチェックを行ったり１校正のタイミング
を判断するものであったため、操作に熟達していないと
校正に時間がかかり、オペレータの個人差の影響を受は
易く、正確さを欠くばかりか、校正の都度、標準ガスを
ボンベからサンプリングバッグヘ一旦捕集しなければな
らない等の問題点があった。

本発明は、これらの点に着目してなされたもので、短時
間に簡単に、しかも個人差がなく動作チェック、校正が
行えるガス検知警報器校正装置を提供せんとするもので
ある。

（問題点を解決するための手段） そのため、本発明ではガス検知警報器校正装置を、標準
ガスの供給源が接続されるガス入口金具と、動作のチェ
ック、校正が行われるガス検知警報器がセットされるチ
ャンバと、前記ガス入口金具からチャンバへ至る標準ガ
ス流路内に配置されて、標準ガスの供給、停止の制御を
行うソレノイドバルブと、前記チャンバへガス検知警報
器がセットされたことを検知して前記ソレノイドバルブ
を開くための信号を送出し、予め設定された一定の時間
経過後に前記ソレノイドバルブを開くための信号の送出
を停止させる動作確認制御手段と、前記チャンバにセッ
トされたガス検知警報器に校正の必要が生じた場合に操
作されるスイッチを有して、このスイッチの動作に応動
して前記ソレノイドバルブを開くための信号を送出し、
所定時間経過後、校正準備が完了したことを表示すると
ともに、予め設定された一定時間経過後に前記ソレノイ
ドバルブを開くための信号の送出を停止させる校正制御
手段とによって構成したものである。

（作用） このように構成された本発明のガス検知警報器校正装置
では、ガス入口金具に標準ガスの供給源を接続し、これ
から動作のチェック、校正が行われるガス検知警報器を
チャンバにセットすると、これを検知した動作確認制御
手段の発生する信号で予め設定された一定の時間だけガ
ス入口金具からチャンバへ至る標準ガス流路内に配置さ
れたソレノイドバルブが開かれ、一定時間標準ガスがガ
ス検知警報器に供給され、この間に所定の機能が確認さ
れればそのガス検知警報器は合格と判定するとともに、
合格しなかったガス検知警報器の校正は、スイッチ操作
によって校正制御手段が発生する信号で、ソレノイドバ
ルブを一定の時間開いたままにしておき、校正準備の完
了の表示を待って、前記ソレノイドバルブが閉じるまで
の間に増幅器の利得調整等、電気的な調整を行ってガス
検知警報器の校正を行うものであり、これによって、オ
ペレータの熟練度や個人差の入る余地を除去するととも
に、標準ガスをサンプリングバッグへ捕集する必要もな
くして、正確な動作チェック、校正を、誰にでも簡単に
短時間で行えるようにしたものである。

（実施例） 次に１本発明の実施の一例を図面を参照しながら説明す
る。第１図は本発明に係るガス検知警報器校正装置の一
実施例を示すブロック図、第２図はその動作を説明する
ためのフローチャート、第３図および第４図は各部の動
作タイミングを示すタイムチャートである。

第１図において、１１はガス入口金具、１３はチャンバ
、１５はソレノイドバルブ、１７は動作確認制御手段、
１９は校正制御手段である。ガス入口金具１１には標準
ガスの供給源である標準ガスボンベ（図示省略）が接続
され、チャンバ１３にはこれから動作のチェック、校正
が行われるガス検知警報器（図示省略）がセットされる
。ソレノイドバルブ１５はこのガス入口金具１１からチ
ャンバ１３に至る標準ガス流路内に配置されて。

標準ガスボンベからガス検知警報器への標準ガスの供給
、停止を制御するものであり、その開閉は動作確認制御
手段１７、あるいは校正制御手段１９からの信号によっ
て制御される。

前記動作確認制御手段１７は、マイクロスイッチ２１．
第１リレー２３および第１遅延リレー２５によって構成
されている。このマイクロスイッチ２１は前記チャンバ
１３に取り付けられ、チャンバ１３にガス検知警報器が
セットされたことを検知して作動するものである。また
、第１リレー２３はこのマイクロスイッチ２１の作動に
応動して、前記ソレノイドバルブ１５を開くための信号
を作成してこれを送出するものであり、第１遅延リレー
は前記マイクロスイッチ２１の作動によって起動され、
予め設定された一定の時間Ｔ工経過後に動作を開始して
前記第１リレー２３の動作を停止させ、ソレノイドバル
ブ１５を開くための信号の送出を停止させるものである
。ここで、前記第１遅延リレーの遅延時間Ｔよは所望の
値に適宜設定可能なものであって、ガス検知警報器の動
作チェックに要する例えば１５秒程度の時間が設定され
ている。

さらに、前記校正制御手段１９は校正スイッチ３１、第
２リレー３３．第２遅延リレー３５．第３遅延リレー３
７およびランプ３９によって構成されている。この校正
スイッチ３１は前記チャンバへセットされたガス検知警
報器に校正の必要が生じた場合に操作されるスイッチで
あって、例えば、ノンロックの押釦スイッチが用いられ
ている。

第２リレー３３はこのスイチ３１の作動に応動して、前
記ソレノイドバルブ１５を開くための信号を送出するも
のであり、第２遅延リレー３５は前記校正スイッチ３１
が作動してから予め設定された一定の時間Ｔ３経過後に
動作して前記ソレノイドバルブ１５を開くための信号の
送出を停止させるものである。また、第３遅延リレー３
７も前記校正スイッチ３１が作動してから予め設定され
た一定の時間Ｔ２経過後に動作して校正準備の完了を知
らせるランプ３９を点灯させるものである。

これら第２遅延リレー３５の遅延時間Ｔ、および第３遅
延リレー３７の遅延時間Ｔ２ともに前述の場合と同様、
所望の値に適宜設定可能なものであって、Ｔ２としては
、ガス検知警報器の校正準備に必要な例λば１分程度の
時間が設定され、Ｔ３としては、前記遅延時間Ｔ２　に
ガス検知警報器の校正作業を行うに充分な例えば２分程
度の時間が設定されている。

次に、このように構成された本実施例のガス検知警報器
校正装置の動作を第２図〜第４図も参照しながら説明す
る。

先ず、ガス入口金具１１に標準ガスの標準ガスボンベが
接続され、また、チャンバ１３にこれから動作のチェッ
ク、校正が行われるガス検知警報器がセットされる。チ
ャンバ１３に取り付けられたマイクロスイッチ２１はこ
のガス検知警報器がセットされたことを検出して動作す
る。このマイクロスイッチ２１の動作に応動して第１リ
レー２３が動作するとともに、第１遅延リレーも起動さ
れる。第１リレー２３の動作によって作成され送出され
る信号によって−ガス入口金具１１からチャンバ１３へ
至る標準ガス流路内に配置されたソレノイドバルブ１５
が開かれ、標準ガスがガス検知警報器に供給される。

また、第１遅延リレーは起動されてから所定の時間Ｔ１
が経過すると動作して、第１リレー２３の動作を停止さ
せる。そのため、第１リレー２３より送出される信号も
停止し、従って、前記ソレノイドバルブ１５はこの所定
時間Ｔ１だけ開かれて標準ガスをガス検知警報器に供給
することになる。この間にガス検知警報器が警報を発し
たり、その指示値が一定の値にまで上昇して、所定の機
能の確認ができれば、そのガス検知警報器は合格と判定
される。第３図のタイムチャートはその動作タイミング
を示している。

また、ガス検知警報器の校正を行う場合には、校正スイ
ッチ３１を抑圧作動させればよい。動作確認後、自動的
に校正作業に入る方法も考えられるが、このような回路
にすると、Ｔ０時間経過後にガス検知警報器が警報を発
したものを、不注意でＴ１時間内に発したと誤認してし
まう恐れがある。さらに、ガス検知警報器の校正のみを
行う場合もあるので、校正は校正スイッチにより作動さ
せている。本実施例では、第１遅延リレー２５が動作を
開始する以前に校正スイッチ３１を押圧作動させる場合
で説明する。これはチャンバ１３のガス検知警報器のセ
ットがたいした手間ではないので、動作確認後再度ガス
検知警報器をセットし直してすぐに校正を行うことで、
人間の作業ミスをなくして確実に校正させるねらいがあ
る。

校正スイッチ３１が動作すると、これに応動して第２リ
レー３３が動作するとともに、第２遅延リレー３５およ
び第３遅延リレー３７も起動される。前記第２リレー３
３の動作によって作成、送出される信号によって、第１
リレー２３からの信号が停止してもソレノイドバルブ１
５が開かれたままとなり、標準ガスがガス検知警報器に
供給され続ける。

第３遅延リレー３７は起動されてからガス検知警報器の
校正準備に必要な所定の時間Ｔ２が経過すると、動作を
開始してランプ３９を点灯させて校正準備が完了したこ
とをオペレータに知らせる。

オペレータはランプ３９の点灯を確認して増幅器の利得
調整等、電気的な調整によってガス検知警報器の校正を
行う。第２遅延リレー３５は起動されてから所定の時間
Ｔ３が経過すると動作を開始して第２リレー３３の動作
を停止させ、前記信号の送出を停止させて、標準ガスの
供給をこの所定時間Ｔ３内のみに限定する。前記ガス検
知警報器の校正作業はこの間に完了するように行われる
。

ここで、チャンバ１３からガス検知警報器が外された場
合には、動作チェック、校正作業中であるか否かにかか
わらず、マイクロスイッチ２１の作用によって、第１リ
レー２３．第２リレー３３の動作が停止し、ソレノイド
バルブが閉鎖される。

従って、標準ガスが無用に放出されるようなことはない
。第４図のタイムチャートはこの間の動作タイミングを
示している。

以上、図示の実施例に従って詳細に説明したが。

本発明はこれにのみ限られるものではなく、例えば、上
記実施例では、校正スイッチの押圧作動を第１遅延リレ
ー動作開始以前の場合で説明したが、第１遅延リレー動
作後、ガス検知警報器がチャンバにセットされた状態で
校正スイッチを抑圧作動させてもよいし、また、各遅延
リレーを電子式あるいは電磁式のタイマで、また、各リ
レーを電子回路による駆動回路で代替することも１校正
準備の完了を表示するランプをブザーで代替することも
可能であり、また、ガス入口金具とソレノイドバルブと
の間から標準ガスの流路を分岐させて、複数のガス検知
警報器の動作チェック、校正を同時に行えるようにする
ことも可能である等、種々のバリエーションを含むもの
である。

（発明の効果） 本発明は以上の様に構成され、標準ガスの流路にソレノ
イドバルブを配し、このソレノイドバルブの開閉を動作
確認制御手段あるいは校正制御手段に設定された所定の
時間に基づいて自動的に制御するものであるため、ガス
検知警報器の動作チェックあるいは校正作業において、
ストップウォッチ等を用いて時間を管理したり、ポンプ
のスイッチを入切して標準ガスの供給を開閉したりする
必要がなくなり、オペレータは、ただガス検知警報器を
チャンバにセットし、必要に応じて校正スイッチの操作
を行うだけでよく、従って、オペレータの熟練度や個人
差の入る余地は全く除去され。

さらに、標準ガスをサンプリングバッグへいちいち捕集
する必要もなくなって、正確な動作チェック、校正が、
誰にでも簡単に短時間で行えるようになるという優れた
効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るガス検知警報器校正装置の一実施
例を示すブロック図、第２図はその動作を説明するため
のフローチャート、第３図は動作チェック時の各部の動
作タイミングを示すタイムチャート、第４図は校正時の
各部の動作タイミングを示すタイムチャートであり、第
５図および第６図は従来のガス検知警報器の動作チェッ
ク、校正方法を説明するための概略構成図、第７図はガ
ス検知警報器センサの支持値の時間遅れ特性を示すグラ
フである。 １１・・・ガス入口金具、１３・・・チャンバ、１５・
・・ソレノイドバルブ。 １７・・・動作確認制御手段、１９・・・校正制御手段
、２１・・・マイクロスイッチ、２３・・・第１リレー
、３３・・・第２リレー、２５・・・第１遅延リレー。 ３５・・・第２遅延リレー、３７・・・第３遅延リレー
、３１・・・校正スイッチ、３９・・・ランプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）標準ガスの供給源が接続されるガス入口金具と、
   動作のチェック、校正が行われるガス検知警報器がセッ
   トされるチャンバと、前記ガス入口金具からチャンバへ
   至る標準ガス流路内に配置されて、標準ガスの供給、停
   止の制御を行うソレノイドバルブと、前記チャンバへガ
   ス検知警報器がセットされたことを検知して前記ソレノ
   イドバルブを開くための信号を送出し、予め設定された
   一定の時間経過後に前記ソレノイドバルブを開くための
   信号の送出を停止させる動作確認制御手段と、前記チャ
   ンバへセットされたガス検知警報器に校正の必要が生じ
   た場合に操作されるスイッチを有して、このスイッチの
   動作に応動して前記ソレノイドバルブを開くための信号
   を送出し、所定時間経過後、校正準備が完了したことを
   表示するとともに、予め設定された一定時間経過後に前
   記ソレノイドバルブを開くための信号の送出を停止させ
   る校正制御手段とによって構成されるガス検知警報器校
   正装置。