JPS61257210A - 微小水滴の粗粒化分離方法 - Google Patents

微小水滴の粗粒化分離方法

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JPS61257210A
JPS61257210A JP9674785A JP9674785A JPS61257210A JP S61257210 A JPS61257210 A JP S61257210A JP 9674785 A JP9674785 A JP 9674785A JP 9674785 A JP9674785 A JP 9674785A JP S61257210 A JPS61257210 A JP S61257210A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微小水滴を粗粒化して分離する方法に関する
〔従来の技術〕
油中に微小水滴が分散した系(油中水型分散系)から微
小水滴全分離する技術は、工業上重要なものであシ、ま
た多くの分野で望まれている。例えば、切削油、潤滑油
、有機溶剤中に分散した微小水滴の除去などがこれにあ
たる。これらの微小水滴の除去方法としてはいくつかの
タイプが知られているが、粗粒化分離もその一つである
。これは、処理液中の微小水滴を合一させて大きな水滴
とした後、この水滴を油から比重差によって分離すると
いうものである。この方法は、他の分離方法に比べ比較
的短時間にかつ小さなエネルギーで、簡易な装置によシ
微小水滴の分離を行なうことができるため、工業上有利
な分離法である。
従来、粗粒化分離方法として、特開昭57−11381
0にみられるように、繊維からなる不織布状シートのバ
インダーに親水性を持たせて、粗粒化を行なうものや、
特開昭58−205503にみられるように、互に非相
溶な親水性重合体と疎水性重合体から成る膜を延伸して
得た多孔性膜によりて粗粒化を行なうもの等があった。
しかしながら、これらの方法には、直径1μm以下の非
常に微小な液滴を粗粒化する際に、シートの厚みを増大
させるあるいは膜の孔径を小さくするなどの方法に依ら
ざるを得ないため、これらの通液性低下を招き、処理能
力を低下させるという欠点があった0 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的は、上述のような従来技術の欠点を克服し
て、油中水型分散系中の微小水滴を確実かつ迅速に粗粒
化し分離する方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、極細糸からなる臨界表面張力35dyn・
Z−以上の繊維状シー)K油中水型分散系を透過させる
ことにより、通液性を低下させずに直径1μm以下の微
小水滴に対して著しい粗粒化現象が発現することを見い
だし、本発明の完成に到達した。こうした現象が起こる
理由については、必ずしも明らかではないが、本来極細
糸からなる繊維状シートの持つ粗粒化能力に加え、極細
糸の持つ大きな表面積と水との親和性が相剰的に粗粒化
に作用したためではないかと推測される。
本発明の微小水滴を粗粒化し分離する方法は、油中水型
分散系より、分散した微小水滴を分離するに際し、単繊
維直径0.1〜10μmの繊維を主体とし、繊維充填率
10〜70%、厚みが0.1へ70mでかつ繊維表面の
臨界表面張力が35 dyn・/備以上の繊維状シート
を用いることを特徴とするO 本発明でいう「粗粒化」とは1通常0.1〜50μmの
径を持つ微小水滴が、0.1−以上の水滴となる現象を
言う0こうして粗粒化された水滴は、油との比重差等に
よって容易に分離される。
本発明でいう「繊維状シート」は、織布、編布、不織布
のいずれでもよい。また、本発明の繊維状シート金構成
する繊維は、何ら限定されるものではないが、例えば、
ポリエチレンテレフタレート、/ IJエチレンテレフ
タレートアジペート、ポリエチレンテレフタレート・イ
ソフタレート、ポリエチレンテレフタレート・セパケー
ト、−リエチレンテレフタレート・ドデカンジオエート
、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系共
重合体の繊維、ポリへキサメチレンアジ/4’ミド、ポ
リへキサメチレンデカミド、ポリへキサメチレンデカミ
ド、ポリへキサメチレンへキサミド、ポリテトラミド、
ポリオクタミド、Iリノナミド、?リデカミド、ポリテ
トラミドなどのポリアミドの繊維、ポリアミド・イミド
繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリノ母うオキシペンゾ
エートなどのポリエステルエーテルの繊維、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、Iリッツ化ビニリデン、ポ
リテトラフルオロエチレンなどのノ・ロダン含有重合体
の繊維、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレ
フィンの繊維、各糧アクリル繊維及びポリビニルアルコ
ール系繊維、再生セルロース、アセテート、木綿、麻、
絹、羊毛などの天然繊維が挙げられる。これらの繊維は
単独あるいは組合わせて使用される。
また、繊維自身がその素材の持つ親水性のために繊維表
面の臨界表面張力が35 dyn@/m以上である場合
、例えば、ポリビニルアルコールの水酸基のように親水
性の官能基をもっている高分子からなる繊維やポリアル
キレンオキサイド鎖含有ビニル共重合体のような、共重
合によって親水性のある高分子となっている場合などで
は、その繊維自身で繊維状シートを構成することができ
る。
しかしながら、繊維自身のもつ繊維表面の臨界表面張力
が35 dyn・/crIt未満である場合には、繊維
状シートを構成する繊維の表面を親水化しなければなら
ない。表面を親水化する方法は、なんら限定されるもの
ではないが1例えば、水酸基、カル−キシル基、アミノ
基、ケトン基やスルホン基といった親水性のある官能基
を化学反応によシ繊維高分子に導入したり、グラフト重
合によってアクリル酸のような、アルカリ処理を施すこ
とて親水性を持つ化合物を側鎖に導入する方法や、ポリ
エチレングリコールやポリカル?ン酸、ポリイソシアネ
ート、ビニル基、グリシジルエーテル基。
ポI77ミン、N−メトキシメチロールなどを含有した
ポリアルキレンオキサイドや、高分子電解質、親水性を
持つ九セルロース系物質などの親水性を有する加工剤に
よりて繊維表面t−親水化することで繊維表面の臨界表
面張力’fc 35dyn@/3以上として、繊維状シ
ートを構成する繊維を得ることができる。
繊維表面の臨界表面張力は、 35dyt+・/−以上
であシ、望ましくは40 d3rn@/(y1以上であ
る。本発明でいう水の表面張力は、不純物が溶解してh
る場合を含めて、50 % 73 dyne /anの
範囲にある。
もし繊維の臨界表面張力が35 dyne y−未満の
場合には、水滴が繊維表面にぬれないため、繊維間の毛
管現象のみでは水滴が破壊されず、水滴の粗粒化が充分
に行なわれない。
ここでいう「臨界表面張力」は、以下のような方法で測
定する◎繊維状シートを形成している繊維と同一素材の
無孔質フィルムを作シ測定サンプルとする。繊維表面に
種々の加工剤がコーティングされたシ、化学結合されて
いるものの場合は、まず繊維と同一素材の無孔質フィル
ムを作シ、同−m工剤を繊維表面にコーティングまたは
化学結合させたときと同じ条件下で処理を行ない測定サ
ンプルとする。臨界表面張力とは、接触角θ=θ度の時
の表面張力であるから、上記サンプルの接触角を種々の
表面張力を持った液体で測定し、外挿法によシθ=00
時の表面張力を求めれば、臨界表面張力が得られる。
本発明においで油中水型分散系」とは、油中に微小水滴
が分散している系を言い、微小水滴の径は1通常0.1
〜50μmである。また、ここで言う「油」とは、水と
相分離を起こす液体であって。
何ら限定されるものではない。油としては、例えハ、石
油ニー、チル、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油ベ
ンジン等の石油系炭化水素類やシクロヘキサン、シクロ
オクタン等の脂環式飽和炭化水素類、1−オクテン、シ
クロヘキセン等の脂肪族不飽和炭化水素類、ベンゼン、
トルエン、キシレン、スチレン等の芳香族炭化水素類、
塩化メチレン、クロロホルム、1,1.2.2−テトラ
クロルエチレン、四塩化炭素等のハロゲン化脂肪族炭化
水素類、スピンドル油、冷凍機油、ダイナモ油。
タービン油、マシン油、シリンダー油、マリンエンジン
油、ギヤ油、切削油、油圧作動油、コンプレッサー油等
の潤滑油等がある。また、油中水型分散系に界面活性剤
が含まれていてもよい。
本発明でいう「粗粒化」とは、通常0.1〜50μmの
径をもつ微小水滴が、0.5■以上の粗大水滴となる現
象をいう。0.5■以上の粗大水滴は、油との比重差に
よシ容易に浮上分離される。
本発明の繊維状シートを構成する繊維の単繊維直径は0
.1〜10μmのものを主体とし、望ましくは単繊維直
径0.3〜7μmのものを主体とする。
「主体とする」とは、繊維状シートを構成する繊維の総
重量に対して、上述の単繊維直径を有する繊維の重量が
50%以上であることで、望ましくは、70%以上であ
る。例えば、直径がその長さ方向で均一な繊維を用いて
、この種々の直径を有する繊維を混合して得られた繊維
状シートについても、その繊維状シート中の単繊維のう
ち、0.1〜10t1fnの直径を有する繊維の重量が
50%以上であればよい。もし、単繊維直径0.1〜1
0μmである繊維の重量が、繊維状シートを構成する繊
維の総重量の50%未満であれば、充分な粗粒化能力を
持つ繊維状シートを得ることができない。さらに、10
Amを超える繊維径を持つ繊維から成る繊維状シートで
は、充分な粗粒化能が得られない。
また、0.1μm未満の繊維は、工業上これを得るのが
困難である。
繊維充填率は10〜70%である。「繊維充填率」は、
下記式 で定義される。繊維充填率が10%未満の場合には、粗
粒化能が低く、繊維のへたシによって繊維状シートの繊
維充填率が増大し、液透過性が大きく変化してしまう。
また、70%を超える場合には事実上工業的に使用可能
な液透過性が得られない。繊維充填率は、澁ましくけ、
20〜60チの範囲で用いられる。
繊維状シートの厚みは、0.1−以上、70■以下であ
ル、望ましくは、0.2w以上、50−以下である。厚
みが0.1W未満の場合には、繊維状シートの粗粒化能
が十分でない。70■を超える場合には、液透過時の圧
力損失が大きくなシすぎる。
本発明における繊維状シートは、粗粒化処理時の液透過
方法を何ら制限するものではなく、例えば、平膜状、円
筒状、ス・ぐイラル状等任意の形態で用いることができ
る。さらに、処理効率の面から、繊維状シートは、ジャ
バラ状の形態で用いるのが好ましい。また、繊維状シー
トは1枚あるいは複数枚の重ね合わせによって使用され
、その通液方法は、重力による液透過、圧送による液透
過等任意の方法を採ることができ、何ら限定されるもの
ではない。
本発明の繊維状シートに対して、補強等の目的で金網、
繊維構造体等の補強材を用いることも可能である。また
、処理液中のコ°ミ等を捕集するために、本発明の繊維
状シートにて被処理液を処理する前に、プレフィルタ−
としてのコ9ミ捕集材を置くことも可能である。例えば
、プレフィルタ−)      としては、膜状あるい
はわた状のゴミ捕集材等が挙げられる。
また、本発明は、蒸留によって多成分系から一成分を濃
縮回収する工程に組込むことも可能である。例えば、蒸
留装置から油中水型エマルジョンが得られた場合に、蒸
留装置に引きつづき本繊維状シートにて粗粒化し、その
後比重差分離すれば。
さらに効率的かつ高精度の濃縮回収が可能となるので好
ましい。
また、繊維状シートで粗粒化処理を行なった後、比重差
分離のかわシに油を透過し、水を透過しないフィルター
を使用して水を分離することも可能である。また1、活
性炭吸着方式によシ溶剤を回収するとき、活性炭に吸着
した溶剤を回収するため。
直接蒸気を吹き込み活性炭に吸着した溶剤を脱離させる
が、このとき生じる微小水滴を本発明の繊維状シートに
よりて粗粒化した後分離回収することも可能である@ 以下余白 〔発明の効果〕 上述の繊維状シートによりて、従来、充分な処理速度で
処理できなか−)九1μm以下の径を有する微小液滴を
も、充分な処理速度で粗粒化することができ、その後比
重差分離を行なうことが可能である。
〔実施例〕
以下の実施例に記載する水分濃度の測定法及び被処理液
の作成方法は次の通りである。
(a)試料の水分濃度測定法 測定する試料を500−ビーカーに採取し、1分間静置
後、上面よ、92cInの試料をlQd採取し、水分量
既知のエタノール0.2117を加えた後、MKC−3
P(京都電子産業展)にてカールフィッシャー法で水分
量を測定した。水分濃度の算出式は下記の通りである。
C−06 水分濃度(PP”)”  A+B  ×10A:試料i
omjの重量に) B:エタノール0.22IIJの重量(至)C:試料+
エタノール全体中の水分量に)D:エタノール0.2d
中の水分量(社)(b)処理液1の作成方法 1.1,2.2−テトラクロルエチレンに水を加え、1
00″Cまで加熱した後20℃まで水浴中で攪拌急冷し
て分散系を得た。水分濃度は230ppmであった。ま
た、水滴径は0.5〜1.7μmの大きざであることを
光学顕微鏡(1000倍)にて確認した。
(c)処理液2の作成方法 タービン油に対して2重量−の水を入れ、ジューサーミ
キサーにて5分間攪拌したところ乳濁状態の分散系が得
られた。水滴径が0.5〜1.5μmであることを光学
顕微鏡で確認した。
(d)処理液3の作成方法 トリクロルエタンに対し水を加え、100℃まで加熱後
2時間室温にて冷却して分散系を得た。
水滴径が3〜6μmであることを光学顕微鏡で確認した
ま九、臨界表面張力は、協和化学jlllcA−D型の
接触角測定装置を用いて測定した。
実施例1 単繊維直径0.5〜15.4μmのポリエチレンテレフ
タレート繊維からなる6種の繊維状シート(不織布)を
成形した(繊維充填率22%、厚み1.5m1)。単繊
維直径0.5〜1.5μSO@維状シートは、メルトプ
ロー法によシ得た。また、3.7〜15.4μmの繊維
状シートは、直接紡糸によって得られた繊維を5−の長
さに切断した後、湿式抄造法にて得た不織布であシ、こ
れらのシートを下記の条件で繊維の表面改質を行なった
。すなわち、5R−1000(高松油脂社製吸水加工剤
)4重量%溶液に上記繊維状シートを浸漬後、脱液し、
100℃×3分の乾燥後、170℃×1分の熱処理を行
なりた。
このようにして得られた単繊維直径が相違する繊維状シ
ート6種をミリポア社製メンブレンフィルターホルダー
に装着し、前記処理液lを2.0kg/創2の圧力で送
液し粗粒化処理を行なり六。繊維状シートを構成してい
る表面改質を施したポリエチレンテレフタレート繊維の
臨界表面張力は50dyne/ay+以上でありた。結
果を第1表に示す。
第1表 第1表の結果から、本発明の粗粒化分離性能は著しく良
好であることがわかる。処理後の液をビーカーに取りて
観察すると、本発明の方法によるものは、0.5〜1m
K粗粒化し九油滴が油相中を上昇するのがわか夛、すぐ
に透明な水相と油相を形成した。
実施例2 それぞれ単繊維直径1.5μmと3.5μmのポリプロ
ピレン繊維からなる2種の繊維状シートをメルトブロー
法によって得た。一方、直接紡糸法によって得られた単
繊維直径13.5μmと15.1μmの2種の繊維をそ
れぞれ5mに切断し、湿式抄造法によ多繊維状シート(
不織布)を形成した。これを、下記条件で表面改質した
後の11!維状シートの厚み及び繊維充填率は下記第2
表の通シであった。
第2表 1.5     2.9    30 3.5     2.8    30 13.5     3.0    3115.1   
  2.9    31改質条件: ICI社製Psr
malos@TMの4%水溶液に上記繊維状シートを浸
漬後、脱液し、100℃×3分の乾燥後170℃×1分
の熱処理を行なった。
こうして得られた繊維状シート4種を用いて、前記処理
液1および3を実施例1と同様の方法で粗粒化処理した
。結果を第3表に示す。改質後の繊維表面の臨界表面張
力は、 50 dyn・/1以上であった。
以下余日 第3表より明らかなように、本発明の方法によれば0.
5〜1.7μmの極微細な水滴までも粗粒化分離できる
ことがわかる。
実施例3 直接紡糸法によりて単綾維直径5.0μmのビスコース
レーヨン繊維を5畷に切断した後湿式抄造法によって、
繊維充填率5チ、厚み0.2−の不織布を得た。次に、
この不織布をプレスによって繊維充填率5〜8096の
6種の不織布を得た。すなわち、プレス処理は1〜yr
 Okg7cm”の範囲で行ない、これに加えてブレス
温度及び時間によって繊維充填率のちがった6種不織布
を作成した。次に、同一繊維充填率の不織布を何枚か重
ね合わせて。
厚みが10.0±0.1mとなるような繊維状シートを
作成した。(繊維表面の臨界表面張力42 dyne/
備)このようにして得られた繊維状シートを用いて、実
施例1と同様な装置、条件下で、前記処理液2を透過さ
せて粗粒化処理を行った。処理液の透過速度(処理速度
)をロータメータ(最大計測値2000d/分)で計測
し六。結果を第4表に示す。これから明らかなように、
10%未満の繊維充填率の繊維状シートでは、充分な粗
粒化分離が行なわれないことがわかる。70%以下の繊
維状シートでは、3QQmj/分以上の処理速度がある
のに対し、80%の繊維状シートの場合は処理速度が著
しく低く、工業上の利用価値が低い。
以下余日 実施例4 直接紡糸法によって得られた単繊維直径5.0μmのナ
イロン66繊維を5m+の長さに切断した後、湿式抄造
法によりて厚み0.05■、繊維充填率12チの繊維状
シート(不織布)を得た。この繊維状シートを実施例1
と同様な条件で処理したところ、繊維表面の臨界表面張
力50 dyne/an以上となった。この繊維状シー
トをうずまき状にして密に巻き上げ、直径45■、高さ
1000−の繊維状構造物を作成した。このものの繊維
充填率は32%でありた。
改質条件:松本油脂社製ラノグンTNT−2の4チ溶液
に上記繊維状シートを浸漬後、脱液し、100℃×3分
の乾燥の後、160℃×30秒熱処理を行なった。
次に、この構造物を厚みがそれぞれ50.70゜100
■になるようにスライスして3種の繊維状シート1を作
った。また一方、表面改質後の0.05鱈の厚みの繊維
状シートを用いて厚みがそれぞれ0.05 、1.5.
10 mとなるようにこれを重ね合わせて繊維状シート
2を作成した。繊維状シート1の3種は、+5mφで入
口と出口を備えたス・テンレス製の容器の中に入れて円
筒状の繊維状シートの上部から送液し、下部から処理後
の液を得るようにした。繊維状シート2は、実施例1と
同様のミリポア社製メンブレンフィルターホルダーに装
着して粗粒化処理を行なった。送液の圧力は、全て2.
0 kll/cm 2で、処理液としては前記処理液1
を用いた。結果を第5表に示す。処理速度は実施例3と
同様の方法で測定し、全て処理液の透過方向に垂直な断
面の面積が1m2となる時の値に換算した。
以下余白 第5表よシ明らかなように、本発明の実施例によるもの
け、透過液の水分濃度、透過速度とも良好であシ、この
範囲外では、充分な処理速度をもりて確実に粗粒化でき
ないことがわかる。
実施例5 メルトプロー法によって単繊維直径1.7μm、厚み2
,5諺、繊維充填率28%のポリエチレンテレフタレー
トの繊維状シートを作成し、下記の条件で3種の繊維状
シー)3,4,5を得た。
繊維状シート3:信越シリコン社製Po 1 on M
R4重量%とギヤタリフ024重量%の混合溶液に上記
m綾状シートを浸漬後、脱液し、100℃×3分170
℃×1分の熱処理を行なった。
繊維状シート4:実施例1と同一処理。
繊維状シート5:明放化学社製、アサヒダ−28000
4重量%溶液に浸漬した後脱液し、100℃×3分の乾
燥後180CX1分の熱処理を行なった。
繊維状シー)3.4.5を実施例2と同一の方法条件で
粗粒化性能を評価した。なお、繊維状シ−トの特性は第
6表に示す。
第6表 3   2.5  28  16 4   2.8  26  5韓吐 5   2.8  26  31 結果を第7表に示す。
以下余日 第7表よシ明らかなように声発明の方法による実施例の
ものは、極微小水滴までも確実に粗粒化し得るが、本発
明範囲外のものは、比較的大きな水滴は粗粒化分離でき
るが、極微小なものは1段では粗粒化分離できない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 油中水型分散系より、分散した微小水滴を分離するに際
    し、単繊維直径0.1〜10μmの繊維を主体とし、繊
    維充填率10〜70%、厚みが0.1〜70mmでかつ
    繊維表面の臨界表面張力が35dyne/cm以上の繊
    維状シートを用いることを特徴とする微小水滴を粗粒化
    して分離する方法。
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