JPS6125404Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は商品陳列用の棚上で、主に小物商品
を整理して陳列するときに使用する商品陳列用枠
体に関する。

従来より商品陳列用の棚上に小物商品を陳列す
る場合には、棚上に仕切板等を立設したり、或い
は始めから仕切られたスペースを有する棚を使用
することが極めて多いものであつた。

しかし、このような仕切板や棚では、商品の入
れ替え作業や商品の配置替えのたび毎に棚上の商
品をひとつづつ移動しなければならず、商品管理
上頗る都合の悪いものであつた。

そこでこの考案は上述の欠点を解消するために
案出されたものであり、矩形状の底板両側縁に折
曲溝を介して起伏自在に延長した側板を折曲溝の
両側に設けた固定部で立設状態に固定し、一方の
側板の外側面に鉤形状の係合部を突設すると共に
他方の側板の相対する位置に係合孔を穿設し、側
板前側縁に着脱自在な表示板を設け、底板前側縁
から下部前方に表示片を延長して構成した枠体の
後部に枠体を横切る切離部を設けたことを要旨と
するものである。

以下、図面を参照してこの考案の一実施例を詳
細に説明する。

図において１は矩形状の底板を示し、長手方向
を前後として前側縁から下部前方に表示片２を延
長してある。そして、底板１の左右側縁に折曲溝
３を介して起伏自在に延長した左右一対の側板４
と、側板４の前側縁に着脱自在な表示板５とを設
けて枠体Ｐが構成される。

底板１に設けた表示片２は略短冊形状を成して
おり、底板１と連続する表示片２の後端縁を上方
に突出させ、係止段部６を設けることで底板１に
載置した商品の滑り落ちを防止することができ
る。更に、底板１の左右側縁を下方に折曲して折
曲部７を設けることで底板１の強度を高めてある
（第５図参照）。

一方、肉薄状に設けた前記折曲溝３の両側には
固定部８が設けられ、立設状態の側板を固定す
る。図示例の固定部８は、側板４上面の折曲溝３
寄りに断面Ｔ字形状を成した係止突片９を突設
し、側板４を立設したときにこの係止突片９が嵌
合する嵌合孔１０を前述した底板１の左右側縁寄
りに穿設してある（第３図参照）。更に、側板４
の一方には立設時に外方向を向いて突出する鉤形
状の係合部１１を突設し、他方の側板４における
係合部１１と相対する位置に係合段部１２を設け
た係合孔１３を穿設する。

また、側板４前側縁に設ける表示板５の装着手
段としては、第４図に示す如く、側板４の前側縁
に鉤形状の係止片１４を形成すると共に、表示板
５の後側縁に係止片１４と嵌合し、且つ、側板４
を挾着せしめる断面略コ字状の嵌合片１５を形成
してある。そして、表示板５を側板４に装着する
場合には、側板４の前側縁一端と表示板５の後側
縁一端とを当接して表示板５をスライドさせるこ
とによつて装着してある。

そして、枠体Ｐ後部の適数個所に枠体Ｐを左右
に横切る略溝状の切離部１６を設けてある。図示
例では側板４に設ける切離部１６は側板４の上面
部を切り欠いた肉薄の溝状に形成し、両側板４か
ら延長された底板１の切離部１６は帯状に切り離
して設けてある。切離部１６をこのように設ける
ことによつて枠体Ｐ後部の切り離し作業が極めて
容易に行なえるものになる上に、切り離さないで
使用する場合には底板１の切離部１６に板体を嵌
入して仕切板とすることも可能である（図示せ
ず）。

尚、図に示す１７は挿入孔であり、枠体Ｐの内
側空間を前後に分断せしめる仕切板（図示せず）
を装着するときなどに用いるものである。

この考案は上述の如く構成したことによつて、
商品の入れ替え作業や商品の配置替えがあつても
商品を枠体Ｐごと取り替えることができるので、
商品の移動等を極めて容易に行なうことが可能に
なり、商品管理上頗る都合がよい。すなわち、矩
形状の底板１両側縁に折曲溝３を介して起伏自在
に延長した側板４が折曲溝３の両側に設けた固定
部８で立設状態に固定されることから、商品移動
の際には枠体Ｐごと移動することができる。ま
た、使用時にのみ側板４を立設し、不使用時には
側板４を折り畳んで平板状にすることができるの
で収納や運搬に頗る都合がよい。

そして、一方の側板４の外側面に鉤形状の係合
部１１を突設すると共に他方の側板４の相対する
位置に係合孔１３を穿設したことから、側板４を
隣接させた状態で複数の枠体Ｐを互いに固定する
ことが可能になる。このことから、枠体Ｐの強化
をはかることができ、しかも枠体Ｐを多数連設し
た場合でも整然と整列できるので極めて体裁が良
いものである。

更に、側板４前側縁に着脱自在な表示板５を設
け、底板１前側縁から下部前方に表示片２を延長
したことから、表示板５と表示片２との夫々に商
品に関する表示を施すことができる。したがつて
枠体Ｐを横方向から見る場合には表示板５に施し
た表示を認識することができ、正面から枠体Ｐを
見る場合には表示片２に施した表示を認識するこ
とができるので何処からでも枠体Ｐ内の商品を確
認することができる。また、表示板５は着脱自在
であることから、商品の価格が時価で表示される
ような変化の激しい表示を必要とする場合などで
も、価格等を表示した表示板５を取り替えるだけ
で容易に表示内容を変えられるので、頻繁な表示
の変化に対応させることができる。

そして、枠体Ｐの後部に枠体Ｐを横切る切離部
１６を設けたことから、枠体Ｐを載置する棚等の
大きさに合わせて枠体Ｐ後部を切り離すことがで
きるので、どのような商品棚にでも使用の態様に
応じて用いることができる。

このようにこの考案によれば、商品の配置替え
や移動が容易で、しかも使用の態様を様々に変化
させることができ、その上収納や運搬にも便利で
あるなどと実用上有益な種々の効果を奏するもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は斜視図、第２図は一方の側板を開いた状態を
示す平面図、第３図は固定部を示す部分拡大図、
第４図は表示板と側板との嵌合状態を示す断面
図、第５図は枠体の横断面図である。 １……底板、２……表示片、３……折曲溝、４
……側板、５……表示板、６……係止段部、７…
…折曲部、８……固定部、９……係止突片、１０
……嵌合孔、１１……係合部、１２……係合段
部、１３……係合孔、１４……係止片、１５……
嵌合片、１６……切離部、１７……挿入孔、Ｐ…
…枠体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 矩形状の底板両側縁に折曲溝を介して起伏自在
   に延長した側板を折曲溝の両側に設けた固定部で
   立設状態に固定し、一方の側板の外側面に鉤形状
   の係合部を突設すると共に他方の側板の相対する
   位置に係合孔を穿設し、側板前側縁に着脱自在な
   表示板を設け、底板前側縁から下部前方に表示片
   を延長して構成した枠体の後部に枠体を横切る切
   離部を設けたことを特徴とする商品陳列用枠体。