JPS61254043A - 整流子の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、自動車のタンク内電気燃料ポンプのモータに
使用される円板形整流子の製造に関する。

〔従来技術〕

この種の整流子は交換が困難な場所に配置されるので、
十分な摩耗特性を示さなければならない、しかしながら
、自動車の燃料タンクに時折発生する「サワー」ガ°ソ
リンは整流子セグメントに通常使用される可鍛銅を急速
に摩耗させてしまう、「サワー」ガソリンとは１通常の
銅や銀合金から成る整流子セグメントの摩耗を早めるヒ
ドロペルオキシドを含有するガソリンである。しかしな
がら、電機子巻線の取付けのための整流子タブ及び成形
絶縁支持体へのセグメントの保持を助けるための固定用
スタッドを形成するには可鍛銅が望ましい。

提案された解決法は青申合せに溶接した２枚の円板から
円板形整流子を形成し、それを絶縁支持体に取付け、セ
グメントに切断するものである。一方の円板はフック、
すなわちスタッドを形成しやすいように可鍛銅から製造
され、他方の円板はサワーガソリン環境の中ですぐれた
摩耗特性を有する物質から製造される。米国特許第４，
２８３，８４１号（カミャマ）に記載される整流子製造
方法においては、他方の円板は銀又は銀合金のシートで
あり、圧接により銅円板に取付けられる。しかしながら
、米国特許第４，２８３，８４１号の開示はサワーガソ
リン環境には言及しておらず、この特許で使用される銀
又は銀合金はそのような環境の中で所望のすぐれた摩耗
特性を示さない。

ある形態の銅アルミナがサワーガソリン環境の中ですぐ
れた摩耗特性を有することはわかっているが、米国特許
第４，２８３，８４１号に記載される圧接プロセスに理
想的な材料であるとはいいかねる。圧接に必要な圧力が
加わると銅アルミナは変形又は破損を生ずるおそれがあ
り、望まれる以上の硬度まで加工硬化してしまうので、
すぐれた摩耗特性は劣化される。さらに、圧接プロセス
は円板に適用されると、切断前の円板をその表面の予測
できない未知の部分まで溶接する０円板を整流子セグメ
ントに切断したとき、セグメントの中には２つの層が互
いに不適切に溶接されたものが含まれることになり、以
後の使用中に導通の欠陥や完全な剥離を生じるおそれも
ある。

〔発明の概要〕

従って、本発明の目的は、可鍛銅から成る円板と銅アル
ミナから成る円板が銅アルミナ円板の変形又は破損、あ
るいはそのすぐれた摩耗特性の劣化を伴なわずに互いに
堅固に接合され且つ円板が別々の整流子セグメントに切
断されたときに各セグメントの２つの層が互いに堅固に
且つ正確に溶接されるような、サワーガソリン環境の中
で使用される自動車の燃料ポンプの駆動モータの円板形
整流子を製造する方法を提供することである。

この目的及びその他の目的は、可鍛銅から成る環状の円
板を、サワーガソリン環境の中ですぐれたブラシ摩耗特
性を有するが過剰な圧力を受けると変形又はこれらの特
性の劣化を生ずるおそれのある銅アルミナから成る対向
する環状の円板に当接して保持する工程と、円板の内周
部と外周部の付近にそれぞれ１つずつの２つの同心円を
描くスポット溶接部により円板をレーザー溶接する工程
と、溶　。

接した円板を絶縁支持体に取付ける工程と、円板の内周
部の付近の少なくとも一箇所のスポット溶接部と、円板
、の外周部の付近の少なく−とも一箇所のスポット溶接
部とをそれぞれのセグメントが有するように円板を複数
個の整流子セグメントに切断する工程とから成る、サワ
ーガソリン環境の中で動作されるように構成される自動
車の燃料ポンプ駆動モータに使用される円板形整流子を
製造する方法において達成される。このように、各セグ
メントの２つの層の溶接と電気的接触は銅アルミナ円板
の変形又はすぐれた摩耗特性の劣化を伴なわずに確保さ
れる。

〔実施例〕

以下、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。

まず、第２図及び第３図に関し′Ｃ説明する。完成した
整流子は、支持体１１に埋設される内側スタッド１２及
び外側スタッド１３により成形絶縁支持体１１に取付け
られる複数個のセグメント１０から構成される。各セグ
メントは可鍛銅から成る下層１４と、銅アルミナ、さら
に詳細にはグリデン化学（株）（Ｇｌｉｄｄｅｎ　Ｃｈ
ｅｍｊｃａｌ　Ｇｏ、）よりニーΦエル２０グリッド・
コツプ（ＡＬ２０　Ｇ１１ｄ　Ｃｏｐ）（Ｒ）の商標名
で市販されている材料から成る上層１５とから構成され
る。各セグメントｌＯの下層１４と上層１５は整流子の
内周部付近の一箇所と、外周部付近の三箇所でレーザー
スポット溶接部１６により接合される。四箇所以上で溶
接を行なっても良いが、完成した整流子においてセグメ
ントの安定性を得るには少なくとも三箇所での溶接が望
ましい、電機子巻線を取付けるための整流子タブもセグ
メント１０の下層１４から形成して良い、この実施例に
おいては、タブは絶縁支持体１１を貫通して突出する外
側スタッド１３の延出部から構成される。

整流子は第１図に示されるように製造される。可鍛銅か
ら成る円板２０と、銅アルミナから成る円板２１とは回
転自在の固定具２３に互いに接合するように保持される
。第２図の完成した整流子からさらに明瞭にわかるよう
に、それぞれの円板２０及び２１は内周部と外周部とを
有する環状の形態である０円板２０はその平面で半径方
向内側と外側とにそれぞれ突出するスタッド１２及び１
３をさらに有する。レーザー溶接機２２は第２図に示さ
れるように円板の内周部の付近の溶接部の円と、円板の
外周部の付近の２倍の数の溶接部を含む円とから成るパ
ターンに従ってレーザースポット溶接部１６を形成する
ように作動される。それぞれの溶接部は円板を厳密に規
定された領域で互いに固着するので、各円板の大部分に
変化はなく、整流子に新たな材料が追加されることもな
い０次に、溶接され　・だ円板は別の固定具（図示せず
）に保持され、そこで、絶縁支持体が円板に成形され、
スタッド１２．１３は９０度屈曲されて支持体に埋設さ
れる０次に第２図に示されるようにセグメントを形成す
るために円板を半径方向に切断すれば良く、一対の隣接
する放射状切れ目２４はその間に規定されるセグメント
をそれぞれ電気的に絶縁する。各セグメント１０は下層
１４及び上層１５から構成され。

内周部２５の付近の少なくとも一箇所のレーザースポッ
ト溶接部１６と、外周部２６の付近の少なくとも三箇所
のレーザースポット溶接部１６とにより一体に接合保持
される。レーザー溶接プロセスを利用することにより、
少量ずつ混合された２枚の円板の材料の一部は銅アルミ
ナ円板２１を貫通し、可鍛銅円板２０の中程まで侵入す
るので、円板は互いに安定性と信頼性をもって装着され
、円板間に有効な電気的導通が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の方法により２枚の円板をレーザー溶
接する装置を示す図、 第２図は、本発明の方法により製造された整流子の平面
図、及び 第３図は、第２図の線３−３に沿った断面図である。 〔主要部分の符号の説明〕

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 可鍛銅から形成される環状の円板（２０） と、ガソリン環境の中ですぐれた摩耗特性を有する材料
   から形成される環状の円板（２１）の２枚の円板とを互
   いに溶接する工程と、溶接円板を絶縁支持体に取付ける
   工程と、円板を複数個の整流子セグメント（１０）に切
   断する工程とから成り、ガソリン環境で動作されるよう
   に構成された自動車の燃料ポンプ駆動モータの円板形整
   流子を製造する方法において、この方法は、可鍛銅から
   成る前記環状の円板（２０）を、サワーガソリン環境の
   中ですぐれた摩耗特性を有するが過剰な圧力を受けると
   その特性が劣化するおそれのある硬化銅アルミナから形
   成される前記他方の環状の円板（２１）に隣接して保持
   する工程と；円板（２０、２１）の内周部（２５）の付
   近に位置する１つの円と、円板の外周部（２６）の付近
   に位置する１つの円の２つの同心円 を描くスポット溶接部（１６）により円板 （２０、２１）をレーザー溶接する工程と；前記整流子
   セグメント（１０）のそれぞれが円板の内周部（２５）
   の付近の少なくとも一箇所のスポット溶接部（１６）と
   、円板の外周部（２６）の付近の少なくとも二箇所の スポット溶接部（１６）とを有するように 円板（２０、２１）を前記整流子セグメント（１０）に
   切断する工程とから成り、各セグメントの層間の溶接と
   電気的接触がセグメントの変形又は硬化銅アルミナの前
   記すぐれた摩耗特性の劣化を伴なわずに確保されること
   を特徴とする方法。