JPS5855630B2 - 整流子の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は整流子の製造方法に関するものである。

従来の整流子は、ブラシがセグメントから離れるとき、
急激に電流が遮断されるため、非常に高い電圧がブラシ
・セグメント間に発生し、アークを発生していた。

そのため、整流が困難で、寿命も短ぐ、電波障害も多か
った。

このようなアーク発生の問題を解消するにはセグメント
の相互対向面に抵抗体を取付け、ブラシがセグメント上
を摺動したのち、抵抗体上を摺動し、その後スリットを
渡るようにして電流を急変させないようにすればよいが
、薄いセグメントの相互対向筋に抵抗体を取付けること
は容易ではなかった。

したがって、この発明の目的は、抵抗体の取付けを容易
に行うことができる整流子の製造方法を提供することで
ある。

第１図はこの発明の整流子の製造方法の実施例により製
造した整流子の平面図、第２図はその■■線断面図であ
る。

この整流子は３極の面対向形整流子であり、１は絶縁基
板、２〜４は低抵抗体のセグメント、５〜７は高抵抗体
、８〜１０はスリット、１１は軸固定用ブツシュである
。

第３図ないし第７図はこの整流子の製造方法の説明図で
ある。

捷ず、低抵抗体むよび高抵抗体を貼合わせた薄い板状体
に第３図のようにある点を中心として放射状にのびるス
リット８〜１０を形成する。

そのＩＶ−ｆＶ線断面図を第４図に示す。つぎに、適宜
のプレス金型を用いて第５図のようにスリット８０部分
を切起し加工したのち、第６図のように表面を平坦に研
削する。

これらの加工はスリット９．１０の部分についても行う
。

このように加工された板状体を第７図の破線で示すよう
にスリット８〜１０と外端と交差させた状態に打抜き、
絶縁基板１（第２図）に接着したのち、中央部にスリッ
ト８〜１０の内端と交差するブツシュ圧入用穴を形成し
てそこにブツシュ１１（第２図）を圧入する。

なお、第３図の状態のスリット８〜１０がなくてもある
点を中心とする径線を仮想すれば第５図の切起し加工は
可能である。

第８図は製造された整流子の動作説明図である。

図示のようにブラシ１２がセグメント３，４間を移動す
るとき、ブラシ・セグメント間抵抗ｒは第９図のように
変化する。

第９図の曲線の左半分はブラシ１２・セグメント４間抵
抗であり、右半分はブラシ１２・セグメント３間抵抗で
ある。

このときのブラシ電流ｉむよびブラシ１２・セグメント
４間電圧Ｖは第１０図のように変化する。

このように、ブラシ電流ｉが最小値になったときにブラ
シ１２が高抵抗体６から離れるため、アークを最小限に
抑制することができる。

以上のように、この発明によれば、アークの発生を抑制
するための抵抗体を各セグメントのすべての相互対向面
に同時にかつ容易に固着することができ、整流子の製造
が容易になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例方法により製造された整流子
の平面図、第２図はその■−■線断面図、第３図ないし
第１図は同じく製造方法の説明図、第８図は同じく動作
説明図、第９図は同じくブラシ・セグメント間抵抗の特
性図、第１０図はブラシ電流およびブラシ・セグメント
間電圧の特性図である。 １・・・・・・絶縁基板、２〜４・・・・・・セグメン
ト、５〜７・・・・・・高抵抗体、８〜１０・・・・・
・スリット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ セグメント材料むよび高抵抗材料を貼合わせた薄い
   板状体を準備する工程と、前記板状体上に略放射状にの
   びる線を仮想し、前記高抵抗材料が前記セグメント材料
   の面より露呈する捷で前記高抵抗材料の面から前記セグ
   メント材料の面へ向かって前記複数本の線の両側に切起
   し加工する工程と、前記セグメント材料の面の切起し部
   分が平坦となるように研削することにより前記複数本の
   線上にスリットをそれぞれ形成する工程と、前記板状体
   を前記スリットの外端と交差するように打抜加工する工
   程と、打抜加工さｈ−た板状体を絶縁基板に貼合わせる
   工程と、前記絶縁基板に貼合わせられた板状体に前記ス
   リットの内端と交差するように穴を前記絶縁基板ととも
   に打抜加工する工程とを含む整流子の製造方法。