JPS61251533A - 多孔質ガラス及びその製造方法 - Google Patents

多孔質ガラス及びその製造方法

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JPS61251533A
JPS61251533A JP9218885A JP9218885A JPS61251533A JP S61251533 A JPS61251533 A JP S61251533A JP 9218885 A JP9218885 A JP 9218885A JP 9218885 A JP9218885 A JP 9218885A JP S61251533 A JPS61251533 A JP S61251533A
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glass
weight
porous glass
oxide
acid
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Toshinori Kokubu
国府 俊則
Takeshi Isoda
礒田 武志
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特殊な多孔質ガラス及びその製造方法に関す
る。更に詳しくは、本発明は、均質なミクロ細孔を有す
る多孔質ガラス及びその製造方法に関する。
(従来技術) 従来、Na 20−B2 o3−s i 02系ガラス
の分相現象を利用して細孔半径が10Å〜50人の多孔
質高珪酸ガラスを作ることができることが知られている
(例えば特開昭48−101409号、特開昭58−1
40341号)、これは、分相した一方の相を薬液で熔
解し、多孔質のガラスとするものである。この場合、系
にAl2O3が存在すると分相が著しく抑制されるので
、その含有量は多くとも4乃至5%以下に抑えられ、又
、得られるガラス溶融物は粘性が高いため、混合を十分
にし且つ泡切れを十分に行なわせるためには、1500
℃で8時間以上という厳しい溶融条件が必要であった。
しかしながら、近年CaO−B2O3−3i02−A1
203系ガラステは、Al2O3の量が5%から15%
に達する高アルミナ域においても分相が可能であること
が見いだされ、この系のガラスにおいても多孔質ガラス
を製造することのできることが開示された(特開昭57
−140334号)、このような多孔質のガラスは、そ
の目的に応じて粉体、グラニユール、ビーズ、板、繊維
等種々の形状に成型することができる上、断熱性、濾過
性、吸着性等の諸特性を有するので、その応用が期待さ
れている。特に、濾過性及び吸着性の観点からは、多孔
質ガラスの細孔径が重要である。しかしながら、ガラス
の細孔容積を大きくする方法は知られていても(特開昭
57−140334号)、微細な細孔半径を制御する方
法については明らかにされていない。本発明者等は、鋭
意検討の結果基礎ガラスの成分及びその熱処理時間が、
形成される多孔質ガラスの細孔径に大きく影響すること
を見い出し本発明に到達したものである。
(発明が解決しようとする問題点) 従って本発明の第1の目的は、均質で微細な細孔を有す
る多孔質ガラスを提供することにある。
本発明の第2の目的は、多孔質ガラスの細孔径を制御す
る方法を提供することである。
本発明の第3の目的は、特に細孔径が小さく均質な多孔
質ガラスを製造する方法を提供することにある。
(問題を解決するための手段) 上記の如き諸口的は、少なくとも、酸化珪素95〜98
重量%、酸化アルミニウム1〜3重量%、2!量%以下
の酸化硼素、1重量%以下の酸化マグネシウム及び0.
1重量%以下の酸化リチウムとからなり、均質な細孔分
布を有することを特徴とする多孔質ガラス及びその製造
方法を提供することによって達成された。
(作用) 本発明の多孔質ガラスの主要成分の役割については、次
の様に説明することができる。
5i02は多孔質ガラスのガラス骨格を形成し、820
3は基礎ガラスを熱処理して分相させる場合に、液−液
不混和現象に基づいて、5i02相と分離し、酸可溶性
の相を形成する。この相分離の際に、Aj!203、L
L20SMgO(D各成分はその大部分が8203と伴
に酸可溶性の相を形成する。
Al2O3、Li2Li20Sの各成分は一般的な分相
性のガラスにおいては必須の成分では無い、しかしなが
ら基礎ガラス製造工程における溶融温度の低下、溶融時
間の短縮、基礎ガラスの安定化(膨張、伸縮を少なくし
て割れを減じる)等の著しい効果を有し多孔質ガラスの
製造コストを低下させる働きを有している。
Aj!203は分相性ガラスにおいては分相抑制効果を
有することが知られているが、本発明の組成系において
も同様である0本発明の組成系において、Al2O3の
分相抑制効果と拮抗して分相促進の働きを有するのがM
gOである。
AJ!203を除いたS i 02−8203−MgO
組成では1400℃における溶融物は完全に不混和状態
となり熔融ガラスを製造することが不可能である。しか
しながらS i 02−8203−MgO系にAn!2
03を添加してゆくと添加量に応じて不混和状態が徐々
に改善されて溶融ガラスが製造できるようになる。この
場合、Aj!203の添加量の増加につれて不混和ガラ
スから急冷失透ガラス、急冷透明ガラスそして徐冷遇明
ガラスヘと変化して行く、即ち表1−1から明らかな如
く、Affi203はS i02102−B203−組
成系の混和温度を低下させる働きがあり、その効果が分
相抑制効果となって現れるものと考えられる。
従って分相促進の効果を有するMgOは混和温度を上昇
させる(不混和を促進する)働きを有するためにAl2
O3と拮抗して働くことが理解できる(表1−2)。
ガラスの分相は準安定な不混和現象(再加熱に上りオパ
ール状態、または失透状態の不混和状態へと変化する現
象)の結果として現れる。
本発明における基礎ガラスにおいては、Al2O3とM
gOの添加割合を関節することによって7安定な不混和
の状態が実現されていることが理Wされる。
一般的には、L120は分相ガラスを製造するという目
的においては基本的に不要の成分である。
しかしながら、その添加によりガラス粘性がなお一層低
下しく表l−3)、溶融物を直接整形することが可能に
なるとともに、基礎ガラスの内部応り(ひずみ)による
割れを減じ、また分相したガラスを酸処理する場合の膨
張、伸縮等に起因するクランキングを著しく減少させる
(表n−1)ことが可能となるので本発明においては重
要である。
本発明で使用する基礎ガラスは、680℃〜800℃の
間の温度で分相が確認され、又分相は、2−12時間と
いう比較的短時間の熱処理で十分に進行し、後記する如
く、極めて均質な細孔分布を持った多孔質ガラスを製造
することができる。
このことは、従来の分相性基礎ガラスから均質の細孔径
を有する多孔質ガラスを製造するためには、長時間の熱
処理を必要としたことからは予測することのできない驚
くべき事実である。
更に、一般的な多孔質ガラスの製造においては、基礎ガ
ラスに対する熱処理時の温度や時間等の熱処理条件を制
御することにより最終的な多孔質ガラスの細孔制御が行
われることから容易に理解されるように、分相処理に使
用する分相炉の炉内の温度分布を±5℃以内に制御する
ことが必要であり、このような高度の技術を必要とする
ことが多孔質ガラスの製品コストを上げる原因の一つと
なっていた。
これに対し本発明の基礎ガラスは、例えば2〜12時間
、700℃から725℃の間の熱処理によっでも、平均
細孔半径が約17人から約28人の間におさまるという
ように、分相炉内の温度分布の影響をあまり受けないこ
とも又、従来技術からは予測することのできない驚くべ
き事実である。
即ち、本発明においては、分相炉内の温度ムラをあまり
厳しく制御する必要がないので、比較的低コストの分相
炉を使用しても、細孔径の均質な、高品質の製品を得る
ことができる。
本発明で使用する基礎ガラスを調整する具体的方法は次
の如くである。
5i02が49〜58重量、B2O3が20〜27重量
%、A#203が5〜20重量%、MgOが1,5〜1
5重量%及びLt2oが5重量%以下の範囲に属するよ
うに原料の珪砂、硼酸、アルミナ、酸化マグネシウム及
び酸化リチウムを調合し、よく混合した後その混合物を
ガラス熔解用るつぼに入れて加熱し、原料を熔融に至ら
しめてから、温度を約1300℃乃至約1600℃、好
  ゛ましくは1400℃〜1500℃に上げ、約2時
間又はそれ以上保持して溶融を完結する。熔融物は、氷
水中に投下急冷するか又は型に鋳込むことにより急冷す
ると、基礎ガラスが得られる。このようにして、得られ
る各成分から成る基礎ガラスは、従来の基礎ガラスと異
なりひび割れがなく、成型することも容易である。上述
の如くして得られる基礎ガラスは、ガラス成分の混合を
より完全にするために、粉砕した後再度1400℃程度
で1時間程度加熱溶融し、急冷することが好ましい。
本発明で使用する基礎ガラスの成分の一例は次のような
ものである。
5i02    54.O(重量%) 8203    24.0 AJ!203   12.5 Mg0      7.5 Li20     2.0 次に、得られた基礎ガラスを600℃から800℃、好
ましくは650℃〜750℃特に好ましくは700℃〜
725℃で0.1時間以上、好ましくは1時間〜100
時間、更に好ましくは2時間〜12時間熱処理する。こ
の処理によってガラスの組成に2相分離現象が生じ、透
明な基礎ガラスが白濁乃至は白色不透明に変化する。こ
のようにして分相したガラスを粉砕して多孔質ガラスの
原料ガラスとすることができる。
上述の方法で熱処理された基礎ガラスを塩酸、硝酸、硫
酸等の強酸に浸漬し、70℃〜90℃の温度に加熱する
。この工程で酸に可溶な分離相が溶出し、多孔構造が形
成される。
この酸処理時には、ガラスの膨張・伸縮に起因するひび
割れが発生し易いので、一般の多孔質ガラス製品(例え
ばチューブや板)を製造する場合には、0.5〜1.0
規定の酸の溶液が使用される。これに対し、本発明の基
礎ガラスの場合には、その組成の特殊性から4規定10
0℃の塩酸処理にも耐えることができるので、従来より
高濃度の酸を使用して、酸処理の時間を短縮することが
できる。
しかしながら、このようにして製造される多孔質ガラス
には、硼酸マグネシウム相に分配された5i02が酸処
理の加水分解によってゲル化し、細孔内に残留すること
が多い、このような場合、多孔質ガラスの細孔容積は、
これらの5i02ゲルのために基礎ガラスの組成及び熱
処理条件から期待される細孔容積よりもかなり小さくな
るので、ゲルを取り除くことが必要な場合がある。これ
は、酸処理によって得られた含ゲル型多孔質ガラスを室
温付近で、0.05〜1.0規定のNaOHと0.1〜
10重量%のフッ酸、好ましくは、0゜05〜0.5規
定のNaOHと0.25〜5.0重量%のフッ酸、特に
好ましくは、0.1〜0゜3規定のNaOHと0.5〜
2.5重量%のフッ酸を用いて、20〜80℃、好まし
くは30〜70℃更に好ましくは30〜50℃で5分〜
100分浸漬し、5to2ゲルを珪酸塩として抽出する
アルカリ濃度を必要以上に濃くしたり、処理温度を常温
以上にすると多孔質シリカ形骸そのものを損なう恐れが
あるので好ましくない。アルカリ処理の後は、酸で洗浄
し次いで水洗することが好ましい、この場合の酸として
は、例えば塩酸と塩化アンモニウムの希薄な溶液(例え
ば、1規定塩酸と1%塩化アンモニウムの混合溶液)を
使用することが好ましい。
本発明においては、一般的な多孔質ガラスの場合と同様
に、後処理として一定時間の熱処理によって焼き締めを
行うことが好ましい0本発明における焼き締めの条件は
、400℃〜1ooo℃、好ましくは、500℃〜80
0℃更に好ましくは、600℃〜700℃で9.5〜1
00時間、好ましくは1〜50時間、特に好ましくは5
〜12時間である。
本発明のガラス成分としては、他に、Ni01Ni20
3、MoO3、Fe2O3、Na2O。
CaO及びに20等を、調整成分として添加することが
できる。
本発明によって得られた多孔質ガラスの化学分析は、次
のように°して行うことができる。即ち、多孔質ガラス
約1gを秤量し、1.000’Cに加熱して恒量とした
後、各々の元素を以下の方法で定量する。
5i02:重量法とモリブデンブルー法の併用AI!2
03: EDTAとZn+十を用いた逆滴定B2O3:
妨害元素をイオン交換で除去した後に酸塩基滴定及びB
F4−イオン濃度法 Fe2O3、Na2O、Lt2o、MgO1CaO:原
子吸光法(日立製作所製、日立207原子吸光光度計) K2O:炎光光度計(日立207原子吸光光度針)尚、
B2O3のBF4−イオン濃度法については東亜電波工
業のBF4−イオン電極(BF−135)を使用し、試
料1gのフン酸溶融物のBF4−濃度を測定して定量し
た。
又、本発明で製造した多孔質ガラスの細孔については、
比表面積をシバタP800型BET表面積測定装置を使
用して窒素ガス吸着により測定し、細孔の大きさはカル
ロエルバ社製のソープマットを使用して測定することが
できる。
(効果) 本発明においては、前述した様な効果を有するAl2O
2、MgO1Li20を含有させることにより、それら
の単独、または複合した効果によって、ガラス溶融物の
粘性を下げることができるので、泡切れ、混合が速やか
に完了し、従来5t02−B203−Na2O組成系に
おいて1500℃で8時間以上要した溶融条件を140
0℃〜1500℃で2時間以内に短縮することができる
又、5iO2−B203 Na2O組成系のガラス溶融
物は高粘性を有するため、溶融物を直接整形することが
因数であるが、本発明におけるガラス溶融物は比較的流
動性に富み、従って圧延等により容易に板状に整形する
ことができる。また一般的なガラスにおいては、圧延等
の整形操作後にガラス内部の応力によって割れるという
現象が数多く見受けられるのに対し、本発明における基
礎ガラスは急冷によるひずみも少なく整形後の割れが著
しく減じられており、簡単に基礎ガラスの製造操作及び
整形操作を行うことができるという極めて優れた特徴を
有している。
本発明によって得られた多孔質ガラスは、平均細孔半径
が約15Å〜約30人の範囲であって、均質な細孔を有
する多孔質ガラスであるので、ガス分離膜、選択的分子
透過膜或いは、脱塩膜として広範に利用される可能性を
有する。
又、本発明によれば、分相のための熱処理温度分布を厳
密にする必要がなく、熱処理時間及び多孔質化のための
酸処理時間を短縮できる上、基礎ガラスの、内部応力に
よる割れや、酸処理時のクランキングを著しく減少させ
ることができるので、製品収率を大幅に改善することが
できる。
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明
はこれによって限定されるものではない。
(実施例) 実施例1.粉末基礎ガラスの製造 各原料を表1に示した割合で秤り取り、磁製ボールミル
で1時間混合した後、白金ルツボを使用して1400℃
の電気マツフル炉で2時間加熱して溶融し、水中に投入
急冷して基礎ガラスを調製した。この場合、ガラス成分
の混合を完全にするために、急冷ガラスを粉砕した後再
度1400℃で1時間加熱熔融し、水中に投入して急冷
した後、径0.25mm〜1mm程度に粉砕した。
比較例として各原料を表1に示した割合で秤り取り、磁
製ボールミルで1時間混合した後、白金ルツボを使用し
て、表−1に示した温度の電気マツフル炉で2時間加熱
した。その後直ちに白金ルツボを取り出して内容物を水
中に注いで急冷した。
水中への投入の際の粘性及び溶解混和の状態を表−1に
示した。
以下余白 表−1の結果は、比較例−1−7のように系に・ AI
t203が存在しない場合には溶解温度も高くかつ溶融
ガラスの粘度が著しく高く、不混和で、多孔質ガラスの
基礎ガラスとしてきわめて不適当であることを実証する
ものである。
実施例−2 実施例−1で得た粉末基礎ガラスを白金ルツボを使用し
て表−1に示した温度の電気マンフル炉で1時間加熱し
て溶融した後、圧延冷却して厚さ1mmの板状に成形し
、基礎ガラス成形体を得た。
次いで720℃の分相炉中で12時間熱処理を行っな。
表−2に示したように本基礎ガラスは良好に分相してオ
パール状を呈した。
比較例として比較例−1−1から比較例−1−6で得た
粉末性基礎ガラスを実施例−2と同様の操作を行って基
礎ガラス成形体を得た後、実施例−2と同様の操作を行
って熱処理を行い分相性を検討した。結果は表−2に示
した通りであり、比較例−1−4から比較例−1−6の
ように、系にアルカリ土類金属酸化物(MgO1Cab
)が存在しない時には全く分相が起らず、多孔質ガラス
の基礎ガラスとして極めて不適当であった。
実施例−3 実施例−1、実施例−2の処理を行った分相ガラス成形
体を、100℃で4規定の塩酸中に浸漬して、片側より
酸溶出を行った0本組成の分相ガラス成形体では厚さ1
mm当たり約12時間の酸溶出時間が適当であった。酸
溶出処理中に膨張伸縮にともなう割れは全く生じなかっ
た。次いで十分洗浄した後、細孔内に堆積しているシリ
カゲルを除くために80℃の0.05規定N a OH
溶液500mj!に30分間浸した。更に、ガラスに吸
着されたNa+イオンを除去するために、10%N84
CIlを含有する1規定塩酸に80℃で1時間浸した後
、流水中で12時間洗浄し、次いで風乾後120℃で乾
燥して多孔質ガラス成形体を得た。 比較例として、比
較例−1、比較例−2の処理をおこなった比較例−2−
1、比較例−2−2および比較例−2−3の分相ガラス
成形体を表−3に示した条件でf&溶出処理を行った。
次いで ・実施例−3と同一の条件で後処理と乾燥を行
った。
その結果を表−3に示したが、比較例−1−1の組成の
基礎ガラス成形体では多孔質ガラス成形体は生成せず、
また比較例−1−2および比較例−1−3の組成の基礎
ガラス成形体は多数のひび割れが生じて、実用的多孔質
ガラス成形体は得られなかった。
これらの結果は、本発明の組成基礎ガラスの場合には従
来の組成基礎ガラスに比較して高規定度の酸を使用して
酸溶出処理をしてもひび割れを起こさないので、短時間
で処理を行うことができることを実証するものである。
実施例10基礎ガラスから得られた多孔質ガラスの元素
分析を行った結果、その組成は、5tO2が97.1重
量%、B2O3が1.48重量%、Aj!203が1.
90重量%、MgOが0.14重量%であった。
表−4 ±例−4 谷原料を表−4に示した割合で秤り取り、実施−1、実
施例−2および実施例−3に示した処3行って多孔質ガ
ラス成形体を得た。ついでそ2れの平均細孔径を測定し
て結果を表−4に示した。表中、第1欄は実施例1で製
造した基礎ガ、と同一成分である。
ミ4の結果は原料中のアルカリ土類酸化物の内、0 /
 Ca O比が大になるに従って生成多孔質スの細孔半
径が小になるように制御されるこ一示している。なお、
比較例−4−3の多孔質ス成形体には多数のひび割れが
生じた。このは、原料組成中においてMgOが重要であ
るを実証するものである。
ヨ例−5 二施例−1の基礎ガラス成形体を表−5に示し;件で熱
処理をして分相ガラス成形体を得て、例−3に示した処
理を行って多孔質ガラスを、それぞれについて平均細孔
径を測定して語表−5に示した。この結果は分相処理温
度が700℃から725℃と大きく変化しているのにか
かわらず、得られた多孔質ガラス成形体の平均細孔半径
は16.9人から26.3人までという極めて狭い範囲
にあることを実証するものであり、分相処理温度分布幅
の広い分相炉を使用することが可能であることを示して
いる。
以下余白 実施例−6 実施例−1の組成の基礎ガラスを実施例−1、実施例−
2、実施例−3の処理を行って多孔質ガラス成形体を得
た。これをヤナコ社製気体分mm性能評価装置GTR−
20Dに装着して、30℃、差圧0.5気圧でヘリウム
、水素、窒素それぞれの透過度を測定した。結果は表−
6に示した通りである。この結果は水素に対する分離係
数αは多孔質ガラス成形体内のガスの流れがクヌッセン
流であるとした時の理論αと良く一致しており、本材料
が気体分jitiFNとして使用できることを実証して
いる。
表−6 】 気体の種類   透過度      α  α0− ”
cd sec、cst H(、’H219,211 He     13.2      0.6875 0
.7071N      5.5          
0.67実施例−8 各原料を表−7に示した割合で秤り取り、実施例−1、
実施例−2および実施例−3に示した処理を行って多孔
質ガラス成形体を得た。ついで比表面積、細孔容積およ
び平均細孔径を測定した結果、実施例−1の基礎ガラス
と比較して、本実施例の基礎ガラスの場合には比表面積
が減少し、細孔容積及び平均細孔径が増加した。この結
果からM o O3がゲル状シリカ生成を抑制したこと
が実証された。
表7 S i 02    52.2  54.0B203 
   23.0   23.5A j! 203   
14.5   12.5東料混合比 L i 20  
   2.5    2.5(重量%)  Na2O0
,00,O M g O6,8?、5 Ca OO,00,O MoO、Q    QQ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)少なくとも、酸化珪素95〜98重量%、酸化アル
    ミニウム1〜3重量%、2重量%以下の酸化硼素、1重
    量%以下の酸化マグネシウム及び0.1重量%以下の酸
    化リチウムとからなり、均質な細孔分布を有することを
    特徴とする多孔質ガラス。 2)細孔が互いに連通し、ガス透過能を有することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の多孔質ガラス。 3)平均細孔半径が約15Å〜約30Åであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の多孔
    質ガラス。 4)酸化珪素52〜56重量%、酸化硼素22〜25重
    量%、酸化アルミニウム7〜15重量%、酸化マグネシ
    ウム2〜13重量%及び酸化リチウム0.5〜3重量%
    を主要成分とする基礎ガラスを、650℃〜750℃で
    0.1時間以上熱処理した後、該処理物を濃度約0.5
    〜4規定の強酸の溶液に浸漬し、これを加熱して酸に可
    溶な成分を抽出することを特徴とする多孔質ガラスを製
    造する方法。 5)基礎ガラスの主要成分が、酸化珪素53〜54重量
    %、酸化硼素23〜24重量%、酸化アルミニウム10
    〜13重量%、酸化マグネシウム5〜10重量%及び酸
    化リチウム1〜2.5重量%であることを特徴とする、
    特許請求の範囲第4項に記載の多孔質ガラスを製造する
    方法。 6)基礎ガラスの熱処理を700℃〜725℃で2時間
    以上行うことを特徴とする特許請求の範囲第4項又は第
    5項に記載の多孔質ガラスを製造する方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012046400A1 (en) * 2010-10-04 2012-04-12 Canon Kabushiki Kaisha Porous glass, method for manufacturing porous glass, optical member, and image capture apparatus

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