JPS61249737A - 射出吹込成形装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明ｊｉ熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマ、−樹
脂等からなる中空成、形品を製、造する射出吹込成形、
装置に係わるものである。

（従来の技術） 射出吹込成形は主として容器生産を目的とじて開発され
たものであり、その一般的なものとしては、固定盤側に
有底パリソンを成形するキャビティを配置し、可動盤側
に容器キャビティを配置し、その中間の両側（固定側、
可動側）にコアを配置し、このコアを反転させながら成
形する装置が知られている。しかしながら、この方式で
は型構造からくる制約」−１成形品の長さに限界がある
。加えて型構造の複雑さ、型精度の保持などにより、射
出成形機と金型とが一体化された専用機となる。また射
出成形機そのものも特殊仕様となり、これらの理由によ
り単品種大量生産用には適しているが、一般の射出成形
機のように金型交換による多品種、少量生産用には不向
きである。

また近年、射出中空延伸成形機が開発され脚光をあびつ
つあるが、この成形機は付加価値の商い成形品の製造に
好適であるものの、装置価格が極めて高く、専用機であ
って汎用の機械設備といえず、普及度も低い。

また、最近、熱可塑性エラストマー樹脂のめざましい発
展に伴ない、か）る素材を使用して、伸縮可能な蛇腹形
状部分を有する、両端開口の筒状成形品（ベローズ）（
自動車産業分野、工業機械分野において、例えばラック
とビニョンのカバー、ユニバーサルジヨイントのカバー
等に用いられる）を製造することが行なわれるようにな
った。か）るベローズの成形には射出吹込成形法が好適
と考えられるが、成形品の長さに制約を受けること、更
に装置が専用機であるため装置価格が高いものになるな
どの理由から一般化していないのが現状である。このた
め、ベローズ成形は通常押出吹込成形法によっているが
、押出吹込成形法では成形法からくる形状の制限、肉厚
の不均一、内径規制ができないこと、製品歩留りが劣る
などの問題がある。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記従来技術の問題点を解消し、射出吹込成形
法の特長を活かし、一般に広く使用されている汎用射出
成形機を取付けることが可能であり、金型の交換も可能
であって、装置自体が安価ですみ、多品種、少量生産に
も適し、かつ得られる成形品として、その長さに制約を
受けることのない射出吹込成形装置を得ることに成功し
たものである。

（問題点を解決するための手段） 以下、添付図面の説明に併せて本発明を詳説する。

添付図面は本発明装置を用いて、ベローズを成形する場
合の例を示すものである。

゛第１図は本発明装置の一例の型開き時における斜視略
図、第２図は、第１図に示す装置のパリソン成形用キャ
ビティ及びパリソン成形用コアの部分の型開き時におけ
る縦断面略図、第３図は第２図に示すものの型閉じ時に
おけるキャビティ部分の縦断面略図、第４図は第１図に
示す装置の吹込成汁告ヤビテイ及びこれに内臓されるコ
アの部分め型開き時における縦断面略図、第５図は第４
図に示すものの型閉じ時におけるキャビティ部分の藏断
面略図、第６図は、パリソン成形用コアにパリソンを形
成させた状態及び吹込成形品を形成させた状態を説明す
るための説明図である。

図において、Ａは固定側、Ｂは可動側である。

図中、１は射出成形機の加熱用のシリンダー、２は射出
成形機のスクリュー、３は射出ノズル、４はパリソン成
形用の固定側キャビティ、５はノ（リソン成形用の可動
側キャビティ、６及び６゛はパリソン成形用コア゛、７
は吹込成形用の固定側キャビティ、８は吹込成形用の可
動側キャビティ、９はコア支持台移動用のラックギヤー
、１０はコア支持台移動用のピニオンギヤ−１１１はコ
ア回動用のロータリーアクチェニター、１２は射出成形
機タイバー、１３は成形装置の可動側プラテン、１４は
パリソン、１５は蛇腹状の中・空成形品、１６はコアの
冷却又は加熱用の媒体通路、１７は圧縮空気吹出用スリ
ット、１８は喰切りプレート、１９はコア支持台、２０
はホットランナ−ノズル、２１はホットランナ−用マニ
ホールドである。

本発明装置では、第１図に示されるように、固定側Ａに
、パリソン成形用の固定側キャビティ４及び吹込成形用
の固定側キャビティ７が並列して設けられ、これに対向
する可動側Ｂには、パリンン成形用の固定側キャビティ
４に対応する位置にパリソン成形用の可動側キャビティ
５が、そして吹込成形用の固定側キャビティ７に対応す
る位置に、吹込成形用の可動側キャビティ８が設けられ
る。

これらの４．５．７及び８のキャビティが１セツトとな
るものであり、生産性を上げるためには同じセットを並
列させればよく、第１図では複雑になるので１セツトの
みの例を示しである。

まず、パリソン成形を第２．３図で説明すると、熱可塑
性樹脂又は熱可塑性エラストマー樹脂（以下、これらを
総称して単に樹脂という。なお伸縮可能なベローズを成
形するときは熱可塑性エラストマー樹脂が使用される）
が通常の射出成形機によって混線、溶融され、金型内に
射出される。

第２図には射出成形機の加熱シリング−１の箇所以降が
示されており、加熱下、スクリュー２によって均一に混
練、溶融され、可塑化された樹脂は射出ノズル３を通り
、金型内に射出される。第３図はパリソン成形用キャビ
ティの型閉じ状態を示すもので、樹脂はホットランナ−
ノズル２０を通って、パリソン成形用の固定側キャビテ
ィ４、可動側キャビティ５及びコア６１こよって形成さ
れる空間部分に注入され、パリソンが成形される。

パリソンが成形されると次にキャビティの型開きが行な
われる。この型開きと同時に、パリソン成形用コア６は
パリソンを付けたよ）、可動側に（第１図矢印Ｃ方向に
）移動する。即ち、タイバー１２に支えられたプラテン
１３と共にラックギヤー９が移動し、このラックギヤー
９と噛合っているピニオンギヤ−１０が移動し、このピ
ニオンギヤ−１０に支持されているコア支持台１９が移
動し、コア支持台１９に設けられているコア６が、同様
に矢印Ｃ方向に移動する。その際のコア６の移動距離は
、プラテン１３（従ってこれに設けられているパリソン
成形用の可動側キャビティ５及び吹込成形用の可動側キ
ャビティ８）の移動距離の１／２となり、コア６は固定
側キャビティと可動側キャビティとの中間に位置するこ
とになる。

なお、コア６は固定側キャビティと可動側キャビテイと
の開で正確に中央に位置させる必要はなく、後述するよ
うにコア６を回動させると塾、回動を邪魔するものが存
在しなければよいのである。

従ってコア６を固定側キャビティと可動側キャビティの
中間位置に移動さｉるのは、上記ラックギヤーとピニオ
ンギヤーの組合せ機構に限られるものでな（、その他の
手段によっても差支えない。

上記のように型開外が行なわれ、コア６が可動側と固定
側の中間に位置するときは、コア支持台１９に設けちれ
でいるロータリーアクチェーター１１（圧縮空気によっ
て作動する）によってコア６を回動させる。即ち、第１
図について説明すると、この図で６で示されているコア
が矢印りで示されるよ）に回動し６′で示されている位
置に移動し、同時に６１で示す位置にあったコアは６で
示される位置に移動する。

このようにしてパリソンを付けたよ）のコア６は、吹込
成形用の固定側キャビティ７と同可動側キャビティ８と
の中間、に位置しく第４図に示される状ｌ１１）、型閉
じするときは第５図に示される状態になる。なお第４図
、第５図ではコア６上のパリソンは図示を省略しである
が、第６図にコア６−ヒにパリソン１４が付着されてい
る状態が示されている。型閉じされた後、第６図に示す
、コア６に設けられた空気吹出用スリット１７（空気は
通過するが、樹脂は入らない程度のスリット）から圧縮
空気を吹出すことによって、パリソン１４を吹込成形用
の固定側キャビティ７及び同可動側キャビティ８の内壁
に押付け、蛇腹状の中空成形品１５が成形される。第６
図中、１６は冷却、加熱用の媒体（例えば水）の通路で
あって、成形工程中の各操作に対応して加熱用媒体、又
は冷却用媒体を通す。

吹込成形し、所定時間経過した後、型開きし、成形され
た中空成形品はコアから外される。

即ち、圧縮空気吹・出用スリット１７を使用し、空気を
吹出すことにより、成形品はふくらまされ、成形品の下
端の細径部は伸ばされ、その部分のコアの凹凸部、から
外され、成形品を下側から引張ることによって全体がコ
アから取出される。

以上、パリソンの成形から始まり、そのパリソンが吹込
成形されて中空成形品が製造される過程までを説明した
が、型開きが行なわれ、パリソン付着コア６がロータリ
ーアクチェーター１１で回動されて固定側及び可動側の
吹込成形キャビティ（７及び８）の中間位置に移動する
ときは、吹込成形キャビティの固定側と可動側の間にあ
ったコアも、同時にパリソン成形キャビティ４及び５の
間に回動され、一方で吹込成形が行なわれでいる間に、
ここでは射出成形機から樹脂が射出され、パリソン成形
が行なわれ、以下、同様にしてパリソン成形と吹込成形
とが常に並行し、繰返し行なわれる。

第１図では、パリソン成形用キャビティと吹込球形用キ
ャビティが１組みとなって併設されていも例を示し、必
要に応じて同じ組合わせを並列させて生産性を上げるこ
とができると説明したが、パリソン成形用キャビティ　
−　パリソン成形用キャビティ　−　吹込成形用キャビ
ティ　−　吹込成形用キャビティの順序の組合わせから
なる装置を用いることもできる。この場合、４本のコア
が１つの回動装置（例えばロータリーアクチェーター）
で回動されるが、回動の際、コアが画く円の径が大きく
なり、その分だけ型開きの際の開き距離を大きくしなけ
ればならない。

本発明装置で成形される樹脂の素材例としては、塩化ビ
ニル系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、アク
リル系樹脂、アミド系樹脂のような熱可塑性樹脂、クロ
ロプレン系樹脂、ブタジェン系樹脂、イソプレン系樹脂
のような熱可塑性エラストマー樹脂が挙げられる。

本発明装置は上述のような伸縮可能な蛇腹状部分を有す
る両端開口の筒状成形品のほか、通常の容器、その他如
何なる形状の中空成形品の製造も可能である。

（発明の効果） （イ）本発明装置では、汎用の射出成形機で射出吹込成
形が可能となる。そして多品種、少量生産にも適する。

（ロ）本発明装置ではパリソン成形品の長さ方向が、型
開閉方向と異なるので、成形品の長さが制限されず、長
さの大きな中空成形品の製造が可能となる。

（ハ）本発明装置ではパリソン成形と吹込成形とが、同
時に並行して進められるので極めて能率的である。

（ニ）本発明装置によれば両端開放の中空成形品（特に
ベローズのような複雑な構造のもの）の成形が可能であ
り、しかもその開放両端の内径、外径共に厳しく寸法規
制された製品が得られる。

即ち、本発明装置では、有底パリソンを成形し、吹込成
形キャビティ側にコアが回動し、キャビティが型閉じさ
れる際、キャビティ下部（コアの下端に当る部分）に装
備された喰切りプレート（第４図、第６図中、１８で示
す）によってパリソンの有底部は切断され、吹込成形が
終った段階では自動的に両端開放成形品となる。

また、有底パリソンを成形し、成形されたパリソンをコ
アに装着されたよ）全体が回動し、吹込成形される前に
キャビティが型閉じし、パリソンの上、下端においてコ
アとキャビティの空隙にパリソン成形品が隙間なく位置
することにより、上、下端の外径はもちろん、内径をも
寸法規制される。

従って、かくして得られる中空成形品を他の機械部品（
例えばシャフト等）に嵌合させる用途に使用する場合、
完全に密着し、装着させることができる。このように嵌
合されるシャフト等との密着性が増すことにより、シー
ル性が良好となり、別個に締付はバンドを用いることな
どが不要となり、摘要範囲が広がると同時に、工程簡素
化、コストダウンが図られ、有用性が高くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一例の型開き時における斜視略図
、第２図は第１図に示す装置のパリソン成形用キャビテ
ィ及びパリソン成形用コアの部分の型開き時における縦
断面略図、第３図は第２図に示すものの型閉じ時におけ
るキャビティ部分の縦断面略図、第４図は第１図に示す
装置の吹込成形キャビティ及びこれに内臓されるコアの
部分の型開き時におけるａｍｍ面図図第５図は第４図に
示すものの型閉じ時におけるキャビティ部分の縦断面略
図、第６図はパリソン成形用コアにパリソンを形成させ
た状態及び吹込成形品を形成させた状態を説明するため
の説明図である。 図中、１は射出成形機の加熱用のシリンダー、４はパリ
ソン成形用の固定側のキャビティ、５はパリソン成形用
の可動側キャビティ、６はパリソン成形用のコア、７は
吹込成形用の固定側キャビティ、８は吹込成形用の可動
側キャビティ、９はラックギヤー、１０はビニオンギヤ
ー、１１はロータリーアクチェーター、１４はパリソン
、１５は蛇腹状の中空成形品、１７は圧縮空気吹出用ス
リット、１９はコア支持台である。 第　２図 第３図 第４　図 第５図 累　６　図 ！ 一一（− 〉 〆６

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）パリソン成形用のキャビティと吹込成形用のキャ
   ビティが、固定側及び可動側において、それぞれ対応す
   る位置で並列して設けられ、上記パリソン成形用キャビ
   ティ及び吹込成形用のキャビティの可動側は共に同一方
   向、かつ同時に移動して型開き及び型閉じされるように
   なされており、パリソン成形用キャビティ及び吹込成形
   用キャビティのそれぞれに内臓されるコアは、型開き時
   に、固定側キャビティ及び可動側キャビティの中間位置
   に移動されるようになされており、かつその中間位置に
   おいて上記それぞれのコアは相互に位置を交替できるよ
   う回動可能にされていることを特徴とする射出吹込成形
   装置。
2. （２）パリソン成形用キャビティ及び吹込成形用キャビ
   ティそれぞれに内臓されるコアがキャビティ型開き時に
   、固定側及び可動側キャビティの中間位置に移動される
   のは、固定側キャビティと可動側キャビティの上部に取
   付けられたラックギヤーと、このラックギヤーと噛合う
   、コア支持台の両端に設けられたピニオンギヤーとによ
   って行なわれるものである特許請求の範囲第１項記載の
   射出吹込成形装置。
3. （３）パリソン成形用キャビティ及び吹込成形用キャビ
   ティのそれぞれに内臓されるコアが、型開き時、固定側
   及び可動側キャビティの中間位置において、相互に位置
   を交替できるよう回動するのは、コア支持台に取り付け
   たロータリーアクチエーターによって行なわれるもので
   ある特許請求の範囲第１項記載の射出吹込成形装置。