JPS61239921A - 皿状物の製造方法 - Google Patents

皿状物の製造方法

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Publication number
JPS61239921A
JPS61239921A JP8030285A JP8030285A JPS61239921A JP S61239921 A JPS61239921 A JP S61239921A JP 8030285 A JP8030285 A JP 8030285A JP 8030285 A JP8030285 A JP 8030285A JP S61239921 A JPS61239921 A JP S61239921A
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JP
Japan
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mold
thermoplastic resin
thin wall
article
thin
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Application number
JP8030285A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunobu Machida
町田 光延
Tetsuo Yasuda
保田 哲男
Kenji Takemura
竹村 憲二
Hiroichi Yoshida
博一 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Publication of JPS61239921A publication Critical patent/JPS61239921A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/1418Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
    • B29C45/14262Clamping or tensioning means for the insert

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 LL上立■旦】1 本発明は金属層を有する肉薄物の切断がなく。
かつしわがない肉薄物を有する熱可塑性樹脂の皿状物を
射出成形によって製造する方法に関する。
さらにくわしくは、表面に少なくとも金属層を有する肉
薄物がラミネートされた熱可塑性樹脂の皿状物をインサ
ート射出成形法によって製造するさい、射出成形用金型
の移動側あるいは固定側にあらかじめ肉薄物をセットし
、該金型の成形物に近い外縁部で肉薄物を固定し、熱可
塑性樹脂を射出成形させることを特徴とする皿状物の製
造方法に関するものであり、肉薄物の金属層の切断がな
く、かつしわがない肉薄物を有する熱可塑性樹脂の皿状
物を射出成形法によって提供することを目的とするもの
・である。
良釆立且遣 現在、パラボラアンテナのごとく皿状を有する成形物が
製造されている。このパラボラアンテナは衛星放送から
の電波を反射するために金属製または表面に金属層を有
するものでなければならない、そのためにパラボラアン
テナとして金属板が市販されている。しかし、金属は腐
食が発生するために防食合金を用いるか、あるいは防食
塗装をほどこしたものが使われている。このために防食
合金を使用するならば、高価となる。一方、防食塗装を
ほどこしたものでも、防食を完全にするには塗装を数回
繰り返す必要があることにより、やはり高価になるのみ
ならず、多年使用するにともない、塗装物が劣化すると
いう問題がある。その上、所定の形状を有する金属板の
パラボラアンテナを製造したとしても、製造後において
いわゆるスプリングバックを生じることにより、パラボ
ラアンテナの最も重要である面精度を発揮することがで
きない。
さらに、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂に
電波反射層として表面がメタライズされたガラス繊維ま
たはカーボンm維を積層された電波反射板を製造する試
みも行なわれているがメ(たとえば、特公昭58−17
495号公報明細書)、製造方法が煩雑であるとともに
、電波反射層を一定の厚みで凹凸のない状態に保持する
ことが非常に困難であり、さらに電波反射特性が劣る。
また、電波反射層としてアルミニウム板、基材層として
ガラスマット含有オレフィン系樹脂を圧縮成形法1  
    によ・て成形させて積層されたパラボラアンテ
ナが提案されているが、この方法によってパラボラアン
テナを成形するさいに裏面にボスなどをインサート成形
することが困難である。
これらのことから、本発明者らは、製造工程が単純であ
り、電波反射能を有し、かつその性能が長期間にわたり
保持可能な円偏波アンテナ用反射板を得ることについて
種々検索した結果、少なくとも(A)耐候性の良好な熱
可塑性樹脂層または塗膜層 (B)金属層 および (C)無機充填剤含有熱可塑性樹脂層 が順次積層してなる積層物であり、該熱可塑性樹脂層ま
たは塗膜層の厚さは5ミクロンないし5+gmであり、
金属層の厚さは5ミクロンないし1mmであり、かつ無
機充填剤含有熱可塑性樹脂層の厚さは500ミクロンな
いし15+u+であり、この層の無機充填剤の含有量は
10〜80重量%であることを特徴とする円偏波アンテ
ナ用反射板(パラボラアンテナ)が、 耐久性がすぐれているのみならず、電波反射特性が良好
であり、さらに種々の効果を発揮することを見出し、以
前に提案した(たとえば、特願昭59−8535号、同
5!3−85313号、同59−9485号、同59−
9488号、同59−14478号、同59−2185
8号、同59−2f310B号、同59−261OB号
、同59−26945号、同59−41982号、同5
11−5834θ号、同58−111H52号)。
しかし、これらの明細書7に記載されているインサート
射出成形法によってパラボラアンチナラW造した場合、
本発明の方法で製造しなければ、肉薄物の金属層が切断
したり、得られるパラボラアンテナの表面にしわが発生
し、外観的に好ましくないばかりでなく、電波の反射効
率が悪化するなどの問題がある。
が ・ しよ−、T!i。
以上のことから、本発明はこれらの問題点(欠点)がな
く、肉薄物を構成する金属層の切断がなく、表面にしわ
がない皿状物(たとえば、パラボラアンテナ)をインサ
ート射出成形法によって製造することである。
”    るー    ・よび 本発明にしたがえば、前記問題点は、 表面に少なくとも金属層を有する肉薄物がラミネートさ
れた熱可塑性樹脂の皿状物をインサート射出成形法によ
って製造するさい、射出成形用金型の移動側あるいは固
定側にあらかじめ肉薄物をセットし、該金型の成形物に
近い外縁部で肉薄物を固定し、熱可塑性樹脂〔以下「熱
可塑性樹脂(■)」と云う〕を射出成形させることを特
徴とする皿状物の製造方法 によって解決することができる。以下、本発明を具体的
に説明する。
(A)肉薄物 本発明において使われる肉薄物は少なくとも金属層を有
するものである。
(1)金属層 本発明における金属層の原料である金属の代表例として
は、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅および亜鉛のごと
き金属の単体ならびにこれらの金属を主成分とする合金
(たとえば、ステンレス鋼、黄銅)があげられる。これ
らの金属は表面を処理しなくてもよく、あらかじめ化学
処理、メッキ処理のごとき表面処理されたものでもよい
。さらに塗装または印刷を施されたものも好んで使用す
ることができる。この金属層の厚さは一般には5ミクロ
ンないし1mmであり、5〜500 ミクロンが望まし
く、とりわけ10〜500 ミクロンが好適である6金
属層の厚さが5ミクロン未満では、積層物を製造するさ
いに金属層にしわ、折れなどが発生し易くなるため、外
観上、性能上において問題がある。一方、llll11
を越えるならば、重量が増加するのみならず、コストア
ップになり、さらに積層物を湾曲・屈曲などを施すさい
に問題となる。
本発明の肉薄物を製造するにあたり、この金属層のみか
らなるものを使ってもよい、しかし、得られる皿状物を
パラボラアンテナに使用する場合、長時間使用するにと
もない、金属が腐食する。したがって金属層の表面に耐
候性がすぐれた熱可塑性樹脂〔以下「熱可塑性樹脂(I
)」と云4     う〕または塗膜をラミネートさせ
てもよい。
(2)熱可塑性樹脂(I) 該熱可塑性樹脂(Dは、広く工業的に生産され、多方面
にわたって利用されているものであり、分子量は種類に
よって異なるが、一般には1万ないし 100万である
。熱可塑性樹脂(I)のうち、ポリ弗化ビニリデンのご
とき弗素含有樹脂が、耐候性がすぐれているために望ま
しい。さらに、塩化ビニルを主成分とする樹脂、エチレ
ンおよび/またはプロピレンを主成分とする樹脂であっ
ても、紫外線吸収剤を添加することによって耐候性を改
善することができるためにこれらの配合物も好んで使用
することができる。さらに、ポリアミド樹脂、ポリエス
テル樹脂およびポリ力」゛ボネート樹脂も使用すること
ができる。これらの熱可塑性樹脂(I)のうち、オレフ
ィン系樹脂(エチレン単独重合体、プロピレン単独重合
体、エチレンおよび/またはプロピレンを主成分とする
共重合体)に二重結合を少なくとも1個有する有機化合
物(とりわけ、不飽和カルボン酸およびその無水物が望
ましい)をグラフト重合することによって得られる変性
樹脂を一部または全部使用すると、後記の金属との接着
性がすぐれているために好都合である。その他の熱可塑
性樹脂(I)については、特願昭59−8535号、同
59−9485号および同59−9488号の各明細書
に詳細に記載されている。
(3)塗料 また、塗膜層を形成するために用いられる塗料は広く工
業的に生産され、多方面にわたって利用されているもの
である。塗料は溶剤型、水性エマルジョン型、無溶剤に
分類されているが、いかなるものも使用することができ
る。塗料のうち、ポリウレタン樹脂系塗料、アクリル樹
脂系塗料、エポキシ樹脂系塗料、アミノアルキッド樹脂
系塗料およびフッ化ビニリデン樹脂系塗料が耐候性がす
ぐれているために望ましい、とりわけ、本発明の塗料に
酸化防上剤および紫外線吸収剤を配合させることによっ
て耐候性に良好な塗料が得られるために好適である。こ
れらの塗料については、特願昭59−853万1号明細
書に詳細に記載されている。
(4)肉薄物の製造 本発明の肉薄物は前記のごとく金属層かりなるものでも
よいが、耐候性がすぐれた熱可塑性樹脂(r)層または
塗膜層を表面にラミネートしたものでもよい、金属層と
該熱可塑性樹脂(I)層または塗膜層との密着性がよい
場合ではそのまま密着させればよいが、密着性が悪い場
合では、これらの間にいわゆるプライマーを介在させて
密着させてもよい、また、後記の射出成形される熱可塑
性樹脂と金属層との密着性が悪い場合では、あらかじめ
金属層と射出成形される熱可塑性樹脂とが密着する金属
層の面にプライマーを塗布してもよい、これらのプライ
マーの種類は耐候性のすぐれた熱可塑性樹脂の熱可塑性
樹脂(D 、射出成形される熱可塑性樹脂および耐候性
のすぐれた塗膜層の塗料の種類によって異なるが、それ
らの種類によってそれぞれ一般に使われているプライマ
ーを使用すればよい。
金属層に耐候性がすぐれた熱可塑性樹脂(1)をラミネ
ートする場合でも、また耐候性がすぐれた塗料を塗布す
る場合でも一般に実施されている方法を適用すればよい
、さらに、プライマーを塗布する場合でも同様である。
耐候性がすぐれた熱可塑性樹脂(I)層でも、塗膜層の
場合でも、いずれも厚さは通常5ミクロンないし2■で
あり、10ミクロンないし0.5m■が好ましい、また
、プライマーを使う場合では、厚さはいずれも一般には
0.1ミクロンないし 11層であり、とりわけ0.2
ミクロンないし0.5+amが望ましい。
(B)熱可塑性樹脂(II ) また、本発明において射出成形される熱可塑性樹脂(I
I)の代表例としては、プロピレン系樹脂(pp) 、
ブタジェンゴム、アクリロニトリル−ブタジェンゴムま
たはスチレン−ブタジェンゴムにアクリロニトリルとス
チレンとをグラフト共重合させることによって得られる
アクリロニトリル−ブタジェン三元共重合樹脂(ABS
樹脂)、塩素化ポリエチレンに7クリロニトリルとスチ
レンとを1     グラフト共重合させることによっ
て得られる三元共重合樹脂(ACS樹脂)、ポリフェニ
レンオキサイド樹脂(ppo樹脂)、ポリエチレンテレ
フタレー) (PET) 、 ポリブチレンテレフタレ
ート(PH7)およびポリカーボネート樹脂(PC樹脂
)があげられる、これらの熱可塑性樹脂は広く工業的に
生産され、多方面にわたって利用されているものであり
、それらの製造方法および種々の物性についてはよく知
られているものである〔たとえば、エンサイクロペディ
ア オブ ポリマー サイエンス アンド テクノロジ
ー(Encyclop廖11k of Polymer
 5cience and Technology )
  インターサイエンス 出版社(Interscie
nce Publisher、A  division
  of  John  Wiley  & 5ons
、Inc)。
18層4年ないし1871年発行〕、これらの熱可塑性
樹脂の分子量は種類によって異なるが、一般には1万な
いし 100万である。これらの熱可塑性樹脂の構造、
製造方法、物性などは特願昭59−8538号、同58
−28toe号、同59−28108号、同59−21
859号、同59−41982号、同59−80749
号、同59−135103号、同513−IJ01B2
号、同5θ−1110185号および、同59−101
800号などに記載されている。
これらの熱可塑性樹脂(■)のみを射出成形させてもよ
いが、無機充填剤を熱可塑性樹脂(■)に添加して得ら
れる組成物を射出成形させてもよい。
無機充填剤としては組成物を製造するための混線時およ
び射出成形時に分解しないものである。
無機充填剤としては、アルミニウム、銅、鉄、鉛および
ニッケルのごとき金属、これらの金属およびマグネシウ
ム、カルシウム、バリウム、亜鉛、ジルコニウム、モリ
ブデン、ケイ素、アンチモン、チタンなどの金属の酸化
物、その水和物(水酸化物)、硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸
塩のごとき化合物、これらの複塩ならびにこれらの混合
物があげられる。これらの無機充填剤のうち、粉末状の
ものはその径が1mm+以下(好適には0.5■以下)
のものが好ましい、また繊維状のものでは、径が1〜5
00 ミクロン(好適には1〜300ミクロン)であり
、長さが0.1〜13mm(好適には0.1〜5■)の
ものが望ましい、さらに、平板状のものは径が2mm以
下(好適には11以下のものが好ましい、)これらの無
機充填剤は一般に合成樹脂およびゴムの分解において広
く使われているものであり、代表例は前記特願昭59−
8535号、同59−853f1号などの各明細書に記
載されている。
熱可塑性樹脂(Iりに無機充填剤が配合された組成物と
して使用する場合1組成物中の無機充填剤の組成割合は
多くとも80重量%であり、75重量%以下が望ましく
、とりわけ70重量%以下が好適である。無機充填剤の
組成割合が80重量%越えた組成物を製造しようと試み
たとしても、均一状の組成物を得ることが困難であり、
かりに均一な組成物が得られたとしても、後記の射出成
形によって皿状物を製造するさいに良好な製品を得るこ
とができない。
(C)皿状物の製造 本発明の皿状物を製造するにあたり、まず射出成形用金
型の移動側にあらかじめ前記肉薄物をセットし、該金型
の外縁部でこの肉薄物を固定する。
固定の方法は種々の方法があるが、一般には油圧によっ
て固定する。固定するには外縁部より近い位置が好まし
い、一般には外縁部より10cmの距離以内であり、 
1〜30mmが好ましく、特に 1〜25ffimが好
適である。外縁部より10cmより遠方の位置を固定す
ると、肉薄物中に金属層が切断したり、金属層のしわが
生じることがある。また、全面にわたって固定すること
が好ましい。
ついで金型を閉じる。その後、金型のゲート部より前記
熱可塑性樹脂(II )または無機充填剤を含有する熱
可塑性樹脂(II )を金型内に充填し、冷却した後、
金をを開くことによって所望とする皿状物(たとえば、
パラボラアンテナ)を得ることができる。このさい、射
出成形の温度は使われる熱可塑性樹脂(II )の融点
より高い温度であるが、熱可塑性樹脂(rl)の熱分解
温度よりも低い温度である。したがって、成形温度は用
いられる熱可塑性樹脂(n)の種類によって異なる0代
表的な熱可塑性樹脂(II )の成形温度の範囲を下記
イ     に示す。
種 類     成形温度の範囲(”O)p  P  
        170〜280ABS樹脂     
 200〜2θ0AC3樹脂      100〜24
0PPO樹脂      220〜300P E T 
              250〜300P B 
T               230〜280P 
  C250〜300 また、射出圧力は射出成形機のシリンダーのノズル部で
ゲージ圧が40Kg/cm”以上であれば、熱可塑性樹
脂(II)を金型の形にほぼ近い形状に賦形することが
できるばかりでなく、外観的にも良好な製品を得ること
ができる。射出圧力は一般には40〜140 Kg/ 
c tn’であり、とりわけ70〜120Kg/cm″
が望ましい。
本発明の皿状物を製造するために射出成形するさい、使
われる代表的な金型の側面図を第1図に示す、また、肉
薄物を固定するために用いられる代表的な押え板の正面
図を第2図に示す、第1図において、lおよび1′は金
型の取付板であり。
2は肉薄物の押え板である。また、3および3′は肉薄
物の押え作動用油圧シリンダーであり、4および4′は
ガイドビンおよび肉薄物の押え板サポートピンである。
さらに、5はロケットリングであり、6はスプレーであ
る。また、7は金属層を有する肉薄物である。さらに、
第2図において、8は肉薄物滑り防止シボである。なお
、第2図に示されるごとく、押え板に肉薄物滑り防止の
ためのシボを設けることが望ましい。
以上のごとく射出成形法によって製造され、肉薄物の金
属層の表面に熱可塑性樹脂(I)および塗料が塗布され
ていない皿状物の金属層の表面に塗料を塗布させる場合
、塗布、方法は特殊な方法ではなく、プライマーをあら
かじめ塗布または塗布することなく、前記塗料をスプレ
ーガンを使用する方法、刷毛塗による方法、ロールコー
スタ−などを用いる方法があるが、工業的にはスプレー
ガンを使用する方法が効率的であり、とりわけロボット
を使用して塗布する方法が好んで採用される。
本発明によって得られる代表的な皿状物の部分断面図を
第3図に示す。第3図において、Aは熱可塑性樹脂(I
)層または塗膜層であり、Bは金属層(金属箔)である
、また、Dは熱可塑性樹脂(II ’)層または無機充
填剤と熱可塑性樹脂(■)とからなる無機充填剤含有熱
可塑性樹脂層である。さらに、C1およびC2はプライ
マ一層であるが、一方またはいずれも存在しない場合も
ある。
−は 以下、実施例によって本発明をさらにくわしく説明する
なお、実施例および比較例において使用される肉薄物を
製造するための金属層(金属箔)、熱可塑性樹脂(I)
および塗料ならびに射出成形される熱可塑性樹脂(II
 )を製造するための熱可塑性樹脂(II)および無機
充填剤の種類、物性などを下記に示す。
〔(A)金属箔〕
それぞれの厚さがが約20ミクロンであるアルミニウム
(以下rAIJと云う)、銅および黄銅の箔を使用した
〔(B)熱可塑性樹脂(1)〕 耐候性がすぐれた熱可塑性樹脂(I)として、メルトフ
ローレート(ASTM D−1238にしたがい、温度
が250℃および荷重が10Kgの条件で測定)が8、
1g710分であるポリフッ化ビニリデン(以下「PV
dFJ 、!:云う)、ベンゾトリアゾール系の紫外線
の吸収剤を0.4重量%および0.5重量%のガーボン
ブラックを含有するプロピレン単独重合体[メルトフロ
ーインデックス(JIS K−8758にしたがい、温
度が230℃および荷重が2.1EIKgの条件で測定
、以下rMFI」と云う)が0.5g/ 10分、以下
rPP(A) J と云う]、ベンゾトリアゾール系の
紫外線吸収剤を0.4重量%および0.5重量%のカー
ボンブラックを含有する高密度ポリエチレン[密度0.
958g/ c m″、メルトインデックス(JIS 
K−6780にしたがい、温度が190℃および荷重が
2.18Kgの条件で測定、以下「X、T、」と云う)
が0.8g/ 101     分、以下rHDPE(
1) J と云う]混合物として、ムーニー粘度(ML
1+4)が108である塩素化ポリエチレン(塩素含有
量3.15重量%、非晶性、原料ポリエチレンの分子量
約20万)20重量部および80重量部のアクリロニト
リル−スチレン共重合樹脂(アクリロニトリル含有量2
3重量%)ならびに安定剤と′して2重量部のジブチル
チンマレート系安定剤[三共有機合成社製、商品名スタ
ン(Stann)BM] をロール(表面温度180°
C)を使って10分間混練を行ない、得られた組成物(
以下rAcs Jと云う)および20重量部のジオクチ
ルフタレート(可塑剤として)および5.0重量部のジ
ブチルすずマレート(脱塩化水素防止剤として)を 1
00重量部の塩化ビニル単独重合体(重合度1100、
以下r rPVCJ と云う)に配合させた混合物を使
用した。
〔(C)塗料〕
塗料として、二液性フッ素樹脂(大日本塗料社製、商品
名 V−フロン、以下「F塗料」と云う)および二液性
ポリウレタン樹脂(日本油脂社製、商品名 ハイウレタ
ン、以下「U塗料」と云う)を用いた。
〔(D)熱可塑性樹脂(II)) (1)オレフィン系重合体 オレフィン系重合体として、MFrが2.0g/ 10
分であるプロピレン単独重合体[以下[Pρ(B)」と
云う] 、MFIが15g/ 10分であるプロピレン
−エチレンブロック共重合体[エチレン含有率 15重
量%、以下rPP(C) Jと云う]を用いた。
(2)ポリカーボネート樹脂 ポリカーボネート樹脂として、ビスフェノールAを主原
料として製造された中密度ポリカーボネート樹脂(密度
1.2/crn”、MFI 4.5g/ 10分、以下
r PCJ と云う)を使用した。
(3)アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン三元共
重合樹脂(ABS樹脂) アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン三元共重合樹
脂として、特開昭58−134144号の実施例および
比較例において使用したABS樹脂(以下rABsJ 
と云う)を用いた。
(4)アクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−スチレ
ン三元共重合樹脂(ACB樹脂)アクリロとトリル−塩
素化ポリエチレン−スチレン三元共重合樹脂として、特
開昭58−191751号の実施例および比較例におい
て用いたAC:5(1)  と同様にグラフト物(以下
rACSJと云う)を製造し、このACSに特開昭58
−191751号と同様にジブチルマレート系安定剤を
混合させて使った。
また、同58−191751号の実施例において使った
混合物(2)と同様に塩素化ポリエチレン、アクリロニ
トリル−スチレン共重合樹脂および安定剤を混合し、得
られた混合物を使用した。
(5)芳香族ポリエステル 芳香族ポリエステルとして、極限粘度が0.85である
ポリエチレンテレフタレート(以下rPETJと云う)
および極限粘度が0.85であるポリブチレンテレフタ
レート(以下rPBT Jと云う)を使った。
(6)変性ppo(グラフト物) 変性PPOとして、下記のように製造したものを用いた
まず、2,6−キシレノールを酸化カップリング法ニヨ
って重縮合し、ポリ2.6−シメチルフエニレンー1,
4−エーテル[固有粘度(30℃、クロロホルム中で測
定、単位d!L/ g)0.53、以下rPPOJと云
う)を製造した。100重量部のPPOに25重量部の
スチレン単量体、10重量部のスチレン単独重合体[メ
ルトフローインデックス(JIS K−111870に
したがい、温度が2.1θKgおよび荷重が10Kgの
条件で測定)が13.0g / 10分]および2,1
重量部のジー第三級−ブチルパーオキサイドをヘンシェ
ルミキサーを使って10分間混合した後、二軸押出m(
径30IIIII+、樹脂温度270℃)を用いてスチ
レングラフトppo混合物[以下「変性PPOJと云う
]を製造した。
〔(E)無機充填剤」 無機充填剤として、平均粒径が3ミクロンであるタルク
(アスペクト比 約7)、平均粒径が3ミクロンである
マイカ(アスペクト比 約8)グラスファイバー(単繊
維径 11ミクロン、カッ1     ト長 3 mm
、以下rGFJと云う)、および平均粒径が0.8ミク
ロンである炭酸カルシウム(以下rcacO3J と云
う)を用いた。
実施例 1〜16 〔(A)各肉薄物の製造〕 第1表に種類が示される熱可塑性樹脂(I)を成形し、
それぞれの厚さが100ミクロンであるフィルムを製造
した。また、第1表に種類が示される金属箔の片面にア
クリル系プライマー(昭和高分子社製、商品名 ビニロ
ール 92丁)を厚さがそれぞれ20ミクロンになるよ
うに塗布した〔なお、実施例5.8.9.および16で
は、ウレタン系プライマー(東洋モートン社製、商品名
 アトコート335)を塗布〕後、乾燥した。さらに、
他の面に前記ウレタン系プライマーを厚さがそれぞれ2
0ミクロンになるように塗布し、乾燥した。
〔(B)熱可塑性樹脂(II)組成物〕さらに、第1表
に種類が示される熱可塑性樹脂(II)70重量部およ
び無機充填剤30重量部(ただし、実施例7では無機充
填剤を配合せず)をそれぞれ5分間ヘンシェルミキサー
を用いてトライブレンドした。得られた各混合物を第1
表に樹脂温度が示される条件でベント付押出機を使って
混練させながらペレット(組成物)を製造した。
〔(C)皿状物の製造〕
前記のようにして製造された熱可塑性樹脂(I)によっ
てラミネートされた金属箔(肉薄物)を前記第1図およ
び第2図に示される射出成形41!(型締力 1500
 )ン)の金型の肉薄物の押え板にセットし、金型の外
縁部より 2mmないし5■にわたって固定させた。つ
いで、型を閉じた後、第1表に示される樹脂温度および
射出圧力が80Kg/Cm″の条件でインサート射出成
形を行ない、中心部の厚さが8mm、周辺部の厚さが3
mm、長径が75011IInおよび短径が70hmの
皿状物を製造した。
(以下余白) 実施例 17.18 アルミニウム箔の片面にエポキシ系プライマー(大日本
塗料社製、商品名 V−フロンプライマー)を乾燥時の
厚さが20ミクロンになるように#i布し、乾燥した。
得られたアルミニウム箔のプライマー塗布面にF塗料(
実施例17)またはU塗料をそれぞれ乾燥時の厚さが3
0ミクロンになるように塗布し、−昼夜放置した。この
ようにして得られた塗膜層を有するアルミニウム箔に前
記ウレタン系プライマーを塗布し、乾燥した。
このようにして得られた肉薄物を実施例1と同様に射出
成形機の金型の肉薄物の押え板にセットし、実施例1と
同様に固定させた。ついで、実施例1と同じ組成物(ペ
レット)を同じ条件で射出成形させ、同じ形状の皿状物
を製造した。
比較例 1 実施例1において使った肉薄物を実施例1において用い
た組成物(ペレット)を実施例1において使用した金型
の肉薄物の押え板にセットすることなく、通常の金型で
インサート射出成形(成形条件は同じ)を行ない0皿状
物を製造した。
実施何重ないし18によって得られた皿状物は、すべて
金属層(金属箔)の切断が認められず、肉薄物の表面に
シワを認めることができなかった。比較例1によって得
られた皿状物のアルミニウム箔の切断は認められなかっ
たが、肉薄物の表面に著しいシワが発生した(パラボラ
アンテナとして使用した場合、電波反射率は75%に低
下、実施何重ないし18では、すべて96〜98%)。
なお、実施例1および実施例10ないし16において使
った熱可塑性樹脂(II )組成物の曲げ弾゛性率(A
SITM  D−71110にしたがって測定)を測定
した。また、これらの実施例によって得られた皿状物よ
り幅が15mmの試験片を切り取り、ASTM  D−
903に準拠し、剥離速度が50mm/分の速度で肉薄
物を 180度で剥離し、剥離強度を測定した。それら
の結果を第2表に示す。
(以下余白) 第  2  表 以上の実施例および比較例の結果から1本発明方法によ
って得られる皿状物は、すべて肉薄物の金属層の切断お
よび肉薄物のシワの発生がないばかりでなく、熱可塑性
樹脂(n)組成物の機械的強度〔特に、曲げ弾性率(剛
性)〕がすぐれておゞ     リ、ざらに熱可塑性樹
脂(II)組成物層と肉薄物層との密着性が良好である
ことは明白であり、これらのすぐれた物性を有する皿状
物は、たとえばパラボラアンテナとして利用することが
可能であることは明らかである。
11立皇1 本発明方法によって得られる皿状物は、その製造工程も
含めて下記のごとき効果(特徴)を発揮する。
(1)肉薄物の金属層(金属箔)の切断がなく、かつ成
形物の肉薄物のシワの発生がない。
(2)射出成形される熱可塑性樹脂またはその組成物と
肉薄物層との密着性がすぐれている。
(3)機械的強虐(たとえば、剛性)が良好である。
(0比較的簡易な方法で製造することができる。
(5)皿状物が金属製のものに比べて軽量である。
(8)肉薄物の取扱いが容易であり、たとえばロール巻
きの状態で保管することが可能であり、射出成形時に金
型に連続的に供給することができるために生産性が大幅
に向上する。
本発明方法によって得られる皿状物は以上のごとき効果
を発揮するため、たとえばパラボラアンテナとして利用
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の皿状物を製造するために射出成形
するさい、使われる代表的な金をの側面図である。また
、第2図は肉薄物を固定するために用いられる代表的な
押え板の正面図である。さらに、第3図は本発明方法に
よって得られる代表的な皿状物の部分断面図である。 lおよび1′・・・・・・金型の取付板2・・・・・・
・・・・・・肉薄物の押え板3および3′・・・・・・
肉薄物の押え作動用油圧シリンダー 4および4′・・・・・・ガイドピンおよび肉薄物の押
え板サポート 5・・・・・・ロケットリング 6・・・・・・スプレー 7・・・・・・金属層を有する肉薄物 8・・・・・・肉薄物滑り防止シボ A・・・・・・熱可塑性樹脂CI)層または塗膜層B・
・・・・・金属層 C1およびC2・・・・・・プライマ一層D・・・・・
・熱可塑性樹脂(■)層または無機充填剤含有熱可塑性
樹脂(■)層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 表面に少なくとも金属層を有する肉薄物がラミネートさ
    れた熱可塑性樹脂の皿状物をインサート射出成形法によ
    って製造するさい、射出成形用金型の移動側あるいは固
    定側にあらかじめ肉薄物をセットし、該金型の成形物に
    近い外縁部で肉薄物を固定し、熱可塑性樹脂を射出成形
    させることを特徴とする皿状物の製造方法。
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