JPS61238759A - 酢酸アリルの製造法 - Google Patents

酢酸アリルの製造法

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JPS61238759A
JPS61238759A JP60082024A JP8202485A JPS61238759A JP S61238759 A JPS61238759 A JP S61238759A JP 60082024 A JP60082024 A JP 60082024A JP 8202485 A JP8202485 A JP 8202485A JP S61238759 A JPS61238759 A JP S61238759A
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silica
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鶴丸 尚道
Mitsuo Matsumoto
松本 光郎
Shiro Moriya
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プロピレン、酸素及び酢酸を気相で反応させ
ることによって酢酸アリルを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
パラジウム触媒の存在下にプ・ロピレン、酸素及び酢酸
を気相で反応させることによって酢酸アリルを製造する
方法はすでに知られている(例えば、特公昭44−29
046号、同48−23408号、同50−28934
号公報など参照)。これらの特許公報には、アルミナ、
シリカ、活性炭、スピネル類、軽石又は酸化チタン等の
担体に、パラジウムを0.1〜10重量%、アルカリ金
属またはアルカリ土類金属の酢酸塩を1〜20重量%な
らびに周期表第V−■族の金属、金及び銅からなる群か
ら選ばれる少なぐとも一種の金属を担持させた触媒の存
在下にプロピレン、酸素及び酢酸を気相で反応させるこ
とによって酢酸アリルを製造する方法が記載されている
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、本発明者らが前記の公知方法に従って酢
酸アリルの合成を試みた結果、酢酸アリルの収率及び選
択率が低く、そのうえ触媒活性の経時低下が大きいこと
が判明した。すなわち、かかる方法は工業的規模で実施
するうえで致命的な欠点を有している。
しかして、本発明の目的は、プロピレン、酸素及び酢酸
を気相で反応させることによって酢酸アリルを工業的に
有利に製造しうる方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を重ね、
プロピレン、酸素及び酢酸から気相反応で酢酸アリルを
有利に製造するためには、該反応に適した触媒を選択す
ること、ならびにプロピレン、酸素及び酢酸を特定の組
成範囲内において反応系に供給することが重要であるこ
とを見出し、本発明に至った。すなわち本発明は、パラ
ジウム触媒の存在下にプロピレン、酸素及び酢酸を気相
で反応させることによって酢酸アリpを製造するに際し
、20〜200m/yの表面積、0゜3〜1.5rnl
/yの細孔容積及び40〜500 X (オングストロ
ーム)の平均細孔半径を有するシリカからなる担体にパ
ラジウムを実質的に均一に担持させ、かつアルカリ金属
の酢酸塩を担持させた触媒を存在させた反応系に、5〜
20容量%のプロピレン、3〜15容量%の酸素及び5
〜20容量%の酢酸からなるガスを供給することを特徴
とする酢酸アリルの製造法である。
本発明において、プロピレン、酸素及び酢酸から気相反
応で酢酸アリルを有利に製造するためには、先ずi反応
に適した触媒を選択して使用す“る必要がある。
本発明の方法において用いられる触媒の担体は、20〜
200m/yの表面積、0−3〜1−5 ml/gの細
孔容積及び40〜500 Xの平均細孔半径を有するシ
リカからなる。20 m/gよシ小さい表面積、1.5
ml/gよシ大きい細孔容積又はsoo Xよシ大きい
平均細孔半径を有するシリカを担体とする触媒は活性が
低く、逆に2oom力よシ大きい表面積、0.3rnl
/gより小さい細孔容積又は40Xよシ小さい平均細孔
半径を有するシリカを担体とする触媒は反応中における
活性の経時低下が著しい。なお、担体であるシリカの表
面積の測定は通常のBET法によシ、又シリカの細孔容
積及び平均細孔半径の測定は高圧水銀ポロシメーターを
用いることによって常法に従い容易に行うことができる
本発明の方法において使用される触媒は、上述のシリカ
にパラジウム及びアルカリ金属の酢酸塩を担持すること
によって得られるが、パラジウムはシリカ担体に実質的
に均一に担持する必要がち線マイクロアナライザーで測
定することによって確認することができる。すなわち、
本発明においては、X線マイクロアナライザーで測定さ
れた触媒断面のパラジウム濃度の最大値を表わすカウン
ト数と最小値を表わすカウント数の比が2.0以下、好
ましくは1.5以下になるようにパラジウムを担持させ
た触媒を用いるのが望ましい。パラジウム濃度の最大値
と最小値のカウント数における比が2.0を越えるよう
な触媒を用いて反応を行うと、ジアセトキシプロパン、
アリリデンジアセテートなどのジアセテート類の生成が
過大となシ、目的とする酢酸アリルへの選択率が大巾に
低下する。
なお、シリカに担持させるパラジウムの量は、触媒とし
ての機能及び酢酸アリルへの選択率の点から、シリカ担
体に対して0.1〜5.0重量%の範囲内が好ましく、
さらに好ましくは0.3〜1.0重量%の範囲内である
。パラジウムのシリカへの担持は、例えば、歯2Pde
14などのバヲジウム塩の水溶液をシリカに含浸させ、
得られる混合物をそのまま又は乾燥したのちに、ヒドラ
ジンのアルカリ水溶液を用いて還元処理に付し、充分に
水洗したのち乾燥することによって行われる。また、パ
ラジウムとともにシリカに担持させるアルカリ金属の酢
酸塩としては、具体的には酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ムなどが例示され、特に好ましいのは酢酸カリウムであ
る。かかるアルカリ金属の酢酸塩は、パラジウムの触媒
活性をさらに向上させる作用を有するが、触媒中でのそ
の含有割合が低すぎると活性向上効果がほとんどなく、
逆に高すぎるとむしろ活性向上効果が低減するので、通
常はシリカ担体に対して1〜15重量%の範囲内、好ま
しくは5〜10重量%の範囲内の量で担持される。
本発明の方法において用いられる触媒の形状はとくに規
定されず、球状、タブレット状あるいはペレット状など
の任意の形状のものが使用できる。
本発明の方法においては、上述の触媒を存在させた反応
系にプロピレン、酸素及び酢酸を特定の割合で供給する
ことによって反応を行う必要がある。
本発明の方法において反応系に供給するガスは、実質的
にはプロピレン、酸素、酢酸及び希釈ガスである。かか
る供給ガス全量に対してプロピレンは5〜20容量%、
好ましくは10〜15容量%の割合となる量で;酸素は
3〜15容量%、好ましくは5〜10容量%の割合とな
る量で;酢酸は5〜20容量%、好ましくは6〜10容
量%の割合となる量で、各々反応系に供給される。プロ
ピレンの供給割合が全供給ガスに対して5容量%よシ低
いと反応生成物における酢酸アy1vへの選択率が低く
なシ、逆に全供給ガスに対して2o容量%よシ高いと反
応系中の触媒における活性の経時低下が著しくなる。酸
素の供給割合が全供給ガスに対して3容量%よシ低いと
反応速度が低くなり、逆に全供給ガスに対して15容量
%よシ高いと形成されるガス状混合物が爆発範囲内に入
る危険性がある。また酢酸の供給割合が全供給ガスに対
して5容量%よシ低いと生成物における二酸化炭素への
選択率が高くなって酢酸アリルへの選択率が低くなる。
逆に酢酸の供給割合が全供給ガスに対して20容量%よ
シ高いと反応系中の触媒における活性の経時低下が大き
くなる。なお、ブテン、ブタジェンなどのプロピレンよ
りも高い沸点を有するオレフィンが原料として使用する
プロピレン中に不純物として混入している場合があるが
、これらのプロピレンよシも高い沸点を有するオレフィ
ンは反応系中において触媒活性の経時低下を大きくする
傾向がある。このため、原料として用いるプロピレンは
できるだけ高−純度であることが望ましく、とくに好ま
しくは99.0%以上の純度を有するもの(例えば、一
般に「重合グレード」と称される市販のプロピレン)で
ある。反応系に供給する酸素としては、空気を用いるこ
とが実用上有利である。また反応系に供給するプロピレ
ン、酸素及び酢酸以外のガス成分である希釈ガスとして
は、窒素、二酸化炭素、水蒸気、及びプロパンなどの飽
和炭化水素などの本反応に対して不活性なガスを単独で
又はこれらの混合物として使用することができる。なお
、反応中、触媒に担持させたアルカリ金属の酢酸塩が少
しずつ脱離して反応系外に流出する場合がある。そこで
、触媒中におけるアルカリ金属の酢酸塩の担持量を希望
する範囲内に維持するために、アルカリ金属の酢酸塩を
例えば水溶液又は酢酸の溶液として供給ガスに添加する
ことなどの方法によって反応系中に加えてもよい。
反応は120〜200℃で実施されるが、140〜17
0℃で実施するのが実用上、有利である。また反応圧力
は設備の点から常圧〜3o気圧であることが実用上有利
であシ、さらに好ましくは常圧〜10気圧である。
をとシ得るが、耐蝕性を有する反応管に前述の触媒を充
填した固定床を採用することが実用上有利である。
生成した酢酸アリルは、例えば反応系から取得された反
応生成ガスを凝縮したのちに凝縮成分を蒸留に付すなど
、任意の公知の方法によって分離することができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例によって限定されるものではない
実施例1 担体の製造: 350 m1IIの表面積、1−04 
ml/gの細孔容積及び54Xの平均細孔容積を有する
シリカゲル(富士デビソン化学株式会社製IDゲル)を
ボールミルで粉砕し、得られた粉末5.0kIiに対し
、シリカシ/I/(シリカを10重量%含有する水溶液
:日産化学工業株式会社製スノーテックス−N)91を
加え、転動式造粒機にょシ、直径約5mの抄in Ft
綴翰1−1帖 1 す−戸、h 九 1八^Oハ −に
 吐目目)燥させ、900℃で4時間焼成した。得られ
たシリカ成形物の表面積は200 m/g 、細孔容積
は0.72yd/gl、平均細孔半径は60X、嵩密度
tri O145ml/1であった。
触媒の調製:上記シリカ成形物11(z9of)を、N
a2PdCJ46.24 fを水400 mlに溶解し
た溶液に浸漬しくシリカ成形物の吸水量は3B0f/I
であった)、得られた混合物をロータリーエバポレータ
ー中に移し、ロータリーエバポレーターを回転させなが
ら減圧下に水分を蒸発させた。得られたNa2Pdα4
が含有されたシリカ成形物を、とドラジン20fおよび
水酸化ナトリウム8Fを含むIIの水溶液に投入し、0
℃で3時間放置することによってNa2PdCJ4の還
元を行った。得られた混合物を、蒸留水を用いて流出水
から塩素イオンが検出されなくなるまで洗浄したのち、
静置式乾燥語中、100℃で3時間乾燥させた。得られ
た乾燥物を、酢酸カリウム28.7 fを水400−に
溶解した溶液に浸漬したのちロータリーエバポレーター
中に移し、ロータリーエバポレーターを回転させながら
水を減圧下に蒸発させることによって酢酸カリウムを含
浸させた。最後に、残留物を静置式乾燥語中、100℃
で3時間乾燥させることによって、パラジウムを0.7
7重量%及び酢酸カリウムを9.0重量%の含量で担持
する触媒を得た。得られた球状触媒粒子をその芯を通る
面で切断した場合における該触媒断面の直径方向のパラ
ジウム濃度分布をX線マイクロアナライザー(株式会社
島津製作所製ARLエレクトロンマイクロプローブX線
アナライザーEMM−2AIJ)で測定したところ、第
1図に示すようにパラジウム濃度の最大値を表わすカウ
ント数(130cps )と最小値を表わすカウント数
(110ops )の比は1.2であシ、パラジウムは
担体上に均一に担持されていることが判明した。
反応:上記球状触媒250 mlを加熱ジャケット付の
ステンレス鋼(SUS−316)m1!反応管(内径2
3■)に充填し、それに純度99.5%のプロピレン1
2容量%、酸素7容量%、酢酸9容量%及び窒素72容
量%からなるガスを空間速度(0’C11気圧基準)1
800hr−’、ジャケット中の熱媒温度140℃及び
圧力5気圧の条件下で通過させた。
なおこの際、y応器に供給する酢酸中に酢酸カリウムを
20ppmの濃度で含有させた。得られた生成物を分析
した結果、酢酸アリルの空間時間収率(以下、空間時間
収率をSTYと称する)は3.8t/m・日であシ、消
費されたプロピレン基準において酢酸アリルへの選択率
は95.9モル%、ジアセテート類への選択率は1.9
モ/I/96及び二酸化炭素への選択率は2.2モル%
であることが判明した。この反応を長期にわたって継続
したところ、反応開始から4箇月後において、酢酸アリ
ルのSTYは3.6 t/l・日であシ、酢酸アリルな
ど各生成物への選択率はいずれも上記の値が維持されて
いることが判明した。
実施例2 直径5+s及び高さ5簡のタブレット状の120−力の
表面積、0−85 ml/gの細孔容積、120^の平
均細孔半径及び0.50の嵩比重を有するシリカ(日揮
化学株式会社製シリカE8G1)を担体として用いた以
外は実施例1と同様に【−て、パラジウム0.9重量%
及び酢酸カリウム9.0重1に9りを担持する触媒を調
製した。実施例1と同様にしてX線マイクロアナライザ
ーによる触媒断面の直径方向におけるパラジウム濃度の
最大値を表わすカウント数と最小値を表わすカウント数
の比を求めたところ、かかる比は1.3であシ、パラジ
ウムが担体に均一に担持されていることが判明した。
上記触媒を用いた以外は実施例1と同様にして反応を行
ったところ、酢酸アリルのSTYは3.8Vm・日であ
シ、消費されたプロピレン基準における酢酸アリル、ジ
アセテート類及び二酸化炭素への選択率は各々94.5
モル%、2.5モ/I/%及び3.0モ/L’96であ
った。また、反応を20日間継続した時点における酢酸
アリルのSTYは3.3 t/m−Elであった。
実施例3 担体に含浸させるNa2PdCJ?4水溶液を、Na2
PdCJ46.24 fを水350 m/に溶解させる
ことによって調製した以外は実施例1と同様にして触媒
を調製し、バヲジウム担持率0.7重量%、酢酸力、リ
ウム担持率9.0重量%の触媒を得た。実施例1と同様
にして該触媒断面の直径方向のパラジウム濃度をX!1
!マイクロアナライザーで調べたところ第2図に示す結
果が得られ、パラジウム濃度の最大値を表わすカウント
数(140cps )と最小値を表わすカウント数(1
00cps )の比は1.4であることが判明した。
上記触媒250−を用いた以外は実施例1と同様にして
反応を行ったところ、酢酸アリルのSTYは3.4 L
/m・日であシ、消費されたプロピレン基準における酢
酸アリル、ジアセテート類及び二酸化炭素への選択率は
各々、95モル%、2゜1モル%及び2.9モル%であ
った。また、反応を20日間継続した時点における酢酸
アリルのSTYは3.2t/l・日であった。
実施例4 プロピレン、酸素、酢酸及び窒素が各々lO容量%、9
容量%、25容量%及び56容量%含有されてなるガス
を空間速度(0℃、1気圧基準)1500hr−’、圧
力19C圧及びノ応器のジャケット中の熱媒温度170
℃の条件下で度広させた以外は実施例1と同様にして反
応を行った。得られた結果を第1表(後述)に示す。
比較例1 実施例1と同じシリカ担体を用い、同様の方法でパラジ
ウム塩を含浸させたのち、100℃で3時間空気中で乾
燥した。得られた乾燥物を0.05規定の水酸化ナトリ
ウム水溶液に浸漬して密栓し、24時間室温で静置した
。水切シ後、残留物を5容量%ヒドフジン水溶液に浸漬
して0℃で3時間静置したのち、実施例1と同様にして
水洗し乾燥させた。得られた触媒中のパラジウムは0.
7重量%、酢酸カリウムは9.0重量%であった。実施
例1と同様にして該触媒断面の直径方向のパラジウム濃
度をXMマイクロアナライザーによって調べたところ第
3図に示す結果が得られ、パラジウム濃度の最大値を表
わすカウント数(600cps )と最小値を表わすカ
ウント数(80cps )の比は7.5であることが判
明した。
上記触媒を用いた以外は9!施例4と同様にしてに応を
行った。得られた結果を第1表(後述)に示す。
比較例2 比較例1において、0.05規定水酸化ナトリウム水溶
液の代シに0.45規定水酸化ナトリウム水溶液を用い
た以外は、比較例1と同様にして触媒を調製した。実施
例1と同様にして該触媒断面の直径方向のパラジウム濃
度をX線マイクロアナライザーによって調べたところ第
4図に示す結果が得られ、パラジウム濃度の最大値を表
わすカウント数(1200cps )と最小値を表わす
カウント数(55cps )の比は22であることが判
明した。
上記触媒を用いた以外は実施例4と同様にして反応を行
った。得られた結果を第1表に示す。
比較例3〜7 シリカの代シに第2表に示す担体を用いた以外は実施例
1と同様にしてパラジウム0.66重量%及び酢酸カリ
ウム6重量%を担持した触媒を調製し、この触媒を用い
た以外は実施例4と同様にして反応を行った(比較例3
〜7)。得られた結果を前記実施例4における結果とと
もに第2表に示す。
比較例8〜lO 担体として第3表に示すシリカを用いた以外は実施例1
と同様にして触媒を調製し、得られた触媒を用いた以外
は実施例4と同様にして反応を行った。得られた結果を
前記実施例4における結果とともに第3表に示す。
比較例11 触媒調製時にNazPdClz 6.24 fとともに
HAuCA’41.50ノを溶解した水溶液を使用した
以外は実施例1と同様にして、パラジウム0.78重量
%、金0.3重量%及び酢酸カリウム9.0重量%を担
持した触媒を得た。
該触媒を用いた以外は実施例4と同様にして反応を行っ
た結果、酢酸アリルのSTYは2.46 t/m・日、
酢酸アリルへの選択率は78.7モル%、ジアセテート
類への選択率は13.3モA/96及び二酸化炭素への
選択率は8モル%(選択率はいずれも消費されたプロピ
レン基準)であった。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、ジアセトキシプロパン、アリリ
デンジアセテート等のジアセテート類及び二酸化炭素の
副生が少なく、極めて高い選択率及び極めて高い収率で
酢酸アリルを製造することができる。しかも、触媒活性
の経時低下が小さく、酢酸アリルを長期にわたって安定
に製造することができるので産業上の有用性が極めて大
きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、X線マイクロアナライザーによシ測定された
、実施例】で使用した触媒を芯を通る面で切断した場合
における断面の直径方向のパラジウム濃度分布を示す図
であシ、第2図は同じ〈実施例3で使用した触媒を芯を
通る面で切断した場合における断面の直径方向のパラジ
ウム濃度分布を示す図である。 第3図は比較例1、第4図は比較例2で使用した触媒の
各々を芯を通る面で切断した場合における断面の直径方
向のパラジウム濃度分布を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. パラジウム触媒の存在下にプロピレン、酸素及び酢酸を
    気相で反応させることによつて酢酸アリルを製造するに
    際し、20〜200m^2/gの表面積、0.3〜1.
    5ml/gの細孔容積及び40〜500Åの平均細孔半
    径を有するシリカからなる担体にパラジウムを実質的に
    均一に担持させ、かつアルカリ金属の酢酸塩を担持させ
    た触媒を存在させた反応系に、5〜20容量%のプロピ
    レン、3〜15容量%の酸素及び5〜20容量%の酢酸
    からなるガスを供給することを特徴とする酢酸アリルの
    製造法。
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