JPS61236531A - 調光材料 - Google Patents

調光材料

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JPS61236531A
JPS61236531A JP7666085A JP7666085A JPS61236531A JP S61236531 A JPS61236531 A JP S61236531A JP 7666085 A JP7666085 A JP 7666085A JP 7666085 A JP7666085 A JP 7666085A JP S61236531 A JPS61236531 A JP S61236531A
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light
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JP7666085A
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English (en)
Inventor
Teruo Sakagami
輝夫 阪上
Katsuichi Machida
克一 町田
Yasufumi Fujii
康文 藤井
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は調光材料、特に光が照射されたときはその固有
の色が変化し暗所に置かれると可逆的に元の状態に戻る
特性を有する調光材料に関するものである。
〔従来技術〕
従来、無機化合物或いは有機化合物の成る種のものはフ
ォトクロミズム(光が照射されたときはその固有の色が
変化し暗所に置かれると可逆的に元の状態に戻る現象)
を示す物質として知られている。例えば無機化合物のう
ちハロゲン化銀はそのようなものとして広く知られてお
り、ハロゲン化銀をガラス中に適度に分散させてなる調
光材料は眼鏡用レンズとして実際に使用されている。
一方、フォトクロミズムを示す有機化合物も種々のもの
が知られているが、未だ実用化されていないのが現状で
ある。すなわち、有機フォトクロミック物質を用いて調
光材料を得ようとする場合には、有機フォトクロミンク
物質を通常光学材料として使用されている樹脂、例えば
ポリカーボネート、ポリメチルメタアクリレート、ポリ
スチレン、硬質塩化ビニル、ポリジエチレングリコール
ビスアリルカーボネート等に分散含有させることが有利
と考えられる。それは、樹脂を媒体材料としてこれに有
機フォトクロミンク物質を組み合わせて調光材料を得る
ことにより非常に軽量な調光材料が得られ、併せて有機
フォトクロミック物質がこれらの樹脂に対して一般に高
い相溶性を有するので分散を均一に行なうことができて
均一な特性の調光材料Jが得られる、という利点を有す
るからである。
しかしながら、実際には、このような手段によっては所
期の実用性の高い調光材料を得ることはできない。その
理由は、有機フォトクロミンク物質は溶液状態の樹脂に
分散された状態であれば優れたフォトクロミズムを示す
けれども、現実に調光材料として用いられる固体状の樹
脂中に分散された状態では通常フォトクロミズムを示さ
ず、仮に示したとしても暗所に置かれたときの褪色速度
が極めて小さいのが通例であって殆ど実用性がないから
である。
以上のような状況から、従来、例えばマイクロカプセル
に有機フォトクロミック物質の溶液を封じ込めたものを
透明支持体上に塗布して感光性フィルムを作ることが特
公昭39−27286号公報に提案されている。しかし
ながら、このような手段は、マイクロカプセル内である
とはいえ、溶液がそのまま存在するものであるので、溶
剤が外部に揮発するおそれがあって用途上相当の制限を
受け、また製造工程数が多くて廉価に製造することが困
難である等の欠点がある。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、以上のような事情から、有機フォトクロミン
ク物質を用いてその優れたフォトクロミズムが十分に発
現され、しかも実用性の高い調光材料を構成しようとす
るものである。
〔問題点を解決するための構成及び作用〕本発明におい
ては、透光性の基体の一面に設けられた、二次転移温度
が25℃以下の樹脂中に有機フォトクロミンク物質を分
散させてなる調光層と、この調光層の表面を覆うよう設
けられた透光性の表面保護層とにより、調光材料を構成
する。
このような構成によれば、調光層においては、媒体の樹
脂の特性から有機フォトクロミック物質のフォトクロミ
ズム作用の発現が阻害されることがなく、しかも基体お
よび表面保護層が設けられることによって、調光層の調
光作用が長期間に亘って発揮される実用性の高い調光材
料となる。
また基体或いは表面保護層を、用いた有機フォトクロミ
ック物質に応じて特殊な特性を有するものとすることに
よって、調光層の寿命を更に向上させることができる。
以下本発明について具体的に説明する。
本発明においては、第1図に示すように、例えば透明な
樹脂よりなる基体Iの表面上に、後述する特性を有する
樹脂よりなる媒体中に有機フォトクロミック物質を分散
含有せしめて成る調光層2を設け、更にこの調光層2の
露出面を覆うよう透明な樹脂よりなる表面保護層3を設
けて調光材料を構成せしめる。
以上において、調光層2において有機フォトクロミック
物質に対して媒体となる樹脂としては、その二次転移温
度が25℃以下、特に好ましくは二次転移温度が0℃以
下である透明な樹脂を用いる。この媒体樹脂は、二次転
移温度についての条件が満足されるのであれば特に限定
されず、具体例としては、天然ゴム、各種のブタジェン
−スチレンラバー、ネオプレン、クロロブレン、イソプ
レン、1.2−ポリブタジェン、各種のアクリルゴム、
イソブチレン、エチレン−プロピレンゴム、塩素化ポリ
エチレン、各種のフン素ゴム(例えばビニリデンフロラ
イド−6フン化プロピレン共重合体、ビニリデンクロラ
イド−3フン化エチレン等)、各種シリコーンゴム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体、その他を挙げることができる。勿論、
以上は例示であって、これらに限定されるものではない
。そしてこれらの゛樹脂は1種または2種以上を併用し
て使用することができる。
上述の媒体樹脂と共に調光層を構成する当該樹脂中に分
散される有機フォトクロミンク物質としては、従来公知
のものを用いることができる。その代表的な例を挙げる
と、異性化によるフォトクロミズムを示すものとしては
、チオインジゴ類、アゾベンゼン系色素、ジアリルチオ
カルバゾン金属錯体等、分子内水素移動に基づくフォト
クロミズムを示すものとしては、ジ、ニトロベンジルピ
リジン等の芳香族ニトロ化合物、各種のクロモン誘導体
、サリチリデンアニリン等、イオン解離若しくはラジカ
ル解離によるフォトクロミズムを示すものとしては、ト
リフェニルメタン系色素のロイコ化合物、各種のイミダ
ゾールニ量体、テトラフェニルヒドラジン類、各種のス
ピロピラン化合物、スピロオキサジン化合物、クロメン
環やビラン環を有する化合物、フルギド化合物等、その
他を挙げることができるが、これらに限定されるもので
はない。またこれらの有機フォトクロミック物質はその
1種のみを用いてもよいが、2種以上を組合せて用いる
こともできる。前記媒体樹脂に対する有機フォトクロミ
ンク物質の割合は特に限定されるものではないが、媒体
樹脂100重量部に対し、0.1〜100重量部、好ま
しくは0.2〜50重量部の範囲内とされる。
また前記調光層が設けられる基体としては、透光性を有
する固体状のものであればよく、ガラス或いは透明な樹
脂よりなるものが用いられる。ここに好ましく用いるこ
とのできる樹脂の具体例としては、各種のポリアミド樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、
エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリスチレン樹
脂、ポリメチルメタアクリレート樹脂に代表される各種
のアクリル樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジ
ェン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、4−メチ
ルペンテン樹脂、その他を挙げることができる。
基体の形状は特に制約を受けるものではなく、板状、フ
ィルム状或いは塊状のものであってもよいが、基体の性
状によって最終的に得られる調光材料の調光性以外の特
性または性状が基本的に支配されるから、目的に応じて
適当なものを選べばよい。例えば、基体が可撓性のフィ
ルムであれば得られる調光材料は可撓性のフィルムとな
り、高い屈折率のレンズ体を基体として選んだときには
調光材料として調光性レンズが得られ、これは眼鏡用レ
ンズとして有用である。
基体としてフィルム状のものを用いる場合における当該
基体の材質としては、例えば結晶性のフン化ビニリデン
樹脂、フン化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−テトラフルオロエチレン樹脂、プロピレ
ン−テトラフルオロエチレン樹脂、ポリフェニレンオキ
サイド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、その他を用い
ることができる。
また調光性レンズを得るための基体の材質としては、通
常用いられているレンズ用ガラスの他、ポリメチルメタ
アクリレート等のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ジエチレングリコールビスアリル
カーボネート樹脂、その他を用いることができる。
一方、表面保護層は、調光層の一面を覆う被覆材、例え
ば樹脂のフィルムまたは適当なコート層を設けることに
より形成される。この表面保護層を樹脂のフィルムによ
り形成する場合には、基体用の樹脂フィルムの材質とし
て挙げたもの、その他から選んだもののフィルムを用い
ることができる。コート層によって表面保護層を形成す
るときは、十分な硬度を有するいわゆるハードコート層
とすることが好ましく、例えば、カーボンファンクショ
ナルタイプのオルガノポリシロキサン系化合物、アルキ
ルアルコキシシランの加水分解物等のシリコンファンク
ショナルタイプのオルガノポリシロキサン系化合物、メ
ラミン樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化型樹脂、多官能性
アクリル樹脂等よりなる紫外線硬化型樹脂、その他の樹
脂によるコート層、蒸着やスパフタリングによる金属酸
化物のコート層、プラズマ重合による表面コート層を設
ければよい。
以上のような表面保護層は、基体上に設けられた調光層
の表面を覆うものであればよく、その厚みは特に限定さ
れるものではない。
実際に調光層を形成するためには、媒体樹脂と有機フォ
トクロミンク物質の混合物をロール或いはミキサー等に
より混練した後プレス成型決着しくは押し出し成型法に
より層状に成型する方法、適当な有機溶媒を用いて媒体
樹脂および有機フォトクロミック物質を溶解若しくは分
散させた後キャスティングして層状に成型する方法、そ
の他の方法によって薄膜状の調光層材を得、これを、例
えば最終的には前記基体または表面保護層を形成するこ
ととなる材料上に、接着剤により或いはラミネートによ
り積層する手段を有利に利用することができる。また、
基体または表面保護層を形成するフィルムを押し出し成
型法により作るようにし、共押し出し法により同時に調
光層をラミネートさせる手段、基体または表面保護層を
形成する材料上にロール圧延により接着させる手段、適
当な有機溶媒に媒体樹脂および有機フォトクロミック物
質を溶解若しくは分散させた溶液を用いて基体または表
面保護層を形成する材料にキャスティングコートを行う
手段も利用することができる。
また第2図に示すように、剥離性の仮支持体4上に調光
層2を形成し更にその上に表面保護N3を設けてなる調
光層形成材5を作っておき、既存の或いは別個に作った
基体(例えばレンズ体、ガラス体等)に、仮支持体4を
剥離した上で調光層2を接着させるようにすることもで
きる。この場合においては、調光N2の媒体樹脂が接着
性を有するものとすることが好ましい。
調光層の厚みは、目的とする調光材料の用途並びに用い
る有機フォトクロミック物質の種類および含有量等に応
じて自由に選ぶことができるが、通常は0.2〜200
ミクロン程度とされる。
なお上述の説明からも明かなように、調光層を最初に基
体上に形成するか表面保護層上に形成するかは自由であ
る。
〔発明の効果〕
本発明調光材料は以上のような構成であって、その調光
層は媒体樹脂中に有機フォトクロミック物質が分散され
てなる構成を有するものであるけれども、当該媒体樹脂
として二次転移温度が概して低いものを用いるため、通
常の使用温度雰囲気においては、当該媒体樹脂は固体状
態でありながら分子的には流動性を有する状態であり、
このため分散された有機フォトクロミンク物質の有する
固有のフォトクロミズム作用が阻害されることなく十分
に発現され、この結果、光の作用による呈色若しくは変
色並びに暗所に置いたときの褪色がいずれも速い応答速
度で起こり、その調光作用を十分に利用することができ
る。
しかも本発明においては、当該調光層は、その−面が透
光性の基体によって覆われかつ他面が透光性の表面保護
層によって覆われていて何れの面も露出しない状態とさ
れるため、その媒体樹脂が既述のように二次転移温度が
低いために事実上ゴム状であって柔らかいものである場
合においても、当該調光層が外部から完全に保護されて
傷がつくようなこともなく、この結果、本発明調光材料
は全体としては基体の有する機械的特性に従いながら、
既述のように調光層の優れた調光作用が十分に発揮され
るので、極めて実用性の高い調光材料となる。
更に、前記調光層はその両面が覆われているため、外気
中の酸素、水分、その他の化学種によって当該調光層内
に分散させた有機フォトクロミンク物質が悪影響を受け
ることが防止されるので、長期間に亘って初期の優れた
調光作用保持され、結局長い使用寿命が得られる。
本発明においては、既述の説明からも理解されるように
、基体の材料を選ぶことにより使用目的に応じた調光材
料を得ることができ、また表面保護層を特定の特性を有
するものとすることによって、より優れた、或いは特殊
な特性を有する調光材料を得ることができる。例えば、
表面保護層に紫外線吸収特性を有せしめることにより、
紫外線による調光層の有機フォトクロミック物質の劣化
が防止されて調光層の使用寿命を更に長くすることがで
きる。
また表面保護層をいわゆるハードコートにより形成する
場合には、その厚みが小さいものであっても十分に大き
な耐擦傷性を得ることができ、特に基体としてレンズ体
を用いて調光性レンズを作る場合に好ましい。
以上のように、優れた調光作用と高い実用性を有する本
発明調光材料は、各種のディスプレイ、ホログラフィ−
、メモリー、マイクロ写真、マスキング材、その他画像
表示装置若しくは画像記録装置の構成パネル材として有
用である。また基体としてレンズ体若しくはガラス体を
用いることにより、調光レンズ若しくは調光ガラスとし
ての調光材料を得ることができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例について説明するが、本発明がこれ
らによって限定されるものではない。
実施例に 二次転移温度が約−1O℃であるポリ(2−エチルへキ
シルメタアクリレート)20gをトルエン200gに溶
解し、この溶液中にスピロピラン化合物L3,3− )
ジメチルインドリノ−6′−ニトロベンゾピリロスピラ
ンを0.05g添加して調光層用塗布液を調製し、厚み
9ミクロンのポリエチレンテレフタレートフィルムより
なる基体上に前記塗布液を塗布し温度約50℃で乾燥さ
せて厚みが約35ミクロンの調光層を形成し、更に前記
基体と同様のポリエチレンテレフタレートフィルムを被
せて温度60℃で短時間プレス圧着を行って表面保護層
を形成し、以て本発明に係る調光フィルムを作製した。
この調光フィルムに螢光検査灯(東京工学機械社製)よ
りの光を照射したところ、瞬時に濃紫色を呈した。更に
、照射を止めて5分間経過した後における波長560開
の光の吸収率の減少率を求めたところ約50%であり、
褪色速度が十分大きくて優れた調光作用を有するもので
あることが認められた。
実施例2 実施例1において調製した調光層用塗布液を、ガラス板
上に塗布し乾燥させ更に剥離させて厚みが約20ミクロ
ンの調光フィルムを作り、各々基体及び表面保護層とし
て厚みが22ミクロンの2枚のポリプロピレンフィルム
を用いてそれらの間に前記調光フィルムを挟むようにし
て温度60℃の熱ロールによりラミネートさせ、以て前
記調光フィルムを調光層とする本発明に係る調光フィル
ムを作製した。
この調光フィルムを太陽光に当てたところ、瞬時に赤紫
色を呈した。その後直ちに暗所に移して5分間経過した
後における波長560nmの光の吸収率の減少率を求め
たところ約62%であり、非常に優れた調光作用を有す
るものであることが認められた。
比較例に 二次転移温度が約100℃であるポリメチルメタアクリ
レート20gをトルエン200 gに溶解し、この溶液
中に実施例1において用いたものと同じスピロピラン化
合物を0.05g添加して調光層用塗布液を調製し、こ
の塗布液を用いた他は実施例1と同様にして比較用の調
光フィルムを作製した。
この調光フィルムに実施例1と同様にして螢光検査灯よ
りの光を照射したところ、瞬時に濃紫色を呈した。しか
し照射を止めた後30分間を経過した後においても波長
560nmの光の吸収率の減少率は10%未満であり、
実用上有用な調光作用を有しないものであることが認め
られた。
実施例3 二次転移温度が約−10℃であるポリ(2−エチルへキ
シルメタアクリレ−日10gをトルエン90gに熔解し
、この溶液中にビス(2,4,5−)リフェニルイミダ
ゾール)を0.05g添加して溶解させて調光層用塗布
液を調製し、厚み20ミクロンのエチレン−ビニルアル
コール共重合体フィルム「エバールEP−FJ (クラ
レ社製)よりなる基体上に前記塗布液を塗布し温度約3
5℃で真空乾燥させて厚みが約10ミクロンの調光層を
形成し、更に前記基体と同様のエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体フィルムを調光層上に被せ、熱プレスによ
り圧着させて表面保護層を形成し、以て本発明に係る調
光フィルムを作製した。
この調光フィルムに実施例1と同様にして螢光検査灯よ
りの光を照射したところ、瞬時に赤紫色を呈した。更に
、照射を止めて5分間経過した後における波長550n
mの光の吸収率の減少率を求めたところ約55%であり
、褪色速度が十分大きくて優れた調光作用を有するもの
であることが認められた。
実施例4 二次転移温度が約−10℃であるポリ(2−エチルへキ
シルメタアクリレート)2gをトルエン200gに溶解
し、この溶液中に実施例1において用いたものと同じス
ピロピラン化合物を0.4g添加して調光層用塗布液を
調製し、10cm四方のポリメチルメタアクリレート板
よりなる基体上に前記塗布液を塗布し温度約50℃で乾
燥させて厚みが約10ミクロンの調光層を形成し、次に
市販のシリコーンコート剤「トスガード505J (東
芝シリコーン社製)を浸漬法により前記調光層上に塗布
し更に加熱して表面保護層を形成し、以て本発明に係る
調光材料を作製した。なお、この表面保護層は紫外線吸
収特性を有するものである。
この調光材料を太陽光に当てたところ、瞬時に赤紫色を
呈した。その後直ちに暗所に移して5分間経過した後に
おける波長560nmの光の吸収率の減少率を求めたと
ころ約40%であり、褪色速度が大きくて優れた調光作
用を有するものであることが認められた。
実施例5 10cm四方のガラス板上に濃度1%のポリメチルメタ
アクリレート板液を塗布して温度50℃で乾燥させたも
のを基体として用い、これに実施例4において用いたも
のと同じスピロピラン化合物による調光層用塗布液を塗
布し温度約50℃で乾燥させて調光層を形成し、更に実
施例4と同様にして表面保護層を形成して本発明に係る
調光材料を作製した。
この調光材料に紫外線検査灯rModel UVL−2
1J(UVP、 INC,社製)よりの紫外線を照射し
たところ、瞬時に赤紫色を呈した。その後直ちに暗所に
移して5分間経過した後における波長560r+mの光
の吸収率の減少率を求めたところ約40%であり、褪色
速度が大きくて優れた調光作用を有するものであること
が認められた。
実施例6 二次転移温度が約−10℃であるポリ(2−エチルへキ
シルメタアクリレート)2gをトルエン200gに溶解
し、この溶液中にビス(2,4,5−)リフェニルイミ
ダゾール)を0.4g添加して調光層用塗布液を調製し
、直径60mmのジエチレングリコールビスアリルカー
ボネート製のレンズ体上に前記塗布液を塗布し温度約3
5℃で真空乾燥させて厚みが約10ミクロンの調光層を
形成し、次にこれに実施例4と同様にして表面保護層を
形成し、以て本発明に係る調光レンズを作製した。
この調光レンズを太陽光に当てたところ、瞬時に赤紫色
を呈した。その後直ちに暗所に移して5分間経過した後
における波長550nmの光の吸収率の減少率を求めた
ところ約50%であり、褪色速度が大きくて優れた調光
作用を有するものであることが認められた。
実施例7 二次転移温度が約−10℃であるポリ(2−エチルへキ
シルメタアクリレート)2gをトルエン200gに溶解
し、この溶液中にビス<2.4.S−)リフェニルイミ
ダゾール)を0.4g添加して調光層用塗布液を調製し
、この塗布液を用いた他は実施例6と同様にして本発明
に係る調光レンズを作製した。
この調光レンズを太陽光に当てたところ、瞬時に赤紫色
を呈した。その後直ちに暗所に移して10分間経過した
後における波長550nmの光の吸収率の減少率を求め
たところ約35%であり、褪色速度が大きくて優れた調
光作用を有するものであることが認められた。
また上記のようにして得られた調光レンズについて、屋
内で太陽光擬似光を連続照射する耐久性テストを行った
ところ、1週間後にも調光特性には全く変化が認められ
なかった。
比較例2 表面保護層を形成しない他は実施例7と同様にして比較
用調光レンズを作製し、更に同様の耐久性テストを行っ
たところ、1週間を経過したときには調光特性が相当失
われることが認められた。
実施例8 二次転移温度が約−1O℃であるポリ(2−エチルへキ
シルメタアクリレート)2gをトルエン200gに溶解
し、この溶液中にスピロピラン化合物1.3.3−1−
リメチルインドリノー6′−二トロー8′−メトキシベ
ンゾビリロスピランを0.4g添加して調光層用塗布液
を調製し、直径60IIII11のジエチレングリコー
ルビスアリルカーボネート製のレンズ体上に前記塗布液
を塗布し温度約35℃で真空乾燥させて厚みが約10ミ
クロンの調光層を形成し、スピロピラン化合物を含有し
ない他は前記塗布液と同様のポリ(2−エチルへキシル
メタアクリレート)のトルエン溶液を前記調光層上に塗
布し温度約35℃で真空乾燥させ、その後、市販のシリ
コーンコート剤「トスガード505」を浸漬法により前
記調光層上に塗布し更に加熱して表面保護層を形成し、
以て本発明に係る調光レンズを作製した。
この調光レンズを太陽光に当てたところ、瞬時に濃青色
を呈した。その後直ちに暗所に移して5分間経過した後
における波長590na+の光の吸収率の減少率を求め
たところ約45%であり、褪色速度が大きくて優れた調
光作用を有するものであることが認められた。
また上記のようにして得られた調光レンズについて実施
例7と同様の耐久性テストを行ったところ、1週間後に
も調光特性には全く変化が認められなかった。
比較例3 表面保護層を形成しない他は実施例8と同様にして比較
用調光レンズを作製し、更に同様の耐久性テストを行っ
たところ、1週間を経過したときには調光特性が相当大
われることが認められた。
比較例4 10ca+四方のポリメチルメタアクリレート板よりな
る基体上に実施例8において用いたものと同じ調光層用
塗布液を塗布し温度約35℃で真空乾燥させて厚みが約
10ミクロンの調光層を形成し、以て表面保護層を有し
ない比較用の調光材料を作製した。
この調光材料を太陽光に当てたところ、瞬時に濃青色を
呈した。その後直ちに暗所に移して5分間経過した後に
おける波長590nmの光の吸収率の減少率を求めたと
ころ約55%であり、褪色速度が大きいことが認められ
た。
しかしながら上記のようにして得られた調光材料につい
て実施例7と同様の耐久性テストを行ったところ、1週
間を経過したときには調光材料が黄変し調光特性が全く
認められなかった。
実施例9 二次転移温度が約−40℃であるエチレン−酢酸ビニル
共重合体「エバフレックス220J  (三井ポリケミ
カル社製、酢酸ビニル含量28重量%)2gをトルエン
200gに溶解し、この溶液中に実施例8において用い
たものと同様のスピロピラン化合物を0.4g添加して
調光層用塗布液を調製し、10C11四方のポリメチル
メタアクリレート板よりなる基体上に前記塗布液を塗布
し温度約50℃で乾燥させて厚みが約20ミクロンの調
光層を形成し、濃度1重量%のポリ(2−エチルへキシ
ルメタアクリレート)のトルエン溶液を前記調光層上に
塗布し温度約50℃で乾燥させ、更にその後、市販のシ
リコーンコート剤「トスガード505」を浸漬法により
前記調光層上に塗布し更に加熱して表面保護層を形成し
、以て本発明に係る調光材料を作製した。
この調光材料に紫外線検査灯rModel UVL−2
1J(IJVP、 ING、社製)よりの紫外線を照射
したところ、瞬時に濃青色を呈した。その後直ちに暗所
に移して10分間経過した後における波長590nmの
光の吸収率の減少率を求めたところ約50%であり、褪
色速度が大きくて優れた調光作用を有するものであるこ
とが認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明調光材料の一実施例を示す説明用断面図
、第2図は本発明の他の実施例を示す説明用断面図であ
る。 1・・・基体     2・・・調光層3・・・表面保
護N  4・・・仮支持体5・・・調光層形成材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)透光性の基体の一面に設けられた、二次転移温度が
    25℃以下の樹脂中に有機フォトクロミック物質を分散
    させてなる調光層と、この調光層の表面を覆うよう設け
    られた透光性の表面保護層とを備えてなることを特徴と
    する調光材料。 2)透光性の基体がレンズ体である特許請求の範囲第1
    項記載の調光材料。 3)透光性の表面保護層が紫外線吸収特性を有するもの
    である特許請求の範囲第1項記載の調光材料。 4)透光性の表面保護層が耐擦傷性を有するものである
    特許請求の範囲第1項記載の調光材料。
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