JPS61236040A - 光学的信号読出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はディスクに光束を集光照射し、その反射光或い
は透過光によシ信号を再生する光学式ディスクプレーヤ
等の光学的信号読出装置に関するものである。

従来の技術 従来の光学式ディスクプレーヤの信号読出装置の一例を
第６図に示す。半導体レーザ１０から出射したレーザ光
はコリメートレンズ９、偏光ビームスプリッタ８、λ／
４板６を通り、対物レンズ１によシディスク上に集光照
射され、その戻り光が再び対物レンズ１、λ／４板６、
偏光ビームスプリッタ８で反射、単レンズ１１を通り、
ハーフプリズム１２で分岐されて光検出器１５およびシ
ンメトリカルレンズ１３を通して光検出器１４で受光さ
れ、電気信号に変換される。なお、３は対物レンズ駆動
装置２のカバーであり・、４はコイルである。

上記のレーザ光出射から受光に至るまでの光路上の各光
学素子は筐体７に固定されている。この筐体７の役割は
各光学素子の光学的位置Ｎ度の保持と、外部からの異物
からの保護およびほこりの侵入防止が主なものである。

そのためこの種の筐体は、対物レンズ駆動装置のカバー
３と筐体カバー７との組合わせで、対物レンズ１からの
光束通過用の穴や配線処理用の穴を開ける他は、できる
限り密閉構造となるように設計されている。

発明が解決しようとする問題点 しかし上記従来の光学的信号読出装置のよう暇対物レン
ズ駆動装置のカバー３と筐体７と筐体カバー１６との組
合せでほぼ密閉された容器構造を形成する場合、容器構
造内部の空気の逃げ道は対物レンズ駆動装置２の光ビー
ム出射口Ｃと配線処理用の穴等に限られている。そのた
めに、対物レン女駆動装置を駆動させた時、対物レンズ
１を含む駆動部が駆動方向ａ、ｂに運動することによシ
、容器内部の空気が圧縮・伸張され、かつ、対物レンズ
駆動装置内のコイル４の発熱により容器内部の温度が上
昇するという二つの現象が発生する。

この現象により次のような問題を生じさせる。

空気の圧縮・伸張は対物レンズ駆動装置のカバー３の高
周波領域での共振を発生させ、さらに容器内部の圧力変
動に伴い、駆動部の感度が劣化する。

一方、放熱の効果が小さいために、コイル４の発熱量を
おさえる必要があることから、コイルに流すことが可能
な電流の上限値はおのずと制限されてしまう。

本発明は上記問題点に鑑み、筐体と筐体カバ一本来の役
割をそこなうことなく、空気の圧縮・伸張を最小限にと
どめ、コイルの放熱効果を大きくすることによシ、高周
波領域でのカバーの共振をおさえ、駆動部の感度劣化を
防ぎ、さらにコイルの許容電流の上限値を増大させるこ
とが可能な光学的信号読出装置を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の光学的信号読出
装置は、筐体と筐体カバーとの少なくとも一方に、通気
可能なフィルターを取υ付けたものである。

作　　　　用 本発明は上記した構成によって、筐体および筐体カバ一
本来の役割の一つであるほこシの侵入防止の効果を低減
することなく、光学的信号読出装置内部の空気の圧縮伸
張を最小限にとどめ、かつ、コイルの放熱効果を高める
ことができる。

空気の圧縮・伸張が小さくなることにより、対物レンズ
駆動装置のカバーの高周波領域での共振がおさえられる
。そのために対物レンズ駆動装置の動作中に発生する共
振音を低減することができるらまた信号読出装置内部の
圧力変動が小さくなることから、駆動部の感度劣化を防
ぐことができる。

一方、コイルの放熱効果が高まることにょシ、コイルの
許容電流の上限値を増大させることができ、その結果駆
動部の感度を上げることが可能となる。

また、さらに信号読出装置内部で結露した時には、外気
との空気の循環が十分行なえるために、結露状態の解消
がすみやかとなる。

実施例 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の第１の実施例における光学的信号読出
装置を示すものである。この実施例において、第５図の
従来例と同一構成個所には同一番号が附いてあシ、本発
明は従来の光学的信号読出装置に対して通気用フィルタ
ー５が付加された構造となっている。すなわち、カバー
３と筐体７との間に通気用フィルター５を介在させたも
のである。この通気用フィルター５の断面微細構造を第
２図に示す。第２図は通気用フィルター６の材料として
多孔質性の焼結材料を用いた場合の断面微細構造を表わ
しており、多孔質材の各粒子ｄの間には間隙ｅが存在す
るため、その間隙を通じて空気の通過が可能である。し
かし空気中に浮遊するほこりの大部分は間隙を通過する
ことはできず、読出装置内部へのほこりの侵入を防ぐ効
果は低減されない。

以上のような構造の通気用フィルター５を、第１図のご
とく対物レンズ駆動装置λと筐体７との間に設置する。

ただし、対物レンズ駆動装置２と筐体７は通気用フィル
ター６を介さずに接触して固定されている部分を存在さ
せることにより両者の間の剛性をそこなうことがなくな
る。この通気用フィルター５の作用は以下の通りである
。

対物レンズ１とコイル４を含む駆動部が、駆動方向ａ、
ｂ方向に運動している時、駆動部がいわばエンジンのピ
ストンのごとき効果を呈するため、対物レンズ駆動装置
のカバー３と筐体７と筐体カバー１６とによって作られ
る容器内部の空気は圧縮・伸張される。しかしながら、
多孔質材で作られた通気用部材６自身のもつ通気性によ
り、空気の圧縮会伸張は緩和される。このことにより、
空気の圧縮・伸張がもたらしていた高周波領域での対物
レンズ駆動装置のカバー３の共振がおさえられ、その結
果、対物レンズ駆動装置の動作中に発生する共振音を低
減することができる。また上記容器内部の圧力変動が小
さくなることから、駆動部の感度劣化を防ぐことができ
る。

一方、通気用フィルタ６自身の通気性は、コイル４の放
熱効果を高めることにも寄与する。したがって、放熱効
果を高めた分だけコイルの発熱量を増すことが可能とな
り、コイルの許容電流の上限値を増大させることができ
る。

またさらに、本発明は次のような効果も奏する。

すなわち、信号読出装置内部で結絡した時には、通気用
フィルター５の通気性により、外気との空気の循環が大
となるため、結露状態の解消がより速くなる。

次に本発明の第２の実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。第４図は本発明の第２の実施例における光
学的信号読出装置を示すものである。この実施例では、
第１の実施例の通気用フィルター５と同じ材質で作られ
た通気用フィルター１８．１９を、それぞれ筐体７ｐＨ
体カバー１６に貫通させた状態で固定している。ただし
、通気用フィルター１８．１９は対物レンズ駆動装置の
運動によって圧縮・伸張される空気に必ず接する必要が
ある。通気用フィルター１８．１９を通して、信号読出
装置内部と外部との通気性が保たれる構造である。この
第２の実施例の作用と効果は、第１の実施例の場合と同
様である。

なお、通気用フィルター１８．１９は、通気の対象とな
る空気に対して十分な有効断面積を有していればいずれ
か一方だけを設置してもよい。また、通気用フィルター
１８．１９の設置位置は、空気が圧縮性流体であること
から、できる限シ駆動部の近くに設置した方が効果が大
きくなる。

ところで、第１図の実施例において筐体７の内部空間は
対物レンズ駆動装置のカバー３の内部空間と空間的につ
ながっていた。一方、第３図に示す筐体７は、λ／４板
６によってふたをされた状態となっており、筐体内部は
密閉された状態である。そこで筐体内部が密閉されてい
る場合の通気用フィルターの実施例についての補足説明
を以下で行なう。

第３図において、駆動部の運動の影響を受ける空気は、
λ／４板６より対物レンズ側の空気のみである。すなわ
ち、通気用フィルター６の通気の対称となる空気の容積
は、第１図に比べて第３図の方がはるかに小さい。その
結果、第３図の場合の方が通気用フィルター６を備えた
ことによる作用・効果が一層顕著に表われることになる
。ただし、筐体７内部の結露の解消の効果はまったく表
われないことになるので、その場合には第２の実施例の
ように、通気用フィルターを筐体あるいは筐体カバーの
少なくとも一方に貫通させた状態で設置すればよい。

なお、以上の第１．第２の実施例において、通気用フィ
ルターは多孔質性の焼結材料でつくられたものとしたが
、多孔質材であれば、特に焼結材料に限る必要はなく、
例えば、スポンジゴムのような多孔質性の粘弾性体であ
っても同様の効果が得られる。

発明の効果 以上のように本発明の光学的信号読出装置は、筐体と筐
体カバーとの少なくとも一方に外部と通気可能なフィル
ターを取シ付けることにより、装置内部へのほこりの侵
入防止の効果を低減することなく、装置内部の空気の圧
縮・伸張を最小限にとどめ、コイルの放熱効果を大きく
することを可能としている。その結果、高周波領域での
共振音を低減し、駆動部の感度劣化を防ぎ、コイルの許
容電流の上限値を増大させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例における光学的信号読出
装置の概略構成断面図、第２図は同通気用フィルターの
一部断面構造図、第３図は密閉された筐体に対して本発
明の第１の実施例をほどこした場合の一部断面図、第４
図は本発明の第２の実施例における光学的信号読出装置
の概略構成断面図、第６図は従来の光学的信号読出装置
の一例を示す概略構成断面図である。 ３・・・・・・カバー、６・・・・・・通気用フィルタ
ー、７・・・・・・筐体、８・・・・・・偏光ビームス
プリッタ、９・・・・・・コリメートレンズ、１０・・
・・・・半導体レーザ、１１・・・１単レンズ、１２・
旧・・ハーフフリスム、１３・・印・シリンドリカルレ
ンズ、１８，１９・・川・通気用フィルター。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名ｆ”
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Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）光ビーム発生素子と、前記光ビーム発生素子が出
   射する光ビームを電気信号に変換する光検出素子と、前
   記光ビームを記録媒体上に集光照射し前記記録媒体から
   の戻り光を前記光検出素子に導く光学素子群とを保持す
   る筺体に、前記記録媒体に対して前記光ビームの位置を
   機械的に調整する対物レンズ駆動装置を固着させ、前記
   筐体と筐体カバーとの少なくとも一方に外部と通気可能
   なフィルターを取り付けたことを特徴とする光学的信号
   読出装置。
2. （２）対物レンズ駆動装置と筺体との間に、対物レンズ
   駆動装置内部と外部とで通気可能とするフィルターを設
   けたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の光学
   的信号読出装置。