JPS61235697A - 積層型エバポレ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車用空調装置等に組み込み使用される積層
型エバポレータに関する。

（従来技術及びその問題点） 一般に積層型エバポレータは、−ｈ下端に連通孔を介し
て互いに連通するタンク部とこれら−１−下端のタンク
部相互間にこれらを連通ずる通路部とを夫々有するチュ
ーブエレメントと、コルゲートフィンとを交互に複数段
積層すると共に、下端側タンク部に冷媒導入管を、」１
端側タンク部に冷媒排出管を夫々接続して構成されてい
る。

このような積層型エバポレータにおいて特に横出しタイ
プと呼ばれるものは、冷媒導入管及び冷媒排出管の各軸
線が、チューブエレメントとコルゲートフィンとの積層
方向と直交する方向に向いているため、冷媒導入管から
流入した冷媒は直角に方向転換して下端の各タンク部内
に流入した後、各タンク部に対応する通路部内を通って
上端の各タンク部内に流入するものであるが、各タンク
部＋１７互ｕｌＩをチューブエレメントとコルゲートフ
ィンとの積層方向に連通ずる連通孔の開口面積が総て同
じであるために、冷媒導入管から流入した冷媒は水平方
向よりも垂直方向に流れ易くなって、冷媒導入管接続口
に最も近い通路部内を多くの冷媒が流れ、冷媒導入管接
続［］から遠ざかるに従いその通路部内の冷媒流星が少
なくなる。即ち、各通路部内の冷媒流星が均一にならな
いため、エバポレータとして要求される熱吸収能力を十
分に発揮できない。

なお、冷媒導入管及び冷媒排出管の軸線をチューブエレ
メントとコルゲートフィンとの積層方向に向けたタイプ
の積層型エバポレータにおいて、各通路部内の冷媒流量
が均一となるようにしたものとして実公昭５３−４５８
７５号公報が公知である。斯かる従来のものは、上下端
のタンク部内に冷媒導入管を夫々水平に貫通挿入し、こ
れら導入管の管壁に各タンク部内と導入管内とを連通す
る通孔を設けた構成である。従って、各タンク部内を貫
通する長尺な冷媒導入管を必要とし、その弁構成部品点
数が増えると共に重置も嵩み、また、各タンク部壁面の
貫通孔と導入管とのロー付は作業等を必要とするため加
工及び組立作業が複雑となり、さらに、前記ロー付は部
分を検査するために多くの工数と費用を要する。

（発明の目的） 本発明は−１−記事情に鑑みてなされたもので、冷媒導
入管接続［−１と冷媒排出管接続１−１の軸線をチュー
ブエレメントとコルゲー１へフィンとの積層方向と直交
する方向に向けた所謂、横出しタイプの積層型エバポレ
ータにおいて、Ｌ下端のタンク部内に冷媒導入管を貫通
挿入することなく各通路部内の冷媒流量を均一化し得て
熱吸収能力を十分発揮できるようにした積層型エバポレ
ータを提供することを目的とする。

（問題点に解決するための手段） 上述の問題点を解決するため本発明においては、−３＝ チューブエレメントの、上端側タンク部の冷媒導入管接
続口に最も近い連通孔の開口面積を、下端タンク部の前
記冷媒導入管接続口に最も近い前記連通孔の開口面積よ
り小さく設定したものである。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。第１
図は本発明の積層型エバポレータの正面図で、同図中１
は積層型エバポレータ全体を示し、該エバポレータ１は
チューブエレメント２と、蛇腹状のコルグー１〜フイン
３と、端板４，５とからなる。前記チューブエレメント
２は左右一対の皿状成形プレート６．６を互いに対向接
合してなるもので、その対向面間の一１―下端にタンク
部７，８と、これらタンク部７，８相互間にこれらを連
通ずる通路部９を有する。前記チューブエレメント２及
びコルゲートフィン３を交互に複数段積層し、最外側の
チューブエレメント２，２にコルゲートフィン３を介し
て端板４，５を装着すると共に、−１〕下端のタンク部
７，８を隣接するチューブエレメント２の成形プレーｉ
−〇、６のタンク部構成壁の所定個所に穿設された後述
する連通孔によって相互に連通し、両最外側の一方（第
１図中左方）にｉＩ′ｔ、置するチューブエレメント２
の下端のタンク部８に短管状の冷媒導入管接続口１０を
、その軸線を前記チューブエレメント２とコルグー１〜
フイン３との積層方向と直交する方向に向けて配設し、
他方（第１図中右方）に位置するチューブエレメント２
の−に端のタンク部７に短管状の冷媒排出管接続［１］
】をその軸線を前記冷媒導入管接続に口０のそれと第２
図に示す如く互いに平行に向けて配設することによって
、エバポレータ１全体が構成されている。

前記チューブエレメント２の冷媒導入管接続［−１１０
に最も近い下端側タンク部８の壁には第５図に示す如く
開口面積の大きな長孔よりなる連通孔１２が穿設されて
いる。また、前記チューブエレメント２の冷媒導入管接
続口１０に最も近い−Ｌ端端側タン郡部８壁には第６図
に示す如く前記連通孔１２の開口面積より小さな開「１
面積（例えば連通孔１２の開１１面積の略３分の１程度
）に設定されだ円孔よりなる連通孔１３が穿設されてい
る。

一方、前記チューブエレメント２の冷媒排出管接続ｒ−
１１１に最も近い−１一端側タンク部７の壁には第７図
に示す如く第５図の連通孔１２と同形同大の連通孔１４
が穿設されている。また、前記チューブエレメント２の
冷媒排出管接続［１１１に最も近い下端側タンク部８の
壁には第８図に示す如く第６図の連通孔１３と同形同大
の連通孔１５が穿設されている。

なお、耐記連通孔１２〜］５を穿設したタンク部７，８
の壁以外のタンク部７，８の壁には第９図に示す如く円
孔よりなる３個の連通孔１６ａ。

１６ｂ、１６ｃが穿設されている。この３個の連通孔１
６ａ〜１６ｃの開１１面積の和は前記連通孔１２、（１
，４）の開「１面積と略等しくなっている。

なお、下端側のタンク部群Ａとタンク部群りとの境界部
分のタンク部８の壁及び］二端側のタンク部群Ｃとタン
ク部群Ｆとの境界部分のタンク部７の壁には連通孔は一
切設けられていない。

前記左右の端板４，５の外側面一］二下端には、第１図
に示す如く覆板１７．１８が夫々装着され、これら覆板
１７，１８には第２図、第３図及び第４図示す如く補強
用リブ１７ａ、１８ａが折曲形成されている。

（作用） 次に、」二記構成になる積層型エバポレータ１の作用を
説明する。該エバポレータ１は公知の冷凍サイクルの冷
媒回路内に接続０１０，１１を接続して使用されるもの
で冷媒導入管接続口１０から流入した冷媒は最外側左の
通路部９内に向かう垂直流とタンク部群Ａ内に向かう水
平流とに分かれるが、Ｍｆ記最外側左の通路部９の下流
端側に位置するタンク部７の連通孔１３の開口面積が、
前記最外側左の通路部９の」１流端側に位置するタンク
部８の連通孔１２の開口面積より小さく設定されている
ため、最外側の通路部９内へ流入する冷媒の是より、連
通孔１２を介してタンク部群Ａ内へ流入する冷媒の址が
極めて多く、該タンク部群Ａの各タンク部８内へ連通孔
１６ａ〜１６ｃを介して順次流入する。そして、これら
各タンク部８に−’／　一 対応する通路部９内を通って」端側側のタンク部群Ｂの
各タンク部７内へ流入した冷媒は次いでその隣りのタン
ク部群Ｃの各タンク部７内へ連通孔１６ａ〜１６ｃを介
して流入した後、これら各タンク部７に対応する通路部
９内を通って下端側のタンク部群りの各タンク部８内へ
夫々流入する。

これら各タンク部８内へ流入した冷媒はタンク部群Ｅの
各タンク部８内へ連通孔１．６　ａ〜１６ｃを介して順
次流入した後、これら各タンク部８に対応する通路部９
内を通って上端側のタンク部群Ｆの各タンク部７内へ夫
々流入する。この場合も、最外側右の通路部９の」１流
端側に位置するタンク部８の連通孔１５の開口面積が最
外側右の通路部９の下流端側に位置するタンク部７の連
通孔１４の開口面積より小さく設定されているため、タ
ンク部群Ｅから最外側右側の通路部９内へ直接流入する
冷媒の量は極めて少なく、従ってタンク部群Ｅの各タン
ク部８からこれらに対応する通路部９内を通って上端側
のタンク部群Ｆの各タンク部７内に流入する。これら各
タンク部７内に流入した冷媒は連通孔１６ａ〜１６ｃ及
び１４を順次介して冷媒排出管接続「１１１より図示し
ない圧縮機の吸入口側へ排出される。

なお、冷媒が連通路９内を通る時にチューブエレメント
２の外壁及びコルゲートフィン３を通じて冷房用取入空
気の熱を吸収して気化しつつ冷媒排出管接続口１１より
排出される。

（発明の効果） 以上詳述した如く本発明の積層型エバポレータはチュー
ブエレメントの上端側タンク部の前記冷媒導入管接続口
に最も近い連通孔の開口面積を、下端側タンク部の前記
冷媒導入管接続口に最も近い前記連通孔の開口面積より
小さく設定したから、冷媒導入管接続口と冷媒排出管接
続口の軸線をチューブエレメントとコルゲートフィンと
の積層方向と直交する方向に向けた所謂、横出しタイプ
の積層型エバポレータにおいて、上下端のタンク部内に
冷媒導管を貫通挿入することなく、各通路部内の冷媒流
量を均一化し得て熱吸収能力を十分発揮することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図はエバポレータ
の正面図、第２図は第１図の１−ＩＴ線矢視図、第３図
は第２図のＩＩＩ　−ＩＴＩ線矢視図、第４図は第２図
のＩＶ　−ＩＶ線矢視図、第５図は第１図の■−■線に
沿う断面図、第６図は第１図のＶｌ−Ｖｌ線に沿う断面
図、第７図は第１図の■−■線に沿う断面図、第８図は
第１図の■−■線に沿う断面図、第９図は第１図の■−
■線に沿う断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．上下端に連通孔を介して互いに連通するタンク部と
   これら上下端のタンク部相互間にこれらを連通する通路
   部とを夫々有するチューブエレメントと、コルゲートフ
   ィンとを交互に複数段積層すると共に、最外側に位置す
   る両側チューブエレメントのうちの一側のチューブエレ
   メントの下端のタンク部に冷媒導入管接続口を、その軸
   線を該チューブエレメントと前記コルゲートフィンとの
   積層方向と直交する方向に向けて配設し、且つ他側のチ
   ューブエレメントの上端のタンク部に冷媒排出管接続口
   を、その軸線を前記冷媒導入管接続口のそれと平行に向
   けて配設してなる積層型エバポレータにおいて、前記チ
   ューブエレメントの上端側タンク部の前記冷媒導入管接
   続口に最も近い前記連通孔の開口面積を、下端側タンク
   部の前記冷媒導入孔接続口に最も近い前記連通孔の開口
   面積より小さく設定したことを特徴とする積層型エバポ
   レータ。