JPS61235572A - 切替板を備えた処理設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車車体、家庭電化製品、スチール家具等
の被処理物に脱脂、水洗、化成処理等を施す前処理工程
や電着塗装の洗浄工程等に使用される処理設備に関する
ものである。

従来の技術 前処理工程とは一般に金属被処理物に対し、脱脂−水洗
一化成一水洗一塗装の各過程を経る工程のうち塗装前の
処理工程を言い、これらに関する設備を前処理設備と言
う。又電着塗装の洗浄設備とは、電着塗装後の被塗物に
対して水洗処理を行なう電着塗装設備の一工程にある洗
浄設備を言う。

これらの処、理設備は各工程ごとに設置され、被処理物
または被塗物は搬送コンベアによって各工程の処理設備
に送られる。従来、例えば自動車車体の塗装工程におけ
る前処理工程は前記に述べた各工程によって構成されて
おり、被処理物は各工程におき噴霧機能あるいは浸漬槽
を持つ処理設備によって脱脂、水洗、化成処理等の噴霧
処理、あるいは一部浸漬処理をするのが一般的な方法で
ある。

なお前述の前処理工程において脱脂剤はアルカリ性を有
するのに対し、化成処理液は酸性を有するため入念な水
洗工程が必要となる。また同時に被処理物に付着した各
処理液または洗浄水のタレ切れが不十分だと次工程に持
込まれ、各処理液または洗浄水が汚染されて前処理本来
の目的である一時防錆効果が期待できなくなる。加えて
、各水洗工程では多段の交流水洗を行っているため汚染
水が持込まれると汚染濃度は上昇する一方となり、この
ために余分な希釈管理（水）が必要となる。

そこで特開昭５２−７８９４２号公報「自動車の電着塗
装における水洗方法」に示されるように、従来技術では
処理液又は汚染水の次工程持込防止策として、被処理物
の搬送方向に沿って前後に隣接する処理ゾーンの中間に
被処理物の寸法に合せたタレ切れ処理ゾーンを設けてい
る。

添付図面第４図には、従来技術によるタレ切れ処理ゾー
ンを備えた処理設備が示されている。被処理物１０はコ
ンベア１１で搬送され、第１の処理ゾーン１２でスプレ
ー１５から処理液又は洗浄水を吹付けられ、第２の処理
ゾーン１３でスプレー１６から処理液又は洗浄水を吹付
けられる。２つの処理ゾーン１２．１３の中間に設けら
れたタレ切れ処理ゾーン１４の底板１８には、中央を頂
点として前半部分１４Ｂ及び後半部分１４ｂへと向う傾
斜が付けられている。第１の処理ゾーン１２で処理され
た被処理物１０は、コンベア１１によりタレ切れ処理ゾ
ーン１４内に運ばれ、このとき被処理物１０からタレ落
ちる処理液又は洗浄水は底板１８の前半部分１１上に落
下し第１の処理ゾーンに回収される。次いで被処理物１
０がタレ切れ処理ゾーンの後半部分１４ｂ上に完全到達
すると、第２の処理ゾーン１３からの処理液又は洗浄水
の噴霧が吹付けられる。この噴霧は工程により連続的又
は間欠的に噴射される。このとき被処理物に噴射された
飛沫が伝わってタレ落ちるいわゆるつたわり現象が発生
するが、底板１８の後半部分１４ｂは第２の処理ゾーン
へと傾斜しているので、第１の処理ゾーンへの液の持込
みは防止されるようになっている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の処理設備におけるタレ切れ処理ゾ
ーンの設定には次のような問題点があった。一般に処理
設備のタレ切れ処理ゾーンの長さは、被処理物の寸法に
合せる必要から、被処理物が大きくなるに従って設備が
大型化しコストが上昇する。ところがタレ切れ処理ゾー
ンを長くすると、処理液の仕様に合せるため搬送スピー
ドを遅くしたような場合、タレ切れ時間を必要以上にと
ることとなり、被処理物に部分的な乾燥むらを発生させ
処理不良の原因となる。一方タレ切れ処理ゾーンの長さ
が短いと、被処理物に付着した処理液又は洗浄水を次工
程に持出す結果となる。かくして、処理設備の各工程間
でのタレ切れ処理ゾーンの長さを決定するにあたり、設
備の大型化と設備のコンパクト化という矛盾したニーズ
が存在することになり、処理設備の設計を困難にしてい
た。

本発明の目的は、前処理や電着塗装の洗浄等を行なう処
理設備において、タレ切れ処理ゾーンの長さを延長せず
にタレ切れ効果を上げることにより設備のコンパクト化
を図り、各工程の処理液や洗浄水の汚染を防止して被処
理物の仕上効果を維持し、更には脱脂剤、洗浄水、化成
処理液等の有効利用を図ることにある。

問題点を解決するための手段とその作用本発明の前述し
た目的は、被処理物をコンベアで搬送しながら処理液又
は洗浄水を吹付けて所定の処理操作を行なう設備であっ
て、被処理物の搬送方向に沿って前後に設置された少な
くとも２つの処理ゾーンと、隣接する処理ゾーン間に設
けられた処理液又は洗浄水のタレ切れ処理ゾーンと、前
記タレ切れ処理ゾーン内で被処理物の進行方向より下方
に設置されたタレ切れ方向切替板と、前記方向切替板の
切替用動力源と、１つ又は複数の被処理物検知センサー
とを備え、被処理物がタレ切れ処理ゾーン内に侵入した
ことを前記センサーによって検知し切替用動力源によっ
て方向切替板を一方向に傾斜させ、被処理物がタレ切れ
処理ゾーンから退出することを前記センサーによって検
知し切替用動力源によって方向切替板を反対方向に傾斜
させるようにした処理設備によって達成される。

かかる構成により、タレ切れ処理ゾーンの長さは方向切
替板の長さ分だけ実質的に延長されたことになり、その
分だけ設備をコンパクトに設計できることになる。

方向切替板の切替用動力源としてはエアシリンダ又はモ
ーターが好ましい。被処理物検知センサーとしては光電
管、リミットスイッチ、近接スイッチ等が好適である。

本発明において用いられる方向切替板の前後方向（被処
理物の搬送方向）長さは、タレ切れ処理ゾーンの全長の
Ｚ以下であることが望ましい。それ以上の長さにすると
、前後の処理ゾーンで発生した処理液又は洗浄水の飛沫
をキャッチして相手側の処理ゾーンに流入させる（持ち
込み現象）可能性があるからである。

本発明の特徴及び利点は、第１図乃至第３図の実施例を
参照した以下の記載によりさらに明らかとなろう。

実施例 第１図乃至第３図は本発明の好適な実施例による処理設
備を表わしており、第４図の従来例と同一の機能部分に
は同一の符号が付しである。本発明が特徴とする点は、
タレ切れ処理ゾーン１４内で被処理物１０の進行方向よ
り下方にタレ切れ方向切替板２０が設けられ、さらに切
替用動力源２１、及び被処理物検知センサー２２．２３
が取付けられていることにある。かかる構成に基づき、
第１図に示すような状態になると、被処理物１０がタレ
切れ処理ゾーン１４内に侵入したことをセンサー２２が
検知し、切替動力源２１によって方向切替板２０を前方
に傾斜させる。これによりタレ切れ処理ゾーンの前半部
分１４＆は実質的に延長されたことになり、第１の処理
ゾーン１２での処理液又は洗浄水が被処理物１０からし
たたり落ちて第２の処理ゾーン１３へと持込まれるのが
防止されることになる。次に第２図に示すような状態に
まで被処理物が運ばれると、被処理物がタレ切れ処理ゾ
ーン１４から退出゛することをセンサー２３が検知し、
切替動力源２１によって方向切替板２０を後方に傾斜さ
せる。これによりタレ切れ処理ゾーンの後半部分１４ｂ
は実質的に延長されたことになる。方向切替板２０が反
転した状態で第２の処理ゾーン１３から処理液又は洗浄
水の噴霧が吹付けられるが、方向切替板の作用によりタ
レ切れ処理ゾーンの後半部分１４ｂは実質的に延長され
ているので、被処理物に噴射された飛沫が伝わってタレ
落ちても第１の処理シー７１２への液の持込みは防止さ
れることになる。

かくして方向切替板２０の作用によりタレ切れ処理ゾー
ンが実質的に延長され、その分だけ処理設備の全長を短
くすることが出来る。

前述したように、方向切替板２００前後方向長さはタレ
切れ処理ゾーンの全長の１／２以下、例えば３０〜４５
％程度が好適である。

方向切替板の切替用動力源及び被処理物検知センサーの
数や配置は、被処理物の大きさや形状、搬送速度等に合
せて好適なものを選定することが望ましい。

発明の効果 以上詳細に説明した如く、本発明によれば次のような利
点が得られることが判明した。

１）タレ切れ処理ゾーンの長さを延長することなくタレ
切れ効果を上げることが出来るので、処理設備がコンパ
クトになりコストダウンとなる。

２）各工程の処理液や洗浄水が隣接工程からの混入によ
って汚染されることがないので、被処理物の仕上効果が
維持できる。

３）脱脂剤、洗浄水、化成処理液等が汚染力１ら保護さ
れ有効利用される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による処理設備を表わす概略縦断面図、
第２図は次工程を表わす概略縦断面図、第３図は処理設
備の側断面図、第４図は従来の処理設備を表わす概略縦
断面図である。 ｌＯ・・・被処理物　　１１・拳・コンベア１２．１３
Φｅ・処理ゾーン １４・・・タレ切れ処理ゾーン

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被処理物をコンベアで搬送しながら処理液又は洗浄
   水を吹付けて所定の処理操作を行なう設備であつて、 被処理物の搬送方向に沿つて前後に設置された少なくと
   も２つの処理ゾーンと、隣接する処理ゾーン間に設けら
   れた処理液又は洗浄水のタレ切れ処理ゾーンと、前記タ
   レ切れ処理ゾーン内で被処理物の進行方向より下方に設
   置されたタレ切れ方向切替板と、前記方向切替板の切替
   用動力源と、１つ又は複数の被処理物検知センサーとを
   備え、被処理物がタレ切れ処理ゾーン内に侵入したこと
   を前記センサーによつて検知し切替用動力源によつて方
   向切替板を一方向に傾斜させ、被処理物がタレ切れ処理
   ゾーンから退出することを前記センサーによつて検知し
   切替用動力源によつて方向切替板を反対方向に傾斜させ
   るように構成したことを特徴とする処理設備。 ２、前記方向切替板の前後方向長さはタレ切れ処理ゾー
   ン全長の１／２以下である特許請求の範囲第１項記載の
   処理設備。