JPS6123525Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は耐火床に関するものである。

従来の耐火床は施工現場に張設されたデツキプ
レート上にコンクリートを打ち込み、その上から
耐火被覆処理を施すものであつたため、その作業
はすべて現場で行なわなければならず、プレハブ
住宅のように各部材を工場内で予備加工し内作化
率の向上をはかるような施工システムにおいて
は、前記のような耐火床の現場施工はその内作化
率を低減するばかりでなく、コンクリート打処理
のあと耐火被覆処理を行なうといつた施工順序の
ために、コンクリートの養生期間などにより工期
が長引き全体の施工期間を遅延させるという欠点
を有していた。

したがつて、この考案の目的は、内作化率が向
上し施工期間も大幅に短縮することのできる耐火
床を提供することである。

この考案の一実施例を図に基づき以下に詳述す
る。すなわち、この耐火床は、溝形鋼で形成した
枠体１の上面に0.5〜1.5mm厚の亜鉛鉄板２を介し
20〜30mm厚の石綿混入スラグ石こう板３を張設し
て耐火パネル４を形成し、この耐火パネル４を施
工現場において大引き５として張架されるＨ形鋼
の上面に、このＨ形鋼に固定されるＵ字状の連結
部材６を介しボルト７により載架固定して、耐火
パネル４の下面側より岩綿を高圧空気で吹付け耐
火被覆８の処理を施したものである。

このように構成したため、大引き５に載架固定
する耐火パネル４については、予め工場内で組立
加工することができ、施工現場ではこのような耐
火パネル４を大引き５に載架固定したあと下面側
より耐火被覆８の処理を施す作業を要するのみで
あり、耐火床の内作化率を大幅に向上させること
ができる。

また、施工現場ではコンクリート打処理などの
作業を要しないため、コンクリートの養生期間な
ど作業の待機期間を要せず、施工期間も短縮する
ことができるという利点を有する。そして、耐火
パネル４の上面は亜鉛鉄板２を介し耐火性の大き
いスラグ石こう板３を張設し、また耐火パネル４
の下面側より耐火被覆８の処理を施しているた
め、従来の耐火床と同等の耐火性能を付与するこ
とができる。

以上のように、この考案の耐火床は、形鋼で形
成した枠体の上面に亜鉛鉄板を介しスラグ石こう
板を張設した耐火パネルを大引きに載架固定する
とともに、前記枠体の下面側より耐火被覆処理し
たものであるため、予め耐火パネルを工場内で組
立加工が可能となり内作化率を大幅に向上させる
ことができ、またコンクリート打処理を含まない
ため施工に待機期間などを要せず工期を大幅に短
縮することができるなどの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示す縦断面図であ
る。 １……枠体、２……亜鉛鉄板、３……スラグ石
こう板、４……耐火パネル、５……大引き、６…
…連結部材、７……ボルト、８……耐火被覆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 形鋼で形成した枠体の上面に亜鉛鉄板を介しス
   ラグ石こう板を張設した耐火パネルを大引きに載
   架固定するとともに、前記枠体の下面側より耐火
   被覆処理したことを特徴とする耐火床。