JPS6123502B2 - - Google Patents

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JPS6123502B2
JPS6123502B2 JP50054577A JP5457775A JPS6123502B2 JP S6123502 B2 JPS6123502 B2 JP S6123502B2 JP 50054577 A JP50054577 A JP 50054577A JP 5457775 A JP5457775 A JP 5457775A JP S6123502 B2 JPS6123502 B2 JP S6123502B2
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magnetic
pole block
sample space
uniform
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Akio Chiba
Yoshiharu Uchiumi
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Hitachi Ltd
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    • H01F7/02Permanent magnets [PM]
    • H01F7/0273Magnetic circuits with PM for magnetic field generation
    • H01F7/0278Magnetic circuits with PM for magnetic field generation for generating uniform fields, focusing, deflecting electrically charged particles
    • GPHYSICS
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    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な均一磁界発生装置に関する。極
めて均一性の高い磁界は例えば磁気共鳴分析技術
において高分解能を得るために極めて有用であ
る。
本発明は極めて均一性の高い磁界を得る新しい
装置に関し、一例として核磁気共鳴分析装置に応
用されたものとして説明することによつて容易に
理解されるであろう。磁気共鳴分析とは第1図に
示すく簡単に言えば調査べき物質試料12を極度
に強力でかつ均一なる一方向分極磁界を構成する
磁石1a、1b間におき、さらに物質試料には高
周波発振器13および高周波コイル14により高
周波磁界が一方向磁界の分極磁界に対し直角に加
えられ、これらの2つの磁界の精密かつ適正な組
合せにより、試料の原子核が磁気共鳴吸収を生ぜ
しめられて電気信号を発するので、この信号を検
出表示器15により、検出し、表示することによ
つて物質試料の分子構造等を調べる装置である。
また磁気共鳴吸収信号から調査される試料の化
学的および物理的性質において、定量的ならびに
定性的な豊富な情報を得ることがきる。技術が進
むにつれて高度の分解能の要求が生じ、この高い
分解能を得るのに試料は均一な磁界強度の中に置
かれることが重要であり、これまで多くの装置が
均一な磁界を得るために努力が払われてきた。す
なわち磁界を発生する強力な電磁石の巻線と、物
質の磁極片を設けることと、コイル構造の上に磁
極片を正しく整列させることに、一般に大きな注
意が払われてきた。
例えば磁気共鳴分析装置で必要とする空間磁界
間隙は約10mmのであるが、磁界の強さが数千エル
ステツド(以下Oeとする)以上で空間磁界分布
の変動率が0.01%以下が要求される。従来、この
種の分極磁界発生装置として第2図に示すような
磁石1a、1b、ヨーク4および磁気的に物質化
処理されたポールピース2a、2bで構成された
平行空隙3を設け、平行空隙3に発生する空間磁
界が用いられてきた。しかし、均一度の良好な磁
界を得る見地からは平行空隙を利用する場合必要
とする起磁力に対して磁石が大きくなるという欠
点を有し、さらに均一な磁界を発生させるための
空隙の平行度を厳密に調整しなければならないと
いう困難さを伴う。すなわち従来磁気共鳴分析装
置において必要な磁界の強さは10000Oe以上であ
り、平行空隙を利用する従来形の磁石ではこれを
実現するのに2トン以上の重量に達する磁石装置
を必要とする。従つて平行空隙の強さをいかに高
効率に保つかも大きな課題である。また平行空隙
において均一な磁界を発生させることは従来の磁
気共鳴装置においてはそのための複雑な機構とか
つ温度、外部優乱磁界などの外部因子による不安
定な要素を多く含み、そのためその保守おいても
多大の労力と細心の注意が必要である。またこの
面倒な準備をした後でも、なおそれ以上の均一性
が要求されることがしばしばあつた。
本発明の目的は従来の装置では得られなかつた
強度が大きく、かつ均一性の高い磁界を発生する
新規なる装置を提供することにあり、従つて従来
の装置に比して小型の磁界発生装置および従来の
平行空隙による均一磁界装置が必要とした機械的
な平行度調整機構などの複雑な構造要素の少ない
単純な構造を有する磁界発生装置を提供するにあ
る。
本発明に係る均一磁界発生装置の骨子は一例と
して、第3図に示す如く、ポールブロツク5の磁
極間の中間位置に磁極間を結ぶ中心軸を通る位置
に設けた試料を挿入する空間6(以下試料空間と
称する)に発生する磁束をポールブロツクの一様
磁化の条件下で作るものである。試料空間の構成
は試料を入れる一端が少なくともあいており、他
は強磁性体によつて囲まれた空隙を形成するもの
であり、空隙内に均一な磁界を発生させるもので
ある。
そこでまず試料空間の磁界の原理を説明する。
ポールブロツク内部に設けられた試料空間の中
の磁界Hは試料空間の表面に発生する磁極が作る
磁界Hpとポールブロツクに加えられている有効
磁界Hpとの和である。すなわちH=Hp+Hp
表わされる。ここでHpはポールブロツクの磁化
4πIと試料空間の形状によつて決まる。簡単な
ために試料空間の周辺を含めてポールブロツクの
磁化が一様である場合を考えると、次のようにな
る。
ここでrは孔の中の任意の点pと試料空間表面
までの距離であり、積分信号∫sは試料空間表面
の全積分の意味である。この積分値Hpは試料空
間の形状に関係するが、試料空間が回転楕円体で
あると試料空間の中のすべての点で完全な均一磁
界となる。すなわち均一度のすぐれた磁界を作る
には試料空間の近傍の磁化Iを一様に近づけるこ
とが大切である。すなわち試料空間の磁束分布は
試料空間の大きさ、形、さらに磁気回路を構成す
るポールブロツクの形、ならびに着磁量が関係す
ることがわかつた。そこで発明者らは試料空間の
形状、寸法および強磁性体からなるポールブロツ
ク(空間磁界を発生する部分)の形状、寸法を変
えた実験を行なつた結果、以下の点が明らかとな
つた。
ポールブロツクは試料空間の中心に対して磁束
が流れる方向に左右において、前記磁束の流れる
方向に垂直な断面の断面形状を対称とすべきであ
る。ポールブロツクはこのようにその左右が対称
でなければ広い空間にわたつて均一な磁界が形成
されない。
ポールブロツクは磁束の流れる方向に試料空間
が設けられた位置で磁束が流れる方向に垂直な切
断面における断面積が磁束の流れる方向の中心で
最小であり、その最小部分に空間が形成されてい
るべきである。最小断面部に空間を形成させれば
効果的に広い空間にわたつて均一な磁界を発生さ
せることができる。すなわち、空間磁界は飽和磁
化によつて均一なものが得られる。
試料空間は試料空間の中心に対してポールブロ
ツクの磁束の流れる方向でその左右が対称に形成
されていなければならない。左右対称の空間でな
ければ広い範囲わたつて均一な磁界が得られな
い。
空間はポールブロツクの中心に形成されていな
ければならない。ポールブロツクの中心からはず
れた空間には広い範囲にわたつて均一度の高い磁
界が得られない。特に、試料空間は試料空間の中
心位置で磁束の流れる方向に垂直な切断面におけ
る強磁性体の断面積に対する試料空間の断面積比
を1/10以下とすること、幾何学的図形の中心から
の偏心誤差が1/1000以下とすること、さらにポー
ルブロツクはその飽和磁束密度の95%以上の磁化
状態で試料空間の磁束変動率が0.01%以下とする
ことがより磁界強さおよび均一度の高い空間磁界
が得れることから好ましい。また一様磁化の不完
全さから生ずる空間磁界の不均一度についてこれ
を調整する方法としてメカニカルシウムあるいは
電流シムの方法でできるので、これらを組合せる
ことによつてより高度の均一度を有する磁界を得
ることができ、それによつて0.01%以下の変動率
を必要とする核磁気共鳴磁石等の空間磁界装置に
効果が大きいことが確認された。
また本発明の空間磁界の原理に基づいた均一磁
界発生装置は磁界の均一空間の容積に対して比較
的小さい起磁力部分の磁石装置で済むのが特徴で
ある。これは磁気回路を構成する各部分に適した
磁気特性を有する材料を用いることと磁気回路を
クローズタイプに構成することによつて実現され
る。また、試料空間の周囲の磁性体として飽和磁
束密度の大きいFe−Cp系の磁性合金を用いるこ
とによつて、このことはより確実となるものであ
る。すなわち磁気回路に供給する起磁力を
1050Oe・cmとし、磁束がヨークで消費される起
動力を5%(透磁率μ=1000の長さ50cmのヨーク
が相当する)とすると、従来の平行空隙(幅を1
cmとする)の磁界強さは簡単な計算から1000Oe
であるのに対し、本発明においては第3図に示す
如くポールブロツク5としてFe−Opパーメンダ
ー合金を用いると(透磁率μ=100とする)、試料
空間(直径rcmの貫通孔とする)の空隙磁界強さ
Hは反磁化係数Nを0.5(孔が円柱の場合)とす
れば、H=N・Bの関係から8750Oeと著しく高
い値となることが認められる。従つて本発明は従
来と同じ空隙の磁界強さを得るのに断面形状が同
じであれば約9分の1の長さの磁石材料で済むこ
とになり、磁石装置の超小型化が可能である。ま
た従来の平行空隙によつて均一度の高い磁界を得
るのにきわめて高度の技術による調整機構を必要
とし、さらに調整後も運搬等でそれらの調整がく
ずれるため再度調整しければならなかつたのに対
し、本発明のポールブロツクに孔を設けることは
磁界の変動率を0.01%以下とし、さらにその最初
の調整で済み、その後の機械的な振動等によるず
れは全く生ぜず、従つて著しく空隙磁界の変動率
に対する複雑な機械要素を少なくすることがで
き、単純な構造とすることができることがわか
る。
また主としてポールブロツク部分であるが、ポ
ールブロツクとして磁気回路の一部に磁気特性の
異なる1種以上から磁気的に均質化処理した強磁
性体物質を用いることによつて発生する磁界変動
率を低めるのに一層好都合であるもので、著しく
空隙磁界変動率を小さくできる。その物質は一例
としてFe−40%Cpの通称パーメンダー合金等で
ある。またポールブロツクの形状は円柱状、矩形
状、あるいは特に磁束密度を高めるのに効果の高
い磁束方向に対しその中央部で最小断面となるよ
うな左右対称のつつみ形が良好である。
試料空間は前述の如く左右対称であり、貫通孔
あるいは貫通していなくてもよく、さらにこの孔
はポールブロツクに流れる磁束方向に対して垂直
である。試料空間はその深さ方向に垂直な切断面
における断面が円形、楕円形、矩形、などいずれ
でもよく、特に円形が良好である。また長手形状
は入口断面と相似形であつて、特に回転楕円体の
形状が良好である。
以下実施例によつて説明する。
実施例 1 本発明の均一磁界発生装置の構造を第3図に示
す。
ポールブロツク5は残留磁界密度およびエネル
ギー積の大きい永久磁石1a、1bおよび高透磁
率材料で作つたヨーク4とボルト8a、8bによ
り固定した。このようにして永久磁石とヨークか
らなるほゞ閉磁路を有する磁界発生装置における
ポールブロツク5と永久磁石1aの間に0.2mm程
度のスペース7を設けた。このスペースを設けた
目的は着磁脱磁における材料の伸縮を逃がすため
のものである。ポールブロツク5は1例としてつ
つみ型とし中央部がくびれた形状で、かつ、その
最小の直径を有する部分に試料空間6を設けた。
永久磁石1a,1bは起磁力を発生するところ
であり全磁路を磁化するに必要なエネルギー積と
寸法を有するアルニコV系の磁石を用いた。ヨー
ク4およびボルト8a、8bは電磁軟鉄製とし
た。ポールブロツク5は高飽和磁束密度材である
e−Cp系合金磁性材料を用いた。ポールブロツ
ク5は中央部で磁化の強さ4μIが24100ガウス
(以下Gとする)に到達するよう中央部に向つて
しぼつたものを使用した。ポールブロツクの中央
部の直径は40mmで、そこに直径10mmの円形断面の
貫通した真すぐな穴を磁束の流れる方向に垂直
で、かつその中心軸がポールブロツクの中心軸を
通るように設けた。磁路を構成した後、ヨーク部
分4′にコイルを巻き直流電流で着磁した。着磁
によつて1a、1bは起磁力発生部となり、その
起磁力によつてポールブロツクが磁化され、試料
空間6に磁界が発生した。第1図に示す如くポー
ルブロツクなしで本磁石を着磁したときに得られ
る空隙磁界はギヤツプ(1cm)中心部で強さが
5650Oeであつた。これに対して本発明磁石装置
のポールブロツクに設けた試料空間の中の磁界は
孔の中央部で磁界強さ9650Oeが得られた。試料
空間内部の磁界変動率は孔の中央部直径5mm長さ
10mmで0.01%/cmであつた。さらに孔の直径を20
mmとしたものの磁界変動率は0.025%であつた。
第4図に示すヘルムホルツ形のコイルを用いて
ポールブロツクの外周部の磁界を強めることによ
り試料空間の中央部の磁界変動率は0.008%/cm
であつた。
実施例 2 本発明の磁界発生装置の構造を第5図に示す。
ポールブロツク5は電磁石のポールピース2
a、2bの間に固定した。電磁石ポールピースは
先端直径50mmでしぼり角は60゜とした。ポールブ
ロツク5の大きさは直径50mmで長さは30mmであ
り、中央に直径10mmの円形断面の貫通孔6を実施
例1と同様に設けた。電磁石コイル10a、10
bに電流を流したときの磁界を第6図に示す。曲
線Aはポールブロツク5を置かないときのポール
ピース空隙(距離1cm)の磁界強さであり、曲線
Bはポールブロツク5に設けた孔の中の磁界強さ
である。電磁石コイル10a、10bに流す電流
によつて試料空間磁界強さとポールピース空隙磁
界強さの比は異なるが、本発明の空間磁界の方が
大きく、かつ、コイル電流の大きいところでは磁
界の均一性もよいことが確認された。コイル電流
10Aにおけるポールピース平行空隙磁界の変動
率は0.04%/cmであるが本発明の空間磁界の均一
度は0.01%/cmであつた。本発明の空間磁界の均
一度を改善する目的でポールブロツクの外側にヘ
ルムホルツ形のコイル11a、11bを置き、電
流補正を行なつた結果0.002%/cmの磁界変動率
が得られた。
実施例 3 実施例1で示した磁界発生装置を用い、試料空
間を幾何学的図形の中心からのずれ、すなわち偏
心誤差として例えば試料空間直径10mmの円の孔で
ある場合10μとすると、(偏心誤差1/1000)その
磁界変動率が0.01%で良好であつた。しかし偏心
誤差が1/1000を越えると磁界変動率が大きくなる
ことが確認された。
実施例 4 実施例1で示した磁界発生装置を用い、直径10
mmの貫通孔を有するポールブロツクの磁化状態に
よる空間磁界変動率を検討した。その結果飽和磁
束密度の90%では空間磁界変動率は0.020%、95
%では0.008%、99%では0.005%となり、特に飽
和磁束密度の95%以上の磁化状態で試料空間の磁
界変動率が著しく向上することが確認された。
以上の説明に示す如く、本発明の均一磁界装置
は一例として磁気共鳴装置における強力かつ均一
な空間磁界を必要とする装置に有用であり著しく
すぐれた果を発揮することが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁気共鳴装置の原理を示すブロツク
図、第2図は従来の磁気共鳴装置の分極磁界装置
部の構成図、第3〜第5図は本発明の一実施例を
示す均一磁界発生装置の構成図、第6図は第5図
の磁界発生装置を用いて測定した電磁コイル電流
と磁界強さとの関係を示す関係図である。 1a,1b……磁石、2a,2b……ポールピ
ース、3……空隙、4……ヨー、5……ポールブ
ロツク、6……試料空間、7……スペース、8…
…ボルト、9a,9b……着磁コイル、10a,
10b……電磁石コイル、11a,11b……ヘ
ルムホルツコイル、12……磁気共鳴用試料、1
3……高周波発振器、14……高周波磁界発生コ
イル、15……検出表示器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 対向して配置された一対の強磁界発生用磁極
    と、該磁極間の空間を実質的に埋めるように挿入
    された1個のポールブロツクとを有し、前記磁極
    間の中間位置に前記磁極間を結ぶ中心軸を通る試
    料空間を前記ポールブロツクに設けたことを特徴
    とする均一磁界発生装置。 2 特許請求の範囲第1項において、前記ポール
    ブロツクは前記試料空間の中心と前記磁極との間
    の構造が前記中心に対して左右対称形であること
    を特徴とする均一磁界発生装置。 3 特許請求の範囲第2項において、前記ポール
    ブロツクは前記試料空間を有する位置で、磁束の
    流れる方向に垂直な切断面における断面積が最小
    であることを特徴とする均一磁界発生装置。
JP50054577A 1975-05-12 1975-05-12 Device for uniform polarized magnetic field Granted JPS51131389A (en)

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