JPS61232272A - 高密度窒化珪素焼結体の製造法 - Google Patents
高密度窒化珪素焼結体の製造法Info
- Publication number
- JPS61232272A JPS61232272A JP60072533A JP7253385A JPS61232272A JP S61232272 A JPS61232272 A JP S61232272A JP 60072533 A JP60072533 A JP 60072533A JP 7253385 A JP7253385 A JP 7253385A JP S61232272 A JPS61232272 A JP S61232272A
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- temperature
- molded body
- silicon nitride
- sealing
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野]
本発明は、セラミックス粉末の成形体を熱間静水圧加圧
(以下、HIPという)処理することによって、緻密化
された品質・高性能の成形体製品を得る方法、特に窒化
珪素などの難焼結性セラミックス粉末またはその成形体
にガラスシールを施した後、HIP処理を行なう方法に
関するものである。
(以下、HIPという)処理することによって、緻密化
された品質・高性能の成形体製品を得る方法、特に窒化
珪素などの難焼結性セラミックス粉末またはその成形体
にガラスシールを施した後、HIP処理を行なう方法に
関するものである。
[従来の技4#1
HIP処理は、高温下に置かれた被処理体を、不活性ガ
スを圧力媒体として等方的に圧縮する方法であり、(1
)セラミックス粉末、金属粉末若しくはそれらの混合物
または成形体から緻密な焼結体を製造したり、(2)超
硬合金の残留空孔を圧潰して除去したり、あるいは(3
)金属材料を拡散接合する等の目的で広く利用されつつ
ある。
スを圧力媒体として等方的に圧縮する方法であり、(1
)セラミックス粉末、金属粉末若しくはそれらの混合物
または成形体から緻密な焼結体を製造したり、(2)超
硬合金の残留空孔を圧潰して除去したり、あるいは(3
)金属材料を拡散接合する等の目的で広く利用されつつ
ある。
一方構造材料などの各分野に利用した場合に好適な性能
を発揮するものとしてセラミックス成形品が脚光を浴び
ている。このセラミックス成形品は、従来複雑な製造工
程を経て作られていたが、HIP法の出現により、その
製造工程は著しく簡略化されると同時に、成形品の特性
が大いに向上し、そのばらつきも減少するに至った。
を発揮するものとしてセラミックス成形品が脚光を浴び
ている。このセラミックス成形品は、従来複雑な製造工
程を経て作られていたが、HIP法の出現により、その
製造工程は著しく簡略化されると同時に、成形品の特性
が大いに向上し、そのばらつきも減少するに至った。
HIP法をセラミックスの焼結に利用する方法を大別す
ると、 (1)原材料粉末または成形体をカプセルに充填密封す
るなどの、適当なガスシール処理をしてからHIP装置
内で加熱・加圧する方法、および (2)予め適当な焼結法により、理論密度比が95%前
後で且つ気孔が閉気孔となっている焼結体を作り、これ
をそのままHIP処理する方法 の2種類に分けられる。
ると、 (1)原材料粉末または成形体をカプセルに充填密封す
るなどの、適当なガスシール処理をしてからHIP装置
内で加熱・加圧する方法、および (2)予め適当な焼結法により、理論密度比が95%前
後で且つ気孔が閉気孔となっている焼結体を作り、これ
をそのままHIP処理する方法 の2種類に分けられる。
上記のうち後者は、予備焼結体を製造する工程が必要で
あるという不利があるのみならず、そこで添加される焼
結助剤が、HIP処理を受けたセラミックス成形品につ
いてその高温特性を劣化させることがしばしばあるとい
う難点がある。この様な欠点は特に高温下における強度
を必要とされることの多い窒化珪素セラミックス等では
、まさに致命的問題ともいえる。
あるという不利があるのみならず、そこで添加される焼
結助剤が、HIP処理を受けたセラミックス成形品につ
いてその高温特性を劣化させることがしばしばあるとい
う難点がある。この様な欠点は特に高温下における強度
を必要とされることの多い窒化珪素セラミックス等では
、まさに致命的問題ともいえる。
一方前者の方法は、予備焼結による閉気孔化の工程が不
要であり、そのため焼結助剤による上述の様な悪影響も
ない、その代り原料粉末または成形体についての前処理
(シール処理)が必要であり、しかもこのシール形成技
術の如何がセラミックス成形品の性能や品質を左右する
鍵になっている。
要であり、そのため焼結助剤による上述の様な悪影響も
ない、その代り原料粉末または成形体についての前処理
(シール処理)が必要であり、しかもこのシール形成技
術の如何がセラミックス成形品の性能や品質を左右する
鍵になっている。
一般に原料成形体のシールは、HIP処理における圧力
媒体(ガス)を成形体内部に侵入させないという役割を
果たすと同時に、圧媒ガスによる静水圧を成形体に加え
る圧力伝達媒体としての作用も発揮する。従ってその材
質としては加熱参加圧下で充分な気密性を保ち、かつ適
当な大きさの塑性を示し、最終段階において成形品から
容易に除去できる材質のものが望ましい。
媒体(ガス)を成形体内部に侵入させないという役割を
果たすと同時に、圧媒ガスによる静水圧を成形体に加え
る圧力伝達媒体としての作用も発揮する。従ってその材
質としては加熱参加圧下で充分な気密性を保ち、かつ適
当な大きさの塑性を示し、最終段階において成形品から
容易に除去できる材質のものが望ましい。
このようなシール材料として、鉄、モリブデン、ニッケ
ル、白金、タンタル、チタンなどの各種金属やガラスな
どが用いられているが、セラミックス、特に1700〜
2000℃という高温のHIP条件を必要とする難焼結
性材料を用いて複雑な形状の成形品を得るには、上記例
示したもののうちガラスが最適シール材料の1つである
と亭れている。しかもガラスは取扱いが容易で、かつ経
済的にも有利であることから、そのHIP工程における
シール材料としての応用については。
ル、白金、タンタル、チタンなどの各種金属やガラスな
どが用いられているが、セラミックス、特に1700〜
2000℃という高温のHIP条件を必要とする難焼結
性材料を用いて複雑な形状の成形品を得るには、上記例
示したもののうちガラスが最適シール材料の1つである
と亭れている。しかもガラスは取扱いが容易で、かつ経
済的にも有利であることから、そのHIP工程における
シール材料としての応用については。
従来から多くの研究が行なわれている。
例えば、特開昭51−100913号公報には、窒化珪
素などのセラミックスをHIP成形する方法として、セ
ラミックス粉末予備成形体を高軟化温度の高シリカガラ
ス粉末中に埋込み、更に比較的低軟化温度のガラスカプ
セル内にこれを収容し、排気密封した後、HIP処理に
付す方法(所謂ガラスカプセル法)が開示されている。
素などのセラミックスをHIP成形する方法として、セ
ラミックス粉末予備成形体を高軟化温度の高シリカガラ
ス粉末中に埋込み、更に比較的低軟化温度のガラスカプ
セル内にこれを収容し、排気密封した後、HIP処理に
付す方法(所謂ガラスカプセル法)が開示されている。
この方法によればガラスカプセルが塑性変形可能な温度
に達した頃を見計らって圧力を加え、更に高シリカガラ
ス粉末の外層部分に気密層が形成された頃であってカプ
セルが流出する前に、更に温度及び圧力を上昇させると
いう、複雑にして微妙な条件を設定しなければならず、
しかもなおシール形成の確実性を期し難いという難点が
ある。そればかりでなく予備成形体が複雑形状で大型の
場合には、それに見合うガラスカプセルの製作及び加工
が困難であるという欠点もある。
に達した頃を見計らって圧力を加え、更に高シリカガラ
ス粉末の外層部分に気密層が形成された頃であってカプ
セルが流出する前に、更に温度及び圧力を上昇させると
いう、複雑にして微妙な条件を設定しなければならず、
しかもなおシール形成の確実性を期し難いという難点が
ある。そればかりでなく予備成形体が複雑形状で大型の
場合には、それに見合うガラスカプセルの製作及び加工
が困難であるという欠点もある。
また特開昭54−144413号公報には、高シリカガ
ラス粉末の水懸濁液に窒化珪素子備成形率焼i結ガラス
法)が開示されており、HIP処理中の高温によってガ
ラス多孔質層が焼結され、ケーシングが形成されると記
載されている。しかしこの方法では、ガラス多孔質層の
強度が小さいことに起因する乾燥亀裂および焼結時のガ
ラス多孔質層の収縮による亀裂が発生し易<、HIP処
理に必要な完全なガスシールの形成はかなり困難である
。
ラス粉末の水懸濁液に窒化珪素子備成形率焼i結ガラス
法)が開示されており、HIP処理中の高温によってガ
ラス多孔質層が焼結され、ケーシングが形成されると記
載されている。しかしこの方法では、ガラス多孔質層の
強度が小さいことに起因する乾燥亀裂および焼結時のガ
ラス多孔質層の収縮による亀裂が発生し易<、HIP処
理に必要な完全なガスシールの形成はかなり困難である
。
更に特開昭52−58714号公報には、耐熱性の容器
の中にパイレックス(登録商標)ガラスなどの低軟化温
度ガラス粉末を充填し、このガラス粉末中にセラミック
スなどの成形体を埋設した上、高真空中で脱ガスしなが
ら昇温することによって溶融ガラスで被覆された成形体
を得、この全体をHIP処理に付すという、所謂、ガラ
ス浴法が記載されている。この方法においては。
の中にパイレックス(登録商標)ガラスなどの低軟化温
度ガラス粉末を充填し、このガラス粉末中にセラミック
スなどの成形体を埋設した上、高真空中で脱ガスしなが
ら昇温することによって溶融ガラスで被覆された成形体
を得、この全体をHIP処理に付すという、所謂、ガラ
ス浴法が記載されている。この方法においては。
上記パイレックスガラスCN az O−に20−Al
2O2−B203−3iOz)!、たはソーダガラス(
N az 0−Cao−A I 20B −5to2)
などの低軟化温度ガラスを使用するため、シール形成が
容易であるという利点を有している。しかしセラミック
スのHIP処理温度であ41600〜2000℃という
高温においては。
2O2−B203−3iOz)!、たはソーダガラス(
N az 0−Cao−A I 20B −5to2)
などの低軟化温度ガラスを使用するため、シール形成が
容易であるという利点を有している。しかしセラミック
スのHIP処理温度であ41600〜2000℃という
高温においては。
N、az 0 、 K20 、 B203等の成分が著
しく蒸発し、セラミックス成形体はこれら成分に汚染さ
れて性能が劣化する。特にNa2O,に20゜332
Q3 、 Cao等により汚染された窒化珪素(Si
iNa)は、粒界にNa2O−5i02或はCaO−3
102等の低軟化温度ガラスが形成され、tooo℃以
上といった高温条件下における強度が著しく低下するた
め、高温構造材用セラミックスとしての長所は失われて
しまう。
しく蒸発し、セラミックス成形体はこれら成分に汚染さ
れて性能が劣化する。特にNa2O,に20゜332
Q3 、 Cao等により汚染された窒化珪素(Si
iNa)は、粒界にNa2O−5i02或はCaO−3
102等の低軟化温度ガラスが形成され、tooo℃以
上といった高温条件下における強度が著しく低下するた
め、高温構造材用セラミックスとしての長所は失われて
しまう。
原料成形体の各種シール方法とそれらの長所・短所は以
上の如くであるが、これらシール方法を実際のHIP処
理に適用する際には、更に次のような現象によってシー
ルが破れ、HIP処理処理圧力が十分に作用しないこと
がある。
上の如くであるが、これらシール方法を実際のHIP処
理に適用する際には、更に次のような現象によってシー
ルが破れ、HIP処理処理圧力が十分に作用しないこと
がある。
すなわち、粉末成形体をシール処理温度まで加熱する工
程で、成形体自体が若干の焼結・収縮を生じ、シール材
との間に隙間を生じ、HIP処理における加圧開始時の
圧力によってシール材が急激に変形し、シール材が破損
することがある。またこのシールのための加熱によって
成形体にクラックを生じることもしばしば経験されると
ころであり、このクラックは、シールが完全であった場
合でもクラック内部へのシール材の侵入を招き製品価値
を実質的に失ってしまう原因となる。
程で、成形体自体が若干の焼結・収縮を生じ、シール材
との間に隙間を生じ、HIP処理における加圧開始時の
圧力によってシール材が急激に変形し、シール材が破損
することがある。またこのシールのための加熱によって
成形体にクラックを生じることもしばしば経験されると
ころであり、このクラックは、シールが完全であった場
合でもクラック内部へのシール材の侵入を招き製品価値
を実質的に失ってしまう原因となる。
シール材と窒化珪素成形体の反応防止という問題、につ
いては、特開昭57−106575号や特開昭57−1
06578号があり、成形体もしくは多孔性予備焼結体
の表面に難焼結性粉末(たとえばBN)を加圧して積層
する方法が示されているが、シール処理温度まで加熱す
る工程での成形体の若干の収縮についてはふれられてい
ない、焼結助剤を含む成形体にBNを加圧積層し更にシ
ール処理を実施するという方法であると、やはり成形体
のみが収縮しBNとの間に空隙を生じるから、シール後
の加圧過程でBNが割れてこの空隙を潰す、そしてその
割れ目から、外側のシール材(ガラス)が侵入するので
、結局BHの効果は十分発揮されるには至っていない。
いては、特開昭57−106575号や特開昭57−1
06578号があり、成形体もしくは多孔性予備焼結体
の表面に難焼結性粉末(たとえばBN)を加圧して積層
する方法が示されているが、シール処理温度まで加熱す
る工程での成形体の若干の収縮についてはふれられてい
ない、焼結助剤を含む成形体にBNを加圧積層し更にシ
ール処理を実施するという方法であると、やはり成形体
のみが収縮しBNとの間に空隙を生じるから、シール後
の加圧過程でBNが割れてこの空隙を潰す、そしてその
割れ目から、外側のシール材(ガラス)が侵入するので
、結局BHの効果は十分発揮されるには至っていない。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明は、セラミックス成形体の表面をガラス系材料に
よってガスシールし、次いでHIP処理を行なう方法に
おける上述の如き欠点を改善するためになされたもので
ある。
よってガスシールし、次いでHIP処理を行なう方法に
おける上述の如き欠点を改善するためになされたもので
ある。
[問題点を解決するための課題]
本発明の要点は、HIP処理の全工程中に下記の各工程
を含める様にした点に存在する。
を含める様にした点に存在する。
成形体を後述のHIP工程における加圧開始時゛の温度
以上の高温下で一次焼成する工程、−次焼成後の成形体
の表面を難焼結性であって窒化珪素との反応性が低いバ
リア材で覆う工程、 上記バリア材で被覆された成形体をガラス系材料で擬う
工程、 上記ガラス系材料の加工点以上の温度に昇温後、加圧を
開始して熱間静水圧加圧処理を行なう工程。
以上の高温下で一次焼成する工程、−次焼成後の成形体
の表面を難焼結性であって窒化珪素との反応性が低いバ
リア材で覆う工程、 上記バリア材で被覆された成形体をガラス系材料で擬う
工程、 上記ガラス系材料の加工点以上の温度に昇温後、加圧を
開始して熱間静水圧加圧処理を行なう工程。
[作用]
本発明では、シールのための加熱による成形体の焼結・
収縮を回避するため、(1)成形体をあらかじめ焼成(
−次焼成)して予備的に収縮させておくこと、および(
2)−次焼成した成形体の表面を窒化硼素粉末など成形
体材料よりも難焼結性のセラミック粉末で覆いシール用
のガラス材との反応やガラス材の浸み込みを防止するこ
と、の2点を重要ポイントとしている。
収縮を回避するため、(1)成形体をあらかじめ焼成(
−次焼成)して予備的に収縮させておくこと、および(
2)−次焼成した成形体の表面を窒化硼素粉末など成形
体材料よりも難焼結性のセラミック粉末で覆いシール用
のガラス材との反応やガラス材の浸み込みを防止するこ
と、の2点を重要ポイントとしている。
一次焼成の温度は、シール処理を行なう温度およびHI
P工程において加圧を開始する温度のいずれかのうち、
高い方の温度以上に設定するのが良いと考えられる。し
かるにシール処理温度と加圧開始温度は、提供されるべ
きシール方法によって差異があり、例えば適当なシール
専用設備をHIP装置と独立して準備し、該シール専用
設備中で加熱封入して予めシール処理を行ない、シール
時の温度が下がってから、HIP装置に入れて・再−加
熱(HIP処理)を行なうガラスカプセル法やプレスシ
ール法ではシール処理温度はHIP処理における加圧開
始温度以上とされることが多い、これは、HIP処理に
際して成形体から大量の気化成分が発生しカプセル内に
充満してカプセル内圧を高めるのを防止する為であり、
カプセルが割れたり膨張してシール性が損なわれるのを
防ぐことができる。
P工程において加圧を開始する温度のいずれかのうち、
高い方の温度以上に設定するのが良いと考えられる。し
かるにシール処理温度と加圧開始温度は、提供されるべ
きシール方法によって差異があり、例えば適当なシール
専用設備をHIP装置と独立して準備し、該シール専用
設備中で加熱封入して予めシール処理を行ない、シール
時の温度が下がってから、HIP装置に入れて・再−加
熱(HIP処理)を行なうガラスカプセル法やプレスシ
ール法ではシール処理温度はHIP処理における加圧開
始温度以上とされることが多い、これは、HIP処理に
際して成形体から大量の気化成分が発生しカプセル内に
充満してカプセル内圧を高めるのを防止する為であり、
カプセルが割れたり膨張してシール性が損なわれるのを
防ぐことができる。
また−次焼成を行なうことの他の効果としては、成形体
中の焼結助剤や酸化物などの働きによって成形体構成粒
子の結合力が増大したり或は若干の焼結が進んだりする
結果として、成形体の強度が改善されることを挙げるこ
とができ、外力による成形体の破損防止効果が顕著であ
る。
中の焼結助剤や酸化物などの働きによって成形体構成粒
子の結合力が増大したり或は若干の焼結が進んだりする
結果として、成形体の強度が改善されることを挙げるこ
とができ、外力による成形体の破損防止効果が顕著であ
る。
ところがシール材として使用するガラスは、成形体の素
材である窒化珪素と反応しやすい性質を有している。ま
たシール用ガラス材として高温粘度の比較的低いガラス
(たとえば前記パイレックスガラス)を使用した際には
該ガラスが成形体気孔中へ浸透するということをしばし
ば経験す゛る。
材である窒化珪素と反応しやすい性質を有している。ま
たシール用ガラス材として高温粘度の比較的低いガラス
(たとえば前記パイレックスガラス)を使用した際には
該ガラスが成形体気孔中へ浸透するということをしばし
ば経験す゛る。
これらの反応防止や浸透防止を目的として、両者の間に
難焼結性でかっSi3N、と反応しにくい材料例えばB
Nをバリア材として挿入することがムる。この場合、生
の成形体の上にバリア材を直接付与すると、シール時の
昇温過程で成形体のみが収縮し、成形体とバリア材の間
に隙間が生じる。この隙間があるためと、HIP処理の
加圧開始に際してバリア材が割れ、このクラック部から
ガラスが侵入することもしばしば経験される。この隙間
発生防止のためにも前記温度での一次焼成は非常に効果
的である。
難焼結性でかっSi3N、と反応しにくい材料例えばB
Nをバリア材として挿入することがムる。この場合、生
の成形体の上にバリア材を直接付与すると、シール時の
昇温過程で成形体のみが収縮し、成形体とバリア材の間
に隙間が生じる。この隙間があるためと、HIP処理の
加圧開始に際してバリア材が割れ、このクラック部から
ガラスが侵入することもしばしば経験される。この隙間
発生防止のためにも前記温度での一次焼成は非常に効果
的である。
バリア材の付与方法としては、CIP法(成形体より若
干大きめのゴム型内に成形体を入れ、ゴム型と成形体の
間にバリア材を充填して加圧する方法)や、スプレー法
、刷毛塗り法などが適宜使用できる。
干大きめのゴム型内に成形体を入れ、ゴム型と成形体の
間にバリア材を充填して加圧する方法)や、スプレー法
、刷毛塗り法などが適宜使用できる。
バリア材で覆われた成形体をガラスで覆う方法としては
、前述の各方法が使用可能である。使用するガラス材と
しては、窒化珪素の汚染が少ないということから前出の
パイレックスガラスのほか、バイコールガラスや石英な
どの高軟化のガラスが推奨される。
、前述の各方法が使用可能である。使用するガラス材と
しては、窒化珪素の汚染が少ないということから前出の
パイレックスガラスのほか、バイコールガラスや石英な
どの高軟化のガラスが推奨される。
[実施例]
裏ム±ユ
H,C,シュタルク社の窒化珪素粉末(LC−12、平
均粒径o、e 77−m)を、CIP法により圧力2
ton/次焼成したところ、密度は1.Hg/am3と
なった。この−次焼成した成形体の表面に厚さ約5腸■
のBN層を付与した後(CIP法)、内径51mmのガ
ラスカプセルに挿入し、全体を1400℃に加熱しつつ
真空封入した。封入されたガラスカプセルをHIP装置
内に移し、HIF処理を行なった。HIP処理に際して
温度及び圧力操作は次の通りとした。まずHIP装置内
を真空排気後、2atmのアルゴンガスによる置換操作
を3回実施した0次いで2at腸のアルゴンガスを充填
後。
均粒径o、e 77−m)を、CIP法により圧力2
ton/次焼成したところ、密度は1.Hg/am3と
なった。この−次焼成した成形体の表面に厚さ約5腸■
のBN層を付与した後(CIP法)、内径51mmのガ
ラスカプセルに挿入し、全体を1400℃に加熱しつつ
真空封入した。封入されたガラスカプセルをHIP装置
内に移し、HIF処理を行なった。HIP処理に際して
温度及び圧力操作は次の通りとした。まずHIP装置内
を真空排気後、2atmのアルゴンガスによる置換操作
を3回実施した0次いで2at腸のアルゴンガスを充填
後。
1350℃まで昇温して20分間保持した。これにアル
ゴンガスを注入し、増圧すると同時に昇温して2000
℃、 1500 kg/am2に至らしめ2時間保持を
した。HIP処理後にカプセルから取り出した窒化珪素
焼結体の密度は3.17g/cm3でほぼ真密度であり
、焼結体にはクラックのみならずガラスによる汚染の形
跡も認められなかった。
ゴンガスを注入し、増圧すると同時に昇温して2000
℃、 1500 kg/am2に至らしめ2時間保持を
した。HIP処理後にカプセルから取り出した窒化珪素
焼結体の密度は3.17g/cm3でほぼ真密度であり
、焼結体にはクラックのみならずガラスによる汚染の形
跡も認められなかった。
塩艶±ユ
実施例1と同じ成形体について、−次焼成を行なわない
他は全て同じ処理を施した。得られた焼結体の密度は3
.17g/am3で同じであったが、成形体にクラック
が発生した後が皺状に認められ、確認された。
他は全て同じ処理を施した。得られた焼結体の密度は3
.17g/am3で同じであったが、成形体にクラック
が発生した後が皺状に認められ、確認された。
!ムAヱ
酸化イツトリウム:5重量%および酸化アルミニウム:
2重量%を含む窒化珪素粉末を、CIP法により成形し
た後、60X60X25(層■)の直方体に成形した。
2重量%を含む窒化珪素粉末を、CIP法により成形し
た後、60X60X25(層■)の直方体に成形した。
相対密度は約56%であった。
この成形体を1700℃の窒化雰囲気中にて30分間−
次焼成したところ、約56°X 58 X24.5(層
温)に収縮した。この成形体表面に、CIP法によりB
N層を約5mmの厚さで付与した。BNに覆われた成形
体を、バイコール粉末と共にホットプレス装置の黒鉛型
体に装入し、1350℃、15kg/c層2に加熱・加
圧すると、バイコールガラスによって覆われた処理体を
得た。この処理体をHIP装置内に入れ、真空排気後ア
ルゴンガス置換を行なった。そして1300℃まで昇温
し、1700℃、 1500kg/am”で30分保持
後、更にアルゴンガスを注入しつつ昇温し、2時間保持
した。得られた焼結体の密度は3.28’g / am
3で、クラックの跡もなくガラスとの反応層も認められ
なかった。
次焼成したところ、約56°X 58 X24.5(層
温)に収縮した。この成形体表面に、CIP法によりB
N層を約5mmの厚さで付与した。BNに覆われた成形
体を、バイコール粉末と共にホットプレス装置の黒鉛型
体に装入し、1350℃、15kg/c層2に加熱・加
圧すると、バイコールガラスによって覆われた処理体を
得た。この処理体をHIP装置内に入れ、真空排気後ア
ルゴンガス置換を行なった。そして1300℃まで昇温
し、1700℃、 1500kg/am”で30分保持
後、更にアルゴンガスを注入しつつ昇温し、2時間保持
した。得られた焼結体の密度は3.28’g / am
3で、クラックの跡もなくガラスとの反応層も認められ
なかった。
塩艶Aヱ
実施例2と同じ成形体を、−次焼成を行なわなと同時に
割れていることが判明した。
割れていることが判明した。
XムAl
実施例2と同じ窒化珪素粉末をCIP法により成形した
後、85φX 27 T (am)の円板状に整形した
。この成形体を1700℃の窒素雰囲気中で30分間−
次焼成し、密度70.5%の成形体を得た。この成形体
表面にCIP法によりBN層を約5s+mの厚さフ付与
した0次いで第1図に示す様にBN層層に覆われた成形
体2を、石英ガラス容器3中および黒鉛容器4中に配置
し、全体をHIP装置内に入れHIP処理を実施した。
後、85φX 27 T (am)の円板状に整形した
。この成形体を1700℃の窒素雰囲気中で30分間−
次焼成し、密度70.5%の成形体を得た。この成形体
表面にCIP法によりBN層を約5s+mの厚さフ付与
した0次いで第1図に示す様にBN層層に覆われた成形
体2を、石英ガラス容器3中および黒鉛容器4中に配置
し、全体をHIP装置内に入れHIP処理を実施した。
尚5はBN粉、6は可撓性黒鉛シート、7は石英粉末成
形体、8は石英容器蓋、9は開口部を夫々示す。
形体、8は石英容器蓋、9は開口部を夫々示す。
HIP処理の操作は次の通りである。
まず、室温下にて真空排気を行なった後、10kg/c
m2の窒素ガスにて2回ガス置換操作を行なった0次い
で10 kg/ am2の窒素ガスを充填し、800℃
/ h r cF)昇温速度にて1700℃まで昇温し
、1700℃で1時間の保持を行なった後、温度を保持
したまま、窒素ガスをさらに加圧度を測定した。密度は
3.28g/am3でほぼ無気孔の状態であった。また
得られた焼結体には、クラックの跡やガラスとの反応層
も認められなかった。
m2の窒素ガスにて2回ガス置換操作を行なった0次い
で10 kg/ am2の窒素ガスを充填し、800℃
/ h r cF)昇温速度にて1700℃まで昇温し
、1700℃で1時間の保持を行なった後、温度を保持
したまま、窒素ガスをさらに加圧度を測定した。密度は
3.28g/am3でほぼ無気孔の状態であった。また
得られた焼結体には、クラックの跡やガラスとの反応層
も認められなかった。
塩艶廻1
実施例3と同様の成形体を用い、−次焼成条件のみを1
500℃とした他は実施例3と同じ処理を行なった。H
IP後の焼結体を見ると、BN層の一部にクラックが生
じ、そこに石英ガラスが侵入しており、焼結体の表面に
も一部反応層が認められた。なお密度は3.28g/a
m3でほぼ無気孔であった。
500℃とした他は実施例3と同じ処理を行なった。H
IP後の焼結体を見ると、BN層の一部にクラックが生
じ、そこに石英ガラスが侵入しており、焼結体の表面に
も一部反応層が認められた。なお密度は3.28g/a
m3でほぼ無気孔であった。
[発明の効果]
本発明は上記の様に構成されているので、ガラス系材料
をHIP処理のガスシール材とする窒化珪素焼結体の製
造において、焼結途中における被処理体の割れを解消し
、かつ表面性状の優れた焼結体が供給されることとなっ
た。とくに大形焼結体の製造においては、これらの効果
によって生産歩留りの向上に大きく寄与することができ
る。
をHIP処理のガスシール材とする窒化珪素焼結体の製
造において、焼結途中における被処理体の割れを解消し
、かつ表面性状の優れた焼結体が供給されることとなっ
た。とくに大形焼結体の製造においては、これらの効果
によって生産歩留りの向上に大きく寄与することができ
る。
第1図はHIP処理に付す為の準備状況を示す断面図で
ある。
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 窒化珪素を主成分とする成形体を、ガラス系の材料で
覆った後、熱間静水圧加圧成形法により高密度の焼結体
を製造する方法において、 成形体を後述するシール処理工程時の温度以上の高温下
で一次焼成する工程、 一次焼成後の成形体の表面を成形体材料よりも難焼結性
であって窒化珪素との反応性が低いバリア材で覆う工程
、 上記バリア材で被覆された成形体をガラス系材料で覆い
昇温してガラス系材料を軟化点以上の温度に昇温してシ
ール処理する工程、 上記ガラス系材料の加工点以上の温度で加圧を開始して
熱間静水圧加圧処理を行なう工程 を含むことを特徴とする高密度窒化珪素焼結体の製造法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60072533A JPS61232272A (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 | 高密度窒化珪素焼結体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60072533A JPS61232272A (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 | 高密度窒化珪素焼結体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61232272A true JPS61232272A (ja) | 1986-10-16 |
Family
ID=13492077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60072533A Pending JPS61232272A (ja) | 1985-04-08 | 1985-04-08 | 高密度窒化珪素焼結体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61232272A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57106575A (en) * | 1980-12-19 | 1982-07-02 | Kobe Steel Ltd | Manufacture of high density silicon nitride sintered body |
JPS581074A (ja) * | 1981-06-26 | 1983-01-06 | Fujitsu Ltd | 金属の蒸着用蒸発源 |
-
1985
- 1985-04-08 JP JP60072533A patent/JPS61232272A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57106575A (en) * | 1980-12-19 | 1982-07-02 | Kobe Steel Ltd | Manufacture of high density silicon nitride sintered body |
JPS581074A (ja) * | 1981-06-26 | 1983-01-06 | Fujitsu Ltd | 金属の蒸着用蒸発源 |
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