JPS61232164A - 引裂型容器蓋の改良 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 この発明は、容器蓋、殊に蓋の一部を引裂いて開口する
型式の引裂型容器蓋に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

本発明は金属キャンプに関し、さらに詳しくは天板に沿
って一対の対向するスコア線が形成されかつ該スコア線
を引裂いて開封するためのタブが設けられた開封容易な
金属キャップに関する。

ビールや炭酸飲料等の正内圧性内容品（すなわち充填密
封後室温において大気圧よりも高い内圧を発生する内容
品）の充填された容器を密封するための金属キャップは
、高い正内圧（例えば７気圧）に対しても密封性を確保
するため、容器口部の端部の形状に対応して、好ましく
はサイドシール可能に形成されたシール部を有するライ
ナ層を備えることが望ましい。

このようなライナ層の形成は、金属キャップの天板内面
に一定量の溶融プラスチック粒を供給して該溶融プラス
チック粒を押型成形することによって施こされるか、あ
るいは塩化ビニル樹脂コンパウンドをリング状に流し込
む事によって施こされるもので、ライナ層は天板内面の
全面又はほぼ全面にわたり（本明細書においては、はぼ
全面にわたる場合を含めて全面にわたるとよぶことにす
る）設けられる。そのため金属キャップが天板に沿って
形成された一対の対向するスコア線をタブによって引裂
いて開封するタイプのものである場合、開封途中におい
て、金属キャップと容器口部間の巻締部の保持力は低減
するが、容器口部は依然としてライナ層によって蔽われ
ているため、内圧によって爆発的に金属キャップが吹飛
ばされる（一般にこの現象をブローオフという）危険を
生ずるという問題が起る。

現象的に観察すると、キャップ本体部天面に刻設された
スコアが馬蹄形状（）である場合には、キャップ周縁部
の増目把握力が小さいため開栓（増目からのキャップ離
脱）に要する力は少なくてすむが、上述のブローオフ現
象が生じ易く、これに比較しキャップ本体部天面に刻設
されたスコアが略平行線又はわずかに末拡がりの形状（
）である場合には、キャ ップ周縁部の増目把握力が比較的大きく、開栓（増目か
らのキャップ離脱）に大きな力を必要とする傾向がある
が、その反面、大きな増目把握力の故に、いわゆるブロ
ーオフ現象は生じ難い傾・向がある。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、上述の課題を解決するためにブローオ
フ現象を制御しながら、開栓時の手切れ防止、開栓時の
内容液こぼれ防止等の開栓性にも優れた引裂強度劣化線
を設けて“なる引裂型容器蓋を提供するにある。

〔発明の要点〕

本発明に係る引裂型容器蓋は、容器開口部を被覆する円
形平面部と、前記円形平面部の外周端部から垂下延在す
る環状スカート部と、前記スカート部の一端部から外方
へ延設した耳部とを有する容器蓋において、前記耳部の
両端部で前記スカート部下端から上方に向い円形平面部
内に延在する一対の引裂強度劣化線と、容器蓋の内面に
施された封止ライナとからなり、前記引裂強度劣化線は
前記耳部の中心と円形平面部の中心とを結ぶ線に垂直な
円形平面部の中心を通る中心線に沿って分割される一方
の前記耳部側半円形平面部内にその約７０％の面積で同
心的に形成される第１帯域および他方の半円形平面部内
にその約３７％の面積で同心的に形成される半円入前記
中心線との交点から中心線に対して約７５度の角度を有
する傾斜線と前記中心線によって囲まれる一対の第２帯
域内に存在するよう刻設することを特徴とする。

前記の引裂強度劣化線は、耳部の両端でスカート部下端
から上方に延在し、平面部とスカート部との境界部を通
って円形平面部の中央に向って第１帯域内に延在する第
１の部分と、前記第１の部分から円形平面部の周縁部と
離間して第１帯域から第２帯域内へ弧状に延在する第２
の部分と、前記第２の部分から周縁部に向って第２帯域
内に延在する第３の部分とから構成することができる。

〔発明の実施例〕

次に、本発明に係る引裂型容器蓋の実施例につき添付図
面を参照しながら以下詳細に説明する。

第１図は本発明容器蓋の典型的な一実施例を示し、第２
図および第３図に本発明容器蓋の要部である引裂強度劣
化線の設定範囲とその具体的設定例を示すものである。

すなわち、第１図において、本発明の引裂型容器蓋の基
本構成は、容器の開口部を被覆する円形平面部１０と、
この円形平面部１０の外周縁部から下方に垂下して延在
するスカート部１２と、スカート部の一端部から外方へ
延設した耳部１４と、この耳部１４の両側部から円形平
面部１０に弧状に延在しその外周縁部近傍で終端する一
対の引裂強度劣化線１６．１６とからなる。そして、こ
の容器蓋はアルミニウム系合金、ブリキ、クロム酸処理
鋼または合成樹脂等の材料から選択的にかつ一体的に構
成される。また、前記容器蓋の円形平面部１０の内面に
は、スカート部１２との境界部に沿って適宜封止ライナ
（図示せず）がリング状に施されるか、または天板内面
の全面もしくは全面に亘り押圧成形される。この封止ラ
イナは、塩化ビニル樹脂コンパウンドの流込みまたは溶
融プラスチック粒を押圧成形することで構成され、容器
蓋の内側に固着される。

本発明において、容器蓋の円形平面部１０に設けられる
引裂強度劣化線１６．１６の好適な設定帯域を示せば、
第２図に示す通りである。

すなわち、第２図は、容器蓋の円形平面部ｌＯの平面図
を示すものであって、まずその中心部０において相互に
直交する中心線Ｉ、ＩＩを定め、一方の中心線Ｉに対し
ては第１図に示す耳部１４が対称的に位置するようにす
る。しかるに、前記他方の中心線■に沿って分割される
一方の前記耳部１４側半円形平面部内には、その約７０
％の面積（円形平面部１０の直径りに対し、０．７Ｄの
直径で描かれる）で同心的に形成される半円形の第１帯
域２０を形成し、また前記分割される他方の半円形平面
部内には、その約３７％の面積（直径０．３７Ｄで描か
れる）で同心的に形成される半円Ｃと中心線■との交点
Ｃ１゜Ｃ２から中心線■に対して約７５度の傾斜線ｊ！
−β２を描いてこれら中心線■と傾斜線１．　　、　　
ｆ。

との間にそれぞれ一対の第２帯域２２．２４を形成する
。

そこで、本発明においては、前記のように容器蓋の円形
平面部内に仮想的に形成される第１帯域２０および第２
帯域２２．２４内をそれぞれ通過するように引裂強度劣
化線１６．１６を設定する。第３図は、前記第１帯域２
０および第２帯域２２．２４内を通過する引裂強度劣化
線１６．１６の好適な設定例を示すものである。

なお、第３図は耳部１４と引裂強度劣化線１６゜１６と
の関係を明確にするため、スカート部１２を円形平面部
１０と同一平面となるよう扁平状態にした容器蓋を示す
。すなわち、第３図には、５つの典型的な左右対称の引
裂強度劣化線１６．１６を示し、これらの引裂強度劣化
線１６．１６はいずれも、耳部１４の両端でスカート部
１２の下端から上方に延在し、円形平面部１０とスカー
ト部１２との境界部を通って第１帯域２０内に延在し、
次いで前記第１帯域２０から第２帯域２２．．２４内へ
弧状に延在し、そしてこの第２帯域２０内において円形
平面部１０の周縁部に終端するよう形成される。

一方、本発明に係る容器蓋においては、前述した新規な
構成からなる引裂強度劣化線１６゜１６に対応させて、
円形平面部１０の内側に設ける封止ライナの接着もしく
は非接着領域を設定することにより、耐圧容器蓋として
の耐プローオフ特性を向上することができる。すなわち
、第４図は、第２図に示す容器蓋と対応させた円形平面
部ｌＯの内側を示し、引裂強度劣化線と対応する境界線
Ｌ＋　　、　Ｌ２　によってその内側領域３０と外側領
域３２．３４とを形成する。そこで、この場合、内側領
域３０においては、封止ライナを接着域および非接着域
または弱接着域の組合せとし、また外側領域３２．３４
においては、封止ライナを非接着域とするのが好適であ
る。

また、第５図乃至第７図は、本発明容器蓋に好適に応用
し得る封止ライナ４０のマスキング形状をそれぞれ示す
ものである。なお、第５図乃至第７図において、参照符
号４２は表面を網目状に形成した接着部分をそれぞれ示
すものである。

〔発明の効果〕

前述した実施例から明らかなように、本発明によれば、
容器蓋の円形平面部において、耳部の両端でスカート部
下端から上方に延在し、平面部とスカート部との境界部
を通って円形平面部の中央に向って第１帯域を通過する
よう延在し、さらに第１帯域から第２帯域内へ弧状に延
在しそのまま周縁部に終端するよう引裂強度劣化線を設
けることにより、開栓性が良好であると共に耐ブローオ
フ特性に優れ、しかも開栓時の安全性も向上し得る引裂
型容器蓋を容易に提供することができる。従って、本発
明に係る引裂型容器蓋は、例えば第８図に示すように耳
部の端部に引張用リングを備えた構造とすれば、その利
用がより一層簡便となる。

また、本発明に係る引裂型容器蓋は、円形平面部の内側
に設ける封止ライナにつき、引裂強度劣化線に合せて接
着もしくは非接着部分を定めると共にマスキング形状も
適宜選定することにより、耐圧容器蓋として耐ブローオ
フ特性に優れかつ開栓性の良好なものを容易に得ること
ができる。

さらに、前述した実施例において、引裂強度劣化線は、
それぞれ左右対称のものを示したが、前述した所定の帯
域内を通過するのであれば左右非対称でもよく、またい
ずれか一方のみが所定の帯域内を通過する場合でも前述
した本発明の効果は充分期待することができる。

以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発
明の精神を進展しない範囲内において種々の設計変更を
なし得ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る引裂型容器蓋の一実施例を示す斜
視図、第２図は本発明容器蓋に設ける引裂強度劣化線の
設定帯域を示す説明図、第３図は第２図に示す引裂強度
劣化線の設定帯域内に設定した引裂強度劣化線の構成例
を示す説明図、第４図は本発明容器蓋に通用する封止ラ
イナ、の接着もしくは非接着領域を示す説明図、第５図
乃至第７図は封止ライナのマスキング形状の種々の実施
例を示す説明図、第８図は本発明容器蓋の他の実施例を
示す斜視図である。 １０、、、円形平面部　　　１２．、、スカート部１４
、、、耳部　　　　　　１Ｂ、、、引裂強度劣化線２０
、、、第１帯域　　　　２２，２４．、第２帯域３０、
、、内側領域　　　　３２，３４．、、外側領域４０、
　、　、封止ライナ　　　４２．、、網目状接着部分１
、ｎ、、、中心線　　　Ｃ０６，半円Ｃ，，Ｃ，，，，
交点　　　　　Ｄｏｏ、直径Ｊ、　、ｆ２−ｗＰＪ斜線
　　　Ｌ、、Ｌ、、、、境界線ＦＩＧ、（ ＦＩＧ、３ ＦＩＧ、４ ＦＩＧ、　５　　　　　　　　　　ＦＩＧ、　６ＦＩＧ
、７

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）容器開口部を被覆する円形平面部と、前記円形平
   面部の外周端部から垂下延在する環状スカート部と、前
   記スカート部の一端部から外方へ延設した耳部とを有す
   る容器蓋において、前記耳部の両端部で前記スカート部
   下端から上方に向い円形平面部内に延在する一対の引裂
   強度劣化線と、容器蓋の内面に施された封止ライナとか
   らなり、前記引裂強度劣化線は前記耳部の中心と円形平
   面部の中心とを結ぶ線に垂直な円形平面部の中心を通る
   中心線に沿って分割される一方の前記耳部側半円形平面
   部内にその約７０％の面積で同心的に形成される第１帯
   域および他方の半円形平面部内にその約３７％の面積で
   同心的に形成される半円と前記中心線との交点から中心
   線に対して約７５度の角度を有する傾斜線と前記中心線
   によって囲まれる一対の第２帯域内に存在するよう刻設
   することを特徴とする引裂型容器蓋。
2. （２）特許請求の範囲第１項記載の引裂型容器蓋におい
   て、引裂強度劣化線は、耳部の両端でスカート部下端か
   ら上方に延在し、平面部とスカート部との境界部を通っ
   て円形平面部の中央に向って第１帯域内に延在する第１
   の部分と、前記第１の部分から円形平面部の周縁部と離
   間して第１帯域から第２帯域内へ弧状に延在する第２の
   部分と、前記第２の部分から周縁部に向って第２帯域内
   に延在する第３の部分とからなることを特徴とする引裂
   型容器蓋。