JPS61227920A - バナジウムの回収方法 - Google Patents

バナジウムの回収方法

Info

Publication number
JPS61227920A
JPS61227920A JP6631285A JP6631285A JPS61227920A JP S61227920 A JPS61227920 A JP S61227920A JP 6631285 A JP6631285 A JP 6631285A JP 6631285 A JP6631285 A JP 6631285A JP S61227920 A JPS61227920 A JP S61227920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slag
soda ash
vanadium
ash
contg
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6631285A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0623042B2 (ja
Inventor
Yatsuhiro Kawayoshi
川良 八紘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP6631285A priority Critical patent/JPH0623042B2/ja
Publication of JPS61227920A publication Critical patent/JPS61227920A/ja
Publication of JPH0623042B2 publication Critical patent/JPH0623042B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、含バナジウム灰からのバナジウムの回収方法
、特にソーダ灰系精錬スラグの水抽出液をアルカリ源と
するアルカリ抽出により含バナジウム仄からバナジウム
を回収すると共に、このスラグ中のバナジウムおよびソ
ーダ灰も同時に回収できる、安価かつ高回収率のバナジ
ウム回収方法に関する。
(従来の技術) 重金属のバナジウム(V)は、その広範な用途のために
、比較的高価であるにもかかわらず近年その使用量が増
加傾向にあり、新たな供給源が求められている。■は石
油、貴金属鉱石および鉄鉱石などにmfl含まれている
ので、これらから回収することが古くから試みられてお
り、特に重油やアスファルトピッチの燃焼灰からVを回
収する方法が各種提案されている。
従来のV回収法には、乾式法としてアルカリ焙焼法、水
酸化カリウム法叱ど、湿式法としてアルカリ抽出法、酸
抽出法、酸アルカリ抽出法、溶媒抽出法などがあるが、
いずれも新たな薬品の使用や焙焼の必要性などコストの
高い方法である。
本発明者らは、先に特願昭59−189498号におい
て、石油燃焼灰中のVを自燃により濃縮してから鉄浴中
に炭素と共に添加し、フェロバナジウムとしてVを回収
する安価な乾式のV回収方法を提案した。しかし、この
方法はVの歩留りが悪く、反応にも時間がかかり、熱撰
失も大きいなどの問題から小規模の■回収には不向きで
あり、またフェロバナジウム中のV含有量をあまり高く
できないという欠点もあった。
Vのnmには、ソーダ灰系のアルカリ溶液による湿式の
アルカリ抽出法が最も一般的に採用されているが、従来
の方法では高価なソーダ灰を抽出に使用するため、回収
Vも高価なものとなっていた。
アルカリ抽出法のコスト低下を目的として、本発明者は
、先に特願昭59−13332号において、ソーダ灰(
NazCOz)による溶銑の予備脱燐・脱硫処理で生成
したスラグ(以下、ソーダ灰系精錬スラグという)の水
抽出により得たアルカリ含有水溶液を含バナジウム灰の
V抽出に利用し、このアルカリ抽出に浮遊選鉱などの比
重分離によるV富化を組合わせたVの回収方法を提案し
た。しかし、この方法ではスラグ中のSingなどの夾
雑物が■回収系に混入し、満足すべき純度のバナジウム
が得られない、さらに、■を抽出前に予め浮遊選鉱など
により濃縮しておく必要がある上、高価なソーダ灰の回
収が行われないなど、経済的および工程的にまだ改善す
べき余地があった。
一方、製鉄原料として用いられる鉄鉱石、コークス、重
油などにも前述のように微量の■が含まれ、高炉の還元
雰囲気で溶銑中に濃縮されたVはソーダ灰系精錬剤によ
る溶銑予備精錬によりその大半がナトリウムとの化合物
(NaVOz)としてスラグ中に移行する。したがつて
、ソーダ灰系精錬スラグはVをわずかに含有しているた
め、このスラグを水と二酸化炭素で湿式抽出し、濃縮後
にソーダ灰とVを回収する湿式処理法が提案されたが(
特開昭58−15027号)、スラグ中のV含有量が極
めて微量であるため回収効率が悪く、宵月化できなかっ
た。すなわち、かかる精錬スラグ中のV含有量は普通1
%以下であるが、このスラグの抽出液を濃縮してソーダ
灰を晶析する際にソーダ灰結晶中にVがいくらか持ち込
まれてしまうために液の濃縮によるVの濃化が進まず、
抽出液中のV濃度を1%以上にすることが回能であり、
そのためスラグからのVの回収はこれまで実施できなか
った。
(発明が解決しようとする問題点) 上述したように、■を夾雑物のない高純度の状態で効率
よく低コストで回収できる方法として満足できるものは
まだないのが現状である。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、上記の特願昭59−13332号に提案し
たソーダ灰系精錬スラグの水抽出液をアルカリ源として
利用したアルカリ抽出法が安価なVの回収法として有望
であると考え、この方法の改良により高純度のVをソー
ダ灰とともに高い回収率で回収すべく検討した結果、本
発明に到達した。
ここに本発明は、ソーダ灰にょる溶銑予備精錬で生成し
たスラグを水で抽出すると共に、COを含有ガスの吹込
み、もしくはCO!含有物としてセスキ炭酸ソーダ等を
添加して抽出液のZ値を0゜45〜0.51に調整し、
次いで固液分離することによりソーダ灰を含有するスラ
グ抽出液を得る工程、このスラグ抽出液に含バナジウム
灰を溶解する工程、得られたバナジウム含有溶液から不
溶解物の除去後にソーダ灰を晶析分離する工程、ならび
に残った母液からバナジウムを回収する工程からなるこ
とを特徴とする、含バナジウム仄からのバナジウムの回
収方法である。
すなわち、本発明によれば、ソーダ灰系精錬スラグから
ソーダ灰を回収する工程の途中にバナジウム抽出工程を
組み入れることにより、該スラグからのソーダ灰の回収
と同時に、抽出に新しい薬品を必要とせずに含バナジウ
ム灰から高純度の■を効率よく抽出・回収でき、さらに
は該スラグからのVも回収できるという、省資源の面で
非常に有効な方法である。
(作用) 以下、本発明の方法を第1図に示す工程図を参照しなが
ら説明する。以下の説明で%は特に指定のない限り重量
%である。
本発明の方法によれば、含バナジウム灰の抽出には、ソ
ーダ灰系精錬スラグの水抽出により得たアルカリ含有溶
液(以下、スラグ抽出液という)を使用する。ソーダ灰
の投入による溶銑の予備処理(脱燐・脱硫)で生成した
スラグは、未反応のNa、GO,および精錬反応で生じ
たNano (水と反応してNaOHになる)を相当量
含有しているので、本発明ではこれをV抽出用のアルカ
リ供給源として利用する。このスラグの抽出は水、好ま
しくは熱水で行う。
本発明によれば、このスラグ抽出時にCOを含有ガスを
液中に吹込んでスラグ抽出液中のZ値を0.45〜0.
51の範囲内に調整する。Z値とはCOt/Naのモル
比であり、液の塩酸中和滴定により次にようにして求め
られる。試料溶液の塩酸による中和において、フェノー
ルフタレインの赤色から無色への変化(pH約8)に要
した塩酸量を土ml、その後さらにメチルオレンジの橙
色から赤色への変化(pH約4)に要した塩酸量をbm
Ilとすると、2値−b/(a+b)である。
Z値が0.45より低くなると抽出液中への5i(hの
溶出が増大し、溶液中のNa分中のNaOH量が増加し
、晶析が困難になる。したがって、ソーダ灰およびバナ
ジウム回収系にSingを持ち込まないためには、抽出
液のZ値を0.45以上にする必要がある。一方、Z値
が0.51より高くなると、アルカリ度が低くな一す、
アルカリ分がセスキ炭酸ナトリウム(NazCOi・N
aHCOj)または重炭酸ナトリウム(NaHCOs)
の形態で存在するようになって、■の抽出効率が低下す
ると共に、回収されたソーダ灰中にこれらが混入するよ
うになり、好ましくない0以上の理由から、スラグ抽出
液のZ値は0,45〜0.51の範囲内に調整すること
が必要である。上述したように、ソーダ灰系精錬スラグ
の抽出液は、ソーダ灰のほかに苛性ソーダも含有してい
るため、単に水抽出のみでは抽出液のZ値は通常0.1
〜0.3の範囲内で ゛ある。したがりて、本発明では
CO1含有ガスの吹込によりこのz(11m整を行う、
もしくは、セスキ炭酸ソーダを添加する。CO!含有ガ
スは純CO!ガスでもよいが、製鉄所内で発生するC0
8、 含有量ガスも十分使用でき、また、セスキ炭酸ソ
ーダは天然に産するトロナ灰、マガジ灰等が使用できる
このCOを含有ガス吹込み、もしくはセスキ炭酸ソーダ
添加による2値調整は、上記スラグの水抽出と同時に行
うことができる。その場合には、スラグからのSing
の溶出が抑えられてアルカリ分がソーダ灰として優先的
に抽出されるので、抽残の固形物を分離すれば、5LO
tをほとんど含有しないソーダ灰含有スラグ抽出液が得
られる。あるいは、上記スラグを水抽出した後、抽残の
固形分を除去し、または除去せずに、COを吹込等によ
るZ(all整を行ってもよい、その場合には、Sto
wは一旦抽出液中に溶出するが、CO!吹込等により沈
殿するので、固液分離によりこの沈殿を除去すれば、や
はりSingを実質的に含有しないソーダ灰含有スラグ
抽出液が得られる。
所望により、得られたスラグ抽出液にCa (Of+)
 !を添加して、スラグから液中に移行した燐をCaP
gO2として沈殿・除去することにより抽出液を精製し
てもよいが、この処理を省いても通常の用途には十分な
純度の回収物が得られる。
固液分離後に得られたソーダ灰を含有するスラグ抽出液
は、本発明でVの抽出に使用するには、そのアルカリ濃
度(Na、GO,含有量)が少なくとも32%以上であ
るのが好ましい、アルカリ濃度がこの水準に達しない場
合には、抽出液を蒸発濃縮するか、あるいはスラグ抽出
工程に再循環させてアルカリ分を濃化させる。
本発明では、かくして得られたソーダ灰含有スラグ抽出
液に含バナジウム灰を溶解し、灰中の■をバナジン酸ナ
トリウムとして液中に溶出させる。
含バナジウム灰としては、重油燃焼灰(重油専焼床、重
油混焼灰を含む)、アスファルトピンチ燃焼灰などがあ
るが、これらに限られるものではない。本発明によれば
、後述のように、バナジウムが所定濃度になるまで含バ
ナジウム溶液、を循環濃縮することができるので、上記
のようなV 含有1の高い炉内灰だけでなく、■含有量
の低い飛散灰も使用することができる。ただし、所望に
よっては、灰中のV濃度の富化を周知の方法、たとえば
浮遊選鉱などの比重分離法により実施してもよい。
次の第1表に重油灰(A)およびアスファルトピッチ灰
(B)の組成の1例を示す。
スラグ抽出液は、含バナジウム灰から実質的に全量のV
を溶出させるのに必要な量で使用し、その使用量は灰中
のV濃度およびスラグ抽出液中のアルカリ濃度によって
も異なるが、一般には重量比で含バナジウム灰lに対し
てスラグ抽出液を5以上の量で使用する0本発明では、
■の抽出に利用するスラグ抽出液中のアルカリ分は後で
■とは別に回収されることから、スラグ抽出液を過剰に
使用してもアルカリ分が無駄にならない。したがって、
含バナジウム灰に対する抽出液の比を大きくとることが
でき、■の溶出率が高まり、■の回収率が向上する。溶
解後に得られた溶液は、灰がらのVのほかにスラグに由
来するVも含有しているため、■濃度は比較的高く、通
常は0.5〜5%の範囲内となろう。
含バナジウム灰のスラグ抽出液への溶解は常温あるいは
加温下に実施でき、■の溶出に十分な時間両者を接触さ
せた後、固液分離して灰の不溶解残渣を濾過などにより
除去する。
次いで、得られたバナジン酸ナトリウムおよびソーダ灰
を含有するV抽出液を常法によりスチームまたは廃ガス
の熱などで加熱tlialLで、ソーダ灰を1水塩とし
て晶析させ、濾過あるいは重力式もしくは慣性式ホッパ
などにより分離する。この操作で、■の抽出に消費され
た以外のソーダ分のほとんど全てをNa*COzとして
回収できる0回収されたソーダ灰は乾燥して無水塩にす
れば、再度精錬剤として溶銑予備精錬に使用できる。
ソーダ灰を晶析させるために通常は液量が115ないし
l/10程度になるまで濃縮するため、ソーダ灰分離後
に残留する母液中のV濃度は5〜10%程度まで濃化さ
れている。後のV回収工程で、液中のV濃度が5%以上
の高濃度であるとVの回収効率がよくなるので、上記母
液中のV濃度が5%未満のときは、■濃度が5%以上に
なるまでVを富化するのが好ましい。■濃度の富化は、
tmmによっても実施できるが(その場合には析出する
ソーダ灰の分離が必要である)、上記母液を含バナジウ
ム灰の溶解工程に再循環させてVを濃化させるのがコス
ト的に有利である。本発明の方法では、上記のようにソ
ーダ灰晶析時にV濃度が非常に高いが、Vt1度が高く
てもソーダ灰晶析により持ち出されるV量はそれ程多く
ならないため、■の回収効率向上につながる。
ソーダ灰を晶析分離した後、残った母液がらVを回収す
る。このVの回収は従来のアルカリ抽出法の場合と同様
の方法で実施できる。この母液はVをバナジン酸ナトリ
ウムとして含有しているので、たとえば、この液に酸(
例、硫酸など)を加えて中和した後、酸化しく例、過酸
化水素の添加により)、析出した芒硝(NatSO#)
を除去する。
残った溶液にアンモニウム塩(例、IIH4CI)を添
加してVをメタバナジン酸アンモニウム(NH*VO*
)として析出させ、回収する。このNIInV(hを9
00〜10゛OO℃に加熱して熱分解によりNH3を離
脱させると、v20.またはり、0.が得られる。所望
により、これに^!とFe1O,を加え、テルミット反
応によりフェロバナジウム(Fe−V)とする。VtO
sは触媒として有用であり、またFe−Vは合金鋼の原
料として使用される。上記のVの回収法は1例であり、
その他の回収法も採用できるのは当然である。
このようにして、ソーダ灰系精錬スラグおよび含バナジ
ウム灰中に存在していたV分を、90%以上、好ましく
は95%程度という高い回収率で回収することができる
次に実施例により本発明の方法を具体的に説明する。
(実施例) 本発明の方法にしたがって第1図に示す工程で含バナジ
ウム灰のV抽出を行った。
まず、ソーダ灰にによる溶銑予備精錬で生成した、第2
表に示す組成のソーダ灰系精錬スラグを70℃の温水に
溶解し、30分後、未溶解のスラグ残渣をベルトフィル
タ一式濾過機により除去して、Z値0.2のスラグ抽出
液を得た。この抽出液の組成も第2表に示す。
このスラグ抽出液(温度70℃)に、2値調整用マガジ
灰(NazCOs48.07%、NaHCOs32.3
2%、ag。
17.60%)を370kg/w”添加、混合し、不溶
解残渣を濾過後、Z値0.48の溶液Aを得た。この液
組成は第3表に示す6次に、この溶液A(温度65℃)
に第1表に示したアスファルトピッチ灰を浮遊選鉱によ
りy fQ度を高めたV含有灰(C=41.2%、V=
8.12%、Ni−1,80%、Fe=0.36%、P
−Tr、、S−4,93%、5iOz−0,11%)を
200kg/mコ添加し、■を液中に溶解させた。30
分間攪拌混合し溶出させた後、未溶解残渣を濾過し、バ
ナジン酸ナトリウムおよびソーダ灰を含有する溶液Bを
得た。
この溶液の組成も第3表に示す。この溶液Bより、ソー
ダ灰を回収すべく、次に120℃まで液温を上昇させ、
液量約175になるまで蒸発濃縮し、ソーダ灰を1水塩
の結晶として分離した。得られたソーダ灰は乾燥後で2
60kg/s”(液量B景)であった。
残りのV含有溶液Cは、2値0.45まで低下したが、
■が濃縮され、その収率は計算上で約90%と極めて高
収率であった。
比較のため、本実験に用いた溶液の一部を用い、第2図
および第3図に示す工程で、略同様のV溶解実験をおこ
なった。
まず、第2図の実験では、前述の本発明にかかる実験で
得られら溶液A(第3表参照)、を蒸発濃縮し、液量を
175とした後、前述の実験と同量のV含有灰を添加混
合し、30分間撹拌した後、未溶解残渣を濾過して■含
有溶液りを得た。なお、溶液A濃縮時にソーダ灰結晶を
分離し、乾燥状態で250kg/s’のソーダ灰を得た
。■含有溶液りの液組成は第3表に示す通りで、■収率
は約70%で、また、Na分濃度もやや低下し、逆に不
純物であるS、5i02などの増加があった。
さらに、第3図の実験では、スラグ抽出液(第2表参照
)に、Z(IIIIA整用セス牛用セスキ炭酸ソーダ同
時に、■含有灰をそれぞれ、前述の本発明実験と同量だ
け添加し、30分間攪拌混合の後未溶解残渣を濾過によ
り除去後、その液量が115となるまで蒸発濃縮を行い
、■含有溶液Eを得た。なお、蒸発濃縮時の晶析ソーダ
灰は乾燥状態で250kg/rd得られた。■含有溶液
Eの組成は第3表に示すが、■収率が極めて悪く約50
%であった。
なお、■含有溶液は従来より行われている処理工程によ
り、希硫酸で中和してから、過酸化水素水で酸化し、析
出した芒硝を分離した後、塩化アンモニウムを加えてV
をメタバナジン酸アンモニウムとして析出させ、熱分解
によりVzOsまたはvtO9として回収される。
以上の実験結果より、本発明のV収率の極めて高い点が
明らかとなったが、特に、■溶解後に、溶液蒸発濃縮を
行うことで、溶液中のVが5%以上に濃縮できた点で、
次工程のV回収工程上に南;刺である。これに比べ、ま
ず第3図の処理工程では、■溶解後の濾過処理で残渣と
して系外に出る固形物が多く、残渣付着液中のVおよび
溶解不足が多くなったものと思われる。また、第2図の
処理工程では、■溶解液のNa分は充分高濃度であるが
、溶濃度が高い溶液中よりV含有灰中の未溶解残渣を除
去するに伴い、溶解Vの一部を持ち出されるものと思わ
れる。これらの比較実験より、■収率を上げるには、ま
ず、不溶解残渣成分の少ない溶液によりVを溶解するこ
と、■溶解液濃度は低濃度液とし、不溶解残渣除去後に
濃縮しNa分をNatCOiとして晶析分離することが
分かった。
(発明の効果) 以上の説明よりわかるように、本発明の方法により次に
列挙する効果を得ることができる。
■Vを微量含有するスラグ抽出液に含V灰を混合するこ
とからv1度が付加的に高まり、これまで低濃度で回収
不可能であった鉄鉱石由来の精錬スラグ中のVも回収で
きる。
■含V灰の溶解に新たな薬品を使用してアルカリ抽出液
を調整する必要がなく、回収費用を大幅に低減できる。
■精錬スラグに含まれていたNa分は、■と結合してV
の溶出に使用された分を除き、そのほとんどをソーダ灰
として回収できるので、■の溶解液中の過剰N’a分が
無駄にならない。
■過剰Na分が無駄にならないことから、含V灰に対す
るアルカリ抽出液の比を大きくとれるため、■溶解量が
多くなり、■の回収率が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法の処理流れを示す工程図、およ
び 第2図および第3図は、実施例で実施した比較実験の処
理流れを示す工程図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ソーダ灰による溶銑予備精錬で生成したスラグを
    水で抽出すると共に、CO_2含有物の添加により抽出
    液のZ値を0.45〜0.51に調整し、次いで固液分
    離することによりソーダ灰を含有するスラグ抽出液を得
    る工程、このスラグ抽出液に含バナジウム灰を溶解する
    工程、得られたバナジウム含有溶液から不溶解物の除去
    後にソーダ灰を晶析分離する工程、ならびに残った母液
    からバナジウムを回収する工程からなることを特徴とす
    る、含バナジウム灰からのバナジウムの回収方法。
  2. (2)前記母液中のバナジウム濃度が5%未満の場合に
    、これを前記バナジウム溶解工程に再循環させ、母液の
    バナジウム濃度が5%以上になってからバナジウムの回
    収工程を行う、特許請求の範囲第1項記載の方法。
JP6631285A 1985-03-29 1985-03-29 バナジウムの回収方法 Expired - Lifetime JPH0623042B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6631285A JPH0623042B2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29 バナジウムの回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6631285A JPH0623042B2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29 バナジウムの回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61227920A true JPS61227920A (ja) 1986-10-11
JPH0623042B2 JPH0623042B2 (ja) 1994-03-30

Family

ID=13312179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6631285A Expired - Lifetime JPH0623042B2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29 バナジウムの回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0623042B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0623042B2 (ja) 1994-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4163043A (en) Process for removing H2 S and CO2 from gases and regenerating the adsorbing solution
CA2431403C (en) Process for recovering arsenic from acidic aqueous solution
JP2022514634A (ja) 多金属団塊からの金属回収のためのプロセス
CA1147970A (en) Process for cobalt recovery from mixed sulfides
US2801153A (en) Recovery of lithium from spodumene ores
US4225565A (en) Process for treating waste slags
KR20010088871A (ko) 황산암모늄 정제방법
US3950492A (en) Process for removal of ammonia, hydrogen sulfide and hydrogen cyanide from gases containing these substances
CN114350963B (zh) 一种钙化提钒尾渣的回收利用方法
AU696509B2 (en) Process for removing SO2 from gases which contain it, with direct production of elemental sulfur
SU1586509A3 (ru) Способ получени элементарной серы из газов
CA1242864A (en) Process for recovering arsenic trioxide from exhaust gas of smelting
RO120131B1 (ro) Compoziţie conţinând cel puţin bicarbonat de sodiu, procedeul său de obţinere şi utilizările acesteia
US2840455A (en) Production of lithium carbonate
JPS61227920A (ja) バナジウムの回収方法
US20070178031A1 (en) Process for upgrading an ore or concentrate
JPS61171582A (ja) 石油系燃焼灰の湿式処理方法
KR930006088B1 (ko) 금속황화물로부터 금속과 황원소를 습식야금학적으로 회수하는 방법
JPS5815027A (ja) 脱硫・脱燐滓からアルカリ金属、パナジウムおよび燐を回収する方法
JP3780358B2 (ja) 石油系燃焼灰の処理方法
RU2465196C2 (ru) Способ выделения серы
JPS61171583A (ja) 石油系燃焼灰の処理方法
JPS58130234A (ja) アルカリ金属化合物を含有する精錬スラグからのアルカリ金属およびバナジウムの回収方法
US2439404A (en) Production of alkali metal and alkaline earth metal hydroxides
JPS6041610B2 (ja) 脱燐滓から燐およびバナジウムを回収する方法