JPS61220797A

JPS61220797A - 汚泥乾燥処理装置のフイルタ構造

Info

Publication number: JPS61220797A
Application number: JP60060375A
Authority: JP
Inventors: Sadatoshi Toshida; 利田　貞利
Original assignee: Ikeda Bussan Co Ltd
Current assignee: Ikeda Corp
Priority date: 1985-03-25
Filing date: 1985-03-25
Publication date: 1986-10-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は汚泥乾燥処理装置のフィルタ構造に関し、更に
詳細に説明すると、湖底、海底または川底等に堆積した
汚泥をバキューム装置等により吸い上げ、陸上に形成し
た乾燥池に入れ、汚泥中の水分を分離させて汚泥を乾燥
処理する汚泥乾燥処理装置のフィルタ構造に関する。

（従来の技術）近年水質汚染により湖底、海底及び川底等に栄養に冨ん
だ大量の汚泥が堆積され、その堆積された汚泥が更に汚
泥となるアオコ、赤潮等の植物性プランクトンを発生さ
せ、これらが異常繁殖し、魚貝類の大量死や悪臭の発生
等種々の弊害を発生させている。

このような汚泥による悪循環を阻止するために従来は浚
渫船から下降させたパケット先からバキューム装置によ
り汚泥を吸い上げ、パイプで陸上の乾燥池に圧送し、自
然乾燥後、乾燥汚泥を乾燥池より取出し、内陸の埋め立
て等に使用され、または焼却処分されている。

（発明が解決しようとする問題点）然し乍ら、従来の自然乾燥池においては、汚泥の含水率
が７０％以下にならず、汚泥の処理に困難を極めている
のが現状である。また砕石等を使用してフィルタ効果を
向上させる方法もあるが目詰まりが生じ易く、反復継続
性に問題を有していた。

（問題点を解決するための手段）本発明は上述せる問題点に鑑みてなされたもので、その
特徴とする所は湖底、海底または川底等に堆積した汚泥
を陸上に形成した乾燥池に入れ、汚泥中の水分を分離さ
せて汚泥を乾燥処理する汚泥乾燥処理装置において、前
記乾燥池の底部は排水路と連通ずるように傾斜して形成
され、該乾燥池は砂利層と、該砂利層の上部に積層され
たヤシ殻繊維の縒り糸を細密な網目状に織り込んで形成
されたヤシ殻繊維網状体とを有するフィルタ部が形成さ
れている事を特徴とする。

（実施例）以下本発明に係る汚泥乾燥処理装置のフィルタ構造の一
実施例を図面を参照して詳述する。

第１図及び第２図には本発明の一実施例の概略が夫々示
されており、本実施例においては汚泥乾燥処理装置１を
海２の汚泥７に適用した場合として説明するが、湖、河
川等の汚泥にも同様に適用し得るものである。

海２と隣接する岸壁３の上部にバキューム装置４が設け
られ、このバキューム装置４の吸入パイプ５が海底の汚
泥７位置まで延び、また排出バイブロが岸壁３の海２側
とは反対側に設けられた乾燥池１１に挿入されている。

乾燥池１１の底部１１ａは海２側に向かって下降する傾
斜面に形成され、底部１１ａの下端部と連通ずる排水路
１２が岸壁３を横切って形成され、この排水路１２の端
部１２ａが海２に臨んでいる。

乾燥池１１には砂利層１４とヤシ殻繊維網状体１５とを
有するフィルタ部１３が形成され、前記砂利層１４の上
面に積層されるヤシ殻繊維網状体１５が略水平状態を保
つように砂利が敷設されている。

第２図に拡大して示す如く、ヤシ殻繊維網状体１５は耐
腐蝕性を有する金網、ワイヤ等の線条体１６にクリップ
１７止め等の固着手段により固着されて補強及び形状保
持した状態で取付けられている。このヤシ殻繊維網状体
１５はヤシ殻繊維の縒り糸を細密な網目状に織り込んだ
もので、通水性を有すると共に、汚泥７がヤシ殻繊維の
網目を通過し得ないようになされている。このヤシ殻繊
維網状体１５の厚さは約３璽１〜１０ｔｌ程度に形成さ
れている。またヤシ殻繊維網状体１５は一辺が２０ｍ位
の四角形状のものを乾燥池１１の大きさに対応する大き
さに接合して形成される。

ヤシ殻繊維網状体１５は乾燥池１１の側壁ｌｌｂ及び岸
壁３に沿って上方に延び、乾燥池１１の上端縁１１ｃ及
び岸壁３の上部に適宜の固定手段により固定される。

尚上述せる実施例においては１枚のヤシ殻繊維網状体１
５を用いた場合につき説明したが、ヤシ殻繊維網状体１
５を２枚以上績層したものを用いる事が出来、更に第３
図に示す如く、２枚のヤシ殻繊維網状体１５の中間に繊
維材料を混合して形成された三次元構造体、即ち通常パ
ームロックと称される繊維層状体２１を積層してフィル
タ部１３を構成する事も出来る。

以上が本発明に係る汚泥乾燥処理装置のフィルタ構造の
一実施例の構成であるが、斯る構成において、バキュー
ム装置４を作動させて、吸入パイプ５より海底の汚泥７
を吸い込み、排出バイブロより乾燥池１１に入れ自然乾
燥する。汚泥７の水分は自然乾燥されると共に、ヤシ殻
繊維網状体１５を通過し、砂利層１４を介して排水路１
２に導かれ、排水路１２の端部１２ａより海２に流され
る。

乾燥池１１には自然乾燥により柔軟な固形状となった汚
泥７が貯まるので、この汚泥７をシャベルカー等を用い
て取除く事により、再び海の汚泥７を乾燥池１１に入れ
、反復継続して汚泥７を乾燥処理する事が出来る。

実験例フィルタ構成として砂利層Ａ、ヤシ殻繊維網状体１枚Ｂ
、ヤシ殻繊維網状体２枚Ｃ、ヤシ殻繊維網状体で繊維層
状体を挾持したもののうち繊維層状体の目付量が４００
　ｇ／ｍのものＤ、１２００ｇ　／　ｍのものＥにつき
フィルタ効果について実験を行い下表の如き結果を得た
。

実験方法直径９０ｍの円筒形フィルタを作り、汚泥水を２００　
ｃｃ濾過し汚泥を乾燥して採取効率を算出した。

（発明の効果）本発明に係る汚泥乾燥処理装置のフィルタ構造に依れば
、湖底、海底、川底等に堆積した汚泥を水と分離して効
率よく採取する事が出来、魚貝類への悪影響や悪臭を防
止する事が出来、またヤシ殻繊維網状体が耐候性、耐腐
蝕性に優れ、強度も強（、ヤシ殻繊維網状体の網目が目
詰まりを生じる虞れもなく、ヤシ殻繊維網状体を反復し
て使用する事が出来るので経済性にも優れた汚泥乾燥処
理装置のフィルタ構造を得る事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に係る汚泥乾燥処理装置のフ
ィルタ構造の一実施例の概略を夫々示すもので、第１図
は汚泥乾燥処理装置の断面説明図、第２図は乾燥池の一
部拡大断面図、第３図はヤシ殻繊維網状体でパームロッ
クからなる繊維層状体を挟持したフィルタ部を示す一部
斜視説明図である。図中、１・・・汚泥乾燥処理装置、２・・・海、３・・
・岸壁、４・・・バキューム装置、５・・・吸入パイプ
、６・・・排出パイプ、７・・・汚泥、１１・・・乾燥
池、１２・・・排水路−、，１３・・・フィルタ部、１
４・・・砂利層、１５・・・ヤシ殻繊維網状体、１６・
・・線条体、１７・・・クリップ、２１・・・繊維層状
体。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）湖底、海底または川底等に堆積した汚泥を陸上に
形成した乾燥池に入れ、汚泥中の水分を分離させて汚泥
を乾燥処理する汚泥乾燥処理装置において、前記乾燥池
の底部は排水路と連通するように傾斜して形成され、該
乾燥池は砂利層と、該砂利層の上部に積層されたヤシ殻
繊維の縒り糸を細密な網目状に織り込んで形成されたヤ
シ殻繊維網状体とを有するフィルタ部が形成されている
事を特徴とする汚泥乾燥処理装置のフィルタ構造。
（２）前記フィルタ部のヤシ殻繊維網状体が乾燥池の砂
利層の上面より乾燥池の側壁に沿って延びて形成されて
いる事を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の汚泥乾
燥処理装置のフィルタ構造。
（３）前記フィルタ部のヤシ殻繊維網状体がワイヤ等の
線条体に固着されている事を特徴とする特許請求の範囲
第１項または第２項記載の汚泥乾燥処理装置のフィルタ
構造。