JPS6122021B2 - - Google Patents

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JPS6122021B2
JPS6122021B2 JP22813782A JP22813782A JPS6122021B2 JP S6122021 B2 JPS6122021 B2 JP S6122021B2 JP 22813782 A JP22813782 A JP 22813782A JP 22813782 A JP22813782 A JP 22813782A JP S6122021 B2 JPS6122021 B2 JP S6122021B2
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JP
Japan
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electrical resistance
alloy
aluminum alloy
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present
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JP22813782A
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English (en)
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JPS59123733A (ja
Inventor
Yoshio Baba
Teruo Uno
Hideo Yoshida
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、電気抵抗特性を高めた構造用Al
(アルミニウム)合金に関するものである。 従来のAl合金は、電気抵抗値の小さい、即ち
電気伝導性の良好な合金として知られ、電線材料
等に使用されてきたが、最近ではAl材料の用途
が広がり、むしろ電気抵抗値の高いAl材料が求
められるようになつてきた。この新しい用途とし
ては、リニアモーターカーや核融合炉等の構造用
材料があり、そのような構造用材料には強磁場が
作用することからなるからである。 因みに、強磁場中でAl材料を使用する、誘導
電流を発生するが、この誘導電流の大きさは材料
の導電率に比例して大きくなるのである。例え
ば、透磁率μ、導電率σである固定された充分長
い円柱状導電体の中心軸方向に一様に磁界Hを加
えて、これをdH/dtの速さで増加させるとき、
該導電体の中に生ずる電流密度Jの方向は円周方
向で、その大きさは次式で与えられることが知ら
れている。但し、rは、円柱の半径である。 J=−μrσ/2・dH/dt ところで、この誘導電流は外部磁界によりフレ
ミングの左手の法則に従つて電磁力を受けるため
に、材料自身に大きな力が働くこととなる。それ
故、この力を少なくするためには、できるだけ電
気抵抗値の高いAl合金が必要となつてくるので
ある。 ここにおいて、本発明者等はかかる事情
に鑑みて種々研究を重ねた結果、合金成分を種々
工夫することによつて、電気抵抗の大きな、特に
電気抵抗値が5.7μΩcm以上にもなる、また構造
用材料に必要な引張強度の高いAl合金が得られ
ることを見い出し、本発明に到達したのである。 即ち、本発明の主要な目的は、電気抵抗を高め
た構造用Al合金を提供することにある。 また、本発明の目的は、電気抵抗の高い、且つ
材料強度の高いAl合金からなる構造用材料、特
に強磁場の作用する場所において好適に用いられ
得る構造用材料を提供することにある。 そして、かかる目的を達成するために、本発明
にあつては、先ず重量で、、5〜50%のAg(銀)
を含むと共に、0.05〜0.20%のTi(チタン)、
0.05〜0.40%のCr(クロム)、0.05〜0.30%のZr
(ジルコニウム)、0.05〜0.35%のV(バナジウ
ム)および0.05〜0.30%のW(タングステン)か
らなる群より選ばれた1種又は2種以上と、0〜
2.0%のMn(マンガン)とを含み、残りがAl及び
下可避的不純物からなるように合金成分を調製し
たのである。 そして、また本発明にあつては、かかる合金組
成に更に特定量のCu(銅)を加えることによ
り、その特性を更に高め得たのである。即ち、本
発明は、重量で5〜50%のAg及び1〜7%のCu
を含み、且つ0.05〜0.20%のTi、0.05〜0.40%の
Cr、0.05〜0.30%のZr、0.05〜0.35%のV及び
0.05〜0.30%のWからなる群より選ばれた1種又
は2種以上と、0〜2.0%のMnとを含み、残りが
Al及び不可避的不純物からなる合金組成のAl合
金をも特徴とするものであり、これによつて電気
抵抗特性並びに引張強度を更に高め、、特に電気
抵抗値が5.7μΩcm以上、また引張強度:σBが50
Kg/mm2以上にもなる優れた性能を有する合金材料
が得られることとなつたのである。 ここにおいて、本発明に従つてAlに配合され
る合計成分たるAgは、強度と電気抵抗性能を高
めるための必須の成分であつて、その添加効果を
充分に発揮させるためには、少なくとも5%(重
量基準。以下同じ)以上の割合でAl合金中に含
有せしめる必要がある。なお、Agの含有量が少
な過ぎると強度が低下し、また目的とする電気抵
抗特性の向上を充分に図り得なくなる。また、
Agの含有量があまりにも多過ぎると、合金自体
のコストが著しく高くなつて経済的なデメリツト
が生ずる他、Ag系化合物が結晶粒界に析出し易
く、それによつて靭性の低下を招く虞があり、更
に圧延加工が困難となる等の問題を生ずるところ
から、その上限は50%とする必要がある。なお、
かかるAgは、好適には10%〜40%の含有割合と
なるように用いられ、これによつて合金の電気抵
抗特性並びに強度の効果的な改善が達成されるの
である。 また、他の合金成分であるTi,Cr,Zr,V及
びWは何れも電気抵抗を高めると共に、結晶粒を
微細化する元素であつて、本発明に従うAl合金
組成からなる溶湯から鋳造して得られる鋳塊の組
織を微細化せしめ、構造用材料としての望ましい
性質を付与するものであるが、それら元素があま
りにも多過ぎると、Alとの間において金属間化
合物を形成してそれを晶出せしめ、靭性に悪影響
を与えるところから、、Tiでは0.05〜0.20%、Cr
では0.05〜0.40%、Zrでは0.05〜0.30%、Vでは
0.05〜0.35%、Wでは0.05〜0.30%の割合でそれ
ぞれ含有せしめられることとなる。なお、これら
5種の元素は、その単独若しくはそれらの2種以
上の組み合わせにおいて用いられるものである。 さらに、Mnは、上記Ti,Cr等の元素と同様に
電気抵抗値を大ならしめ、また結晶粒を微細化す
ると共に、強度を高め得る元素であり、一般に0
〜2.0%、望ましくは0.05〜1.5%の割合で含有せ
しめられることとなる。このMnの多量の含有も
また同様に靭性に悪影響をもたらすこととなる。 なお、核融合炉の炉材等の如く、残留放射能が
問題とされる構造用材料として本発明に従うAl
合金を用いる場合にあつては、かかるMnの添加
は省略されることとなる。ただし、Mnの残留放
射能に対する影響は、Al合金中に1%のMnが添
加されていると、DT放電後の線量率は1年経過
時で10-1mrem/hrであり、そして5年経過して
もそれが約1/10に低下する程度であるからであ
る。 また、かかる合金組成に対して、更に加えられ
るCuは、Agの存在下において、形成される合金
の強度と電気抵抗特性を高めるに有効な元素であ
り、本発明の目的を達成する上において、1〜7
%、望ましくは2〜5%の含有量範囲において添
加されることとなる。なお、Cu含有量があまり
にも少ない場合には、Cuの添加効果が充分に期
待され得ず、、またその添加量が余りにも多くな
ると、圧延、押出し等の加工が困難となる。特
に、このような含有割合でCuを添加せしめ、ま
たAgの含有量を10%以上と為した場合におい
て、5.7μΩcm以上の電気抵抗値と50Kg/mm2以上
の引張強度(σB)を備えたAl合金が有利に得ら
れるのである。 そして、かくの如き合金成分並びに組成範囲を
有する本発明に従うAl合金は、それから各種用
途に用いられる構造用材料を形成するために、先
ずAl合金の溶湯が調製された後、かかる溶湯か
ら公知の通常の手法に従つて所定の合金鋳塊が鋳
造され、次いでその得られた鋳塊には凝固組織
(合金成分)を均一化せしめるための熱処理、所
謂均質化処理(ソーキング)が施され、更にその
後常法に従つて熱間圧延、冷間圧延が施され、ま
た必要に応じて溶体化処理、時効処理等の後処理
が施されて目的とする用途の構造用材料に形成さ
れるのである。なお、かくの如き本発明に従う
Al合金からなる鋳塊の加工条件としては、一般
に通常のAl材料の加工条件範囲内において、適
宜に選定されるものであり、例えば均熱化処理で
は、400〜550℃の温度条件が採用され、また熱間
圧延は300〜400℃、更に溶体化処理は400〜550
℃、また高温時効処理は100〜200℃で実施される
こととなる。 かくして得られたAl合金材料は、電気抵抗値
が従来のものに比して著しく高められており、特
に本発明に従う合金成分並びにその含有量の選択
によつて、電気抵抗値が5.7μΩcm以上のものを
有利に得ることができ、しかも強度的にも引張強
度:σBが30Kg/mm2以上、更には50Kg/mm2以上も
の性能を具備するものであつて、これにより、強
磁場で用いられるリニアモーターカーや核融合炉
の構造用材料として本発明に従う合金組成が有利
に用いられ得ることとなつたのである。特に、
Mnを添加しない本発明に従うAl合金にあつて
は、電気抵抗の増大効果と共に、低放射化効果、
即ちDT核燃焼において生じる中性子の照射によ
つて、材料に与えられる残留放射能レベルの低減
化効果を具備するところから、かかる核融合炉に
おける真空容器やコイル枠等の構造用材料として
有利に使用され得るのである。 以下に、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例をいくつか挙げるが、本発
明がそれらの実施例の記載によつて何等の制約を
も受けるものではないことは言うまでもないとこ
ろである。 実施例 1 下記第1表及び第2表に示す合金組成のAl−
Ag(−Cu)系合金溶湯から、連続鋳造法にて造
塊し、各種の鋳塊を鋳造した。その後、それら各
種の鋳塊を450℃の温度下において均熱化処理
し、更に380℃で熱間圧延した後、厚さが2mmに
なるまで冷間圧延を行なつた。 かくして得られた冷間圧延板より、電気抵抗・
引張試験用サンプルを切り出し、それに約500℃
の溶体化処理を施した後、更に100〜200℃の高温
時効処理を行なつた。 このようにして得られた各種合金組成のサンプ
ルについて、それぞれその電気抵抗特性と引張強
度特性を調べ、その結果を、鋳造性、加工性の評
価と共に、第3表及び第4表に示した。なお、電
気抵抗特性はASTM−B−193に従う電気伝導度
を示すIACSの値で求め、また引張強度は、JIS4
号試験片を用い、JIS−Z−2241の測定方法によ
つて求められた。IACS値は、その値が小さいほ
ど電気抵抗が大なることを示しており、それが30
%のときに5.7μΩcmの電気抵抗に相当するもの
である。 また、第3表及び第4表における残留放射能評
価は、D−T反応後、1ケ月経過した時の残留放
射能レベルによつて行ない、同表中の○印は人間
が近づいても殆んど問題ないレベル(<
10-2mrem/hr)を、また△印は若干考慮する必
要があるレベル(10-1〜10-2mrem/hr)を、更
に×印は人間がその合金からなる構造材料、例え
ば核融合炉の真空容器などに近づけないレベル
(>10-1mrem/hr)を、それぞれ示している。 下記第3表及び第4表の結果より明らかな如
く、本発明に従う合金組成範囲のAl合金は何れ
もIACS値が低く、換言すれば電気抵抗値が大き
く、また引張強度も構造用材料として有用な極め
て高い値を示し、特にAgとCuの所定量の存在に
よつて、5.7μΩcm以上の電気抵抗値並びに50
Kg/mm2以上の引張強度を発揮させることが出来
た。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量で、5〜50%のAgを含むと共に、0.05
    〜0.20%のTi、0.05〜0.40%のCr、0.05〜0.30%
    のZr、0.05〜0.35%のVおよび0.05〜0.30%のW
    からなる群より選ばれた1種または2種以上を含
    み、残りがAlおよび不可避的不純物からなる、
    電気抵抗を高めた構造用アルミニウム合金。 2 前記Agの含有量が10%以上である特許請求
    の範囲第1項記載のアルミニウム合金。 3 重量で、5〜50%のAgを含むと共に、0.05
    〜0.20%のTi、0.05〜0.40%のCr、0.05〜0.30%
    のZr、0.05〜0.35%のVおよび0.05〜0.30%のW
    からなる群より選ばれた1種または2種以上と、
    2.0%までのMnとをを含み、残りがAlおよび不可
    避的不純物からなる、電気抵抗を高めた構造用ア
    ルミニウム合金。 4 前記Agの含有量が10%以上である特許請求
    の範囲第3項記載のアルミニウム合金。 5 前記Mnの含有量が0.05〜1.5%である特許請
    求の範囲第3項または第4項記載のアルミニウム
    合金。 6 重量で、5〜50%のAgおよび1〜7%のCu
    を含み、且つ0.05〜0.20%のTi、0.05〜0.40%の
    Cr、0.05〜0.30%のZr、0.05〜0.35%のVおよび
    0.05〜0.30%のWからなる群より選ばれた1種ま
    たは2種以上を含み、残りがAlおよび不可避的
    不純物からなる、電気抵抗を高めた構造用アルミ
    ニウム合金。 7 前記Agの含有量が10%以上である特許請求
    の範囲第6項記載のアルミニウム合金。 8 重量で、5〜50%のAgおよび1〜7%のCu
    を含み、且つ、0.05〜0.20%のTi、0.05〜0.40%
    のCr、0.05〜0.30%のZr、0.05〜0.35%のVおよ
    び0.05〜0.30%のWからなる群より選ばれた1種
    または2種以上と、2.0%までのMnとを含み、残
    りがAlおよび不可避的不純物からなる、電気抵
    抗を高めた構造用アルミニウム合金。 9 前記Agの含有量が10%以上である特許請求
    の範囲第8項記載のアルミニウム合金。 10 電気抵抗値が5.7μΩcm以上であり、且つ
    引張強度σBが50Kg/mm2以上である特許請求の範
    囲第9項記載のアルミニウム合金。 11 前記Mnの含有量が、0.05〜1.5%である特
    許請求の範囲第8項乃至第10項のいずれかに記
    載のアルミニウム合金。
JP22813782A 1982-12-28 1982-12-28 電気抵抗を高めた構造用アルミニウム合金 Granted JPS59123733A (ja)

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JPS59123733A JPS59123733A (ja) 1984-07-17
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