JPS6121958A - 陶磁器製保温容器及びその製造方法 - Google Patents
陶磁器製保温容器及びその製造方法Info
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- JPS6121958A JPS6121958A JP14109584A JP14109584A JPS6121958A JP S6121958 A JPS6121958 A JP S6121958A JP 14109584 A JP14109584 A JP 14109584A JP 14109584 A JP14109584 A JP 14109584A JP S6121958 A JPS6121958 A JP S6121958A
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- Japan
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- container
- glaze
- pore
- airtight chamber
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、陶磁器により製造された保温容器及びその製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
(従来の技術)
陶磁器製の容器は、例えば各種の食器として多いに利用
されているが、食器としての用をなすためには単に物を
入れるための容器であるだけでは不十分である。つまり
、容器内の食品の温度を保つことによってその賞味時間
を長くすること、検者すれば暖かいものは一定時間暖か
く、また冷たいものは一定時間冷たくすることができる
ことも食器に要望されていることである。
されているが、食器としての用をなすためには単に物を
入れるための容器であるだけでは不十分である。つまり
、容器内の食品の温度を保つことによってその賞味時間
を長くすること、検者すれば暖かいものは一定時間暖か
く、また冷たいものは一定時間冷たくすることができる
ことも食器に要望されていることである。
ところで、陶磁器製品は比較的保温効果が少ないため、
保温効果をもたせるために従来とられていた方法は、陶
磁器自体の肉厚を厚くするか、熱湯等によって予熱した
り、予め冷蔵庫等で冷しておく等であるが、これでは上
述した賞味時間を長くすることには未だ不十分であった
。これを十分なものとするためには、陶磁器製容器を魔
法瓶のように密閉二重壁構造にすることが考えられる。
保温効果をもたせるために従来とられていた方法は、陶
磁器自体の肉厚を厚くするか、熱湯等によって予熱した
り、予め冷蔵庫等で冷しておく等であるが、これでは上
述した賞味時間を長くすることには未だ不十分であった
。これを十分なものとするためには、陶磁器製容器を魔
法瓶のように密閉二重壁構造にすることが考えられる。
ところが、陶磁器製品は、陶土を千何百度に加熱焼成し
て製造するため、陶土を容器型に成形して二重壁で形成
される密閉中空室を設けたとしても、素焼時に内部の空
気が加熱により膨張し、陶磁器製保温容器自体が破損す
る等、加熱焼成と共に中空室の密閉をすることは困難で
あった。
て製造するため、陶土を容器型に成形して二重壁で形成
される密閉中空室を設けたとしても、素焼時に内部の空
気が加熱により膨張し、陶磁器製保温容器自体が破損す
る等、加熱焼成と共に中空室の密閉をすることは困難で
あった。
そこで、 1重壁で形成される中空室と外気とが通ずる
穴をm;重壁に設けて焼成したものがあるがこれではこ
の穴を通して二重壁内の空気が外部の空気と入れ替わっ
て熱交換がなされるため、保温効果が不十分である。ま
た、当該容器を商品として見た場合、二重壁にするため
の接合部が残ったり、−1重壁に設けた穴が目立つよう
であれば。
穴をm;重壁に設けて焼成したものがあるがこれではこ
の穴を通して二重壁内の空気が外部の空気と入れ替わっ
て熱交換がなされるため、保温効果が不十分である。ま
た、当該容器を商品として見た場合、二重壁にするため
の接合部が残ったり、−1重壁に設けた穴が目立つよう
であれば。
商品としての価値を低くする場合もある。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明は以−ヒのような実状に鑑みてなされてもので、
その解決しようとする問題点は、保温効果のある陶磁器
製の二重容器及びその製造方法を提供することにある6
本発明が解決しようとする更に詳しい問題点は、その陶
磁器製容器が単に保温効果を有した製品というだけでな
く、商品としても十分価値のあるものにすることである
。
その解決しようとする問題点は、保温効果のある陶磁器
製の二重容器及びその製造方法を提供することにある6
本発明が解決しようとする更に詳しい問題点は、その陶
磁器製容器が単に保温効果を有した製品というだけでな
く、商品としても十分価値のあるものにすることである
。
(問題点を解決するための手段)
以上の問題点を解決するために、本発明採った手段は、
断熱用の減圧気密室と、この減圧気密室へ通ずる細孔と
、この細孔を充填しかつ細孔の減圧口 気密室側へ流入してN化した釉薬とを有することを特徴
とする陶磁器製保温容器 であり−1更に、 粘土状態の外側容器内に粘土状態の内側容器を入れて両
者をその一部にて互いに接合させることにより一つの密
閉された空間を形成し、この内外両容器の前記接合部を
密封状態にするとともに前記内側又は外側容器の一部に
針穴を穿設し、 この内外両容器を素焼することによりその充分な乾燥を
行なった後この容器の表面を釉薬によって被覆し。
、この細孔を充填しかつ細孔の減圧口 気密室側へ流入してN化した釉薬とを有することを特徴
とする陶磁器製保温容器 であり−1更に、 粘土状態の外側容器内に粘土状態の内側容器を入れて両
者をその一部にて互いに接合させることにより一つの密
閉された空間を形成し、この内外両容器の前記接合部を
密封状態にするとともに前記内側又は外側容器の一部に
針穴を穿設し、 この内外両容器を素焼することによりその充分な乾燥を
行なった後この容器の表面を釉薬によって被覆し。
この容器を加熱することにより前記空間内の空気をその
熱膨張を利用して排出し。
熱膨張を利用して排出し。
さらにこの容器を前記釉薬が溶融する程度の高温に加熱
し、 その後この容器を釉薬の溶融状態が維持されている温度
範囲内において冷却することにより溶融した前記釉薬を
前記空間内の空気の収縮による圧力差によって前記針穴
から前記空間内に吸引させてから固化して前記針穴を塞
ぐようにした ことを特徴とする陶磁器製保温容器の製造方法である。
し、 その後この容器を釉薬の溶融状態が維持されている温度
範囲内において冷却することにより溶融した前記釉薬を
前記空間内の空気の収縮による圧力差によって前記針穴
から前記空間内に吸引させてから固化して前記針穴を塞
ぐようにした ことを特徴とする陶磁器製保温容器の製造方法である。
以下に1本発明を図面に示した例に従って説明する。
第1図には本発明に係るポット(10)の縦断面図が示
しである。このボッ) (10)は、陶器又は磁器製の
もので、勿論その表面には釉薬(15)が施されている
。また、このポット(10)は、内側容″@(11)と
外側容器(12)とを接合部(13)にて互いに離間し
た状態で固着して形成してあり、これらの内側容器(1
1)及び外側容器(12)によって、密閉状態の減圧気
密室(R)力く形成されてしλる。これにより、ポー/
ト(to)は密閉された減圧気密室(R)を有した二
重構造の陶磁器製容器となっている。 内側容器(11
)と外側容器(12)との接合部(13)は、各内側容
器(11)及び外側容器(12)が陶土の状態のときに
、接続したこと力く外部からは見えないようにするため
、後述の方法で詳述するように平滑にされてしする。ま
た、このボッ) (10)の外側容器(12)の底部4
こtま複数の細孔(14)が穿設しである。この細孔(
14)とその近傍に位置する外側容器(12)の内面C
±、この塞及び被覆しである。
しである。このボッ) (10)は、陶器又は磁器製の
もので、勿論その表面には釉薬(15)が施されている
。また、このポット(10)は、内側容″@(11)と
外側容器(12)とを接合部(13)にて互いに離間し
た状態で固着して形成してあり、これらの内側容器(1
1)及び外側容器(12)によって、密閉状態の減圧気
密室(R)力く形成されてしλる。これにより、ポー/
ト(to)は密閉された減圧気密室(R)を有した二
重構造の陶磁器製容器となっている。 内側容器(11
)と外側容器(12)との接合部(13)は、各内側容
器(11)及び外側容器(12)が陶土の状態のときに
、接続したこと力く外部からは見えないようにするため
、後述の方法で詳述するように平滑にされてしする。ま
た、このボッ) (10)の外側容器(12)の底部4
こtま複数の細孔(14)が穿設しである。この細孔(
14)とその近傍に位置する外側容器(12)の内面C
±、この塞及び被覆しである。
次に、このポット(10)を代表とする陶磁器製保温容
器の製造方法について、今度t±コーヒーカップ(10
a)を例にとって以下に説明する。まず、第2図に示す
ように、陶土により内側容器(11)及び外側容器(1
2)を形成し、この陶土状態の外側容器(12)内に同
じく陶土状態の内側容器(’11)を入れて両者°をそ
の上端部に位置する接合部(13)にて互いに接合させ
ることにより−らの密閉された気密室を形成する。
器の製造方法について、今度t±コーヒーカップ(10
a)を例にとって以下に説明する。まず、第2図に示す
ように、陶土により内側容器(11)及び外側容器(1
2)を形成し、この陶土状態の外側容器(12)内に同
じく陶土状態の内側容器(’11)を入れて両者°をそ
の上端部に位置する接合部(13)にて互いに接合させ
ることにより−らの密閉された気密室を形成する。
このようにした内外両容器(11)(12)の接合部(
13)をスポンジ・布等でならすことによって平滑にす
るとともに、外側容器(12)の一部に細孔(14)を
−個又は複数個穿設する。内外両容器(11)(12)
の接合部(13)をスポンジ拳布等でならすのは、コー
ヒー力・ンプ(tOa)が製品として完成されたとき、
その接合部(13)が外観上目に見えないようにするた
めである。また、各細孔(14)の直径は、発明者等の
経験によると、約0.5+ua程度が最適であり、その
数は、陶磁器製容器自体の大きさにもよるが、当該コー
ヒーカップ(tOa)程度のものであれば一個で十分で
あり、大きなものになるにつれて穴(14)の数を増す
と後述の減圧気密室(R)内の減圧状態を良好に作り出
せる。なお、取手(16)等の付属部分は、このときに
取り付けておく。(第3図及び第4図参照)この状態の
コーヒーカップ(tOa)を素焼することによりその充
分な乾燥を行なう。この素焼の温度は、700℃〜80
0℃である。また、この素焼の後、このコーヒーカップ
(10a)の表面全体を釉薬(15)によって被覆する
。(第5図の状態)そして、このコーヒーカップ(10
a)をその表面の釉薬(15)が溶融しない程度の高温
(500℃〜700℃程I#L)で8〜9分間加熱する
ことにより。
13)をスポンジ・布等でならすことによって平滑にす
るとともに、外側容器(12)の一部に細孔(14)を
−個又は複数個穿設する。内外両容器(11)(12)
の接合部(13)をスポンジ拳布等でならすのは、コー
ヒー力・ンプ(tOa)が製品として完成されたとき、
その接合部(13)が外観上目に見えないようにするた
めである。また、各細孔(14)の直径は、発明者等の
経験によると、約0.5+ua程度が最適であり、その
数は、陶磁器製容器自体の大きさにもよるが、当該コー
ヒーカップ(tOa)程度のものであれば一個で十分で
あり、大きなものになるにつれて穴(14)の数を増す
と後述の減圧気密室(R)内の減圧状態を良好に作り出
せる。なお、取手(16)等の付属部分は、このときに
取り付けておく。(第3図及び第4図参照)この状態の
コーヒーカップ(tOa)を素焼することによりその充
分な乾燥を行なう。この素焼の温度は、700℃〜80
0℃である。また、この素焼の後、このコーヒーカップ
(10a)の表面全体を釉薬(15)によって被覆する
。(第5図の状態)そして、このコーヒーカップ(10
a)をその表面の釉薬(15)が溶融しない程度の高温
(500℃〜700℃程I#L)で8〜9分間加熱する
ことにより。
気密室(R)内の空気をその熱膨張を利用して排出する
。さらに、このコーヒーカップ(10a)を釉薬(15
)が溶融する程度の高温(1200℃〜1300℃程度
)で3〜4分間加熱し、釉薬(15)を完全に溶融させ
る。なお、詳細な現象は定かではないが。
。さらに、このコーヒーカップ(10a)を釉薬(15
)が溶融する程度の高温(1200℃〜1300℃程度
)で3〜4分間加熱し、釉薬(15)を完全に溶融させ
る。なお、詳細な現象は定かではないが。
このときにも減圧気密室(R)内に残留している空気が
更に膨張して各細孔(14)から排出されているようで
ある。
更に膨張して各細孔(14)から排出されているようで
ある。
その後、このコーヒーカップ(loa)を最低7〜8分
間かけて順次冷却し、この冷却の初期において溶融した
釉薬(15)を減圧気密室(R)内の空気の収縮による
圧力差によって各細孔(14)から減圧気密室(R’)
内に吸引させる。(第6図参照)これにより、釉薬(1
5)は各細孔(1j)を塞ぐとともに、その一部が各細
孔(14)の内側近傍に位置する外側容器(12)をも
覆う、また、減圧気密室(R)内は、その中にあった空
気が排出された後閉塞されるから、文字通り減圧された
気密室となっている。
間かけて順次冷却し、この冷却の初期において溶融した
釉薬(15)を減圧気密室(R)内の空気の収縮による
圧力差によって各細孔(14)から減圧気密室(R’)
内に吸引させる。(第6図参照)これにより、釉薬(1
5)は各細孔(1j)を塞ぐとともに、その一部が各細
孔(14)の内側近傍に位置する外側容器(12)をも
覆う、また、減圧気密室(R)内は、その中にあった空
気が排出された後閉塞されるから、文字通り減圧された
気密室となっている。
(作用)
以上のように構成したボッ)(10)及びコーヒーカッ
プ(tOa)を代表とする陶磁器製保温容器は、その内
側容器(11)及び外側容器(12)が減圧気密室(R
)によって隔離された状態となっているため、内側容器
(11)内の収容物の熱伝導は比較的緩慢に行なわれる
。つまり、内側容器(11)内の収容物の温度が周囲の
温度よりも高いものの場合には、熱量の損失は、はとん
ど収容物の表面及び内側容器(11)と外側容器(12
)との接合部(13)からしか行なわれない。このこと
は、従来の容器が収容物の表面及び容器の外周の全体で
熱の放出及び交換が行なわれていたのとは大いに異なる
ところである。勿論、内側容器(+1)内の収容物の温
度が周囲の温度よりも低いものの場合にも、従来の容器
に比してその熱交換が比較的緩慢に行なわれる。また、
各細孔(I4)の近くに位置する外側容器(12)の内
側にあっては、第9図に示すように、釉薬(15)の内
側浸透部(15a)が各細孔(14)の全体を覆うよう
に位置している。このため、外側容器(12)の細孔(
14)は完全に密閉され、しかもその状態が当該コーヒ
ーカップ(10a)の長期の4Lllに対しても変化す
ることなく長期間保持される。
プ(tOa)を代表とする陶磁器製保温容器は、その内
側容器(11)及び外側容器(12)が減圧気密室(R
)によって隔離された状態となっているため、内側容器
(11)内の収容物の熱伝導は比較的緩慢に行なわれる
。つまり、内側容器(11)内の収容物の温度が周囲の
温度よりも高いものの場合には、熱量の損失は、はとん
ど収容物の表面及び内側容器(11)と外側容器(12
)との接合部(13)からしか行なわれない。このこと
は、従来の容器が収容物の表面及び容器の外周の全体で
熱の放出及び交換が行なわれていたのとは大いに異なる
ところである。勿論、内側容器(+1)内の収容物の温
度が周囲の温度よりも低いものの場合にも、従来の容器
に比してその熱交換が比較的緩慢に行なわれる。また、
各細孔(I4)の近くに位置する外側容器(12)の内
側にあっては、第9図に示すように、釉薬(15)の内
側浸透部(15a)が各細孔(14)の全体を覆うよう
に位置している。このため、外側容器(12)の細孔(
14)は完全に密閉され、しかもその状態が当該コーヒ
ーカップ(10a)の長期の4Lllに対しても変化す
ることなく長期間保持される。
ざらに、上述した方法を使用した場合には、釉薬(15
)が完全に溶融した後冷却することにより、この釉薬(
15)は減圧気密室(R)内と外部との圧力差によって
言わば自動的に減圧気密室(R)内に吸引されて各細孔
(14)を密封しかつ各細孔・(14)の周囲を覆う、
また、この吸引によって余剰の釉薬(15)は外側容器
(12)の内部に吸収される。従って、釉薬(15)が
溜まり易い部分に細孔(14)を設けておけば、余分な
釉薬(15)は減圧気密室(R)内に吸引されΦため、
当該陶磁器製容器の外面において釉薬(15)の溜まり
部分をなくすことができる。
)が完全に溶融した後冷却することにより、この釉薬(
15)は減圧気密室(R)内と外部との圧力差によって
言わば自動的に減圧気密室(R)内に吸引されて各細孔
(14)を密封しかつ各細孔・(14)の周囲を覆う、
また、この吸引によって余剰の釉薬(15)は外側容器
(12)の内部に吸収される。従って、釉薬(15)が
溜まり易い部分に細孔(14)を設けておけば、余分な
釉薬(15)は減圧気密室(R)内に吸引されΦため、
当該陶磁器製容器の外面において釉薬(15)の溜まり
部分をなくすことができる。
(実施例)
上記のような構成を有する陶磁器製容器としては、第7
図及び第8図に示すように、ティーポット(IOb)或
いは皿(10c)も対象となる。また、上記実施例にあ
っては、各細孔(14)を外側容器(12)に形成した
場合について説明したが、各細孔(14)は、第7図に
示したティーポット(10b)のように、内側容器(1
1)に形成して実施してもよい、さらに、各細孔(14
)を穿設する部分としては、上記の例のような容器の底
部に限らず1例えば第7図に示したティーボッ) (S
ob)の取手(16ンの下部に設けるようにして実施す
ると、当該細孔(14)を更に見にくくすることができ
る。
図及び第8図に示すように、ティーポット(IOb)或
いは皿(10c)も対象となる。また、上記実施例にあ
っては、各細孔(14)を外側容器(12)に形成した
場合について説明したが、各細孔(14)は、第7図に
示したティーポット(10b)のように、内側容器(1
1)に形成して実施してもよい、さらに、各細孔(14
)を穿設する部分としては、上記の例のような容器の底
部に限らず1例えば第7図に示したティーボッ) (S
ob)の取手(16ンの下部に設けるようにして実施す
ると、当該細孔(14)を更に見にくくすることができ
る。
また、上記実施例においては、当該陶磁器製容器を内側
容器(11)と外側容器(12)とを接合部(13)に
て互いに離間した状態で固着して形成した例について説
明したが、本発明はこれに限らず例えば第10図に示し
たようにして実施してもよい。すなわち、予め減圧気密
室(R)となる空間(Ra)を形成した本容器(lla
)に開口(llb)を形成しておき、この開口(llb
)に蓋体(llc)を接合情死して形成してもよいので
ある。
容器(11)と外側容器(12)とを接合部(13)に
て互いに離間した状態で固着して形成した例について説
明したが、本発明はこれに限らず例えば第10図に示し
たようにして実施してもよい。すなわち、予め減圧気密
室(R)となる空間(Ra)を形成した本容器(lla
)に開口(llb)を形成しておき、この開口(llb
)に蓋体(llc)を接合情死して形成してもよいので
ある。
(効果)
以上のように構成した本発明に係る陶磁器製容器にあっ
ては、従来の容器に比してその熱交換が比較的緩慢に行
なわれることから、内部に収納した食品の保冷或いは保
温効果が極めて高い、従って1食品の賞味時間を長くす
ることができる。
ては、従来の容器に比してその熱交換が比較的緩慢に行
なわれることから、内部に収納した食品の保冷或いは保
温効果が極めて高い、従って1食品の賞味時間を長くす
ることができる。
また1本発明に係る陶磁器製容器の減圧気密室(R)内
を減圧状態にするための各細孔(14)を釉薬(15)
により完全に密閉しかつ覆うようにしたので、この減圧
状態を長期間に亙って維持することができることは勿論
のこと、商品として陶磁器製容器が完成されたときこの
各細孔(14)が表面に現れないので、商品としての価
値を低下させるようなことはなくなる。
を減圧状態にするための各細孔(14)を釉薬(15)
により完全に密閉しかつ覆うようにしたので、この減圧
状態を長期間に亙って維持することができることは勿論
のこと、商品として陶磁器製容器が完成されたときこの
各細孔(14)が表面に現れないので、商品としての価
値を低下させるようなことはなくなる。
さらに、本発明に係る方法によって陶磁器製容器を製造
すれば、予め各細孔(14)を内側容器(11)又は外
側容器(12)に形成しておくだけでよく、保温効果の
優れた二重容器を際めで簡単にしかも確実に製造するこ
とができる。また、この方法によれば、溶融した釉薬(
15)を細孔(14)から減圧気密室(R)内に吸引さ
せることができるから、余剰の釉薬(15)を容器の内
部に移動させることができ、これによっても出来上った
商品の見栄えをよくすることができる。
すれば、予め各細孔(14)を内側容器(11)又は外
側容器(12)に形成しておくだけでよく、保温効果の
優れた二重容器を際めで簡単にしかも確実に製造するこ
とができる。また、この方法によれば、溶融した釉薬(
15)を細孔(14)から減圧気密室(R)内に吸引さ
せることができるから、余剰の釉薬(15)を容器の内
部に移動させることができ、これによっても出来上った
商品の見栄えをよくすることができる。
第1図は本発明に係るポットの縦断面図、第2図〜第6
図のそれぞれは本発明の方法を段階を追って説明するた
めの縦断面図、!s7図及び第8図は他の実施例を示す
縦断面図、第9図は第8図のIX−IX線に沿って図み
た部分拡大断面図である。 また、第10図は他の実施例を示す縦断面図である。 符 号 の 説 明 10.10a、IOb、lOc・・−ポット等の陶磁器
製容器、)l・・・内側容器、12・・・外側容器、1
3・・・接合部、 14・・・細孔、15・・・釉薬、
15a・・・内側浸透部、R・・・減圧気密室。 第7図 第9図 第10図
図のそれぞれは本発明の方法を段階を追って説明するた
めの縦断面図、!s7図及び第8図は他の実施例を示す
縦断面図、第9図は第8図のIX−IX線に沿って図み
た部分拡大断面図である。 また、第10図は他の実施例を示す縦断面図である。 符 号 の 説 明 10.10a、IOb、lOc・・−ポット等の陶磁器
製容器、)l・・・内側容器、12・・・外側容器、1
3・・・接合部、 14・・・細孔、15・・・釉薬、
15a・・・内側浸透部、R・・・減圧気密室。 第7図 第9図 第10図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)断熱用の減圧気密室と、この減圧気密室へ通ずる細
孔と、この細孔を充填しかつ細孔の減圧気密室側へ流入
して固化した釉薬とを有することを特徴とする陶磁器製
保温容器。 2)粘土状態の外側容器内に粘土状態の内側容器を入れ
て両者をその一部にて互いに接合させることにより一つ
の密閉された空間を形成し、 この内外両容器の前記接合部を密封状態にするとともに
前記内側又は外側容器の一部に針穴を穿設し、 この内外両容器を素焼することによりその充分な乾燥を
行なった後この容器の表面を釉薬によって被覆し、 この容器を加熱することにより前記空間内の空気をその
熱膨張を利用して排出し、 さらにこの容器を前記釉薬が溶融する程度の高温に加熱
し、 その後この容器を釉薬の溶融状態が維持されている温度
範囲内において冷却することにより溶融した前記釉薬を
前記空間内の空気の収縮による圧力差によって前記針穴
から前記空間内に吸引させてから固化して前記針穴を塞
ぐようにした ことを特徴とする陶磁器製保温容器の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14109584A JPS6121958A (ja) | 1984-07-07 | 1984-07-07 | 陶磁器製保温容器及びその製造方法 |
FI843540A FI843540L (fi) | 1983-11-21 | 1984-09-10 | Varmhaollningskaerl av keramik eller porslin och foerfarande foer dess framstaellning. |
US06/654,788 US4595437A (en) | 1983-11-21 | 1984-09-26 | Method of producing a warmth keeping vessel made of ceramics or porcelain |
EP84307688A EP0144168A3 (en) | 1983-11-21 | 1984-11-07 | Warmth keeping vessel made of ceramics or porcelain and method of producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14109584A JPS6121958A (ja) | 1984-07-07 | 1984-07-07 | 陶磁器製保温容器及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6121958A true JPS6121958A (ja) | 1986-01-30 |
Family
ID=15284074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14109584A Pending JPS6121958A (ja) | 1983-11-21 | 1984-07-07 | 陶磁器製保温容器及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6121958A (ja) |
-
1984
- 1984-07-07 JP JP14109584A patent/JPS6121958A/ja active Pending
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