JPS6121516B2 - - Google Patents

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JPS6121516B2
JPS6121516B2 JP10282579A JP10282579A JPS6121516B2 JP S6121516 B2 JPS6121516 B2 JP S6121516B2 JP 10282579 A JP10282579 A JP 10282579A JP 10282579 A JP10282579 A JP 10282579A JP S6121516 B2 JPS6121516 B2 JP S6121516B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
rust
tertiary alkyl
alanine
ester
Prior art date
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Expired
Application number
JP10282579A
Other languages
English (en)
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JPS5626995A (en
Inventor
Haruhito Sato
Keiji Osada
Akira Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP10282579A priority Critical patent/JPS5626995A/ja
Publication of JPS5626995A publication Critical patent/JPS5626995A/ja
Publication of JPS6121516B2 publication Critical patent/JPS6121516B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は気化性錆止め油に関し、詳しくはアミ
ノ酸の第3級アルキルエステルを含有する防錆力
のすぐれた気化性錆止め油に関する。 鉄鋼製品をはじめ金属材料で作られた各種製品
は、その製造、保管、貯蔵あるいは輸送時に錆の
発生に見まわれる。これらの問題を解決するには
気化性の錆止め油を製品に塗布することが有効で
ある。そのためジシクロヘキシルアミンの亜硝酸
塩(ダイカン、(C6H112NH2NO2)ならびにジシ
クロヘキシルアミンの脂肪酸塩(フエローガー
ド)が従来から商品化され使用されている。 しかしながら前者は油溶性が全くなく、鉱油に
添加して用いることはできず、また後者は前者と
同様に有機塩であるので鉱油に対して難溶であ
る。かかる性質は気化性錆止め油を調合する上で
高濃度の錆止め油が得られないばかりか、調合作
業に時間がかかる。しかも上記のような気化性防
錆物質を添加した錆止め油は、有機アミンからく
る毒性のために様々な問題を生じている。また上
記両物質は非鉄金属の共存する系に対しては逆に
腐食を促進するなど使用範囲も限られている。 本発明者らは上記従来技術の欠点および問題点
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、鉱油等にア
ミノ酸のアルキルエステルを含有せしめてなる気
化性錆止め油が、作業性、汎用性、安全性等の点
においてすぐれていることを見出し、本発明を完
成するに至つた。 すなわち本発明はグリシン、アラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、システイン、シス
チン、メチオニン、リジン、アルギニン、フエニ
ルアラニン、チロシン、ヒスチジン、トリプトフ
アン、プロリン、オキシプロリン、β−アミノプ
ロピオン酸、γ−アミノ酪酸、ノルマルメチルグ
リシンおよびグルタミン酸よりなる群から選ばれ
たアミノ酸の第3級アルキルエステル(但し、ア
ルキル基としては炭素数4〜7のものである。)
を含有する気化性錆止め油である。 本発明ではアミノ酸そのものは揮発性が全くな
いため不適当であり、アミノ酸の第3級アルキル
エステルを用いることが必要である。アミノ酸の
第3級アルキルエステルに用いるアミノ酸として
は、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イ
ソロイシン、システイン、シスチン、メチオニ
ン、リジン、アルギニン、フエニルアラニン、チ
ロシン、ヒスチジン、トリプトフアン、プロリ
ン、オキシプロリン、β−アミノプロピオン酸、
γ−アミノ酪酸、ノルマルメチルグリシン、およ
びグルタミン酸よりなる群から選ばれたものが挙
げられる。 本発明に用いるアミノ酸の第3級アルキルエス
テルは、上記アミノ酸の第3級アルキルエステル
である。このアミノ酸のアルキルエステルは、揮
発性の点からすればメチルエステル、エチルエス
テル等の第1級アルキルエステルが最も有効であ
り、次にイソプロピルエステル等の第2級アルキ
ルエステルが有効であるが、これらのエステルは
自己縮合(二量化)してジケトピペラジンとなり
やすい。したがつて、自己縮合を抑えるためにア
ミノ酸を第3級アルコールでエステル化すると、
得られる第3級アルキルエステルは気化性防錆作
用の持続性が増大する。ここで第3級アルキルエ
ステルのアルキル基の炭素数は、蒸気圧、持続性
能等の関係から通常4〜7個が適当である。特に
本発明においてはα−アラニン−t−ブチルエス
テル、β−アラニン−t−ブチルエステルあるい
はグリシン−t−ブチルエステルが好ましい。な
お本発明に用いるアミノ酸の第3級アルキルエス
テルは分子構造により差異があるが、いずれも油
類に溶解するものである。しかし、水に対しては
α−アラニン−t−ブチルエステル、β−アラニ
ン−t−ブチルエステルおよびグリシン−t−ブ
チルエステル等の低分子量のアミノ酸第3級アル
キルエステルは完全に相溶するが、高分子量のエ
ステルは水に対する溶解度が小さい。 本発明の気化性錆止め油は上記のアミノ酸の第
3級アルキルエステルを油類に含有せしめること
によつて調製する。ここで用いる油類は上記アミ
ノ酸の第3級アルキルエステルを担持しうるもの
であればよく、特に制限はないが、例えば潤滑
油、軽油などの鉱油、合成炭化水素油、ヒンダー
ドポリオールエステル等の合成潤滑油、エチレン
グリコール、グリコールエーテル類、有機シリコ
ン油などをあげることができる。 また本発明の気化性錆止め油において上記油類
に含有せしめるべきアミノ酸の第3級アルキルエ
ステルの量は、使用目的等、各種条件により異な
るが、通常は油類1に対して少なくとも0.1gで
あればよく、好ましくは0.3〜3.0gとすべきであ
る。特に作動油に対しては0.5〜1.5g/含有せ
しめればよい。 本発明の気化性錆止め油は、通常は上述の油類
にアミノ酸の第3級アルキルエステルを添加して
調製されるが、必要に応じて既存の防錆剤、気化
性防錆剤と適宜組合せて用いることも可能であ
り、さらに酸化防止剤、極圧添加剤、粘度指数向
上剤、消泡剤、流動点降下剤、清浄分散剤等の各
種添加剤を適宜加えることもできる。 本発明の気化性錆止め油を使用するにあたつて
は、各種態様が考えられるが、例えば上記錆止め
油を、製造した金属パイプの内壁に塗布し、コー
テイングすると、コーテイングが不完全でもまた
油膜が切れても、その金属面をアミノ酸の第3級
アルキルエステルが保護するため、錆の発生を抑
えることができる。また、新たに製造した小型エ
ンジンの出荷前にならし運転をし、その後油を抜
いて製品輸送を行なうことが行なわれているが、
エンジン室を空洞すると錆が発生しやすくなるの
で、予めならし運転油に本発明の気化性錆止め油
を添加しておけば、錆の発生を効果的に抑制する
ことができる。 本発明の気化性錆止め油は鉄鋼製品に対して防
錆力がすぐれており、また非鉄金属を侵さないた
め各種金属に適用可能であり、例えば軟鋼、鋳
鉄、クロム鋳鉄、13クロム、ダイカスト亜鉛、ア
ルミニウム、耐食アルミニウム、ジユラルミン、
アルマイト、スズメツキ、ニツケルメツキ、硬質
クロムメツキ、光沢クロムメツキ、カドミウムメ
ツキ、銀メツキ、熔融ハンダメツキなどがあり、
その他亜鉛メツキ、熔融亜鉛メツキ、銅、黄銅、
燐青銅などが共存した系にも適用することができ
る。さらに、アミノ酸の第3級アルキルエステル
が無毒であると共に油に対して溶解しやすいもの
であるため、作業性ならびに安全性にすぐれたも
のである。 なお本発明の気化性錆止め油は、水滴分離した
層に対しては、防錆物質であるアミノ酸の第3級
アルキルエステルが蒸気の形あるいは溶液接触の
形で浸透して防錆力を発揮する。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 気化性錆止め油として白スピンドル油25mlにα
−アラニン−t−ブチルエステル25mgを溶解した
もの(試料)、白スピンドル油25mlにβ−アラ
ニン−t−ブチルエステル25mgを溶解したもの
(試料)、白スピンドル油25mlにグリシン−t−
ブチルエステル25mgを溶解したもの(試料)、
白スピンドル油25mlにジシクロヘキシルアミンオ
クタン酸塩25mgを溶解したもの(比較試料)お
よび白スピンドル油に何も添加しないもの(比較
試料)を調製し、試験片としてJIS G4051に規
定の炭素鋼S15Cを用い、上記各試料の気化性錆
止め性試験をJIS Z0236の6,7項(気化性さび
止め性)に規定する操作によつて行なつた。結果
を第1表に示す。なお、上述の白スピンドル油の
物性は比重0.893(15/4℃)、粘度12.74cst(30
℃)、6.472cst(50℃)であり、色は無色透明で
あつた。
【表】 * −:錆の発生なし
+:錆が若干発生する
:錆が一面に発生する
実施例 2 気化性錆止め油および試験片は実施例1と同じ
ものを用い、各試料の気化性錆止め性試験をJIS
Z236の6,9項(加熱後の気化性さび止め性)
に規定する操作によつて行なつた。結果を第2表
に示す。
【表】 * −:錆の発生なし
+:錆が若干発生する
:錆が一面に発生する
実施例 3 気化性錆止め油として実施例1と同じものを用
い、試験片としてJIS G3141に規定の鋼板、JIS
H3104に規定の銅板、JIS H3202に規定の黄銅板
およびJIS H4000の2024板と規定されているアル
ミニウム板を用い、各試料の錆止め性試験をJIS
Z0236の5,11項(浸漬による腐食試験)に規定
する操作によつて行なつた。結果を第3表に示
す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グリシン、アラニン、パリン、ロイシン、イ
    ソロイシン、システイン、シスチン、メチオニ
    ン、リジン、アルギニン、フエニルアラニン、チ
    ロシン、ヒスチジン、トリプトフアン、プロリ
    ン、オキシプロリン、β−アミノプロピオン酸、
    γ−アミノ酪酸、ノルマルメチルグリシンおよび
    グルタミン酸よりなる群から選ばれたアミノ酸の
    第3級アルキルエステル(但し、アルキル基とし
    ては炭素数4〜7のものである。)を含有する気
    化性錆止め油。 2 アミノ酸の第3級アルキルエステルが、α−
    アラニン−t−ブチルエステル、β−アラニン−
    t−ブチルエステルあるいはグリシン−t−ブチ
    ルエステルである特許請求の範囲第1項記載の気
    化性錆止め油。
JP10282579A 1979-08-14 1979-08-14 Volatile rust-preventing oil Granted JPS5626995A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10282579A JPS5626995A (en) 1979-08-14 1979-08-14 Volatile rust-preventing oil

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10282579A JPS5626995A (en) 1979-08-14 1979-08-14 Volatile rust-preventing oil

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Publication Number Publication Date
JPS5626995A JPS5626995A (en) 1981-03-16
JPS6121516B2 true JPS6121516B2 (ja) 1986-05-27

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JP10282579A Granted JPS5626995A (en) 1979-08-14 1979-08-14 Volatile rust-preventing oil

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US9711988B2 (en) 2012-06-01 2017-07-18 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Fuel cell system, method for controlling fuel cell system, and storage battery system

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