JPS6121489B2 - - Google Patents

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JPS6121489B2
JPS6121489B2 JP6274780A JP6274780A JPS6121489B2 JP S6121489 B2 JPS6121489 B2 JP S6121489B2 JP 6274780 A JP6274780 A JP 6274780A JP 6274780 A JP6274780 A JP 6274780A JP S6121489 B2 JPS6121489 B2 JP S6121489B2
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JP
Japan
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emulsion
weight
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petroleum resin
water
Prior art date
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Expired
Application number
JP6274780A
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English (en)
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JPS56159244A (en
Inventor
Koji Shintani
Nobuo Tamano
Hiroshi Murayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、安定な芳香族系石油樹脂水性エマル
ジヨンに関するものであり、特に微細な粒子径を
有する長期間、安定な水性エマルジヨンを提供す
るものである。 芳香族系石油樹脂は、塗料、印刷インキ、接着
剤等、広に各種の分野で使用されているが、この
ような分野では水性エマルジヨンの形態で使用さ
れることが多く、特に、近時、塗料等の脱溶剤化
の傾向と相俟つてその用途も拡大されつつある。 このような石油樹脂の水性エマルジヨン化につ
いては、既に多くの公知例、例えば、特公昭41−
20231、同昭48−43384、特開昭51−12835、同昭
51−154188、同昭53−6396等に開示されが例があ
る。しかし、これらはいずれも乳化工程に困難を
伴つたり、あるいは製造されたエマルジヨンの用
途が、ごく限定されるものであり、わけても、エ
マルジヨン粒子がいずれの方法で得たものも粗大
であつたり、又得られるエマルジヨンの粘度が非
常に高いものとなる等エマルジヨンの安定性も含
めて必ずしも満足できるものではなかつた。本発
明はこのような欠点を改良し、石油樹脂の水性分
散体が長期の貯蔵に耐えるほどの微細な粒子径を
有し、かつ、広範な用途に適応できる新規な芳香
族系石油樹脂のエマルジヨンを提供するものであ
り、本発明のエマルジヨンを製造る方法による
と、従来エマルジヨン化が困難とされていた高軟
化点の樹脂も含め、広範な軟化点の樹脂の水性エ
マルジヨン化が可能である。 本発明の芳香族系石油樹脂の水性エマルジヨン
は、芳香族系石油樹脂、乳化剤および水からなる
が、乳化剤の成分として次の各成分を用いること
が必須である。即ち、(a)ポリアクリル酸の水溶性
塩、陰イオン性乳化剤として、(b)ロジン酸もしく
は不均化ロジン酸の水溶性塩および/又は非イオ
ン性乳化剤として、(c)一般式R1(−O・R2)−oOH
(但し、式中R1は炭素数8〜18のアルキル基又は
炭素数8〜18のアルキル基を有するアルキルフエ
ニル基、R2は炭素数2のアルキレン基、nは6
〜20の整数を示す。以下同じ。)で表わされる化
合物の1種以上である。 本発明の水性エマルジヨンの乳化剤の成分の一
つであるポリアクリル酸の水溶性塩はそのアルキ
ル金属塩またはアンモニウム塩である。 このようなポリアクリル酸の塩は、本発明の水
性エマルジヨンに含有する芳香族系石油樹脂100
重量部に対し0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜
5重量部が使用される。 ポリアクリル酸の塩の添加量が前記10重量部よ
り多いと、得られるエマルジヨンの粘度は極端に
高くなり、エマルジヨンの用途によつては目的の
製品の耐水性を著しく損うこととなり好ましくな
い。又、使用するポリアクリル酸塩の重合度は、
ナトリウム塩としての極限粘度で表わして0.01〜
0.8、好ましくは0.03〜0.3である。このようなポ
リアクリル酸の塩は、後述する乳化時に全量を乳
化剤として使用する必要はなく、必要に応じて、
その一部を乳化後に添加することもできる。 本発明のエマルジヨンを構成する乳化剤の他の
成分であるロジン酸塩又は不均化ロジン酸塩は、
該エマルジヨンに含有する芳香族系石油樹脂100
重量部に対し0.5〜20重量部、好ましくは2〜10
重量部が使用される。 これらロジン酸塩又は不均化ロジン酸塩は、前
記したポリアクリル酸の塩と同様、アルカリ金属
塩、アンモニウム塩、アミン塩などの型で用いら
れる。用いる塩の量が前記した範囲の量より少な
いと、乳化が不充分となり、又、これより多い量
では、例えば溶剤を除去する工程での、あるいは
得られるエマルジヨンの起泡性が著しく高くなる
欠点がある。 本発明のもう一方の乳化剤成分である一般式
R1(−O・R2)−oOHで表わされる化合物の例とし
ては、ポリオキシエチレンオクチルフエニルエー
テル、ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシレンパルミチルエーテル等が含まれる。こ
れらの2種以上を併用しても差し支えない。 前記一般式で示される乳化剤の使用量は、該エ
マルジヨンに含有する芳香族系石油樹脂100重量
部に対し0.5〜20重量部、好ましくは2〜10重量
部である。前記量が0.5重量部より少ないと乳化
が困難であり、かつ、得られるエマルジヨンの安
定性が不充分である。又、20重量部より大では例
えば溶剤を除去する工程での起泡性が高くなり、
又、得られるエマルジヨンの起泡性も高くなる欠
点がある。 本発明では、前記ロジン酸塩又は不均化ロジン
酸塩と、前記一般式で示される乳化剤化合物とを
併用しても本発明の目的は達成される。このよう
な乳化剤の併用の場合は、併用する乳化剤の合量
は、当該エマルジヨンに含有される芳香族系石油
樹脂100重量部に対し0.5〜20重量部、好ましくは
2〜10重量部である。この量が前記範囲外の量で
は起泡等の前述のような幣害が生じるので好まし
くない。 更に又、前記乳化剤の併用例での乳化剤の混合
割合は、本発明の主旨から特に限定されることで
はないが、(b)ロジン酸塩又は不均化ロジン酸塩と
(c)一般式R1(−O・R2)−oOHで表わされる化合物
の1種以上との混合比が(b)/(c)=1/9〜3/7が好ま
しい。 本発明で用いる乳化剤は、乳化前に芳香族系石
油樹脂又は水不溶性有機溶剤の溶液に溶解して用
いるか、水に溶解して用いる。特に好ましい乳化
剤の添加方法は、通常行なわれているように酸と
してロジン酸又は不均化ロジン酸を、乳化すべき
石油樹脂又はその溶液に、一方、塩基である水酸
化ナトリウム、水酸化チリウム、水酸化カリウ
ム、アンモニア、トリエタノールアミン等を水側
に加えて乳化時にこれらを混合し塩を形成させる
ことである。 本発明で使用する芳香族系石油樹脂は、石油類
の熱分解により得られる不飽和芳香族類を主成分
とする留分を重合して得た芳香族系石油樹脂で、
通常、市販されている広い範囲の種々の軟化点を
もつ樹脂が使用できる。これら市販石油樹脂の
内、本発明に好ましいものとしては、例えば、石
油類の熱分解により得られる、常温で液状の分解
油留分の内、好ましくは140〜280℃の沸点を有す
る炭素数9の不飽和芳香族炭化水素類を主成分と
する留分を、熱重合又は通常のフリーデルクラフ
ツ型触媒を用いて重合して得られるものである。 本発明は、芳香族系石油樹脂を直接加熱溶融
し、本発明で限定した乳化剤及び水と共に乳化す
るか、又、水不溶性の有機溶剤に石油樹脂を溶解
した後、本発明で用いる乳化剤及び水と共に乳化
して得られた溶剤含有の乳化液から有機溶剤を除
去するか、又は除去せずにして得る。 前記した乳化操作は、特に限定した方法は必要
なく、通常の回分式あるいは連続式のホモジナイ
ザー、コロイドミル、超音波によるソニツクホモ
ジナイザー等が使用できる。 本発明の乳化剤は、乳化時の気泡連行性が極め
て小さいことが特徴であるが、用いる乳化機は、
可能な限り乳化液中に気泡混入程度の小さい構造
のものが好ましい。 本発明において必要に応じて使用される有機溶
剤の種類は、実質的に水に対して不溶性のもので
あれば特に限定されるものではないが、通常用い
られる好ましい有機溶剤としては、ベンゼン、ト
ルエンのような芳香族炭化水素、シクロヘキサン
のような脂環族炭化水素あるいは二塩化エタン、
四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素又は石油
系炭化水素溶剤等あるいはこれらの混合物であ
る。本発明で限定した乳化剤を用いた本発明の水
性エマルジヨンは、広い範囲にわたる軟化点をも
つ芳香族系石油樹脂を用いることができ、又、得
られた水性エマルジヨンは貯蔵安定性に極めて優
れたものである。 実施例 1〜4 市販の石油樹脂ペトロジン#80(三井石油化学
社製、軟化点82℃)100gに表−1に示す量のポ
リオキシエチレンノニルフエニルエーテル(ポリ
オキシエチレン付加モル数 12モル)(ノニポー
ル120、三洋化成社製)8gを秤取し、120〜250
℃に加熱溶解して、撹拌混和した。次いで100〜
150℃に冷却した後、撹拌しつつ蒸留水100gに極
限粘度0.15のポリアクリル酸ナトリウムを表−1
に示す量(単位g)を溶解して90〜95℃に加熱し
た水溶性を徐々に添加し、全量添加後、更にホモ
ジナイザーを使用して10分間乳化して石油樹脂の
エマルジヨンを得た。得られたエマルジヨンの特
性を表−1に示した。表中、貯蔵安定性の表示
は、5週間以上、性状に何等変化のないものを◎
印で、又、4〜5週間で上層部にわずかに水層が
分離したものを〇印で示した(以下同じ。)。 又、粘度及びエマルジヨン中の平均粒子径は通
常の方法で測定した(以下同じ。)。 比較例 1 ポリアクリル酸を添加せず、それ以外は実施例
1と同様に操作して石油樹脂エマルジヨンを得
た。約1週でエマルジヨン上層部に透明水層が発
現した。
【表】 実施例 5〜8 市販の石油樹脂ペトコールF110(東洋曹達工
業社製、軟化点123℃)100gと表2に示すエマル
ゲン120(ポリオキシエチレンラウリルエーテル
ポリオキシエチレン付加モル数 12モル)を各々
ベンゼン50gに溶解した。一方、蒸留水100gに
不均化ロジン酸カリウム及び極限粘度0.06のポリ
アクリル酸アンモニウムを表2に示すように(単
位g)各々添加溶解し50℃に加熱してホモジナイ
ザーをセツトし撹拌しつつ石油樹脂の溶液を添加
して、更に10000rpmで5分間乳化した。乳化物
からロータリーエバポレター(浴温45℃ 60mm
HgF)によりベンゼンを回収した。得られたエ
マルジヨンの固形分は50%となるよう、別に蒸留
水を加えた。得られたエマルジヨンの特性を表2
に示した。 比較例 2 ポリアクリル酸アンモニウムを使用せず、それ
以外は実施例5と同様に操作して石油樹脂エマル
ジヨンを得た。このエマルジヨンは約3週間でエ
マルジヨン上層部に透明水層が発現した。
【表】 実施例 9〜12 市販の石油樹脂ペトコールF135(東洋曹達工
業社製、軟化点138℃)100gと表3に示す量(単
位g)のオレイン酸をトルエン50gに溶解した。
蒸留水120gに示す量(単位g)のトリエタノー
ルアミンと極限粘度0.47のポリアクリルアミドか
らケン化反応により製造したポリアクリル酸カリ
ウムを各々溶解してホモジナイザーをセツトし、
撹拌しつつ石油樹脂の溶液を添加して、更に
10000rpmで5分間乳化した。得られた乳化物か
らロータリーエバポレータ(浴温43℃ 50〜55mm
HgF)によりトルエンを回収し、固形分50%の
石油樹脂エマルジヨンを得た。得られたエマルジ
ヨンの特性を表3に示した。 比較例 3 ポリアクリル酸カリウムを使用せず、それ以外
は実施例9と同様に操作して石油樹脂のエマルジ
ヨンを得た。このエマルジヨンは、約2週間でエ
マルジヨン上層部に水分離層が発現した。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芳香族系石油樹脂100重量部に対し、乳化剤
    として(a)ポリアクリル酸の水溶性塩0.01〜10重量
    部ならびに(b)ロジン酸の水溶性塩もしくは不均化
    ロジン酸の水溶性塩0.5〜20重量部及び/又は(c)
    一般式R1(−O・R2)−oOH(但し、式中R1は炭素
    数8〜18のアルキル基又は炭素数8〜16のアルキ
    ル基を有するアルキルフエニル基、R2は炭素数
    2のアルキレン基、nは6〜20の整数を示す。)
    で表わされる化合物の1種以上0.5〜20重量部を
    含有して成る芳香族系石油樹脂水性エマルジヨ
    ン。
JP6274780A 1980-05-14 1980-05-14 Aqueous petroleum resin emulsion Granted JPS56159244A (en)

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JPS56159244A JPS56159244A (en) 1981-12-08
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JPH0585394U (ja) * 1992-04-20 1993-11-19 昌博 渡辺 洗濯物の物干し具

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