JPS61211583A - 感熱形ダンパ−装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く技術分野〉 本発明は通気路内が所定温度に達した際に閉じるように
設定されたダンパーを有する感熱形ダンパー装置に関す
るものである。

〈従来技術〉 従来、防火用の感熱形ダンパー装置における温度ヒユー
ズは、溶融金属を介した機構のものであった。しかしこ
の種の温度ヒユーズは金属の溶解によりダンパーを作動
させるので、作動の度に交換を要し、コスト高となるば
かりでなく、定期点検が不可能な為、信頼性に欠けた。

これらの点に鑑みかつ形状記憶合金を用いた例として、
実開昭５７−１５７３６１号に記載されるような温度ヒ
ユーズがある。これは、第８図に示すように、通気ダク
ト１７と、該ダクト１７内に回動自在に支持された支持
軸１８に固着されたダンパー１９と、通気ダクト１７外
のダンパー回動アーム（ストップアーム）２２と、ダン
パー１９が常時閉鎖方向に付勢されるよう通気ダクト１
７の外側で支持軸１８に装着されたスプリング２゜とか
ら構成された感熱形ダンパー装置において、係止軸２１
によりダンパー回動アーム２２をダンパー１９の開放位
置で係止し、通気ダクト１７内が所定温度に達した際、
バイアスばね２３の弾力性に抗して発生する形状記憶合
金ばね２４の回復力により、係止軸２１を図中右方向へ
移動させ、係止を解除し、ダンパー１９を閉成させるも
のである。

また、防火形感熱形ダンパー装置においては、スプリン
グ２０にはダンパー１９を閉成できるだけの弾力性が必
要とされ、係止軸２１を作動させる際にダンパー回動ア
ーム２２と係止軸２１との間に作動に抗する摩擦力が生
じるので、形状記憶合金ばね２４はバイアスばね２３の
弾力性に抗するだけでなく、前記摩擦力にも抗して力を
発生する必要がある。通気ダク）１７の形状・大きさは
種々様々であり、工場等に設置される大型防火用感熱形
ダンパー装置では、前記摩擦力はかなり大きくなるので
、これに抗する力を形状記憶合金ばねで発生させるのは
その性能を考えると難しい。

さらに、一般家庭用空気調和用に使われる小型防火用感
熱形ダンパー装置においても、前記摩擦力に抗する力は
約６ｋｇ重以上は必要とされ、これだけの力を発生させ
る形状記憶合金ばねを作ろうとすれば、素線径の太いば
ねにしなければならず、コストが高くついてしまう。し
かも素線径が太いと低温相であっても形状記憶合金ばね
の弾力性は大きいため、バイアスばね２３の設定が難し
くなる。

く　　目　　的　　〉 本発明は、上記の点に鑑み成されたものであって、複数
回使用でき、定期点検が可能であると共に、摩擦力の影
響を低減させることにより種々の大きさの防火用感熱形
ダンパー装置に対応でき、しかも少量の形状記憶合金を
用いコスト低減化を図ると共に形状記憶合金の感熱反応
速度を早めることを目的とする。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。

第１図は円筒型通気ダクトに適用した防火用感熱形ダン
パー装置の第一実施例の通常時断面図、第２図は火災に
より通気ダクト内温度が上昇し防火ダンパーが作動した
ときの要部断面図である。

第１図において、１は円筒状を成す通気ダクト、１ａは
その内面に形成されたダンパー受け７ランジ、２はこの
通気ダクト１を開閉する一対の半円形ダンパーであって
、このダンパー２の支持軸３は中央部に水平方向に設け
られ、該支持軸３はその一端に係合されたスプリング４
にて常時閉鎖方向に付勢されている。支持軸３の通気ダ
クト１外の他端にはダンパー開放を保持できるようダン
パー回動アーム５（ストップアーム）が設けられている
。６は円筒状ケース内に左右摺動自在に貫装された係止
軸である。コイルばね８はケースの左端に螺着された六
角部９ａ付のねじ部９と係止軸６の基部１０との端面間
に装着され、このコイルばね８は係止軸６を常時右方向
に力を付勢している。

ケース７の外側には、失礼１２を有し高温時には第２図
の弯曲形状に、また常温時には第１図の平板形状をそれ
ぞれに記憶した二方向性形状記憶合金製の感熱弯曲板１
１の基孔１１ａがねじ１３でケース７に変形可能に支持
されている。

そして、形状記憶合金製感熱弯曲板１１からの伝熱を断
ってその感熱反応速度を早めるための断熱手段としで、
ねヒ１３はエポキシ、７エール樹脂製断熱材により形成
されている。なお感熱弯曲板１１の失礼１２とピン１４
とは線接触である。

１４は、ダンパー２を開放位置で係止するときに二方向
性形状記憶合金製感熱弯曲板１１の失礼１２と係止する
ピン（突起）であり、これは係止軸６の基部１０に植豆
されており、基部１０を包囲するケース７の上下部は開
放されている。

前記形状記憶合金製感熱弯曲板１１は、変態点がダンパ
ー作動温度に設定され、高温時にはピン１４から外れま
た常温時にはピンに係止する形状を記憶している二方向
性形状記憶合金からなっている。

作用を説明すると、通常時（火災のない時）には第１図
のような状態にセットすると、感熱弯曲板１１は低温相
の形状であるのでピン１４と失礼１２の係止が行なわれ
ている。

次に通気ダクト１内の温度が火災発生により、所定温度
（例えば７０℃）に達すると、感熱弯曲板１１が高温相
の弯曲した形状になり、ピン１４と失礼１２による係止
が外れ、係止軸６はコイルばね８の力により基部１０が
円筒状ケース７の右端に当たるまで右方向に動き、ダン
パー回動アーム５の係止は解除され、ダンパー２はスプ
リング４の力により閉成する。閉成した後にダクト１内
の温度が下がると、感熱弯曲板１１は第１図の平板形状
に戻るが、係止軸６は第２図の状態にあるため、ダンパ
ー２は閉じたままである。

一旦閉成したダンパー２を開けるためには、ダンパー回
動アーム５をスプリング４の弾性力に抗して手動で回転
させ、係止軸６の左端の取手６ａを感熱弯曲板１１の失
礼１２とピン１４の係止ができるまで引く。

次に第３図の第二実施例を説明すると、これは第一実施
例に対して形状記憶合金製感熱弯曲板１１の失礼１２と
基孔１１ａとにエポキシ、７エール樹脂等の断熱材製の
断熱リングＲが嵌着固定されたものであり、感熱弯曲板
１１からねヒ１３およびピン１４への伝熱は防止される
。

また第４図の第三実施例はピン１４とねじ１３にエポキ
シ、７エール樹脂製断熱材が使用されたもので、第二実
施例と同様の作用がある。

第５図により第四実施例を説明すると、これは、形状記
憶合金製感熱弯曲板１１の先部すなわち先（Ｌ１２はね
じ１４ａでピン１４に固定され、基部のねじ１３はケー
ス７の凹孔７ａに係脱自在に係止されたもりである。そ
して、形状記憶合金製感熱弯曲板１１からの伝熱を断っ
てその感熱反応速度を早めるための断熱手段として、ね
ヒ１３はエポキシ、７エール樹脂製断熱材とされている
。なお感熱弯曲板１１の失礼１２とピン１４とは線接触
であるが、ピン１４にもエポキシ、７エール樹脂製断熱
材が使用されている。前記形状記憶合金製感熱弯曲板１
１は変態点がダンパー２の作動温度に設定され、高温時
にはピン１４から外れる形状を記憶している一方向性形
状記憶合金からなっている。

すなわち、形状記憶合金製感熱弯曲板１１が第２図の高
温の弯曲形状しか記憶していないため、通常時と火災時
の動作は第一実施例と同様であるが、一旦閉成したダン
パー２を再び開けるためには、第３図の感温ユニット全
体をねじ部９の六角部９ａをゆるめる方向へ回して通気
ダクト１から抜き出し、手で係止軸６の右端６ａを押し
ながら、感熱弯曲板１１のねじ１３をケース７の凹孔７
ａへ係止した後に通気ダクト１に再び入れ、ダンパー回
動アーム５（ストップアーム）の係止をする。

さらに第６図により第五実施例を説明すると、これは形
状記憶合金製感熱弯曲板１１は変態点がダンパー２の作
動温度に設定され、高温時にはピン１４から外れる形状
を記憶している一方向性形状記憶合金板１５と金属板材
または有機物板材１６とが接着されてなり、高温時には
形状記憶合金の力により感熱弯曲板１１とピン１４との
係止が外れ、常温時には板材１６の力によりピン１４に
係止するように構成されている。

したがって、この実施例の動作はすべて第一実施例と同
じであるが、形状記憶合金板１５が高温の弯曲形状しか
記憶していないため、平板状の金属板材或いは有機物の
板材１６を板１５に接着し、高温では形状記憶合金板１
５の力によりピン１４との係止を外し、温度が下がって
くると板材１６の弾性力によりピン１４を係止する形状
になるように構成されている。そしてこの実施例ではね
じ１３とピン１４にエポキシ、７エール樹脂製断熱材が
使用される。

第７図は本発明の第六実施例であり、この例は第五実施
例に対し板材１６にエポキシ、７エール樹脂製断熱材を
用いたもので、形状記憶合金板１５の失礼１２により板
材１６の失礼１２ａを小径にし、ねじ１３にはエポキシ
、７エール樹脂製断熱材を使用している。

以上、要するに本発明は、第一弾性体（スプリング４）
により通気路（通気ダクト１）内で常時閉鎖方向に付勢
されたダンパー２と通気路外のダンパー回動アーム５（
ストップアーム）とを有する感熱形ダンパー装置におい
て、ダンパー２を開放位置で係止する係止軸６と、前記
係止を解除する方向に係止軸６を付勢する第二弾性体（
コイルばね８）と、係止軸６を通気路（通気ダクト）に
対し移動自在に案内する部材（ケース７）と、係止軸６
またはケース７の一部に形成された通気路内被係合子（
ピン１４または凹部７ａ）と、前記ダンパー２の開放係
止状態にて前記被係合子に先部（失礼１２）と基部の一
方が係止されかつ基部と先部の他方がケース７または係
止軸６に支持された形状記憶合金製感熱弯曲板１１（高
熱時に弯曲または平板状に変形する）とが設けられ、前
記感熱弯曲板１１をケース７及び（または）被係合子に
断熱的に支持する断熱手段が設けられたことを特徴とす
る感熱形ダンパー装置に関するものである。

なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく
、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修正および変更
を加え得ることは勿論である。

く効果〉 以上の説明から明らかな通り、本発明は、第一弾性体に
より通気路内で常時閉鎖方向に付勢されたダンパーと通
気路外のダンパー回動アームとを有する感熱形ダンパー
装置において、ダンパーを開放位置で係止する係止軸と
、前記係止を解除する方向に係止軸を付勢する第二弾性
体と、係止軸を通気路に対し移動自在に案内するケース
と、係止軸またはケースの一部に形成された通気路内被
係合子と、前記ダンパーの開放係止状態にて前記被係合
子に先部と基部の一方が係止されかつ基部と先部の他方
がケースまたは係止軸に支持された形状記憶合金製感熱
弯曲板とが設けられ、前記感熱弯曲板をケースおよび（
または）被係合子に断熱的に支持する断熱手段が設けら
れたことを特徴とする感熱形ダンパー装置に関するもの
である。

したがって、本発明によると、作動毎の交換を要せず、
複数回使用できるので、コストの低減化が図れる。さら
に感熱形ダンパー装置の作動は形状記憶合金製感熱弯曲
板の変態温度に依存し、定期点検が可能であるので、作
動温度精度の向上のみならず信頼性も大きく向上する６
又作動の際、ダンパー回動アームと係止軸との間で発生
する摩擦力の影響が少なくなるため、少量の形状記憶合
金で済むと共に形状記憶合金の感熱反応速度を早めるこ
とができるといった優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明感熱形ダンパー装置の第一実施例のダン
パー開放時の断面図、第２図はそのダンパー閉鎖時の要
部断面図、第３図は本発明の第二実施例の要部断面図、
第４図は本発明の第三実施例の要部断面図、第５図は本
発明の第四実施例の要部断面図、第６図は本発明の第四
実施例の要部断面図、第７図は本発明の第六実施例の要
部断面図、第８図は従来の感熱形ダンパー装置の断面図
である。 に通気ダクト、２：ダンパー、４ニスプリング、５：ダ
ンパー回動アーム、６：係止軸、７：ケース、７ａ：凹
部、８：コイルばね、１１：感熱弯曲板、１２：失礼、
１３：ねじ、１４：ピン、１５：形状記憶合金板、１６
：平板状金属板材或いは有機物板材、Ｒ：断熱リング。 第１図 第２図 ソａ 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 第一弾性体により通気路内で常時閉鎖方向に付勢された
   ダンパーと通気路外のダンパー回動アームとを有する感
   熱形ダンパー装置において、ダンパーを開放位置で係止
   する係止軸と、前記係止を解除する方向に係止軸を付勢
   する第二弾性体と、係止軸を通気路に対し移動自在に案
   内するケースと、係止軸またはケースの一部に形成され
   た通気路内被係合子と、前記ダンパーの開放係止状態に
   て前記被係合子に先部と基部の一方が係止されかつ基部
   と先部の他方がケースまたは係止軸に支持された形状記
   憶合金製感熱弯曲板とが設けられ、前記感熱弯曲板をケ
   ースおよび（または）被係合子に断熱的に支持する断熱
   手段が設けられたことを特徴とする感熱形ダンパー装置
   。