JP2782421B2 - 鑑賞魚水槽用ヒーター装置のアダプター - Google Patents

鑑賞魚水槽用ヒーター装置のアダプター

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JP2782421B2
JP2782421B2 JP7045046A JP4504695A JP2782421B2 JP 2782421 B2 JP2782421 B2 JP 2782421B2 JP 7045046 A JP7045046 A JP 7045046A JP 4504695 A JP4504695 A JP 4504695A JP 2782421 B2 JP2782421 B2 JP 2782421B2
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heater device
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temperature
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信行 吉田
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日本動物薬品株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鑑賞魚用水槽に使用す
るヒーター装置のアダプターに関し、より詳細には異常
加熱を防止する安全機構を備えたヒーター装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水槽において鑑賞魚を飼育するに際して
は、水槽内の水温を特定の温度域に保たなければならな
い。このため、水温を保つためのヒーター装置の設置が
鑑賞魚用水槽には欠かせなかった。
【0003】この種ヒーター装置としては、水中に設置
すべきハウジング内にヒーターを内蔵し、通電によりこ
のヒーターを作動させるものが一般的である。この場
合、水温を特定の温度域に保つためのヒーターの通電の
制御はサーモスタットにより行っており、このサーモス
タット(バイメタル式の場合はサーモスタット本体。電
子式の場合はセンサー。)をヒーター装置内に収容した
ものが公知であった。
【0004】一方、上記サーモスタットが作動しない
等、何らかの原因によりヒーター装置が異常加熱した場
合に通電を停止するために、例えばブレーカーや温度ヒ
ューズからなる温度ブレーカーをヒーター装置内に設け
ることは、現在は製品として存在しないが当業者であれ
ば容易に想到し得るところである。
【0005】又、この種ヒーター装置においてはヒータ
ーを内蔵するハウジングを構成する素材は、水中に長時
間浸す関係上錆を生ぜず、又電気製品としての耐久性の
要請上急激な温度変化により破損しないことが要求さ
れ、セラミック或いは石英から構成されることが一般的
である。
【0006】図7はこの種ヒーター装置の一例を示すも
のであり、図中符号1はヒーター装置、10はハウジン
グ、11はヒーター、12はサーモスタット又は温度ブ
レーカーを指す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、以上の従来技術
のヒーター装置においてはヒーター装置より発生する熱
は水槽内の水を介してサーモスタットに伝わり、もって
通電が停止されるので、ヒーター装置が規定値以上に異
常加熱する事態は通常であれば生じなかった。
【0008】又、温度ブレーカーをヒーター装置内に設
けたヒーター装置を想定した場合、仮にサーモスタット
が故障した場合には、やはりヒーター装置より発生する
熱は水槽内の水を介して温度ブレーカーに伝わるので、
異常加熱する事態は通常であれば想定し得ない。
【0009】ところで、例えば地震等によって、水槽が
転倒、破壊された場合には、ヒーター装置は室内に投げ
出されることになる。この場合、上記従来技術のサーモ
スタットをヒーター装置内に収容したものに関しては、
理論上、異常加熱による高熱は最終的にはハウジングを
介してヒーター設置部分に対応する箇所よりサーモスタ
ット設置部分に対応する箇所に伝わることになるので、
一見すると異常加熱は防止されるようにみえる。しかし
ながら、ハウジングを構成するセラミック或いは石英は
熱伝導率が極めて低く、熱が伝わる速度は水を介して伝
わる場合に比し極めて緩慢であり、サーモスタット設置
部分に対応する箇所に熱が伝わる頃にはハウジングのヒ
ーター設置部分に対応する箇所の温度は発火点を超えて
しまう。よって、この場合、投げ出されたヒーター装置
が仮に可燃物に接している場合には火災を起こす危険が
あった。
【0010】又、以上の事情は温度ブレーカーをヒータ
ー装置内に設けたヒーター装置を想定した場合でも全く
同様である。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は以上の如き従
来技術の問題点を解消するために、このようなヒーター
装置に装着するためのアダプターを提供することを目的
としたものである。即ち、この発明のヒーター装置は水
中に設置すべきハウジング内にヒーター及び検温通電制
御部材を内蔵したヒーター装置の、ハウジング表面にし
てヒーター設置部分に対応する箇所より検温通電制御部
材設置部分に対応する箇所にかけて着設するものであ
り、このアダプターの素材をハウジングを構成する素材
より熱伝導率が高い素材により構成したことを特徴とす
る。
【0012】尚、説明の便宜上、この明細書においては
以上のサーモスタット(バイメタル式の場合はサーモス
タット本体。電子式の場合はセンサー。)及び温度ブレ
ーカーを必要に応じて「検温通電制御部材」と総称する
ことにする。
【0013】
【作用】よって、この発明のアダプターにおいては、そ
れをヒーター装置のハウジングに着設して使用に供すれ
ば、ハウジングのヒーター設置部分に対応する箇所より
検温通電制御部材に対応する箇所にかけて、ハウジング
を構成する素材より熱伝導率が高い素材よりなるアダプ
ターが着設するので、異常加熱をした際には高熱はアダ
プターを介していち早く検温通電制御部材設置部分に対
応する箇所に伝わることとなり、通電は停止され、ヒー
ター装置が空気中にある場合でもヒーター設置部分に対
応する箇所が発火温度に達する前に温度ブレーカーが作
動する作用を生じることとなる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を添付図面に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1及び図2はこの発明のアダプターの
第1実施例を示す図である。図中符号1はこのアダプタ
ーが使用されるべきヒーター装置であり、このヒーター
装置はセラミック或いは石英製の円筒状のハウジング1
0内に、ヒーター11が収容される。図中符号12は上
記ハウジング10内に収容される検温通電制御部材であ
り、例えばサーモスタットや、ブレーカー或いは温度ヒ
ューズからなる温度ブレーカーが想定される。
【0015】図中符号20はアダプターである。このア
ダプター20は、ヒーター装置1のハウジング10が挿
入可能な筒状に構成されるものであり、この実施例にお
いてはセラミック或いは石英より熱伝導率が高い素材で
ある金属(例えばアルミや鉄等)よりなり、ヒーター装
置1の少なくともヒーター設置部分に対応する箇所より
検温通電制御部材設置部分に対応する箇所に達する長さ
の筒として構成される。尚、図中符号13はハウジング
10の端部に装着するエンドキャップであり、上記アダ
プター20はこのエンドキャップ13を取り外してから
ハウジング10に取り付けられる。
【0016】又、このアダプター20は図4に示すよう
に断面歯車状としてもよく、この場合は伸縮により内径
が可変するので、ヒーター装置の種類によりハウジング
10の外径が異なる場合にも対応することが可能とな
る。
【0017】(第2実施例)図3はこの発明のアダプタ
ーの第2実施例を示す図である。この実施例において
は、アダプター20をヒンジ部21により開閉可能な筒
状としたものであり、その余の構成は前記第1実施例の
場合と共通する。この実施例によれば、アダプター20
は筒の開閉によりヒーター装置1のハウジング10に着
脱できるので、一々エンドキャップ11を着脱する必要
がなくなる。
【0018】(第3実施例)図5はこの発明のアダプタ
ーの第3実施例を示す図である。この実施例において
は、アダプター20をヒーター装置1のハウジング10
を掴持可能な断面弧状としたものであり、ここではアダ
プターを分割片20Aと20Bに分割構成して両者を結
合可能(結合機構については特に図示せず。)としてい
る。尚、この実施例のその余の構成は前記第1実施例の
場合と共通する。
【0019】(第4実施例)図6はこの発明のアダプタ
ーの第4実施例を示す図である。この実施例において
は、アダプター20をヒーター装置1のハウジング10
に取付け可能な帯状としたものであり、ここではハウジ
ング10への掴持腕23、23間に帯片22を架け渡し
た構成としている。尚、この実施例のその余の構成は前
記第1実施例の場合と共通する。
【0020】
【発明の効果】以上の構成よりなるこの発明のアダプタ
ーを既成のヒーター装置に装着すれば、ヒーター装置が
異常加熱をした際には高熱がアダプターを介していち早
く検温通電制御部材設置部分に対応する箇所に伝わり通
電が停止するので、ヒーター装置が空気中にある場合で
も、ヒーター設置部分に対応する箇所が発火温度に達す
る前に検温通電制御部材が作動する効果を奏する。よっ
て、この発明によれば、地震等によって、水槽が転倒、
破壊された場合でも、異常加熱をして火災を引き起こす
危険をヒーター装置より除去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のアダプターの第1実施例の、アダプ
ターをヒーター装置に装着しつつある状態の一部切り欠
き側面図。
【図2】この発明のアダプターの第1実施例の要部の斜
視図。
【図3】この発明のアダプターの第2実施例の要部の斜
視図。
【図4】この発明のアダプターの第1実施例の別の形態
を示す断面図。
【図5】この発明のアダプターの第3実施例の要部の斜
視図。
【図6】この発明のアダプターの第4実施例の中間部省
略斜視図。
【図7】従来技術のヒーター装置の一部切り欠き側面
図。
【符号の説明】
1 ヒーター装置 10 ハウジング 11 ヒーター 12 検温通電制御部材 20 アダプター

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水中に設置すべき、セラミック又は石英よ
    り構成されるハウジング内にヒーター及び検温通電制御
    部材を内蔵したヒーター装置の、ハウジング表面にして
    ヒーター設置部分に対応する箇所より検温通電制御部材
    設置部分に対応する箇所にかけて着設するアダプターに
    して、このアダプターの素材をハウジングを構成する素
    材より熱伝導率が高い素材により構成する鑑賞魚水槽用
    ヒーター装置のアダプター。
  2. 【請求項2】アダプターは、ヒーター装置のハウジング
    が挿入可能な筒状である請求項1記載の鑑賞魚水槽用ヒ
    ーター装置のアダプター。
  3. 【請求項3】アダプターは、ヒーター装置のハウジング
    を掴持可能な断面弧状である請求項1記載の鑑賞魚水槽
    用ヒーター装置のアダプター。
  4. 【請求項4】アダプターは、ヒーター装置のハウジング
    に取り付け可能な帯状である請求項1記載の鑑賞魚水槽
    用ヒーター装置のアダプター。
JP7045046A 1995-02-10 1995-02-10 鑑賞魚水槽用ヒーター装置のアダプター Expired - Lifetime JP2782421B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7045046A JP2782421B2 (ja) 1995-02-10 1995-02-10 鑑賞魚水槽用ヒーター装置のアダプター
US08/595,270 US5834742A (en) 1995-02-10 1996-02-01 Heater for aquarium fish tank
EP96300770A EP0726693A1 (en) 1995-02-10 1996-02-05 Heater for aquarium fish tank
CA002169204A CA2169204A1 (en) 1995-02-10 1996-02-09 Heater for aquarium fish tank

Applications Claiming Priority (1)

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JP7045046A JP2782421B2 (ja) 1995-02-10 1995-02-10 鑑賞魚水槽用ヒーター装置のアダプター

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JPH08214729A JPH08214729A (ja) 1996-08-27
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JP7045046A Expired - Lifetime JP2782421B2 (ja) 1995-02-10 1995-02-10 鑑賞魚水槽用ヒーター装置のアダプター

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JPS5039844U (ja) * 1973-08-02 1975-04-23

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JPH08214729A (ja) 1996-08-27

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