JPS6121086Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はメダルセレクターとホツパーとを通路
で接続して、投入されたメダルをホツパーに補充
するようにした補充式メダル排出装置に関するも
のである。

ゲーム機械には、操縦ゲームのように得点を競
うものと、スロツトマシンのようにメダルの獲得
枚数を競うものとがある。後者のゲーム機械で
は、メダルを投入してゲームを行ない。そのゲー
ム結果に応じてメダルが排出されるようになつて
いる。

このゲーム機械は、投入されたメダル（硬貨も
含む）を選別するメダルセレクターと、獲得メダ
ル枚数に応じてメダルを掬い上げて１枚ずつ排出
するホツパーとが通路で連結されており、投入さ
れたメダルをホツパーに補充するようになつてい
る。この補充式メダル排出装置では、投入された
メダルを排出するようになつているから、メダル
補充の手間が省けて便利である。

しかし、ゲーム機械では排出率が低い（例えば
20％）ため、ゲーム回数に応じてホツパー内のメ
ダルが増加する。このように、メダルが多くなる
と、通路内にもメダルが溜まつてきてメダルの列
がメダルセレクターに達する。

メダルセレクター内、もしくは通路には、メダ
ル検出スイツチが配されているから、メダルが溜
まつてくると、メダル検出スイツチがONされた
ままになつてしまうという問題が生じる。

メダル収納筒に必要以上のメダルが入らないよ
うにするために、メダル収納筒に俯仰板を取り付
け、メダル収納筒にメダルが充満した時に俯仰板
を枢動して通路上を滑動してくるメダルを跳ね飛
ばしてキヤツシユボツクスへ入れるようにしたも
のが知られている（実公昭10−5164号）。しか
し、この装置では可動部材が必要であるから、構
造が複雑になるとともに、その作動が常に確実に
行なわれるという保証がない。またホツパーでは
メダルが不規則な状態で収納されているので、メ
ダルがメダル収納筒と俯仰板との間に入り易くこ
の場合には俯仰板が作動しなくなるという問題が
ある。

本考案は上記欠点を解決するものであり、構造
が簡単で、作用が確実な補充式メダル排出装置を
提供することを目的とするものである。

本考案装置は、通路内に開口部を有する段差を
設け、通路上に溜まつてきたメダルを溢流路に排
出するようにしたことを特徴とするものである。
この開口部は、メダルが通路を流下する場合には
これを飛び越え、そして溜まつたメダルが通路上
に伸びてきたときには、この開口部から溢流路に
落下するようにしてメダルの列が開口部より上へ
伸びるのを阻止する。

この開口部は、通路の間、もしくは通路の下
方、すなわちホツパーの入口部に設置される。開
口部は、メダルの列が上方へ伸びるのを防止する
ためのものであるから、その前後で食い違つてい
る。

なお、本考案はゲーム機械だけではなく、補充
式の釣銭排出装置を備えた自動販売機にも使用す
ることができる。

以下、図面を参照して本考案の実施例について
説明する。

第１図は本考案装置の正面図であり、第２図は
その断面図である。メダルセレクター１は、投入
されたメダルを選別する。真正なメダルは、メダ
ル検出スイツチ２を開閉してから、通路３を通つ
てホツパー４に収納される。

第２図に詳細に示すように、ホツパー４はメダ
ル収納筒５と、回転板６とモータ７とによつて構
成されており、回転板６がモータ７で回転された
際に、メダル収納筒５内に収納されているメダル
８を掬い上げるようなつている。

前記回転板６には、メダル８を掬い上げるため
に、多数の突起６ａ，６ｂが形成されており、内
側の突起６ａと、外側に設けた２つの突起６ｂと
の３点でメダル８を保持する。このように、３点
でメダル８を保持するものであり、またメダル収
納筒５内のメダル８が集まるようにするために、
ホツパー４全体が傾斜している。

掬い上げられたメダル８は、爪９に引つ掛り、
左右の板１０ａ，１０に案内され、爪９の上を転
動して排出路（図示せず）を通つて外部へ排出さ
れる。このメダルの排出時に、スイツチ１１が開
閉され、それにより排出枚数がカウントされる。

前記メダル収納筒５は、入口側を横に広げて容
積を大きくするとともに、通路３の一部を形成す
るるようになつている。この通路３とメダル収納
筒５との間に、溢流路１２に接続された開口部１
３が形成されている。この開口部１３の前後の通
路は、ジヤンプ台のように食違つている。

つぎに上記構成を有する本考案の作用について
説明する。メダルセレクター１の入口から投入さ
れたメダル８は、内部機構によつて選別され、正
しいメダルだけがメダル検出スイツチ２を開閉し
て通路３に入る。

この通路３を流下するメダル８は、その慣性に
より開口部１３を飛び越えてホツパー８内に収納
される。

メダルの排出時には、モータ７が回転して回転
板６でメダル８を掬い上げる。突起６ａ，６ｂに
よつて保持されたメダル８は、爪９によつて引掛
けられて板１０ａ，１０ｂに案内され、外部へ排
出される。この排出時に、スイツチ１１が開閉さ
れ、排出枚数がカウントされる。そして所定数だ
けメダル８を排出すると、モータ７の回転が停止
する。

メダル収納筒５内にメダル８が多く溜まつてき
た場合には、メダルの山が内壁に沿つて上方へ伸
びてくる。しかし通路３とメダル収納筒５との間
に開口部１２が形成されているので、溜まつてき
たメダル８はこの開口部１２から落下する。落下
したメダルは、溢流路１２を通つてメダル収納皿
に収納される。

第４図は通路３を２分し、この２分された通路
３ａ，３ｂとの間に開口部１３′を設けた実施例
を示すものである。

上記構成を有する本考案は、下流側から低くな
つており、その間に開口が形成されている段差を
設け、ホツパー内にメダルが充満し、それにより
せり上がつてきたメダルを開口から落とすように
したから、簡単な構造によつて通路上にメダルが
溜まるのを防止することができる。またメダルの
流れを変えるための可動部材がないから、作用が
確実であるとともに、故障がない等の利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す正面図、第２図
はその−線断面図、第３図は要部の断面図、
第４図は別の実施例を示す要部の断面図である。 １……メダルセレクター、２……メダル検出ス
イツチ、３……通路、４……ホツパー、５……メ
ダル収納筒、６……回転板、１２……溢流路、１
３……開口部、３ａ，３ｂ……２分された通路、
１３′……開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転によりメダルを掬い上げて１枚ずつ排出す
   るホツパーと、メダルセレクターを通つたメダル
   を前記ホツパー内へ案内する傾斜した通路とを備
   え、投入されたメダルをホツパー内に収納するよ
   うにた補充式メダル排出装置において、下流側が
   低くなつた段差を前記通路上又は通路とホツパー
   との間に設け、この段差によつて形成された開口
   部に溢流路を接続し、ホツパー内からせり上がつ
   てきたメダル開口部から溢流路に落下させるよう
   にしたとを特徴とする補充式メダル排出装置。