JPS61209765A - 繊維強化複合部材の製造方法 - Google Patents

繊維強化複合部材の製造方法

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JPS61209765A
JPS61209765A JP4971985A JP4971985A JPS61209765A JP S61209765 A JPS61209765 A JP S61209765A JP 4971985 A JP4971985 A JP 4971985A JP 4971985 A JP4971985 A JP 4971985A JP S61209765 A JPS61209765 A JP S61209765A
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fiber
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Atsuo Tanaka
淳夫 田中
Tadashi Donomoto
堂ノ本 忠
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F3/00Pistons 
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2201/00Metals
    • F05C2201/02Light metals
    • F05C2201/021Aluminium
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
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    • F05C2253/16Fibres

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明はマトリックスとしてのAl合金に強化用繊維
としてのセラミック繊維を複合一体化させたaS、W強
化複合材料(以下FRMと記す)がらなる、自動車用エ
ンジンのピストン等の各種部材の製造方法に関し、特に
マトリックスのAl合金の組成を変化させたFRM部材
の製造方法に関するものである。
従来の技術 最近に至り、自動車用部品等においては、Al合金にセ
ラミック繊維を複合一体化させたFRMが使用されるよ
うになっている。この種のへβ基FRMは、Al合金が
軽量であるという優れた長所を有する反面、耐熱性や耐
摩耗性、耐熱衝撃性などが鉄系材料よりも劣り、また熱
膨張係数も大きいという欠点を有することから、これら
のAl合金の欠点をセラミック繊維との複合一体化によ
り補うことができる。
ところでFRM部材が使用される自動車部品等において
は、部材全体に同一の特性が要求されるとは限らず、一
部のみに特定の性質が要求されることも多い。またこの
場合、一部に要求される特性と他の部分に要求される特
性とを同一の組成で満足することが困難な場合も多い。
このような場合、FRM部材のマトリックスの合金組成
を場所によって異ならしめることによって上述のような
要求を満足することが可能となると考えられる。
例えば自動車用エンジンのピストンなどに多用されてい
るへβ−3i合金はそのSi含有量によって特性が大幅
に変化することが知られており、したがってFRM部材
のマトリックスとしてAl−Si合金を用いた場合、そ
のSi濃度分布を変化させることによって種々の特性を
同時に満足する部材を製造することが可能となる。
この点についてさらに詳細に説明すると、Al−Si合
金はその状態図が典型的な共晶型に近いものであり、S
1量が11.1%前後の共晶組成ではα−AJ2と3i
 との共晶組織となり、それより3i量が少ない亜共晶
領域では初晶α−AIと共晶組織との混合組織、3i量
が多い過共晶領域では初晶3iと共晶組織との混合組織
となるから、3i量による組織の変化によって特性が大
幅に変   1化し、かつ同種の組織でも初晶Siもし
くは初晶α−AIの割合によって特性が大幅に変化する
具体的には、全体的な傾向としては、Sl量の増加に伴
なって伸びは低下するものの、熱膨張率が下がり、耐摩
耗特性は大きく向上する。特に3i含有量が11〜12
%程度の所謂共晶系のAl−8i合金では強度、伸びは
優れるが熱膨張率が大きく、耐摩耗性も充分ではないの
に対し、S1含有量が12%程度以上の所謂過共晶系の
/1−81合金では伸びが小さく脆性的であって、被剛
性が劣るものの、熱膨張が小さくかつ耐摩耗性が優れる
長所を有し、また同じ過共晶系でも3i量が増加して初
晶S1が多(なるほど、また初晶S1が微細となるほど
熱膨張が小さくかつ耐摩耗性が良好となることが知られ
ている。また、過共晶Al−Si合金において3i量が
同じでも初晶S1が微細となるほど脆性的傾向は弱めら
れ、被剛性、耐熱衝撃性(耐ヒートクラツク性)が向上
することも知られている。
このようなAl−Si合金の特性を活用し、Al−Si
合金をマトリックスとして用いたFRM部材のマトリッ
クスの3i量に変化を与えて、マトリックス中の初晶S
i1分布を任意に変化させることができれば、FRM部
材の一部の耐摩耗性や耐熱衝撃性を高めたりあるいは熱
膨張を小さく抑えたりすると同時に他の部分の加工性な
どを確保することなど、用途に応じた最適なマトリック
スを有するFRMを得ることが可能となる。
ところでFRM部材の製造方法としては、セラミックl
INの成形体を金型キャビティ内に配置し、マトリック
スとなる合金IIを注湯して高圧鋳造などにより加圧鋳
造し、その溶湯加圧力によりセラミックl!維成形体に
合金W湯を含浸される方法が最も一般的であり、例えば
Al−Si合金をマトリックスとして用いた例が特公昭
56−50789号に開示されている。またセラミック
繊維層間にマトリックスとなる合金の薄板を積層してお
き、ホットプレスにより複合一体化する方法も知られて
いる。
発明が解決すべき問題点 前述のような加圧鋳造によりFRM部材を製造する方法
の場合、マトリックスの組成に変化を持だせるためには
、加圧鋳造を1回で行なうことは困難であり、2種以上
の組成のマトリックス合金溶湯を予め用意しておき、2
回以上に分けて注湯して加圧鋳造を行なうか、あるいは
別個に作成したFRM部材を接合する等の方法を採用せ
ざるを得ないとされていた。そしてこの場合、単に生産
性が低下するのみならず、マトリックス組成が急変する
界面が明確にあられれ、その部分で脆弱化を招いて界面
で亀裂が生じ易くなったりする問題がある。
また前述のホットプレス法によりFRM部材を製造する
場合には、セラミック繊維層間に挾み込む合金薄板の組
成を変えることによってマトリックス組成に変化を持た
せることが可能であるが、この場合もマトリックス組成
が急変する明確d界面が生じ、前記同様な問題を招く。
このように従来のFRM部材製造方法では、マトリック
ス組成が急激に変化する界面を生じることなく、マトリ
ックス組成がなだらかに(連続的に)変化するFRM部
材を得ることは困難とされ、特にAl−8i合金をマト
リックスとして用いた場合にその合金の過共晶領域にお
ける初晶3iの分布を連続的に変化させ、しかも初晶3
iを微細に晶出させたFRM部材を得ることは困難とさ
れていた。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、A
l−3i合金をマトリックスとして用いたFRM部材を
製造するにあたって、そのAl−8i合金の過共晶領域
で晶出する初晶Siの晶出量分布を部材全体で均一とせ
ず、その晶出量分布に変化を持たせて、部材の一部ある
いは数ケ所の部分に微細な初晶3iを相対的に高濃度で
晶出させたFRM部材を、81晶出量分布が急激に変化
する界面が生じることなくしかも低コストで製造する方
法を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明者等は上述の目的を達成するべく、鋭意実験・検
討を重ねた結果、特に過共晶Al−8i合金Wi漬を用
いてFRM部材を加圧鋳造する場合、セラミック繊維成
形体として異なる体積率の2以上の成形体を用い、それ
らの成形体を密着させて特定の条件下で加圧鋳造するこ
とにより、マトリックス中の初晶3iの晶出量分布を制
御することができることを見出し、この発明をなすに至
った。
すなわちこの発明の方法は、マトリックスとしてのAl
−8i合金と強化繊維としてのセラミック繊維とが複合
一体化されかつAl−8i合金マトリックス中における
過共晶域での初晶3i分布量が変化する繊維強化複合部
材を製造するための方法であって、同種または異種のセ
ラミック繊維からなる体積率の異なる2以上の成形体を
、相互に密着させた状態で金型キャビティ内に配置する
とともにそれらの成形体を700℃以下の温度に予熱し
ておき、850℃以下、液相線温度+50℃以上の範囲
内の温度の過共晶、A2−8i合金溶瀾を金型キャビテ
ィ内に注湯して加圧鋳造することを特徴とするものであ
る。
ここで、体積率の異なる2以上のセラミック繊維成形体
は、体積率の相対的に小さいものが加圧鋳造時の溶湯流
入側に位置するように金型キャビティ内に配置すること
が好ましい。また各セラミック繊維成形体としては、体
積率が30%以下のものを使用することが好ましく、さ
らに各成形体のうち1以上は体積率5%以上とすること
が好ましい。またセラミック繊維成形体の予熱温度の望
ましい範囲は、前記範囲(700℃以下)のうちでも特
に500℃以下である。但しこの予熱温度は、過共晶A
l−8i合金注瀾時点注湯形体温度を意味するものとす
る。ざらに過共晶AX−8i合金溶湯の注湯温度の望ま
しい範囲は、前記範囲(850℃〜液相線温度+50℃
)のうちでも特に800℃以下、液相線温度+100℃
以上の範囲である。
なおこの発明において過共晶Al2−8i合金とは、A
I、S+のみを含有する合金だけではなく、Al1Si
を主成分として、そのほかCu 、Mg。
Mn、Ni等の添加元素やざらにl”eやZn等の不可
避的不純物を含むものを包含することはもちろんである
発明の詳細な説明および作用 この発明の方法においては、溶湯鍛造、ダイキャスト、
遠心鋳造、吸引・低圧鋳造などの加圧鋳造法によってA
l−5i合金をセラミック繊維と複合一体化するにあた
って、基本的にはマトリックス形成のための溶湯として
過共晶Al−5+含金溶湯を用い、かつ体積率の異なる
2以上のセラミック繊維成形体を密着させかつ所定範囲
内の温度に予熱した状態で金型キャビティ内に配置して
おいて、所定範囲内の温度の過共晶Al−8i合金溶湯
を注湯・加圧鋳造することによりその溶湯を前記2以上
のセラミック繊維成形体の所定の側からその内部まで流
入・含浸させる。このようにすることによって、後述す
るようにWImの冷却凝固過程において初晶3iがセラ
ミック繊維成形体の溶湯流入側の面附近および体積率の
異なる成形体の境界面附近に優先的かつ微細に晶出し、
したがってそれらの面附近に高濃度かつ微細に初晶3i
が分布し、かつその面から離れるほど初晶Si量の分布
量が少なくなった製品を得ることができる。
ここで、体積率の異なる2以上のセラミック繊維成形体
を金型キャビティ内に配置する具体的態様としては、体
積率の異なる2以上の成形体のうち、体積率の小なる成
形体が溶湯の注湯・加圧鋳造時における溶瀉注入側に位
置するように配置することが好ましい。すなわち、加圧
鋳造時において過共晶Al−8i合金溶湯が先ず体積率
の小なる成形体内の空隙に流入し、その体積率が小なる
成形体を透過した溶湯が体積率の大なる成形体内の空隙
に流入するように配置することが好ましい。
このように体積率の異なる2以上のセラミック繊維成形
体を配置して加圧鋳造した場合の初晶Siの分布を、各
成形体の配置とともに第1図に模式的に示す。第1図に
おいて1は体積率が小さいセラミック繊維成形体(以下
これを低Vf成形体と記す)、2は体積率が大きいセラ
ミック繊維成形体(以下高■f成形体と記す)、3は過
共晶Aj7−Si合金溶瀾、4はその過共晶Al−Si
合金溶瀾の加圧鋳造時の加圧方向を示す。
第1図に示すように、初晶S1の分布量は、低Vf成形
体1における溶湯流入側の面5Aの前後の領域で最も多
く、低Vf成形体1の内部に向うにしたがって減少し、
低Vf成形体1と高Vt成形体2との境界面5Bの前後
の領域で再び増大し、さらに高Vt成形体2内では境界
面5Bから離れるにしたがって減少し、溶湯流入側に対
し反対側の高Vt成形体2の表面5Cにおいて最も少な
くなるかまたは初晶Siが全く存在しない状態となる。
このように初晶3iの晶出量が低vt成形体1の溶ms
入側の表面5A付近、および低vt成形体1と高Vt成
形体2との境界面5B付近で大きくなる理由は次のよう
に考えられる。すなわち、注湯した過共晶Al1−8i
合金溶湯が低Vf成形体1の表面5Aに接しさらに加圧
鋳造の加圧力によって低Vf成形体1内の繊維間の空隙
に浸入しようとする時に、繊維表面に接した溶湯から先
ず初晶3iが晶出しはじめる。この初晶3iは加圧力に
よって連続的に低■f成形体1内の空隙へ流入する後続
の溶湯によって一旦は遊離・溶融するが、その部分はS
i濃度が高くなっているから、その後の再度の初晶S1
の晶出量となる。このような過程が連続的に繰返される
結果、セラミック繊維成形体の溶湯流入側の表面付近で
の初晶3iの晶出量の生成頻度が高くなり、その付近で
微細な初晶S、iが多数晶出することになるものと思わ
れる。また、低■f成形体1を透過した溶湯が境界面5
Bにおいて高Vt成形体2の繊維間の空隙に流入しよう
とする際も、その体積率の差(したがって空隙率の差)
によって溶湯が繊維表面に接する機会(接触面積)が急
激に増加するから、前記と同様にその境界面5B付近で
の初晶S1の晶出核発生頻度が高くなり、その付近でも
微細な初晶3iが多数晶出するものと思われる。なお、
低Vf成形体1の体積率が著しく低く、その空隙率が高
い場合には、低■f成形体1の表面5A付近には初晶S
iが高濃度で晶出せず、低Vf成形体1と高Vt成形体
2との境界面5B付近にのみ初晶Siが高濃度で晶出す
ることもある。
ここで、セラミック繊維成形体の繊維形態は、短繊維、
ホイスカ、長繊維、あるいはそれらの複合体のいずれで
も良く、またそのセラミック繊維の材質は、Al203
 、Si C,Si3N4、Al2O3−3i 02 
、?イア0/、さらニハC(カーボン)等、用途に応じ
て任意のものを選択することができ、要は金型内に注湯
される過共晶Al−8i合金溶凛の温度で溶融あるいは
軟化せず、かつその溶湯との反応性が少ないものであれ
ば良い。また体積率の異なる2以上のセラミック繊維成
形体は、同種のものであっても、また異種のものであっ
ても良い。
なお体積率の異なる2以上の成形体としては、いずれも
その体積率が30%以下のものを用いることが好ましい
。その理由は、体積率が30%を越える場合、初晶3i
が高濃度に晶出する領域が溶I流入側の面あるいは低v
f成形体と高Vf成形体との境界面の極く薄い層に限ら
れ、3i高濃度部分と81低濃度部分との境界が明確化
してその部分で亀裂が生じるおそれがあるからである。
また各成形体のうち、1以上は体積率が5%以上のもの
を使用することが好ましい。その理由は、体積率が5%
未満となれば前述のようなセラミック繊維成形体の溶漬
流入側の表面や境界面の附近で高濃度に初晶S1を晶出
させる効果が充分に得られず、そのため全ての成形体の
体積率か5%未満では初晶Siの分布が一様となってし
まうおそれがあるからである。
一方金型キャビティに配置するセラミックm維成形体の
予熱温度は700℃以下、望ましくは500℃以下とす
る。但しここで予熱温度とは、過共晶Al−8i合金溶
湯を金型キャビティ内に注湯する時点での成形体温度を
意味するものとする。
すなわち、実操業においては、成形体を金型キャビティ
に配置する以前に予め加熱しておき、その後金型キャビ
ティに配置し、次いで合金溶湯を注湯することが多いが
、この場合金型キャビティに配置する前の加熱温度が7
00℃を越えていても注湯時には700℃以下となるこ
とも多く、特に  □成形体の質量が金型質量と比較し
て小さい場合には成形体加熱時から注湯時までの成形体
温度の降下量が太き(、したがってこの場合には成形体
の加熱濃度自体は700℃を越えていても良い。
また過共晶AiF−8i合金溶湯の注湯濃度は、850
℃以下、液相線+50℃以上の範囲内、望ましくは80
0℃以下、液相線温度+100℃以上の範囲内とする。
例えばSl量が15wt%の場合、“液相線温度は62
0℃程度であるから、850〜670℃II、il*し
くは800〜720℃程度の注mm度とすれば良い。
上述のようにセラミック繊維成形体の予熱温度および過
共晶/1−8i合金の注1温度を定めた理由は次の通り
である。すなわちセラミック繊維成形体の予熱濃度(但
し注湯時点での成形体温度)が700℃を越える場合、
また合金溶湯の注湯温度が850℃を越える場合には、
いずれも低vf成形体の溶湯流入側表面5Aや境界面5
B付近に微細な初晶S:を高濃度に晶出させる効果が得
られず、初晶S:の晶出量が平均化してしまったり、あ
るいは初晶3iが粗大化してしまったりする。
また合金溶湯の注湯温度が液相線温度+50℃より低い
場合、溶湯の流動性が低下して鋳造に困難を招くととも
に、セラミック繊維成形体内への溶湯の含浸が困難とな
る。
なおセラミック繊維成形体の予熱温度の下限は特に限定
しないが、通常は400℃程度以上とすることが好まし
い。なお、過共晶Al−8i合金においては初晶3i粒
を微細化するためにP(リン)を0.1〜0.5%程度
添加することがあるが、この発明の場合もマトリックス
となる過共晶Aβ−8i合金溶湯にPを塩化リンあるい
はCu −P合金として0.1〜0.5%(望ましくは
0.2〜0.4%)添加しても良い。
実施例 FRMIJピストンを製造するにあたり、次のようにこ
の発明の方法を実施した。
第2図に示すような形状の低vf成形体1および高Vf
成形体2を、低Vf成形体1は平均直径3JJIIのA
l1203短tJAM<商品名サフィール)を用いてか
さ密度0.18MCC(体積率5%に相当)で、また高
Vf成形体2は平均直径0.3声のSiCボイス力(商
品名トーカマックス)を用いてかさ密度0.95g/ 
cc (体積率30%に相当)でそれぞれ成形した。こ
れらの成形体1.2を嵌め合わせて600℃に加熱し、
ただちに第3図に示すような金型6内に配置し、湯温7
90℃の過共晶Al−5部合金(Ai’−16%Si 
−4%Cu−1%Mg)の溶湯3を注湯して上型プラン
ジャ7にて面圧1001000kで加圧し、凝固まで加
圧力を保持し、得られたピストン粗材を金型から取出し
て機械加工により第4図に示すようなピストン8に仕上
げた。なお溶湯注湯時点での成形体温度は580℃程度
と推定される。
このようにして得られたピストンの断面を調査したとこ
ろ、低■「成形体1によるFRM部の下面付近(第4図
のA部)、および低Vt成形体1によるFRM部と高成
形体2によるFRM部との境界付近(第4図の8部)で
は平均粒径25声程度の微細な初晶3iが比較的高濃度
で晶出(その初晶3i晶出量分布を第4図中の黒点密度
で示す)しており、一方低Vf成形体1によるFRM部
の内部は平均粒径25声程度の初晶3iがわずかに晶出
し、さらに高■を成形体2によるFRM部の内部および
上面付近には初晶Siがほとんど晶出していないことが
確認された。このようなピストンにおいては、SiCボ
イス力からなる高Vf成形体2によるFRM部は初晶3
iがほとんど存在しないため強度面で著しく優れており
、一方Al2O3短繊維からなる低Vt成形体1による
FRM部は前述のようにわずかに初晶Siが認められた
がその量は少なくかつ微細であるため被削性に優れ、特
に高精度の加工が要求されるリング溝9.10も容易に
高精度で加工することができた。そしてまた各層の界面
付近、すなわちA部、8部に各界面の両側にわたって比
較的高濃度に微細なSiが晶出しているため、各層の熱
膨張差を有効に吸収できることが確認された。
一方、比較例として、各成形体を750℃に加熱してか
ら金型内に配置した場合(注湯時の成形体温度は730
℃程度と推定される)、および溶湯の注湯温度を900
℃とした場合について、それぞれ前記実施例と同様な製
造実験を行なったところ、いずれも初晶3i粒が70J
J11程度に粗大化し、良好な特性が得られないことが
判明した。
発明の効果 以上の説明で明らかなようにこの発明の方法によれば、
へβ−3i合金をマトリックスとするFRM部材を製造
するにあたって、マトリックス中5il1度に変化を持
たせて、部材の一部あるいは数個所に微細な初晶3i粒
を相対的に高濃度で分布させ、しかもそのマトリックス
の高3i濃度部分と低Si濃度部分との間に明確な界面
を生成させずに81量を連続的に変化させたFRM部材
を容易に得ることができ、またその実施にあたっても特
に生産性を低下させたりコスト上昇を招くおそれも少な
い。そしてこのようなFRM部材は、マトリックス中の
微細な初晶Si粒が高濃度に分布している部分では熱膨
張が少ないとともに耐摩耗性、耐熱衝撃性等が優れ、一
方マトリックス中の3部濃度が低い部分では被剛性や引
張強度が優れ、しかも両者の間に明確な界面が生じず連
続的にSilが変化しているためその界面に亀裂が発生
したりして耐久性等を低下させるおそれもないから、例
えば自動車エンジン用ピストンなど、用途に応じた最適
な特性を有する部材とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法によるFRM部材の初晶3i量
の分布状況を各成形体の配置関係と併せて示す図、第2
図から第4図まではこの発明の方法を自動車エンジン用
ピストンの製造に適用した例を説明するための図で、第
2図はセラミック繊維成形体の切欠斜視図、第3図は加
圧鋳造時の状況を示す略解縦断面図、第4図は製品の縦
断面図である。 1・・・体積率の小さいセラミック繊維成形体(低Vt
成形体)、 2・・・体積率の大きいセラミック繊維成
形体(高V「成形体)、 3・・・過共晶Al−81合
金溶温湯 4・・・加圧方向、 6・・・金型。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マトリックスとしてのAl−Si合金と強化繊維
    としてのセラミック繊維とが複合一体化された繊維強化
    複合部材を製造するにあたり、同種または異種のセラミ
    ック繊維からなる体積率が異なる2以上の成形体を、相
    互に密着させて金型キャビティ内に配置するとともにそ
    れらの成形体を700℃以下の温度に予熱しておき、8
    50℃以下、液相線温度+50℃以上の範囲内の温度の
    過共晶Al−Si合金溶湯を金型キャビティ内に注湯し
    て加圧鋳造することを特徴とする繊維強化複合部材の製
    造方法。
  2. (2)前記2以上のセラミック繊維成形体を金型キャビ
    ティ内に配置するにあたって、体積率の小さい成形体が
    過共晶Al−Si合金溶湯の加圧鋳造時における溶湯流
    入側に位置するように配置する特許請求の範囲第1項記
    載の繊維強化複合部材の製造方法。
  3. (3)前記各セラミック繊維成形体として、体積率が3
    0%以下のものを用いる特許請求の範囲第1項記載の繊
    維強化複合部材の製造方法。
  4. (4)前記各セラミック繊維成形体のうちの少なくとも
    1以上の成形体として、体積率が5%以上のものを用い
    る特許請求の範囲第1項記載の繊維強化複合部材の製造
    方法。
  5. (5)前記セラミック繊維成形体の予熱温度を500℃
    以下とする特許請求の範囲第1項記載の繊維強化複合部
    材の製造方法。
  6. (6)前記過共晶Al−Si合金溶湯の注湯温度を80
    0℃以下、液相線温度+100℃以上の範囲内とする特
    許請求の範囲第1項記載の繊維強化複合部材の製造方法
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EP0656428A1 (en) * 1993-12-04 1995-06-07 Ae Piston Products Limited Fibre-reinforced metal pistons

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