JPS61209283A - 導電性粘着テ−プ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は導電性粘着テープに関し、特に粘着テープを使
用する際、摩擦帯電を起さず。

埃を吸着することなく１機能上の不都合を起こさない１
例えばＩＣ等高機能性商品とか部品の分野に使用して好
適な、粘着テープに係る。

〔従来の技術〕

最近９紙製粘着テープに代替して９強度。

耐久性等を要する用途に於て、延伸又は未延伸ノポリプ
ロピレンフイルムの表面をコロナ放電処理してタック剤
を塗布したポリプロピレンフィルム製粘着テープが普及
して来た。

しかしながら、ポリプロピレンフィルム製粘着テープは
電気絶縁性が高いから、摩擦帯電によって埃を吸着し、
製品の汚染の原因となり易い欠点がある。

−力紙粘着テープはその表面をポリエチレン等で被覆す
ることによって、耐久性を改良し１紙粉の発生を防止し
ているが、断面から発生する紙粉の防止は困難であり、
またポリプロピレンフィルム製粘着テープに較べて強度
が著しく低い。さらに又、ｎ密機械、　ＩＣ、医薬品製
造等のように、固有抵抗１０６Ω−画以下の導電性を必
要とする分野に対して９紙製では１０８Ω−（７）以上
、ポリプロピレンフィルム製では１（？５Ω−ｍ以上で
あるから使用できない。

一方、導電性フィルム、又はアルミ箔等金属箔を基材と
して使用すれば、単純に解決できると思われたが、これ
らの基材は接着材の付着が小さいため、その表面処理を
必要とするが９例えばコロナ放電処理をすると、導電性
を有するフィルム（２）であるため放電してしまい、コ
ロナ放電加工ができない。

〔発明か解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、ポリオレフィンフィルムの表面を特殊
な処理をすることなしに十分な粘着力を有する導電性を
有するポリオレフィン裏粘着テープを提供するにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者ら（才、ポリオレフィンにカーボンブラック、
例えばアセチレンブラック、ランプブラック、ファネス
ブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、等
の嵩高な導電性カーボン粉末を配合して製造したポリオ
レフィンのフィルムは。

カーボンの性質からフィルムの中及び表面にボイドを形
成し易いことに着目した。

特にアセチレンブラック、ケッチンブラック（商品名）
等の微粉末粒子が導電性付与に卓効があることが知られ
ており９本発明の導電性フィルム用としても好適である
。これらカーボンブラックの添加量は必要とする導電性
、使用するカーボンブラックの粒度や組合せによって異
るが１０〜５０重量％添加される。カーボンブラックの
粒度は小さい方が比表面積が大きいので卓効があるが５
μ以下特に好しくは０．０４μ以下の粒子が好適である
。

しかしながら単に通常知られている粘着剤を塗布しただ
けでは、十分な粘着力を付与することはできない。

本発明者らは、更に実用的レベル迄の粘着力を付与する
方法として、ポリオレフィンを膨潤する溶媒、　ｔ　ナ
ワチベンゼン、トルエン、キシレン。

ミネラルスピリット等の芳香族炭化水素、ルーヘキサン
、ｎ−ヘゲタン等の脂肪族炭化水素、四塩化炭素、クロ
ロホルム、パークロルエチレン等のハロゲン化炭化水素
１等をベースとした粘着剤を塗布し、加熱熟成すること
によって、粘着剤をポリオレフィン中の前記嵩高なカー
ボンブラックに吸着させ本発明の目的を達成することが
できた。

更に、カーボンブラックを含んだポリオレフィンのフィ
ルムはタテ及び又はヨコに延伸することにより多孔性連
通フィルムを成形しゃすい性質を利用し、前記溶媒系粘
着剤を塗布熟成することにより更に十分な粘着性を付与
できることを見出し本発明を完成した。

かかるカーボンブラックを含んだポリオレフィンの原反
は、カーボン含有量が多い程延伸時、ちぎれやすく、ま
た延伸倍率を大きくする程、導電性が低下する。本発明
に８いては、延伸倍率は１０倍以下が好ましい。本発明
の延伸はヨコ−軸、タテ−軸及びタテヨコ同時二軸又は
タテ、ヨコ逐次二軸延伸によって達成できる。

更にかかる延伸によってフィルムに連通気泡を生成した
結果、ポリオレフィンを膨潤する能力が小さいメチルエ
チルケトン、酢酸エチル、アルコール、水等の親水性溶
媒をベースとした粘着剤でも、塗布した後高温で熟成す
ることによって、フィルム中の嵩高なカーボンに吸着さ
れるらしく。

粘着力を実用的レベルまで向上できることを見出した。

熟成する温度１時間は使用する溶媒の種類、粘着剤の割
合、性質に合せる必要があるが、一般に塗韮後４０℃以
上で加熱する。粘着剤をフィルムに吸着させるために、
なるべく高温、長時間で加熱熟成するように粘着剤と溶
媒を選定した方がよい。

溶媒は勿論、前記芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素等の
他にアルキルエーテル、アルキルエーテルケトン、アル
コール、水等の単独又は混合溶媒でもよい。

本発明に用いるポリオレフィンは結晶性ポリオレフィン
でも非結晶ポリオレフィンでも良いが。

特に結晶性のアイソタクチックポリオレフィンの場合に
は、フィルム又はシートの原反生産時にボイドを形成し
やすく９本発明の目的を達成しゃすい０ 非結晶性のポリエチレン等でも前記カーボンの量次第で
本発明の目的を達成できることは言うまでもない。

更にまた本発明の目的を更に十分に達成する方法トシて
、ブタジェン、スチレンブタジェンゴム。

エチレンプロピレンゴム等のゴム類を前記ポリオレフィ
ンに配合しておけば、更に溶媒や粘着剤の吸着性は改良
される。また、前記嵩高カーボンの他にメルク、炭酸カ
ルシウム、亜硫酸カルシュラム、硫酸バリウム等の無機
粉末、あるいは硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム等の結
晶水を持つ無機粉末を併用することもできる。

本発明で使用する粘着剤は主成分として下記のビニル系
重合体である。

（１）　　２−エチルへキシルアクリレート、ｎ−ブチ
ルアクリレート等のアルキルアクリレート、メチルメタ
アクリレ−１’１ｒＬ−ブチルメタアクリレート等のメ
タアクリレートから選ばれた１種又は共重合可能な２種
以上のモノマーからなるアクリレート系重合体。

（２）酢酸ビニルのごときビニルエステル系重合体。

あるいは。

（３ン　アクリルニトリル グレン９ブタジエン、イソブチレン、スチレン等から選
ばれた１種または共重合可能な２種以上の不飽和モノマ
ーからなる重合体。

及び（１）〜（３）の中から選ばれた２種以上のモノマ
ーから成る共重合体あるいは（１）〜（３）で得られた
重合体の混合物。

（４）１個またはそれ以上の反応性水素原子すなわちＯ
Ｈまたは■田の水素原子またはアミンの水素原子を含有
する２−ヒドロキシエチルアクリレート。

２−ヒドロキシグロビルメタアクリＬ−ト，アクリル酸
，メタアクリル酸。イタコン酸等のアクリル系モノマー
である。

かかる粘着剤主成分に対して。ロジン、石油樹脂，フェ
ノール樹脂，テルペン樹脂，テルペンフェノール樹脂等
の粘着付与剤を０〜１００重量％及び又はエチルエーテ
ルメチロールメラミン、インシアネート化合物，エポキ
シ樹脂，酢酸亜鉛等の架橋剤を０〜１０重量％添加する
ことが，本発明の目的を達成することに有効である。

粘着テープを貼合せる相手側が，アルミニウム。

鉄等の導電基材の場合には，粘着剤に前記導電性カーボ
ンや金属粉末を混合し，あらかじめ粘着層を導電性にす
ることもできる。

〔実施例〕　例中部は重量部を示す。

実施例１ エチレン−プロピレンブロック共重合体（１４４ｍ０１
％ＭＩＱ。４比重０．９１５　）　　　　　　８５部ア
セチレンブラック　　　　　　　　　　５部ケッチェン
ブラック（藺品名）　　　　　　１０部を配合し，厚さ
５００μ，体積固有抵抗４．ＩＸｌ♂Ω−α見掛密度０
．９５ｔ／ｃｃの導電性無延伸ＰＰフィルを生産した。

これに アクリル酸２−エチルヘキシル　　　　　ｔｏｏ部アジ
アクリル酸エチル　　　　　　　　　３０部アクリル酸
　　　　　　　　　　　　　　２部ベンゼン　　　　　
　　　　　　　　　１５０部ベンゾイルパーオキサイド
　　　　　　０．０５部を窒素置換しながら十分攪拌し
た混合液を６５℃，　　　゛７時間重合させ，５０℃で
ロジン（荒イ化学■夷商品名スーパーエステルＡ−７５
）を１２部添加して製造した粘着創生溶液と，使用時イ
ンシアネート化合物（日本ポリウレタン■製，商品名コ
ロネートＬ）を３部添加した粘着剤を７０２β塗布，６
５〜８０℃５分間加熱熟成して導電性粘着テープを得た
。

この導電性粘着テープはベニア合板又は段ボールに使用
した結果，１８０　　剥離テストに於いて。

各材料の表面が破壊する迄の粘着力を示した。

実施例２ エチレンーグロピレンブロック共重合体（Ｅ分２ｍ０１
％、ＭＩｏ、８．密度０．９１５　）　　　　　　７０
部ポリエチレン　　　　　　　　　　　　　３０部アセ
チレンブラック　　　　　　　　　　７．５部ケッチェ
ンブラック（商品名）７．５部エチレンプロピレンゴム
　　　　　　　　２０部を配合して、厚さ１００μの体
積固有抵抗３Ｘ１００−αの見掛密度ｌ　、　ＱＱ　Ｓ
’／ｃｃ非延伸フ非延伸フィルムレた。

一方、アクリル酸２−エチルヘキシル１００部とアクリ
ル酸ブチル２０部、メタアクリレート２０部とアクリル
２部のモノマーを混合し、イオン交換水１５０部、ドテ
シルベンゼンスルホン酸ソーダ２部と過硫酸カリウム１
部を混合して仕込んだ容器に最初に０６４部滴下して反
応させた後、残りのモノマー混合体を１８０分間で滴下
し９滴下終了後、８５℃で１２０分間攪拌重合させた。

４０℃に冷却後、粘着付与剤のエマルジョン（荒用化学
■製商品名スーパーエステルＢ　−７２０）を９０部添
加して粘着剤エマルジョン（Ｂ）を得た。

上記■の非延伸フィルムに■の粘着剤エマルジョンヲｉ
００　ｆ／ｎ？　ｉｌｌ布し、７０℃で１０分間加熱熟
成して導電性粘着テープを得た０ このテープは１８０°の剥離テストに於いて、ダンボー
ル又はベニア合板の表面が破壊するまでの粘着力を示し
た。

実施例３ アイソタクチックポリポロピレン　　　８７．５部（Ｍ
Ｉ　　Ｑ、４密度０．９１５） アセチレンブラック　　　　　　　　　７．５部ケッチ
ェンブラック（商品名）　　　　　５部を配合し、タテ
延伸フィルムを生産した。タテ延伸倍率１．５倍の厚さ
５０μ、見掛密度０．９０ｆ／ｃｃ　　。

体積抵抗！５．ｔ　ｘ　ｉｏ′Ｑ−ｍのフィルムに水系
アクリル変性粘着剤（住友３Ｍ■製商品名ボンド７、固
形分約４３チ）を１００秒背塗布し、５０℃、２０分加
熱熟成し、導電性テープを得た。

このテープとコロナ放電処理した表面張力４５ダイン／
ｃｔｎのポリプロピレンシートとの１８０゜剥離強度は
１．３　Ｋｙ／２．５４　ｃｍであった。

〔効果〕

以上実施例に於いて証明された通り１本発明の導電性粘
着テープはその目的を十分達成しうるものであることが
確認された０

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）ポリオレフィン１００重量部と導電性カーボン５〜
   １００重量部からなるフィルムに粘着剤を塗布してなる
   導電性粘着テープ。 ２）粘着剤がポリオレフィンを膨潤する化合物を含有し
   てなる粘着剤溶液として塗布され熟成された特許請求の
   範囲第１項記載の導電性粘着テープ。 ３）ポリオレフィンを膨潤する化合物が芳香族炭化水素
   、脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ロジン、石油
   樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂からなる群より選
   ばれた１種又は２種以上である特許請求の範囲第１項又
   は第２項記載の導電性粘着テープ。 ４）粘着剤がアクリル系重合体、酢酸ビニル系重合体、
   ゴム系粘着剤からなる群より選ばれた１種又は２種以上
   である、特許請求の範囲第１項〜第３項の何れかに記載
   の導電性粘着テープ。