JPS6120469B2

JPS6120469B2 -

Info

Publication number: JPS6120469B2
Application number: JP54090484A
Authority: JP
Inventors: Pii Maatein Birii; Ui Uanisu Uaanon
Original assignee: Goodyear Tire and Rubber Co
Current assignee: Goodyear Tire and Rubber Co
Priority date: 1978-07-20
Filing date: 1979-07-18
Publication date: 1986-05-22
Also published as: CA1144676A; JPS5519696A; US4279449A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、雪上車などのトラツク駆動車用軟質
エンドレス・ベルト・トラツクならびにこのよう
なベルト・トラツクの製造方法に関する。本発明
は、より詳しくは、実用寿命の改善された上記の
如きベルト・トラツクに関する。本発明は、、さ
らに詳しくは、、軟質で、低摩擦、かつ、耐摩耗
性の改善された表面を有して車両スライダー懸垂
システムならびに駆動スプロケツトがベルト・ト
ラツクの内面に形成された歯又はラグのような駆
動手段と動的に接触するような駆動システムと共
に使用するベルト・トラツク製造用ゴム組成物に
関する。

従来の技術では雪上車のようは小型のトラツク
駆動車用のベルト・トラツクを製造するのが普通
であり、そのトラツクは、車両駆動スプロケツト
とかみ合うようにした１列もしくは２列の間隔を
おき、スプロケツトの歯を受止める開口部を具備
するのが普通であつた。最近になつて、スプロケ
ツトの歯を受止める開口部を必要としないように
特別に設計したスプロケツトと共に作動する駆動
歯または駆動ラグをベルト・トラツクの内面に成
形するのが一般であつた。後者の構造のものの例
が、イルゲンス（Irgens）の米国特許第3472563
号およびドツドソン（Dodson）等の米国特許第
3781067号に開示されている。トラツクによつて
は、ルスSr（Russ，Sr）の米国特許第3575474号
に記載されているように駆動ラグおよび／または
スプロケツトの歯を受止める開口部の組合せを利
用したものもある。上記のトラツクの構造体にお
いてスライダー懸垂とトラツクの内面との直接滑
り摩擦接触のために過剰の摩耗を来たし、トラツ
クを早めに取り替えねばならない結果となつてい
ることが当業者に知られている。上記接触のため
に比較的低い温度例えば150〜200〓で速かに摩耗
する傾向があることは溝形部材またはスライダー
バーが使用されるようになつている問題点を説明
するものである。上記の温度は、潤滑のために利
用しうる雪または水がない場合、車両の運転中、
摩擦接触によつて蓄積されたものである。スライ
ダーバーを製造するために他の適当な低摩擦、か
つ、耐摩耗性の材料を開発す試みがなされたが、
充分満足すべきものではないことがわかつた。

発明者らは、ベルト・トラツク部材および滑り
摩擦接触部材をつくるために使用するエラストマ
ー組成物を適当に配合することにより該部材の実
用寿命を大巾に改善することができることを見出
した。

本発明によれば、意外にも、上記の問題点が著
しく軽減されること、そしてこれら問題点の軽減
は、ベルトトラツクがけん引力をもたらす地面と
接触する外面と、駆動スプロケツトの如き車両駆
動装置およびホイール、スライダー懸垂システム
およびボギーの如きベルトトラツク支持装置より
なる少くとも一つの硬質エレメントと動的接触を
するようになつている内面とを有するようなトラ
ツク駆動車両用の軟質エンドレスベルトトラツク
を提供することによつて達成することができる。
ベルト・トラツクの内面は、(A)と(B)との合計100
部当りの重量部として(A)１，４―全含有量約80〜
100％、シス１，４―含有量が少くとも10％、シ
ス―１，４と１，２との含有量の合計が少くとも
30％である少くとも１種のポリブタジエンポリマ
ーの約10〜約35部、(B)２種の異なるゴム状ポリマ
ーのブレンド約65〜約90部二硫化モリブデン10〜
35部およびメルカプトシリコーンもしくはメルカ
プトシランの３〜10部よりなるゴム状組成物を加
硫した少くとも１種のゴム状組成物からなるエラ
ストマー材料でできている少くとも１表面構成部
分を包含する。その表面構成部分は、駆動スプロ
ケツトの如き車両駆動装置およびホイール、スラ
イダー懸垂システムおよびポギーの如きベルトト
ラツク支持装置よりなる少くとも一つの硬質エエ
レメントと直接に動的接触をするようになつてい
る。

ベルトトラツクの内面は、通常平らであつて、
上記の表面構成部分は、少くとも実質上ベルトト
ラツクの全内面を包含することもできる。さら
に、ベルトトラツクの内面は、内面と一体をなす
部分として形成されるような複数個の駆動ラグで
構成することもできる。上記の表面構成部分は、
駆動ラグとベルトトラツクの少くとも実質上全内
面とを包含することもできる。あるいは、上記表
面構成部分は、また、ベルトトラツクの内面の縦
方向に伸長する少くも１個のストリツプよりなる
ものであつてもよい。

ゴム状ポリマーは、好ましくは、上記したよう
にポリブタジエン材料を加硫したゴム状ポリマー
約10〜約35部および２種のゴム状ポリマーのブレ
ンド約65〜約90部よりなる。また、好ましくは、
ポリブタジエンのシス―１，４―含有量は、少く
とも30％であり、シスー１，４―含有量と１，２
含有量との合計は、少くとも50％である。さらに
好ましくは、シス―１，４―含有量は、少くとも
85％である。

２種の異なるゴム状ポリマーとして、少くとも
ブタジエンおよびスチレンのコポリマー、ブタジ
エンおよびアクリロニトリルのコポリマー、エチ
レンプロピレンターポリマーおよびクロロブチル
ゴムからなる群より選ばれた第１のゴム状ポリマ
ーならびにカルボキシル化基を含有する第２のゴ
ム状ポリマーをあげることができる。２種の異な
るゴム状ポリマーは、好ましくは、ブタジエンお
よびスチレンのコポリマーまたはブタジエンおよ
びアクリロニトリルのコポリマーの第１のゴム状
ポリマーならびにブタジエンおよびアクリロニト
リルのカルボキシル化ポリマーよりなる第２のゴ
ム状ポリマーよりなる。

本発明によれば(A)(1)と(2)との合計100部当りの
重量部として、(1)１，４―含有量約80〜100％、
シス―１，４―含有量が少くとも10％、そしてシ
スー１，４―および１，２の含有量の合計が少く
とも30％の少くとも１種のポリブタジエンポリマ
ーの約10〜約35部と(2)２種の異なるゴム状ポリマ
ー約65〜約90部を配合して加硫可能なゴム状組成
物とし、、さらに二硫化モリブデン10〜35部、お
よびメルカプトシリコーン、もしくは、メルカプ
トシランの３〜10部を配合し；(B)米国特許第
3781067号に開示されているような通常の方法に
より該ゴム組成物を用いて未加硫ベルトの内面の
少くとも１つの表面構成部分を形成させ；次いで
(C)該エンドレスベルトを加硫してトラツク駆動車
両用ベルトトラツクを形成させることにより得ら
れた組成物を用いる上記ベルトトラツク製造方法
を提供することにより、本発明の上記目的ならび
に利点をよりよく達成することができることが判
つた。

本発明の目的より、「加硫する」（″
vuIcanize″）という言葉は、最広義に用いられ、
硫黄を使用し、または、使用しないでゴム状ポリ
マーを架橋するすべての手段を包含することは当
然である。

ベルトトラツクは、コードまたは織物の構造体
の編織布材料により縦方向に補強された高品質の
天然もしくは合成ゴムで構成されているのが普通
である。。編織布材料の例として、例えば、綿、
ナイロン、レーヨン、ポリエステル、金属、また
はガラス繊維をあげることができ、補強材料とし
ては金属線が好ましい。

本発明のベルトトラツクは、本願明細書第２図
または、米国特許第3781067号の図面に示されて
いるようにベルトを貫通して伸長する、少くとも
１列のスプロケツト歯を受止める開口部を有する
タイプのもの、または、本願明細書の第１図およ
び米国特許第3781067号第５図および第６図に示
されるように内面にスプロケツト歯を受止める開
口部を有することなく、内面上に形成された複数
個の駆動歯又は駆動ラグを有するもの、あるい
は、また、スプロケツト歯を受止める開口部およ
び駆動ラグの両方を有する上記２つの構造体を結
合したものであつてもよい。

表面構成部分は、少くとも１種のポリブタジエ
ンポリマーおよび２種の異なるゴム状ポリマーよ
りなる少くとも１種の加硫されたゴム状組成物で
形成されており、２種の異なるゴム状ポリマー
は、好ましくは、ブタジエンおよびステレンのコ
ポリマー、ブタジエンおよびアクリロニトリルの
コポリマー、エチレンプロピレンターポリマー、
およびクロロブチルゴムからなる群から選ばれた
第１のゴム状ポリマーならびに、ブタジエンおよ
びアクリロニトリルのカルボキシル化ポリマーで
ある第２のゴム状ポリマーである。

上記組成物においてて、ポリブタジエンポリマ
ーをブタジエンおよびスチレンのコポリマーまた
はブタジエンおよびアクリロニトリルのコポリマ
ーから選ばれた第１のゴム状ポリマーならびに、
ブタジエン／アクリロニトルのカルボキシル化ポ
リマーの第２ポリマーと配合されるのが好まし
い。

ポリブタジエンポリマーは、約10〜35部の量で
存在し、２種の異なるゴム状ポリマーは、約65〜
約95部の量で存在し、ここに部は、ポリマーの全
合計量100部当りの重量部である。本発明の最も
好ましい態様においては、ポリブタジエンポリマ
ーと２種の異なるゴム状ポリマーとの合計100部
に対して、ポリブタジエンポリマーは、約15〜約
25部の量で存在し、２種のゴム状ポリマーは、約
75〜約85部の量で存在する。

本発明に用いられる適当なポリブタジエンは、
１，４―全含有量約80〜100％、シス１，４―含
有量の少くとも10％、およびシス―１，４および
１，２―の含有量の合計の少くとも30％を含有す
るものである。ポリブタジエンポリマーは、好ま
しくは、シス―１，４―含有量が少くとも30％で
あり、シス―１，４―含有量と１，２―含有量の
合計が少くとも50％であるものである。ポリブタ
ジエンポリマーは、最も好ましくは、シス―１，
４―含有量が少くとも85％のものである。

上記ポリブタジエンの代表的なものは、シス―
およびトランス１，４―構造に少くとも80％のポ
リブタジエン単位（ユニツト）を有し、その約20
〜50％がシスであつて、１，２―形状体が15％以
下であることを特徴とするものである。このよう
なポリマーは、金属リチウム、炭化水素リチウム
化合物または他のリチウムを基材とした触媒系の
存在下にブタジエンを重合することにより得られ
る。

本発明に使用される適当な他のベルト構造体お
よびポリブタジエンとして、米国特許第3781067
号に記載され、または、引例として記載されてい
るものをあげることができる。

本発明の実施にあたり使用されるブタジエンお
よびスチレンのコポリマーは、公知のブタジエン
１，３／スチレンエスラストマぞ（SBR）であ
る。これらのポリマーは、少くとも40重量％、好
ましくは、少くとも50重量％、そして最も好まし
くは、70重量％の結合ブタジエンを含有するのが
普通である。

本発明の実施にあたり使用され、一般にニトリ
ルゴムと云われているブタジエンおよびアクリロ
ニトリルのコポリマーは、ダブリユー・ホフマン
（W.Hofmann）による「ア・ラバー・レビユー・
フオア・1963・ニトリル・ラバー」（″Ａ
Rubber Review for 1963 Nitrile Rubber″）
37，４月〜６月 1964，第２部のラバー・ケミス
トリー・アンド・テクノロジー（Rubber
Chemitry and Technology）に開示されたブタ
ジエンおよびアクリロニトリルの加硫ゴム状コポ
リマーである。

本発明に使用されるニトリルゴム中、アクリル
―ニトリルは、、、好ましくは、アクリルニトリル
を含めた全コポリマーの少くとも25％の量で存在
し、本発明のコポリマーは、25〜約60％が普通で
ある。

本発明に使用されるエチレンプロピレンターポ
リマーとしてエチレン、プロピレンおよび非共役
ジエン（EPDM）のターポリマーをあげることが
できる。これらのゴム状ターポリマーの代表的な
例が米国特許第3331793号、第２欄、54〜59行に
記載されている。

クロロブチルゴムをブタジエンとスチレンとの
コポリマーの代りに第１のゴム状ポリマーとして
使用することができる。

本発明のゴム状組成物を、カーボンブラツク、
シリカ、酸化亜鉛、ステアリン酸および硫黄のよ
うな配合剤ならびに従来の配合技術を使用して製
造し、配合することができる。ゴム状組成物のよ
りすぐれた配合物を得るためには、さらに、10〜
35部、好ましくは、15〜20部の二硫化モリブデン
ならびに３〜10部、好ましくは、５〜７部のメル
カプトシリコーンまたはメルカプトシランを包含
させることが必要である。

また、上記組成物において、メルカプトシラン
およびメルカプトシリコーンは、メルカプトプロ
ピルまたはメルカプトエチル基を含有し、その分
子量が固体範囲よりむしろ25℃で約20〜3500セン
チポアズ、好ましくは、60〜1000センチポアズの
液体範囲にあるものが好ましい。したがつて、分
子量は、1000以下より30，000およびそれ以上の
範囲に及ぶことができ、チオール官能性（％―
SH）は、15％以下もしくは、それ以上、好まし
くは、0.5〜3.5％SHの範囲にある。メルカプト
基を珪素―酸素鎖に沿つてランダムに、あるい
は、主鎖の珪素に対して珪素―酸素または珪素主
鎖に結合させて、末端基とすることができる。適
当なメルカプトシリコーンまたはメルカプトシラ
ンの例として、ユニオン・カーバイト・アンド・
カーボン・カンパニーのＡ―189、または、ダウ
ーコーテング(r)x2―8024液体として入手しうる
メルカプトープロピル置換基を含有するシリコー
ンおよびガンマ・メルカプトトリメトキシシラ
ン、ならびに、SH含有量１〜５％および700〜
1000の粘度値を有する液体と使用しうる関連のメ
ルカプトシリコーンまたは、メルカプトシラン液
体をあげることができる。他の有用なメルカプト
シランおよびメルカプトシリコーンが1972年、10
月３日、オハイオ州、シンシナテイー、アメリカ
化学会（The American Chemical Society）、ゴ
ム化学分科会（The Division of Rubber
Chemistry meeting）において発表されたペータ
ー・ジー・ポープ（Peter Ｇ Pope）およびエ
ツチ・フランクリン・スチユワート（Ｈ
Franklin Stewart）の論文「メルカプトシリコ
ーンによるゴム変性」（″Rubber
Modificationwith Mecaptosilicones″）に開示さ
れている。

本発明の軟質エンドレスベルトトラツクの製造
方法は、上記したように、二硫化モリブデン15〜
20部およびメルカプトシリコーン、または、メル
カプトシラン５〜７部と共に上記した少くとも１
種のポリブタジエンゴムを好ましい比率でスチレ
ン／ブタジエンゴムおよびカルボキシル基を含有
するニトリルゴムのような２種の異なるゴム状ポ
リマーと配合せて加硫可能なゴム状組成物とする
工程を包含する。この配合は、バンバリーミキサ
ー、または、ミキシングミルのような従来のゴム
処理装置を使用する従来の混合技術により行うこ
とができる。次いで加硫可能なゴム状組成物を成
形して加硫されていないベルトの内面の少なくと
も１つの表面構成部分とする。上記の表面部分の
形成は、成形ドラムまたはマンドレル上でベルト
トラツクの各種部材を組立てて、表面部分または
層をトラツクの内面上所望の位置に配置する従来
の方法により達成することができる。次いで従来
の加硫装置を用い、各種ベルト部材を組合せて１
体複合構造物とする。例えば、所望の外部もしく
は地面接触表面を有する円形金型を用い、その内
部ダイヤフラムが圧力をかけて加硫されていない
ベルトを金型に押し入れることによりエンドレス
ベルトトラツクを得ることができる。オートクレ
ーブ荘置を用いても満足すべき製品を得ることが
できる。あるいは、また、ベルトトラツクをフラ
ツトプレス中で加硫して従来の添え継ぎ技術によ
りエンドレスとすることもできる。

所望により、駆動歯または駆動ラグを所望の輪
郭を有する金型を用いてベルトトラツクの内面に
形成させてもよい。上記したように、あるいは、
米国特許第3781067号によく記載されているよう
に、ラグのみならずベルトトラツクの全内面もゴ
ム状組成物より形成する場合が多い。

加硫後のベルトトラツクは、トラツクの内面の
表面部分が比較的低い摩擦係数および比較的高い
耐摩耗性を有する改良された構造のものであつ
て、極端な高温および低温の条件下でも柔軟であ
る。

以下実施例により本発明の目的および利点をさ
らに説明する。

実施例１図面、すなわち、第１図および第２図で示され
るような数個のベルトトラツクサンプルを製造し
た。該ベルトトラツクは、内面５を有し、その内
面で全内層が本発明の表面構成部分６を含み、第
２図で示されるようにグライド７および溝８を有
する。サンプルの代表的なものは、その表面構成
部分が組成物Ａとして示される下記配合組成を有
し、ポリブタジエンゴムおよびスチレン／ブタジ
エンゴムの加硫ゴム状組成物よりなるようなベル
トトラツクであつた。

Ａ（重量部）ポリブタジエン(1) 25.00 スチレン／ブタジエンゴム(2) 50.00 カルボキシル化ニトリルゴム(3) 25.00 黒以外の充填剤 ― カーボンブラツク・FEF 60.00 ステアリン酸 3.00 混合ジアリールーｐーフエニレンジアミン
2.00 オゾン亀裂防止剤 3.00 可塑剤（高芳香族着色プロセス油） 5.00 酸化亜鉛 3.00 加硫剤ベンゾチアジルジスルフイド 1.00 テトラメチルチオラムジスルフイド 0.10 ゴム用硫黄 2.50 二硫化モリブデン 15.00 メルカプトシリコーン(4) 5.00 (1) 立体特異触媒を使用して溶液重合し、シス―
１，４―含有量が少なくとも85％でたるシス―
１，４―ポリブタジエンポリマー。

(2) ブタジエンおよびスチレンのゴム状コポリマ
ー（SBR―1500） (3) カルボキシル化物を含有するブタジエンおよ
びアクリロニトリルのゴム状コポリマー。

(4) SH2・２％およびジメチルSiO4.2％を含有す
るダウーコーニング社のX2―8024液体組成物Ａにおいて、可塑剤として芳香族プロセ
ス油を使用し、カーボンブラツクとして、高耐摩
耗性のフアーネスブラツクを使用した。加硫剤と
して、硫黄系のものを使用した。スチレン／ブタ
ジエンゴムならびに高耐摩耗性フアーネスブラツ
ク、芳香族プロセス油および酸化防止安定剤を包
含する油マスターバツチの１部として配合物に加
えた。

ポリマーが上記したものであり、カーボンブラ
ツクとシリカのような黒以外の充填剤とをその量
を色々に変えて含有するような、組成物Ａに類似
の他の配合物も使用することができる。さらに、
過酸化物を使用する加硫系を使用してもよい。

上記配合物を、組成物Ａ中、ポリブタジエン、
スチレン／ブタジエンゴムおよびブタジエンアク
リロニトリルカルボキシル化ゴムの重量を基準と
する重量部による比率で表わす。

上記の組成物を下記の方法により得た。

ポリブタジエンポリマーおよびスチレン／ブタ
ジエンとカルボキシ化ニトリルゴムとの２種のゴ
ム状ポリマーを約10〜20部のカーボンブラツクま
たは、黒以外の充填剤と共にバンバリーミキサー
に加えて混合し、中間配合素材とした。次いで加
硫剤を第２パス中、バンバリーミキサー内の中間
配合素材に加えた。

混合操作完了後、この中間配合素材を加硫し、
得られた組成物よりサンプルをとつて、耐摩擦お
よび耐摩耗性テストを行つた。現場の条件に近づ
けるため加硫したベルトトラツクについてさらに
耐摩擦テストを行つた。上記テストの１例とし
て、スプロケツトホイールおよびベルト―支持ホ
イールを有し、１インチ巾のスチールスライドを
有する逆スライダー懸垂システムを包含するモー
ター駆動装置に加硫したベルトトラツクを取付け
てテストした。ベルトトラツクの作動中、スチー
ルスライドは、ベルトトラツクの表面構成部分と
動的に接触するか、または、かみ合うようになつ
ていた。スライドの温度およびモーターよりのト
ルク入力をテスト中記録した。上記した配合組成
の組成物Ａを用いてつくつた加硫ベルトは、従来
最良のエラストマーとされている米国特許第
3781067号の組成物Ａを使用してつくつた加硫ベ
ルトよりはるかにすぐれたものであつた。また、
湿気問題を軽減するために、溝またはボスを持つ
たものが好ましい。

組成物Ａの配合物組成のスチレン／ブタジエン
ゴムの代りに、ブタジエンとアクリロニトリルと
のコポリマーエチレンプロピレンターポリマーお
よびクロロブチルゴムを使用して適当なゴム組成
物を得ることができる。

本発明は、車両駆動システムおよびトラツク懸
垂システムの素子（エレメント）との直接滑り摩
擦接触に耐えることのできる改良された軟質低摩
擦、かつ、耐摩耗性内面を有するトラツク―駆動
車両ベルトトラツクならびにこのようなベルトト
ラツクの製造方法を提供するものであることは当
業者に明らかなことである。特定の代表的な実施
態様ならびに詳細を示して本発明を説明したが、
本発明の精神または、特許請求の範囲内において
種々変更をなしうることは当業者に明らかなこと
である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は装着されない状態でのベ
ルトトラツクの２つの異なつた実施態様を示す部
分斜視図であり、それぞれはノブを上昇させた実
施態様およびスリツト構造をもつた実施態様を示
す。

Claims

【特許請求の範囲】１けん引力をもたらす地面と接触する外面と、
駆動スプロケツトの如き車両駆動装置およびホイ
ール、スライダー懸垂システムおよびボギーの如
きベルトトラツク支持装置よりなる少くとも一つ
の硬質エレメントと動的接触をするようになつて
いる内面とを有し、該内面が少くとも１種の加硫
ゴム状組成物よりなるエラストマー材料の少くと
も１つの表面構成部分を包含し、該ゴム状組成物
が(A)１，４―全含有量が約80〜100％、シス―
１，４―含有量が少くとも10％で、シス―１，４
と１，２との含有量の合計が少くとも30％である
少くとも１種のポリブタジエンポリマーの約10〜
約35部および(B)２種の異なるゴム状ポリマーの約
65〜約95部、該部が(A)と(B)との合計100部当りの
重量部であり、さらに二硫化モリブデン10〜35部
およびメルカプトシリコーンまたはメルカプトシ
ラン３〜10部よりなり、かつ前記表面構成部分が
前記車両駆動装置およびベルトトラツク支持装置
よりなる少くとも一つの硬質エレメントと直接に
動的接触をするようになつていることを特徴とす
るトラツク駆動車両用軟質エンドレストトラツ
ク。２該内面が通常平らであり、該表面構成部分が
少くとも実質上該ベルトトラツクの全内面を包含
する特許請求の範囲第１項記載のトラツク駆動車
両用軟質エンドレスベルトトラツク。３該表面構成部分が内面と１体をなす部分とし
て形成された複数個の駆動ラグからなる特許請求
の範囲第１項記載のトラツク駆動車両用軟質エン
ドレスベルトトラツク。４該表面構成部分が該駆動ラグと少くとも実質
上、該ベルトトラツクの全内面とよりなる特許請
求の範囲第３項記載のトラツク駆動車両軟質エン
ドレスベルトトラツク。５該表面構成部分がいわゆる外部駆動スプロケ
ツトのための開口部を含有し、トラツクスライド
表面に接触する該ベルトトラツクの内面の少くと
も大部分が溝または、エンボスを有して湿気をト
ラツクの外縁へ通す特許請求の範囲第３項記載の
トラツク駆動車両用軟質エンドレスベルトトラツ
ク。６該２種のゴム状ポリマーがブタジエンおよび
スチレンのコポリマー、ブタジエンおよびアクリ
ロニトリルのコポリマー、エチレンプロピレンタ
ーポリマーおよびクロロブチルゴムよりなる群か
ら選ばれた少くとも１種のゴム状ポリマーである
特許請求の範囲第１項記載のトラツク駆動車両用
軟質エンドレスベルトトラツク。７該２種の異なるゴム状ポリマーがブタジエン
およびスチレンのコポリマーである特許請求の範
囲第６項記載のトラツク駆動車両用軟質エンドレ
スベルトトラツク。８該２種の異なるゴム状ポリマーがブタジエン
およびアクリロニトリルのコポリマーである特許
請求の範囲第６項記載のトラツク駆動車両用軟質
エンドレスベルトトラツク。