JPS61201626A - 紡錘型を呈した磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造法 - Google Patents

紡錘型を呈した磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造法

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JPS61201626A
JPS61201626A JP60042387A JP4238785A JPS61201626A JP S61201626 A JPS61201626 A JP S61201626A JP 60042387 A JP60042387 A JP 60042387A JP 4238785 A JP4238785 A JP 4238785A JP S61201626 A JPS61201626 A JP S61201626A
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竹土井 篤
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博之 近藤
Masaru Isoai
磯合 勝
Hiroshi Tsunoda
角田 博
Yoshitaka Yoshinaga
吉永 良隆
Yoshiro Okuda
奥田 嘉郎
Hiroshi Kawasaki
浩史 川崎
Koji Mori
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録用磁性酸化鉄粒子粉末、殊に、リジ
ッドディスク、フロッピーディスク、ディジタル記録用
磁性酸化鉄粒子粉末として最適である粒度が均斉であり
、樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、軸比(長軸:短
軸)が小さり4:1以下、殊に2:1以下であって、し
かも、高い保磁力と保磁力分布の小さい紡錘型を呈した
マグネタイト粒子又はマグヘマイト粒子からなる磁性酸
化鉄粒子粉末及びその製造法に関するものである。
〔従来技術〕
近年、磁気記録再生用機器の長時間記録化、小型軽量化
が進むにつれて、これら磁気記録再生用体との両面にお
いて高性能化、高密度記録化の要求が高まってきている
磁気記録媒体の高性能化、高記録密度化の為には、分散
性、充填性、残留磁束密度Br、保磁力Heの向上及び
保磁力分布の改良、テープ表面の平滑性の向上及び塗膜
の薄層化が必要である。
この事実は、例えば総合技術センター発行「磁性材料の
開発と磁粉の高分散化技術」の第140頁の高記録密度
化は、・・・・一定の出力を確保するためにBrを大き
くする必要がある。Brを大きくするには、・・・・磁
性粉の充填率を高めなければならない。」なる記載、同
資料第15頁の「磁気記録における性能を表す重要な指
数は、・・・・記録密度である。・・・・この分野にお
ける今までの改良の方向を要約すると、・・・・記録媒
体;薄<かつ高い抗磁力(保磁力) (Hc)の磁性層
を実現すること・・・・」なる記載、同資料第141頁
の「高密度記録のために、塗膜の薄層化はもっとも重要
な因子である。」なる記載、リジッドディスクのような
ヘッド浮上型量は高密度記録の支配要因であり、・・・
・低浮上量化した場合、ディスクの表面性が悪いと、ヘ
ッドのチッピングによる再生出力の低下や、安定浮上が
乱されヘッドクラッシュが発生する。」なる記載及び「
日経エレクトロニクス9−9号」第112頁の[・・・
・Hcが大きくてもその分布が大きいとB−1曲線で角
型比(Br/8m)も悪く、テープで良い出力が出にく
い。」なる記載から明らかである。
磁気記録媒体のこれら緒特性は、磁気記録媒体に使用さ
れる磁性酸化鉄粒子粉末と密接な関係を持っており、磁
性酸化鉄粒子粉末の特性改善が強く望まれている。
今、磁気記録媒体の緒特性と使用される磁性酸化鉄粒子
粉末の特性との関係について詳述すれば次の通りである
先ず、磁気記録媒体の残留磁束密度Brは、磁性酸化鉄
粒子粉末のビークル中での分散性、塗膜中での配向性及
び充填性に依存している。
そして、ビークル中での分散性、塗膜中での配向性及び
充填性を向上させるためには、ビークルであり、樹枝状
粒子が混在していないことが要求される。
次に、磁気記録媒体の表面性の改良の為には、分散性、
配向性が良く、且つ、粒子サイズが小さい磁性酸化鉄粒
子粉末が良く、そのような磁性酸化鉄粒子粉末としては
粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在していないことが
要求される。
更に、磁気記録媒体の塗膜の薄層化の為には、分散性、
配向性が良い磁性酸化鉄粒子粉末が良く、そのような磁
性酸化鉄粒子粉末としては、前述したように、粒度が均
斉であり、樹枝状粒子が混在していないことが要求され
る。
磁気記録媒体の保磁力Hcは、前述した通り、高性能化
、高記録密度化のためには、出来るだけ高く、且つ、保
磁力分布が小さいことが必要であり、その為には、ビー
クル中に分散される磁性粒子粉末の保磁力Hcが出来る
だけ高く、且つ、保磁力分布が小さいことが必要である
一方、磁気記録再生用機器における高記録密度化の改良
方法の一つは、磁気ヘッドギャップ中を狭くすることで
ある。
この事実は、前出資料第15頁の「磁気記録における性
能を表わす重要な指数は、・・・・記録密度である。・
・・・この分野における今までの改良の方向を要約する
と・・・・磁気へソド;狭いギャップ中と狭いトラック
巾・・・・」なる記載から明らかである。
近年、高密度記録化を口約として、磁気ヘッドのギャッ
プ中は、益々狭くなる方向にあるが、磁気ヘッドのギャ
ップ中を狭くした場合、磁心のギャップ付近の磁界は、
長手成分とともに強い垂直成分が含まれるようになる。
この為、ヘッドと接触している磁気記録媒体の表面層で
は、媒体に対して垂直な方向の磁束分布が著しく増加す
る。
従って、高密度記録化の為には磁気記録媒体中で媒体に
垂直な方向に磁化容易方向を持たせることが好ましい。
従来使用されている代表的な磁性粒子粉末は針状のマグ
ネタイト粒子又はマグヘマイト粒子粉末であり、この場
合形状異方性により磁化容易方向は針状の長手方向であ
るので、針状酸化鉄粒子を塗膜中で垂直に配向させるか
、三次元的にランダムに配向させて垂直成分を増加させ
る方が好ましい。
この事実は、特開昭57−183626号公報の「また
、近年垂直磁化記録という考え方が導入され、磁気記録
媒体の面に垂直な方向の残留磁化成分を有効に使うとい
う提案もある。この垂直磁化記録によると上に定義した
記録密度が高くなり、・・・・」なる記載、及び「塗布
型の磁性層で、磁性面に平行でない斜めまたは垂直の磁
化成分を利用・・・・」なる記載から明らかである。
磁性酸化鉄粒子粉末を塗膜中で三次元的にランダムに配
向させ、垂直成分を増加させる為には、前述した通り粒
度が均斉であり、樹枝状粒子が混在していないことに加
えて、磁性酸化鉄粒子粉末の粒子サイズを小さくし、軸
比を出来るだけ小さく4:1以下、殊に2:l以下にす
ること、即ち、形状的に等方的にあることが有効である
この事実は、前出特開昭57−183626号公報の「
本発明は、・・・・粒子サイズを0.30μ以下と小さ
く、かつ・・・・その縦/横比を1を越え3以下という
短い形状とすることにより、・・・・塗布、乾燥時の厚
み方向の塗膜の減厚による面内配向、塗布時の流動によ
る流延方向への配向といった粒子が面内に横たわって配
向しようという性向を抑え、かつ必要なら積極的に垂直
な残留磁化を大きく取れるようにしたことを特徴とする
」なる記載から明らかである。
現在、磁気記録用磁性粒子粉末として主に針状晶マグネ
タイト粒子粉末または、針状晶マグヘマイト粒子粉末が
用いられている。これらは一般に、第一鉄塩水溶液とア
ルカリとを反応させて得られる水酸化第一鉄粒子を含む
PH11以上のコロイド水溶液を空気酸化しく通常、「
湿式反応」と呼ばれている。)で得られる針状晶ゲータ
イト粒子を、水素等還元性ガス中300〜400℃で還
元して針状晶マグネフィト粒子とし、または次いでこれ
を、空気中200〜300℃で酸化して針状晶マグヘマ
イト粒子とすることにより得られている。
在しておらず、軸比(長軸:短軸)が小さい磁性粒子粉
末は、現在、最も要求されているところであり、このよ
うな特性を備えた磁性粒子粉末を得るためには、出発原
料であるゲータイト粒子粉末の粒度が均斉で樹枝状粒子
が混在しておらず、粒子の軸比(長軸:短軸)が小さい
ことが必要である。
従来、p旧1以上のアルカリ領域でゲータイト粒子を製
造する方法として最も代表的な公知方法は、第一鉄塩溶
液に当量以上のアルカリ溶液を加えて得られる水酸化第
一鉄粒子を含む溶液をpH11以上にて80℃以下の温
度で酸化反応を行うことにより、ゲータイト粒子を得る
ものである。
ところで、周知のごとり、磁性粒子粉末の保磁力の大き
さは、形状異方性、結晶異方性、歪異方性及び交換異方
性のいずれか、若しくはそれらの相互作用に依存してい
る。現在、磁気記録用磁性粒子粉末として使用されてい
る針状晶マグネタイト粒子粉末、又は、針状晶マグヘマ
イト粒子粉末は、その形状に由来する異方性を利用する
ことにより比較的高い保磁力(350〜4500e)を
得ている。
このように、既知の針状晶マグネタイト粒子粉、末又は
、針状晶マグヘマイト粒子粉末は、その形状異方性を利
用して比較的高い保磁力を得るものであるが、これら粒
子をCoで変成することにより、その結晶異方性を利用
して、更に、保磁力を向上させることが一般的に知られ
ている。この場合、Coの添加量が増加する程、保磁力
は高くなることが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しておらず、軸比(長軸
:短軸)が小さい磁性粒子粉末は現在、最も要求されて
いるところであるが、出発原料である針状晶ゲータイト
粒子を製造する前述の公知方法により得られた粒子粉末
は、軸比(長軸:短軸)が10:1以上の針状形態を呈
した粒子であり、樹枝状粒子が混在しており、また粒度
から言えば、均斉な粒度を有した粒子であるとは言い難
い。
そこで、本発明者は、第一鉄水塩溶液と炭酸アルカリと
を反応させて得られたFeCO3を含む水溶液に酸素含
有ガスを通気して酸化することによりゲータイト粒子を
製造する方法(特開昭50−80999号公報)に着目
した。
この方法による場合には、粒度が均斉であり、樹枝状粒
子が混在しておらず、紡錘型を呈したゲータイト粒子か
らなる粉末が得られる。
しかしながら、この方法により得られるゲータイト粒子
の軸比(長軸:短軸)は7:1程度であり、更に、軸比
(長軸:短軸)を小さくすることが要求される。
一方、磁性酸化鉄粒子粉末の軸比(長軸:短軸)を小さ
くした場合、これら磁性酸化鉄粒子粉末の保磁力は形状
に由来する異方性を利用することができない為、300
0e程度以下となってしまう。
そこで、前述した通り、磁性酸化鉄粒子粉末をCo変成
することにより、保磁力を高めることが知られている。
しかしながら、Coで変成した磁性酸化鉄粒子粉末は保
磁力分布の広がりが大きいという欠点を有している、こ
れは、Coで変成した磁性酸化鉄粒子粉末を微視的に見
た場合、個々の粒子間においてCo変成量が相違するこ
と及び1個の粒子の粒子表面においてもGoの組成比に
ばらつきを生じていることによるものと考えられている
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者は、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しておらず
、軸比(長軸2短軸)が小さい磁性酸化鉄粒子粉末を得
るべ(、種々検討を重ねた結果、第一鉄塩水溶液と炭酸
アルカリとを反応させて得られたFeCO3を含む水溶
液に酸素含有ガスを通気して酸化することにより紡錘型
を呈したゲータイト粒子粉末を生成させるにあたり、第
一鉄塩水溶液、前記炭酸アルカリ及び酸素含有ガスを通
気して酸化反応を行わせる前の前記FeC01を含む水
溶液のいずれかに、水可溶性ケイ酸塩をFeに対しSi
換算で0.1〜20原子%添加した場合には、出発原料
である紡錘型を呈したゲータイト粒子の軸比(長軸:短
軸)を短く、4:1以下、殊に、2:l以下にすること
ができるという知見を既に得ている(更に、本発明者は
、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在しておらず、且
つ、軸比(長軸:短軸)が小さく、4:l以下、殊に2
=1以下であって、しかも、高い保磁力と保磁力分布の
小さい磁性酸化鉄粒子粉末を得るべく種々検討を重ねた
結果、上記Stを含有する紡錘型を呈したゲータイト粒
子を出発原料として還元、又は還元、酸化して得られる
Stを含有する紡錘型を呈した磁性酸化鉄粒子粉末を前
駆体として用いCoで変成した場合には、高い保磁力を
有すると同時に保磁力分布が小さいものであるという全
く新規な知見を得、本発明を完成したものである。
即ち、本発明は、SiをFeに対し0.1〜20原子%
含有し軸比(長軸二短軸)が4:l以下であって、粒子
表面がFeに対し0.5〜15.0原子%のCoで変成
されており、且つ、保磁力分布がS、F、D、で1.5
以下であることを特徴とする紡錘型を呈したマグネタイ
ト粒子又はマグヘマイト粒子からなる磁性酸化鉄粒子粉
末及び第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリとを反応させて得
られたFeCO5を含む水溶液に酸素含有ガスを通気し
て酸化することにより紡錘型を呈したゲータイト粒子を
生成させるにあたり、前記第一鉄塩水溶液、前記炭酸ア
ルカリ及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせる
前の前記FeCO3を含む水溶液のいずれかに、水可溶
性ケイ酸塩をFeに対しSi換算で0.1〜20原子%
添加しておくことにより、Siを含有する紡錘型を呈し
たゲータイト粒子を生成させ、該Siを含有する紡錘型
を呈したゲータイト粒子若しくはこれを加熱脱水したS
tを含有する紡錘型を呈したヘマタイト粒子を還元性ガ
ス中で加熱還元又は、必要により更に酸化して得られた
紡錘型を呈したマグネタイト粒子又はマグヘマイト粒子
を前駆体粒子として用い、該前駆体粒子のFeに対し0
.5〜15.0原子%のCoを含むように1.上記前駆
体粒子を水酸化コバルト又は水酸化コバルトと水酸化第
一鉄を含むアルカリ懸濁液中に分散させ、該分散液を非
酸化性雰囲気中、50〜100℃の温度範囲で加熱処理
することに上hC6VL士C/1fiPa”令’F t
−虐大hナーQ i t−4宥ナス話錘型を呈したマグ
ネタイト粒子又はマグヘマイト粒子を得ることよりなる
紡錘型を呈したマグネタイト粒子又はマグヘマイト粒子
からなる磁性酸化鉄粒子粉末の製造法である。
〔作 用〕
先ず、本発明において最も重要な点は、高い保磁力と保
磁力分布が小さいCoで変成された紡錘型を呈した磁性
酸化鉄粒子粉末を製造するに当たり、Co変成の為の前
駆体として粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しておらず、
軸比(長軸:短軸)が小さいStを含有する紡錘型を呈
する磁性酸化鉄粒子粉末を用いる点である。
本発明に係る磁性酸化鉄粒子粉末は、何故、保磁力分布
が小さいものであるかは未だ明らかではないが、本発明
者は、本発明に係る前駆体である54を含有する紡錘型
を呈したマグネタイト粒子又はマグヘマイト粒子が出発
原料であるゲータイト粒子の製造法に起因して粒度が著
しく均斉である為、個々の粒子間におけるCo変成量の
ばらつきが小さい為であろうと考えている。
今、本発明者が行った数多くの実験例から、その一部を
抽出して説明すれば、次の通りである。
図1は、水可溶性ケイ酸塩の添加量とSiを含有する紡
錘型を呈したゲータイト粒子の軸比との関係図である。
即ち、Fe” 1.0 mol/lを含む硫酸第一鉄水
溶液3.01を、あらかじめ、反応器中に準備されたケ
イ酸ソーダをFeに対しSi換算でθ〜20原子%添加
して得られた炭酸ソーダ水溶液2.01に加え、pl+
約10においてFeCO3を含む懸濁液を得、該懸濁液
に温度50℃において毎分151の空気を通気して酸化
反応を行わせることにより得られたSiを含有する紡錘
型を呈したゲータイト粒子の軸比(長軸:短軸)と水可
溶性ケイ酸塩の添加量との関係を示したものである。
図1から明らかな通り、水可溶性ケイ酸塩の添加量の増
加に伴って軸比(長軸:短軸)が短くなる傾向にある。
図2及び図3は、いずれも、水可溶性ケイ酸塩の添加量
とSiを含有する紡錘型を呈した磁性酸化ネタイト粒子
粉末の場合、図3がマグヘマイト粒子粉末の場合である
即ち、図2は図1の場合と同様にして得られたStを含
有する紡錘型を呈したゲータイト粒子粉末200gを4
00℃で45分間加加熱光することにより得られたSi
を含有する紡錘型を呈したマグネタイト粒子の軸比(長
軸:短軸)と水可溶性ケイ酸塩の添加量との関係を示し
たものである。
図2から明らかな通り、水可溶性ケイ酸塩の添加量の増
加に伴って紡錘型を呈したマグネタイト粒子の軸比(長
軸:短軸)が小さくなる傾向にある。
水可溶性ケイ酸塩をFeに対しSi換算で0.1原子%
以上添加した場合には、得られる紡錘型を呈したマグネ
タイト粒子の軸比を4:l以下にすることができ.D.
3原子%以上添加した場合には、得られる紡錘型を呈し
たマグネタイト粒子の軸比を2:l以下にすることがで
きる。
図3は、図2で得られたSiを含有する紡錘型を呈した
マグネタイト粒子粉末150 gを空気中で15分間酸
化することにより得られたSiを含有する紡錘型を呈し
たマグヘマイト粒子の軸比(長軸:短軸)と水可溶性ケ
イ酸塩の添加量との関係を示したものである。
図3から明らかな通り、水可溶性ケイ酸塩の添加量の増
加に伴ってSiを含有する紡錘型を呈したマグヘマイト
粒子の軸比(長軸:短軸)が小さくなる傾向にある。
水可溶性ケイ酸塩をFeに対しSi換算で0.1原子%
以上添加した場合には、得られる紡錘型を呈したマグネ
タイト粒子の軸比を4:1以下にすることができ.D.
3原子%以上添加した場合には、得られる紡錘型を呈し
たマグネタイト粒子の軸比を2:l以下にすることがで
きる。
図4は、図3で得られたSiを含有する紡錘型を呈した
マグヘマイト粒子をFeに対し4.0原子%のCoで変
成することにより得られたCoで変成された紡錘型を呈
したマグヘマイト粒子のS、F、D、とSt含図4から
明らかな通り、St含有量の増加に伴ってS、F、D、
は小さくなっており、St含有量が増加する程保磁力分
布が小さくなることがわかる。
尚、ここで、S、F、D、(Switching Fi
eld Distrib  −ution)とは、磁性
酸化鉄粒子粉末のヒステリシス−ループ(Hyster
esis −Loop)の第2象限(又は第4象限)か
ら保磁力の微分曲線を求め、この微分曲線の半価中を微
分曲線のピーク値の保磁力で除した値を言い、この値が
小さい程、保磁力分布が小さい。
磁性塗膜における保磁力分布は、使用したCoで変成さ
れた磁性酸化鉄粒子粉末の保磁力分布によって左右され
るものであり、保磁力分布の小さいCoで変成された磁
性酸化鉄粒子粉末を用いて製造した磁性塗膜の保磁力分
布は小さくなる。磁性塗膜のS、F、D、も上記磁性酸
化鉄粒子粉末の場合と同様にして求めることができる。
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べる。
本発明において使用される第一鉄塩水溶液としては、硫
酸第一鉄水溶液、塩化第−鉄水溶液等がある。
本発明において使用される炭酸アルカリとしては、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウムを単独で
、又は、これらと炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸水素アンモニウム等の炭酸水素アルカリとを併
用して使用することができる。
本発明における反応温度は、40〜80℃である。
40℃以下である場合には、紡錘型を呈したゲータイト
粒子を得ることができない。
80℃以上である場合には、粒状Fe5Oaが混在して
くる。
本発明におけるp旧よ、7〜11である。
7以下、又は11以上である場合には、紡錘型を呈した
ゲータイト粒子を得ることができない。
本発明における酸化手段は、酸素含有ガス(例えば空気
)を液中に通気することにより行う。
本発明において使用される水可溶性ケイ酸塩と本発明に
おける水可溶性ケイ酸塩は、生成する紡錘型を呈したゲ
ータイト粒子の軸比(長軸:短軸)に関与するものであ
り、従って、紡錘型を呈したゲータイト粒子の生成反応
が開始される前に存在させておくことが必要であり、第
一鉄塩水溶液、炭酸アルカリ及び酸素含有ガスを通気し
て酸化反応を行わせる前のFeCO5を含む水溶液のい
ずれかに添加することができる。
本発明における水可溶性ケイ酸塩の添加量は、Feに対
してSi換算で0.1〜20原子%である。
0.1原子%以下である場合には、紡錘型を呈したマグ
ネタイト粒子又はマグヘマイト粒子の軸比(長軸:短軸
)を短くするという効果を十分達成することができない
20原子%以上の場合には、生成する紡錘型を呈したゲ
ータイト粒子からなる粉末を還元、又は、更に酸化する
ことにより得られる磁性酸化鉄粒子粉末の飽和磁化が低
下する為好ましくない。
紡錘型を呈したマグネタイト粒子又はマグヘマイト粒子
の軸比(長軸:短軸)及び飽和磁化を考慮した場合.D
.3〜15原子%が好ましい、   ′添加した水可溶
性ケイ酸塩は、はぼ全量が生成ゲータイト粒子粉末中に
含有され、後出の表1に示される通り、得られたゲータ
イト粒子粉末は添加量とほぼ同量のFeに対しSi換算
で0.14〜11.01原子%を含有しており、該粒子
を加熱還元又は、更に、酸化して得られる磁性酸化鉄粒
子もまた、後出の表2及び表3に示される通り、添加量
とほぼ同量のFeに対しSi換算で0.13〜10.9
9原子%を含有している。
本発明における磁性酸化鉄粒子粉末のCo変成は、常法
により行うことができ、例えば、特公昭52−2423
7号公報、特公昭52−24238号公報、特公昭52
−36751号公報及び特公昭52−36863号公報
に記載されているように、前駆体粒子を水酸化コバルト
又は、水酸化コバルトと水酸化第一鉄を含むアルカリ懸
濁液中に分散させ、該分散液を非酸化性雰囲気中、50
〜100℃の温度範囲で加熱処理することにより行われ
る。
本発明における水酸化コバルトは、硫酸コバルト、塩化
コバルト等の水可溶性コバルト塩と水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等の水酸化アルカリ水溶液を用いること
により得られる。
本発明における水酸化第一鉄は、硫酸第一鉄、塩化第−
鉄等の水可溶性第一鉄塩と水酸化す) IJウム、水酸
化カリウム等の水酸化アルカリ水溶液を用いることによ
り得られる。
本発明におけるCo変成の温度は、処理時間に関与する
ものであり、温度を50℃以下とすれば、C。
又はCoとFe″′″で変成されたマグネタイト粒子又
はマグヘマイト粒子が生成し難く、生成するとしても極
めて長時間の処理を必要とする。
本発明においてCo変成を非酸化性雰囲気下で行うのは
、コバルト及び第一鉄が水酸化物の時初めて変成が生起
するからであり、分散液中の水酸化コバルト及び水酸化
第一鉄の酸化を防止するためである。
本発明における水可溶性コバルト塩の変成量は、Feに
対しCo換算で0.5〜15.0原子%である。0.5
原子%以下である場合には、得られる紡錘型を呈したマ
グネタイト粒子又はマグヘマイト粒子の保磁力を向上さ
せるという効果を十分達成することができない。15,
0原子%以上の場合には、得られる紡錘型を呈したマグ
ネタイト粒子又はマグヘマイト粒子の保磁力分布を小さ
くするという効果が十分ではない。
添加した水可溶性コバルト塩は、はぼ全量が磁性酸化鉄
粒子の粒子表面における変成の為に利用される。
紡錘型を呈したマグネタイト粒子又はマグヘマイト粒子
の保磁力及び保磁力分布を考慮した場合、2.0〜I3
.0原子%が好ましい。
本発明における加熱還元温度は、常法により300〜5
00℃で行うことができる。
300℃以下である場合は、還元反応の進行が遅く、長
時間を要する。また、500℃以上である場合には、還
元反応が急激に進行して粒子形態の変形と、粒子及び粒
子相互間の焼結を引き起こしてしまう。
次に、実施例並びに比較例により、本発明を説明する。
尚、前出の実験例及び以下の実施例並びに比較例におけ
る粒子の軸比(長軸:短軸)、長軸は、いずれも電子顕
微鏡写真から測定した数値の平均値で示した。
粒子中のSi及びCo、 Zn並びにNi量は、「螢光
X線分析装置3063 M型」 (理学電機工業製)を
使用し、JIS K 0119の「けい光X線分析通則
」に従って、けい光XwA分析を行うことにより測定し
た。
磁性酸化鉄粒子粉末並びに磁性塗膜の磁気特性は、振動
試料型磁力計VSM P−1型(東英工業製)を使用し
、測定磁場は、磁性粉末の場合5 KOe、磁性塗膜の
場合10 KOeで測定した。
S、F、D、の測定は、前記磁気測定器の微分回路を使
用して、Heの微分曲線を得、この曲線の半値巾を測定
し、この値を曲線のピーク値のHcで除去することによ
り求めた。
〈紡錘型を呈したゲータイト粒子粉末の生成〉実施例1
−12、比較例1; 実施例I Fe” 1.0 a+olを含む硫酸第一鉄水溶液30
j!を、あらかじめ、反応器中に準備されたFeに対し
Si換算で0.15原子%を含むようにケイ酸ソーダ(
3号)(Stow 28.55wtX)9.5 gを添
加して得られた3、53molのNa、co、水溶液2
0Ilに加え、pl+ 9.9、温度50℃においてS
tを含有するFeCO3の生成を行った。
上記Siを含有するFeC0□を含む水溶液に温度50
℃において、毎分1301の空気を6.5時間通気して
Siを含有するゲータイト粒子を生成した。
酸化反応終点は、反応液の一部を抜き取り塩酸酸性に調
節した後、赤血塩溶液を用いてFe”の青色呈色反応の
有無で判定した。
生成粒子は、常法により、炉別、水洗、乾燥、粉砕した
このSiを含有するゲータイト粒子粉末は、図5に示す
電子顕微鏡写真(x 20000)から明らかな通り、
平均値で長軸0.43μm、軸比(長軸:短軸)3;1
の紡錘型を呈した粒子からなり、粒度が均斉で樹枝状粒
子が混在しないものであった。
また、この紡錘型を呈したゲータイト粒子粉末は、螢光
X線分析の結果、Feに対しSiを0.14原子%含有
していた。
実施例2〜12 Fe”水溶液の種類、炭酸アルカリの種類並びに濃度、
水可溶性のケイ酸塩の種類、添加量並びに添加時期、金
属イオンの種類並びに量及び温度を種々変化させた以外
は、実施例1と同様にして紡錘型を呈したゲータイト粒
子を生成した。
この時の主要製造条件及び生成ゲータイト粒子粉末の特
性を表1に示す。
実施例3及び実施例5で得られた紡錘型を呈したゲータ
イト粒子粉末の電子顕微鏡写真(x 20000)をそ
れぞれ図6及び図7に示す。
比較例1 ケイ酸ソーダを添加しない以外は、実施例1と同様にし
てゲータイト粒子粉末を生成した。
得られたゲータイト粒子粉末は、図8に示す電子顕微鏡
写真(X 20000)から明らかな通り、平均値で長
軸0.55μ回、軸比(長軸:短軸)7:1であった。
く紡錘型を呈したヘマタイト粒子粉末の製造〉実施例1
3 実施例2で得られたStを含有する紡錘型を呈したゲー
タイト粒子粉末1000 gを空気中300℃で加熱脱
水してSiを含有する紡錘型を呈したヘマタイト粒子粉
末を得た。
この粒子は、電子顕微鏡観察の結果、平均値で長軸0.
21μm、軸比(長軸:短軸)1.8:1であり、粒度
が均斉で樹枝状粒子が混在しないものであった。
また、螢光X線分析の結果、Feに対しSiを0.35
原子%含有したものであった。
く紡錘型を呈したマグネタイト粒子粉末の製造)実施例
14〜26、比較例2; 実施例14 実施例1で得られたSiを含有する紡錘型を呈したゲー
タイト粒子粉末1000 gを107!のレトルト還元
容器中に投入し、駆動回転させなから■2ガスをしてS
tを含有する紡錘型を呈したマグネタイト粒子粉末を得
た。
得られたSiを含有する紡錘型を呈したマグネタイト粒
子粉末は、螢光X線分析の結果、Feに対しSiを0.
13原子%含有しており、電子顕微鏡観察の結果、平均
値で長軸0.30μm、軸比(長軸:短軸)2.7 7
1であって、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在しな
いものであった。
また、磁気測定の結果、保磁力Hcは2960e、飽和
磁化σSは、83.6 en+u/gであった。
実施例15〜26、比較例2 出発原料の種類、還元温度を種々変化させた以外は実施
例14と同様にして紡錘型を呈したマグネタイト粒子粉
末を得た。この時の主要製造条件及び粒子粉末の特性を
表2に示す。
実施例15〜26で得られた紡錘型を呈したマグネタイ
ト粒子粉末はいずれも電子顕微鏡観察の結果、粒度が均
斉であり、樹枝状粒子が混在しないものであった。
〈紡錘型を呈したマグヘマイト粒子粉末の製造)実施例
27〜39、比較例3; 実施例27 実施例14で得られたSiを含有する紡錘型を呈したマ
グネタイト粒子粉末350gを空気中300℃で60分
間酸化してStを含有する紡錘型を呈したマグヘマイト
粒子粉末を得た。
得られたStを含有する紡錘型を呈したマグヘマイト粒
子粉末は、螢光X線分析の結果、Feに対しStを0.
14原子%含有しており、電子顕微鏡観察の結果、長軸
0.30μm 、軸比(長軸:短軸)2.7:1であっ
て、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在しないもので
あった。また、磁気測定の結果、保磁力1(cは278
0e、飽和磁化σSは、?3.5 emu/gであった
実施例28〜39、比較例3 紡錘型を呈したマグネタイト粒子粉末の種類を種々変化
させた以外は、実施例27と同様にして紡錘型を呈した
マグヘマイト粒子粉末を得た。
この時の主要製造条件及び粒子粉末の特性を表3に示す
実施例28〜39で得られたSiを含有する紡錘型を呈
したマグヘマイト粒子粉末はいずれも電子顕微鏡観察の
結果、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在しないもの
でありだ。
(Coで変成された紡錘型を呈したマグネタイト粒子粉
末の製造〉 実施例40〜46、比較例4; 実施例40 実施例18で得られたStを含有している紡錘型を呈し
たマグネタイト粒子粉末100gを可及的に空気の混入
を防止しながら硫酸コバルトと硫酸第一鉄を用いたコバ
ルト0.085霧o1と第一鉄0.179麟o1が溶存
している1、01の水中に投入し微細なスラリーになる
まで分散させ、次いで該分散液に18−NのNaOH水
溶液102IIlj!を江刺し、更に水を加えて全容を
1.31としてOH基濃度1.0 mol/Jの分散液
とした。該分散液の温度を100℃に昇温し、この温度
で攪拌しながら5時間後にスラリーを取り出し、水洗、
枦遇し、60℃で乾燥して、Coで変成されたSiを含
有している紡錘型を呈したマグネタイト粒子を得た。
得られた粒子は、電子顕微鏡観察の結果、前駆体である
Siを含有している紡錘型を呈したマグネタイト粒子の
形状、粒度を継承しており、長軸0.15μ繭、軸比(
長軸:短軸) 1:1の紡錘型を呈した粒子であった。
また、磁気測定の結果、保磁力Hcは、6540e、飽
和磁化173は85.8 emu/gであって、S、F
、D、は1.1であった。該粒子は、SiをSi/Fe
で5.2原子%、コバルトをCo/Feで5.9原子%
含有していた。
実施例41〜46、比較例4 前駆体である紡錘型を呈したマグネタイト粒子の量を1
00 g 、処理液全容量を1.31として、前駆体の
種類、コバルト添加量、Fe”添加量及びNaOHの添
加量を種々変化させた以外は、実施例40と同様にして
Co又はCoとp e t +で変成されたSiを含有
している紡錘型を呈したマグネタイト粒子を得た。
この主要製造条件及び特性を表4に示す。
実施例42、実施例46及び実施例41で得られたC。
したマグネタイト粒子粉末の電子顕微鏡写真(×200
00)をそれぞれ図9乃至図11に示す。
<Coで変成された紡錘型を呈したマグヘマイト粒子粉
末の製造〉 実施例47〜53、比較例5; 実施例47 実施例27で得られたSiを含有している紡錘型をてい
したマグヘマイト粒子粉末100gを可及的に空気の混
入を防止しながら硫酸コバルトと硫酸第一鉄を用いたコ
バルト0.068 mo+ と第一鉄0.143n+o
lが溶存している1、OI!の水中に投入し、微細なス
ラリーになるまで分散させ、次いで該分散液に18−N
のMail(溶液96n+j!を性別し、更に水を加え
て全容を1.31としてOH基濃度1.0 mol/ 
1の分散液とした。該分散液の温度を100℃に昇温し
、この温度で撹拌しながら5時間後にスラリーを取り出
し、水洗、炉別し、60℃で乾燥してCoで変成された
Siを含有している紡錘型を呈したマグヘマイト粒子を
得た。
得られた粒子は、電子顕微鏡観察の結果、前駆体である
Siを含有している紡錘型を呈したマグヘマイト粒子の
形状、粒度を継承しており、長軸0.30μm、軸比2
.7:1の粒子であった。また、磁気測定の結果、保磁
力Heは6400e、飽和磁化σSは76.5 e+s
u/gであって、S、F、D、は1.5であった。該粒
子は、SiをSi/Feで0.13原子%、CoをCo
/Feで4.9原子%含有していた。
実施例48〜53、比較例5 前駆体である紡錘型を呈したマグヘマイト粒子の量を1
00 g 、処理液全容量を1.3 Nとして、前駆体
の種類、Co添加量、Fe”添加量、NaOH水溶液の
添加量、温度、時間を種々変化させた以外は、実施例4
7と全く同様にしてCo又はCoとFe”で変成されS
iを含有している紡錘型を呈したマグヘマイト粒子を得
た。この主要製造条件及び特性を表5に示す。
実施例47、実施例48及び実施例51で得られたC。
とFe”で変成されたSiを含有している紡錘型を呈し
たマグネタイト粒子粉末の電子顕微鏡写真(×2000
0)をそれぞれ図12乃至図14に示す。
く磁気テープの製造〉 実施例54〜67、比較例6.7; 実施例54 実施例40で得られたCoで変成されたSiを含有して
いる紡錘型を呈したマグネタイト粒子粉末を用いて、適
量の分散剤、塩ビ酢ビ共重合体、熱可塑性ポリウレタン
樹脂及びトルエン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンからなる混合溶剤を一定の組成に配合した後
、ボールミルで8時間混合分散して磁気塗料とした。
得られた磁気塗料に上記混合溶剤を加え適正な塗料粘度
になるように調整し、ポリエステル樹脂フィルム上に通
常の方法で塗布乾燥させて、磁気テープを製造した。
この磁気テープのS、F、D、は0.95保磁力Hcは
6450e、残留磁束密度Brは1150 Gauss
、角型Br/Bmは0.60であった。
実施例55〜67、比較例6.7 磁性粒子粉末の種類を種々変化した以外は、実雄側54
と全く同様にして磁気テープを製造した。
この磁気テープの緒特性を表6に示す。
〔効 果〕
本発明に係る磁性酸化鉄粒子粉末は、前出実施例に示し
た通り、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在しておら
ず、且つ、軸比(長軸:短軸)が小さく、4:l以下、
殊に2:1以下であって、しかも高い保磁力と優れた保
磁力分布を有する紡錘型を呈したマグネタイト粒子又は
マグヘマイト粒子であるため、現在、最も要求されてい
る高性能、高記録密度用磁性材料として好適である。
また、磁性塗料の製造に際して、上記マグネタイト粒子
粉末又はマグヘマイト粒子粉末を用いた場合には、ビー
クルへの分散性が良好であり、塗膜中での配向性及び充
填性が極めて優れ、好ましい磁気記録媒体を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、水可溶性ケイ酸塩の添加量とSiを含有する紡
錘型を呈したゲータイト粒子粉末の軸比の関係図である
。 図2及び図3は、いずれも、水可溶性ケイ酸塩の添加量
とSiを含有する紡錘型を呈した磁性酸化鉄粒子粉末の
軸比との関係図であり、図2がマグネタイト粒子粉末の
場合、図3がマグヘマイト粒子粉末の場合である。 図4は、Coで変成されたSiを含有する紡錘型を呈し
たマグヘマイト粒子粉末のS、F、D、とSt含有量と
の関係を示したものである。 図5乃至図14は、いずれも粒子の粒子構造を示す、電
子顕微鏡写真(X 20000)である。 図5乃至図7は、それぞれ実施例1、実施例3及び実施
例5で得られたSiを含有する紡錘型を呈したゲータイ
ト粒子粉末であり、図8は、比較例1で得られたSiを
含有しない紡錘型を呈したゲータイト粒子粉末である。 図9乃至図11は、それぞれ実施例42、実施例46及
び実施例41で得られたCoとFe 2 +で変成され
たStを含有する紡錘型を呈したマグネタイト粒子粉末
である。 図12乃至図14は、それぞれ実施例47、実施例48
及び実施例51で得られたCoとFe”で変成されたS
iを含有する紡錘型を呈したマグヘマイト粒子粉末であ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)SiをFeに対し0.1〜20原子%含有し軸比
    (長軸:短軸)が4:1以下であって、粒子表面がFe
    に対し0.5〜15.0原子%のCoで変成されており
    、且つ、保磁力分布がS.F.D.で1.5以下である
    ことを特徴とする紡錘型を呈したマグネタイト粒子から
    なる磁性酸化鉄粒子粉末。
  2. (2)SiをFeに対し0.3〜15原子%含有し軸比
    (長軸:短軸)が2:1以下であって、粒子表面がFe
    に対し0.5〜15.0原子%のCoで変成されており
    、且つ、保磁力分布がS.F.D.で1.4以下である
    特許請求の範囲第1項記載の紡錘型を呈したマグネタイ
    ト粒子からなる磁性酸化鉄粒子粉末。
  3. (3)SiをFeに対し0.1〜20原子%含有し軸比
    (長軸:短軸)が4:1以下であって、粒子表面がFe
    に対し0.5〜15.0原子%のCoで変成されており
    、且つ、保磁力分布がS.F.D.で1.5以下である
    ことを特徴とする紡錘型を呈したマグヘマイト粒子から
    なる磁性酸化鉄粒子粉末。
  4. (4)SiをFeに対し0.3〜15原子%含有し軸比
    (長軸:短軸)が2:1以下であって、粒子表面がFe
    に対し0.5〜15.0原子%のCoで変成されており
    、且つ、保磁力分布がS.F.D.で1.4以下である
    特許請求の範囲第3項記載の紡錘型を呈したマグヘマイ
    ト粒子からなる磁性酸化鉄粒子粉末。
  5. (5)第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリとを反応させて得
    られたFeCO_3を含む水溶液に酸素含有ガスを通気
    して酸化することにより紡錘型を呈したゲータイト粒子
    を生成させるにあたり、前記第一鉄塩水溶液、前記炭酸
    アルカリ及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせ
    る前の前記FeCO_3を含む水溶液のいずれかに、水
    可溶性ケイ酸塩をFeに対しSi換算で0.1〜20原
    子%添加しておくことにより、Siを含有する紡錘型を
    呈したゲータイト粒子を生成させ、該Siを含有する紡
    錘型を呈したゲータイト粒子若しくはこれを加熱脱水し
    たSiを含有する紡錘型を呈したヘマタイト粒子を還元
    性ガス中で加熱還元して得られた紡錘型を呈したマグネ
    タイト粒子を前駆体粒子として用い、該前駆体粒子のF
    eに対し0.5〜15.0原子%のCoを含むように、
    上記前駆体粒子を水酸化コバルト又は水酸化コバルトと
    水酸化第一鉄を含むアルカリ懸濁液中に分散させ、該分
    散液を非酸化性雰囲気中、50〜100℃の温度範囲で
    加熱処理することによりCo又はCoとFe^2^+で
    変成されたSiを含有する紡錘型を呈したマグネタイト
    粒子を得ることを特徴とする紡錘型を呈したマグネタイ
    ト粒子からなる磁性酸化鉄粒子粉末の製造法。
  6. (6)水可溶性ケイ酸塩の添加量がFeに対しSi換算
    で0.3〜15原子%である特許請求の範囲第5項記載
    の紡錘型を呈したマグネタイト粒子からなる磁性酸化鉄
    粒子粉末の製造法。
  7. (7)第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリとを反応させて得
    られたFeCO_3を含む水溶液に酸素含有ガスを通気
    して酸化することにより紡錘型を呈したゲータイト粒子
    を生成させるにあたり、前記第一鉄塩水溶液、前記炭酸
    アルカリ及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせ
    る前の前記FeCO_3を含む水溶液のいずれかに、水
    可溶性ケイ酸塩をFeに対しSi換算で0.1〜20原
    子%添加しておくことにより、Siを含有する紡錘型を
    呈したゲータイト粒子を生成させ、該Siを含有する紡
    錘型を呈したゲータイト粒子若しくはこれを加熱脱水し
    たSiを含有する紡錘型を呈したヘマタイト粒子を還元
    性ガス中で加熱還元した後、更に、酸化して得られた紡
    錘型を呈したマグヘマイト粒子を前駆体粒子として用い
    、該前駆体粒子のFeに対し0.5〜15.0原子%の
    Coを含むように、上記前駆体粒子を水酸化コバルト又
    は水酸化コバルトと水酸化第一鉄を含むアルカリ懸濁液
    中に分散させ、該分散液を非酸化性雰囲気中、50〜1
    00℃の温度範囲で加熱処理することによりCo又はC
    oとFe^2^+で変成されたSiを含有する紡錘型を
    呈したマグヘマイト粒子を得ることを特徴とする紡錘型
    を呈したマグヘマイト粒子からなる磁性酸化鉄粒子粉末
    の製造法。
  8. (8)水可溶性ケイ酸塩の添加量がFeに対しSi換算
    で0.3〜15原子%である特許請求の範囲第7項記載
    の紡錘型を呈したマグヘマイト粒子からなる磁性酸化鉄
    粒子粉末の製造法。
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KR20180007344A (ko) * 2016-07-12 2018-01-22 티디케이가부시기가이샤 연자성 금속 분말 및 압분 자심

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KR20180007344A (ko) * 2016-07-12 2018-01-22 티디케이가부시기가이샤 연자성 금속 분말 및 압분 자심

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