JPS6120066Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は造花用の花弁や葉等として使用するこ
とのできる手芸用構成片に関するものである。

リボンアート等と呼ばれる手芸品において例え
ば花弁や葉を形成しようとする場合には、予め金
属細線によつてそれらの輪郭形状を折曲形成し、
この金属細線にリボンテープを糊付けし、その余
剰部分をはさみで切断して花弁や葉の手芸用構成
片を得てした。

しかしながら、従来のこのような手芸用構成片
では、金属細線やリボンテープ、糊等の多くの素
材を必要とし、また形成作業に金属細線の折曲げ
およびその切断、リボンテープの糊付けおよびそ
の余剰部分の切断等の煩雑な作業を必要とし、更
に形成後の手芸用構成片の外観が硬質な印象を与
えるという欠点があつた。

本考案はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、はさみ等の道具を用いることなくきわめて容
易に形成することができ、しかも外観的に軟質な
印象を与えることのできる手芸用構成片を提供す
ることを目的とする。

以下、本考案の一実施例を図面と共に詳細に説
明する。

１は長さ方向に延びるしわ３を幅方向に複数備
えた合成樹脂や紙、不織布等からなる薄いテープ
状体を所定の長さに切断してなる構成片素材１で
あり、この構成片素材１の長さ方向における中央
部分を捻回した後この捻回した部分２で二つ折り
し、捻回した部分２の近傍におけるしわ３を延ば
して重合一体化し、造花用の花弁や葉等の形状を
した手芸用構成片としたものである。

このようにして得られた手芸用構成片では、捻
回した部分２の近傍におけるしわ３を延ばすこと
により、捻回した部分２の近傍における部分を片
面側に膨出させて湾曲させることができることに
なり、しかもしわ３を延ばして重合一体化するこ
とにより、形成後の形状を安定よく維持すること
ができることになる。また、捻回した部分２の近
傍における部分が片面側に膨出して湾曲すること
になるので、実物の花弁や葉に似せた反りや立体
的な形状を表わすことができることになる。

この手芸用構成片では、捻回した部分２を例え
ば花弁や葉の先端部分とすることができ、テープ
状体をはさみ等で切断することなく、造花用の花
弁や葉を容易にかつ正確に形成することができる
ことになる。このようにして得られた手芸用構成
片を造花用の花弁とした場合には、例えば第４図
に示すような造花を形成することができることに
なる。

以上説明したように本考案によれば、所定の長
さの構成片素材を捻回し二つ折りみてしわを延ば
すだけで所望の形状の手芸用構成片を得ることが
できるので、手芸用構成片の形成作業がきわめて
容易である。また、金属細線等の保形材を用いる
ことなく、形成後の形状を安定よく維持すること
ができるうえ、実物の花弁や葉に似せた反りや立
体的な形状を表わすことができるので、外観的に
軟質な印象を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、こ
のうち第１図は構成片素材を示す正面図、第２図
はこの構成片素材うその長さ方向における中央部
分で捻回した状態を示す正面図、第３図はこの構
成片素材で手芸用構成片を形成した状態を示す正
面図、第４図はこの手芸用構成片を集合して造花
を形成した場合の一例を示す斜視図である。 １……構成片素材、２……捻回した部分、３…
…しわ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長さ方向に延びるしわを幅方向に複数備えた合
   成樹脂や紙、不織布等からなる薄いテープ状体を
   所定の長さに切断してなる構成片素材をその長さ
   方向における中央部分だ捻回した後この捻回した
   部分で二つ折りし、捻回した部分の近傍における
   しわを延ばして重合一体化してなることを特徴と
   する手芸用構成片。