JPS61196070A - 構造物の止水方法 - Google Patents

構造物の止水方法

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JPS61196070A
JPS61196070A JP60036456A JP3645685A JPS61196070A JP S61196070 A JPS61196070 A JP S61196070A JP 60036456 A JP60036456 A JP 60036456A JP 3645685 A JP3645685 A JP 3645685A JP S61196070 A JPS61196070 A JP S61196070A
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嘉彦 小川
平松 利夫
千家 秀雄
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Nisshin Spinning Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、貯水槽、地下鉄、トンネル等のコンクリート
構造物の目地やクラック箇所にグラウト剤を充填して補
修する構造物の止水方法に関するものである。
[イ]従来の技術 °貯水槽等のコンクリート構造物は施工が不十分であっ
たりまた温度や湿度の変化、荷重変化、不等沈下、乾燥
収縮、アルカリ骨材反応、あるいは地震等の外力が作用
すると、目地部分に空隙を生じたり1.クラックを発生
する。
従来、この種の補修を行うには、亀裂内に各種グラウト
剤を充填して行う方法が一般的にとられている。
また、グラウト剤としては次の4種類のものが使用され
ている。
く1〉水ガラスを用いた薬液 く2〉水和反応型のウレタングラウト剤く3〉エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂等く4〉セメントミルク、モル
タル等の充填剤[口]本発明が解決しようとする問題点
上記したグラウト剤を使用して行う補修方法には次のよ
うな問題点が存在する。
(1)「水ガラスを用いた薬液」をグラウト剤として使
用した場合には、高い止水性が得られる反面、耐久性に
欠け、半永久的な止水効果を期待できない。
従って、コンクリート構造物の補修には好適ではない。
(2)「水和反応型のウレタングラウト剤」を使用する
と、水が豊富な場合には、グラウト剤が反応硬化した後
も水を含み続けるので硬化物が軟らか(なる。
また、大量の水を含んだまま硬化したグラウト剤内の気
泡は、大部分が連通しており、水圧が大きくなると漏水
のおそれがある。
また、水が少ない場合には、発泡倍率が低くなって硬化
物は硬くなる。
しかし、一時的にも、亀裂の周辺が乾燥した場合には、
内包された水が外部に排水されて収縮し、剥離現象を発
生し、漏水の原因となる。
(3)エポキシ樹脂等を使用した場合には柔軟性に欠け
ると共に水が存在すると充分に硬化しないという欠点が
存する。
(4)セメント系充填剤を使用すると硬化するまでに時
間を要する。そのため水の流れが存在する場所では硬化
する以前に水で流されてしまう。
[ハ]発明の目的 本発明は以上のような問題点を解消するために成された
もので、構造物に発生する亀裂等を確実に閉塞して、高
い止水性が得られる、構造物の止水方法を提供すること
を目的とする。
[二1問題点を解決するための手段 本発明は、有機ポリイソシアネートおよび/または゛有
機ポリイソシアネートとポリハイドロキシル化合物より
得られる末端イソシアネートプレポリマーと、2−ピロ
リドンまたはN−メチル−ピロリドンよりなる原液を水
濡れ状態の構造物内またはその背面等に圧入し、構造物
内の水と反応硬化させて、構造物に発生するクラックや
各種の空隙箇所を閉塞して止水処理を行う技術手段に関
するものである。
[ホ]グラウト剤 次に本発明の補修方法に使用するグラウト剤について説
明する。
(1)グラウト剤 本発明に使用するグラウト剤は、一定量の水と反応して
炭酸ガスを発生しながら短時間に硬化して、高い止水性
を期待できる独立発泡性のものを使用する。
そのため、発泡ウレタンは主剤と触媒、助剤で構成する
く発泡ウレタンの主剤〉 発泡ウレタンの主剤としては、例えば次のものを使用す
る。
ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(クルー
ドMDI)、ピュアMDI、トリレンジイソシアネート
(TDI)等の有機ポリイソシアネート、またはこれら
の有機イソシアナートとハイドロキシル基を有するポリ
ハイドロキシル化合物より得られる末端イソシアナート
プレポリマー 〇 く触媒、助剤〉 触媒としては、例えば2−ピロリドン、N−メチル−ピ
ロリドン等を使用する。
助剤としては、例えばシリコーン界面活性剤、顔料、酢
酸エチル、メチルエチルペトン、キシレンなどの溶剤等
を使用する。
く−液反応の方法と構成〉 一液反応の方法と構成は次の通りである。
有機ポリイソシアネートおよび/または有機ポリイソシ
アネートとポリハイドロキシル化合物より得られる末端
イソシアネートプレポリマーに、触媒・とじて2−ピロ
リドンを加え、さらに安定したフオームを得るためにシ
リコーン界面活性剤および/またはフオームを着色した
い場合は顔料を混合しておく。
この混合液を水中に投するか、または水と撹拌すること
によって反応を開始しフオームが形成される。
く発泡倍率〉 発泡倍率は、2〜120倍で、好ましくは10〜100
倍に調節したものが好ましい。
それ以上過大であると、周囲の構造物への密着度が低く
なり止水効果が低下し、過小であるとフオームが形成さ
れず、止水効果が低下する。
く−液タイプ化の原理〉 主剤、触媒、助剤を混合したものについては、水が存在
しないと反応を開始しない。
そのため、密閉容器内に水分を混入しないように窒素ガ
ス、乾燥空気等のシールを施し、−液室として保管する
ことができる。
く一定量の水星上に反応しない理由〉 イソシアネート基2モルに対し、水1モルが反応して尿
素結合が生成されるとともに、炭酸ガスが発生するため
、インシアネート基が反応を終了してな(なれば、余剰
の水が存在しても反応は進まない。
[実施例1] (1)グラウト剤、の成分 子液:ポリメチレンボリフェニルボリイソシアネート(
クルードMDI)・ 100部R液二2−ピロリドン・
・・30部 シリコーン系界面活性剤・・・1部 (2)グラウト剤の充填方法(第1図)T液とR液を容
器内で20秒撹拌混合して一部の混合剤4とし、公知の
圧送ポンプ1内に投入する。
次に、圧送ポンプ1に接続する移送ホース2の自由端を
、構造物3の側壁に挿入し圧入する。
この場合クラック5を含む位置にポーリング孔を削孔し
、その孔内にセットした注入パイプから圧入する方法、
あるいはクラック5の一部をV字状に削って溝を形成し
、この溝内にパイプ8を位置せしめてモルタル7などで
固定する方法(第2図)など公知の方法を採用できる。
その結果、圧入された上記混合物からなるグラウト剤4
は、水と共に構造物3の目地の空隙箇所やクラック発生
箇所5から外部に漏出しようとする。
グラウト剤は、圧入して約2分経過の後、空隙内で硬化
して、硬質発泡ウレタン6が形成され漏水を完全に制止
できた。
この際の、硬質ウレタンフオームの比重は、0.03<
発泡倍率30倍)であり、良好な独立気泡が得られた。
[へ1他の実施例1(第3図) 水の湧出するクラック5の露出部の周囲をV字状に削っ
て拡げる。
そこへ本発明の前記グラウト剤原液を含浸させたスポン
ジ、布などの多孔質材9を押し込む方法も考えられる。
この原液は水と短時間のうちに反応硬化するから、多孔
質材9を外から押えつけているだけで迅速に止水処理を
行うことができる。
[ト1他の実施例2(第4図) 構造物表面に幅の長いクラックが発生した場合、あるい
は骨材が集中しかつモルタル分が不足したきわめて空隙
の多い部分が発生している場合がある。
そのような場合にはクラック等の全域を被覆できる寸法
のカバー10を構造物3に取り付けて仮に固定してしま
う。
カバー10には注入パイプを取り付けておき、まずカバ
−10内空全体にグラウト剤を充填し、水と反応して硬
化するのを待つ。
その結果、線状、面状の浅水部の止水を行うことができ
る。
[チ]他の実施例3(第5図) ビート層などの空隙の多い地質の場合には従来のグラウ
トと同様の各種の方法で注入パイプ11から地中への充
填を行うことができる。
[す]効果 本発明は以上説明したようになるから次のような効果を
期待することができる。
(1)有機ポリイソシアネートまたは有機ポリイソシア
ネートとポリハイドロキシル化合物より得られる末端イ
ソシアネートプレポリマーと、2−ピロリドンを主成分
とする原液を、水濡れ状態の構造物内に圧入する。
圧入された原液は、構造物内の水と短時間のうちに反応
硬化しながら構造物に発生するクラックや空隙内に進入
して硬化するので確実に閉塞できる。
特に、硬化後は独立気泡を内包する硬質発泡ウレタンが
形成されるので、高い止水性が得られる。
(2)原液は一定量の水と反応すると、それ以上の水と
は反応しない。
そのため必要以上に希釈されることなく、未反応物が流
出しまうことがない。
また、従来のように過剰に水を含んで硬化後に軟化した
り乾燥して収縮したりしない。
(3)発泡倍率を2〜120程度にコントロールしだか
ら、周囲の構造物と良好な密着関係を維持し、高い止水
効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図:構造物の止水方法の一実施例の説明図第2図:
構造物と圧送ホースの結合状態の説明図第3〜5図:他
の実施例の説明図 1:圧送ポンプ  2;移送ホース 3:構造物

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 有機ポリイソシアネートおよび/または有機ポリイソシ
    アネートとポリハイドロキシル化合物より得られる末端
    イソシアネートプレポリマーと、2−ピロリドンまたは
    N−メチル−ピロリドンよりなる原液を、 水濡れ状態の構造物の駆体中または背面に圧入し、 構造物内の水と反応硬化させて行う事を特徴とする、 構造物の止水方法
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