JPS61193763A - 射出機の射出増圧制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 この発明は、ダイカストマシンや射出成形機等の射出機
における射出増圧制御に係り、特に射出速度信号によっ
て制御を行う射出増圧制御方式に関する。

〔従来技術とその問題点〕

従来、ダイカストマシンにおいては、金型キャビティ内
へ浴湯の充填を行うに際し、溶湯の充填を完了する直前
において射出ピストンによる射出速度が降下するため、
鋳造製品の品質に悪影響を与えることから、増圧ピスト
ンを設けて射出ピストンの増圧速度制御を行うことが一
般に実施されている。

しかるに、従来のこの程射出増圧制御方式は、射出ピス
トンの射出速度が低下する位置を位置検出器で検出する
ようにし、これにより予め設定した位置での位置検出を
行い、増圧ピストンを付勢して射出ピストンの増圧操作
を行うものである。従って、前記従来の射出増圧制御方
式によれば、増圧操作を行うための制御位置を試行錯誤
により決定しており、この位置設定の作業が煩雑となシ
、射出増圧制御の自動化に大きな障害となっていた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、前述した従来の射出増圧制御のタイミ
ングを射出ピストンの位置検出によらず、射出速度を検
出することにより、射出増圧制御を適正かつ自動的に達
成することができる射出機の射出増圧制御方式を提供す
るにある。

〔発明の要点〕

本発明に係る射出機の射出増圧制御方式は。

射出シリンダに射出ピストンと増圧ピストンとを設け、
前記射出ピストンを金をキャビティと連通ずる射出スリ
ーブ内に挿通した射出ヘッドとピストンロッドを介して
接続し、キャビティ内への溶湯充填完了直前に増圧ピス
トンを作動させて射出ピストンに対する圧力油を増圧す
るよう構成した射出機において、前記射出ピストンの速
度を検出し、この速度検出値がキャビティ内への溶湯充
填完了直前において所定値以下に低下した際増圧速度制
御弁を操作して増圧ピストンを作動することを特徴とす
る。

前記の射出増圧制御方式において、射出ピストンの速度
は、ピストンロッドの一側面に対しその移動距離に応じ
て所定のパルス信号を出力するセンサと、このセンサの
出力パルス数と周期とから速度を算出する速度検出器と
によシ検出するよう構成すれば好適である。

また、増圧速度制御弁の操作は、射出ピストンの速度検
出値が所定値以下に低下したことを検出して所定の出力
信号を発生する速度変化判別器と、この判別器の出力信
号に基づいて弁操作信号を出力する増圧速度フンドロー
２とにより制御するよう構成することができる。

〔発明の実施例〕

次に１本発明に係る射出機の射出増圧制御方式の実施例
につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。

第７図は本発明の射出増圧制御方式を採用するダイカス
トマシンの射出制御部の機構説明図である。すなわち、
第７図において、参照符号／θは射出シリンダを示し、
この射出シリンダ／θには射出ピストン７．２と増圧ピ
ストン／ｙとがそれぞれ図示のように組込まれている。

射出ピストン７．２は、ピストンロッド１６を介して金
型／ざに形成されるキャビティー〇に連通ずる射出スリ
ーブ２．２内に設けた射出ヘッド、２４ｔと連通接続さ
れている。しかるに、前記射出シリンダ／θに対し、射
出ピストン７．２の加圧側は逆上弁、２６および射出速
度制御弁２にを介して油圧源３θと接続すると共に、増
圧ピストン／ｙの加圧側は増圧速度制御弁３．２を介し
て前記油圧源３θに接続する。

そこで、本発明においては、前記射出ピストン７．２に
接続されるピストンロッド／６の一側部にその速度を検
出するためのセンサ３ダを設　′ける。すなわち、との
センサ３４ｔは、例えばピストンロッド／６の一側面に
その軸方向に沿って所定間隔離間して光学的もしくは磁
気的スリットを設け、これらスリットを非接触により光
学的もしくは磁気的に検出する毎に所定のパルス信号を
出力するよう構成することができる。

従って、前記出力パルス信号を計数しその周期を算出す
ればピストンロッド／６の速度を検出することができる
。このようにして、本発明では、前記センサ３グの出力
信号を速度検出器３６に入力して射出ピストン／２によ
る射出速度を検出し、次いでこの射出速度信号を速度変
化判別器３ｔに入力して射出速度がその最高速度から所
定の速度まで低下した時点を判別し、さらに前記判別信
号を増圧速度コントローラｙθを介して増圧速度制御弁
３．２を操作し、増圧ピストンフグを動作するよう構成
する。

このように構成することにより、本発明によれば、射出
ピストン７．２によって金型／どのキャビティ内θ内へ
溶湯の充填を行うに際し、充填完了直前において射出ピ
ストン／２の速度が所定値（Ｖｐｉ）以下となった場合
にこの状態をセンサ３グ、速度検出器３６および速度変
化判別器３にを介して検出し、増圧速度コンドローラグ
θによシ増圧速度制御弁３２を操作して増圧ピストン／
４ｔを作動し、射出ピストン／２に対する圧力油の増圧
を行ってキャピテイ２θ内への溶湯の適正な充填を達成
することができる（第２図参照）。

なお、前述した実施例において、センサ３４ｔは光学的
または磁気的なスリットの検出を行うことによって所定
のパルス信号を発生する光電変換器もしくは近接スイッ
チを好適に使用することができるが、その他ピストンロ
ッドの移動に応じて所定のパルス信号を発生するもので
あれば、接触式もしくは非接触式を問わず種々のセンサ
を使用することができる。

〔発明の効果〕

前述した実施例から明らかなように、本発明によれば、
金型のキャビティ内へ溶湯を充填するに際し、充填完了
直前における射出ピストンの速度低下を検出して増圧操
作を行うことができるため、溶湯の充填条件が常に一定
かつ安定化され、鋳造製品の不良発生を防止することが
できる。特に、従来のように増圧時点を射出ピストンの
位置によって検出するものに比べて、金型を交換しキャ
ビティの変化が生じた場合においても、速度低下の検出
速度設定値を適正に選定することにより、鋳造製品の品
質を安定に保持することができ、作業性が著しく改善さ
れる。

なお、前述した実施例においては、ダイカストマシンに
おける射出制御部への応用例について説明したが、本発
明方式はプラスチックの成形加工を行う射出成形機の射
出増圧制御方式としても有効に応用することができる。

以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発
明の精神を逸脱しない範囲内において穐々の設計変更を
なし得ることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る射出機の射出増圧制御方式の一実
施例を示す射出制御部の機構説明図、第一図は本発明制
御方式による射出速度と射出圧力との制御動作波形図で
ある。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）射出シリンダに射出ピストンと増圧ピストンとを
   設け、前記射出ピストンを金型のキヤビテイと連通する
   射出スリーブ内に挿通した射出ヘツドとピストンロツド
   を介して接続し、キヤビテイ内への溶湯充填完了直前に
   増圧ピストンを作動させて射出ピストンに対する圧力油
   を増圧するよう構成した射出機において、前記射出ピス
   トンの速度を検出し、この速度検出値がキヤビテイ内へ
   の溶湯充填完了直前において所定値以下に低下した際増
   圧速度制御弁を操作して増圧ピストンを作動することを
   特徴とする射出機の射出増圧制御方式。
2. （２）特許請求の範囲第１項記載の射出増圧制御方式に
   おいて、射出ピストンの速度は、ピストンロツドの一側
   面に対しその移動距離に応じて所定のパルス信号を出力
   するセンサと、このセンサの出力パルス数と周期とから
   速度を算出する速度検出器とにより検出するよう構成し
   てなる射出機の射出増圧制御方式
3. （３）特許請求の範囲第１項記載の射出増圧制御方式に
   おいて、増圧速度制御弁の操作は、射出ピストンの速度
   検出値が所定値以下に低下したことを検出して所定の出
   力信号を発生する速度変化判別器と、この判別器の出力
   信号に基づいて弁操作信号を出力する増圧速度コントロ
   ーラとにより制御するよう構成してなる射出機の射出増
   圧制御方式。