JPS61187909A - 異物除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の利用分野〕 本発明は復水器等の管式熱交換器で使用する冷却海水中
の海棲生物等の異物を効果的に冷却海水系から分離する
異物除去装置に関する。

〔発明の背景〕

海水を冷却水として使用する火力・原子力発電用復水器
では従来から取水口にスクリーン等を配置して冷却海水
系および復水器内への貝類、くらげ、木片、ビニールシ
ート等の流入を防止することが行なわれ、加えて、二の
水系で海棲生物が繁殖し、やがて死滅脱落して復水器へ
流入することを避けるため塩素注入法が併用される。し
かし。

同法は有益な生物へも悪影響があるために採用されなく
なって来ており、最近では貝類等の異物を復水器内に流
入する前に水流中から除去する方法がとられている。

従来の装置は、特公昭５５−４９８９８号公報に記載の
ように１円筒形ケーシング内に円筒形フィルタ・エレメ
ントを設け、入口弁の作動角度により旋回流を起させ、
その渦流による浮遊現象を利用し。

フィルタ外面で異物を捕捉し、ケーシングの接線方向引
抜の排出管より異物を排出するようになっていた。しか
し、渦流による浮遊現象を利用するために、排出管と反
対側のケーシングでは必然的に旋回流が弱く、停滞水域
を形成しやすい、この停滞水域では、むしろ海棲生物の
生息しやすい環境条件を形成するため、冷却海水中の海
棲生物の卵がフィルタに付着し貝に成長していた。さら
に。

設置に大きなスペースを必要とし、配管系の形状によっ
ては設置できない場合があった。

この欠点を補なうものとして、特開昭５８−３６０７号
公報では、筒形ケーシング内に複数の濾過板を山形に傾
斜連接して配置し、フィルタ本体壁側に異物排出室を配
設し、任意の濾過板に対し流体の流入を阻止するフラッ
プ弁を配備して逆洗により濾過板を洗浄するフィルタを
用いている。

しかし、緊急時、すなわち、不可抗力により、多量の異
物が一時的にフィルタ内に流入し、濾過板が閉塞状態と
なった場合には、各濾過板は、冷却水の流れ方向に合せ
て平行状態にし、流路を完全に開放するため、異物はす
べて復水器等に流入し、冷却管の損傷トラブルを起すこ
ととなる。従って、緊急時における確実な異物排出につ
いては配慮されていなかった。さらに、スクリーン面の
異物の目詰りは冷却水ポンプの動力を増大することとな
り、冷却海水系の異常な圧力上昇を伴うので回避する必
要があり、このことは異物の除去性能、並びに、洗浄時
間にも影響するため、運転制御上からも、スクリーン差
圧の検知技術は重要であり、異物除去装置の良し悪しを
左右する。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、冷却海水中に存在する海棲生物等の異
物を捕捉除去する異物除去装置を提供することにある。

【発明の概要〕

本発明の要点は、冷却海水系から海棲生物等の異物を捕
捉除去するに際し、スクリーンをＶ形に配設し、ケーシ
ング中央部に仕切板、渦流板および排出管を配設し、ス
クリーンへの付着異物により発生する差圧を検知して、
洗浄運転、または。

緊急時運転を判断させ、各逆洗弁、排出弁およびスクリ
ーンを自動的に作動させ、逆洗により異物を除去排出す
ることにある。

〔発明の実施例〕

本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は海水を冷却媒体とする復水器１に本発明の異物
除去装置３を配備した場合の系統図である。

図にお）Ｎて、冷却水は矢印のように冷却水入口配管２
から異物除去装置３に導入され、異物除去装置３により
、冷却水中の貝類、くらげ、木片。

ビニールシート等の異物が分離される。異物が分離され
た後の冷却水は復水器１の入口側水室４に導かれ、この
水室４から復水器冷却管５を通り復水器内蒸気と熱交換
を行なう、熱交換を終えた冷却水は出口側水室６を通り
、冷却水出口配管７に至る。また、異物除去装置３によ
って集められた冷却水中の異物は、異物排出配管８を通
って、冷却水出口配管７に排出される。即ち、微量（５
〜１０％）の引抜水量を復水器１を通さず冷却水出口配
管７に排出することによって、異物も同時に排出する。

第２図は異物除去装置３の通常運転時の断面図、第３図
は第２図の平面図、第４図は第２図の要部を示す鳥緻図
、第５図は洗浄運転時の異物排出動作を示す要部の拡大
図である。

本異物除去装置３はケーシング本体１１、スクリーン１
２，１３、逆洗弁１４，１５、異物除去装置内部を■、
■と二区分する仕切板１６、過流板１７，１８．排出管
１９，２０．排出弁２１．２２により形成され、逆洗弁
１４．１５の切替動作により冷却水は■、■両区分、ま
たは、０区分および０区分いずれか一方へのみ導水が可
能な構成となっている。さらに、スクリーン１２．１３
は一端をケーシング本体１１の内壁に接し、他端を中央
部で軸２３．２４で　　可能なＶ形を形成し、仕切板１
６の底部には■。

１両区分とも過流板１７，１８および排出管１９．２０
および排出弁２１．２２を配し、引抜水と共に異物が排
出可能な構造とする。

一方、ケーシング本体１１とスクリーン１２゜１３との
間には塞ぎ板２５．２６を配設し、冷却水がすべてスク
リーン１２．１３を通過する構成となっている。

本実施例の異物除去装置３の実施態様について、以下、
説明する。

第２図に示すように通常運転時は逆洗弁１４゜１５をケ
ーシング本体中心軸、即ち、冷却水流と平行の位置にし
ておき、冷却水は仕切板１６に区画されたＡ、Ｂ両室に
均等に導入し、スクリーン１２．１３で除去された清浄
水は復水器入口側水室４へ導かれる。一方、冷却水中の
異物はスクリーン１２．１３の内面に蓄積される。スク
リーン１２．１３が目詰りを生じると、スクリーン１２
゜１３の直前、直後の位置に設けた圧力検出座３７゜３
８より、スクリーンの目詰りを検知する。検知した差圧
は差圧計９０により、電気信号に変換され、制御装置１
００に入力される。検知差圧は洗浄運転を要する設定差
圧（ＨＡＮＮ）と比較演算される。設定値（ＨＡＮＮ）
に達した場合には、制御装置１００からの信号により■
室側の逆洗弁１４を開（■）の状態から閉（■）の状態
に作動させ■室側を遮断すると同時に、排出弁２１を開
くことにより、スクリーン１３の■室側より導入された
冷却水により■室側の流れをスクリーン１２の外側から
内側に逆流させることができ、■室側スクリーン１２内
面に付着した異物５０を除去し、排出管１９より一部の
引抜水と同時に排出弁２１、異物排出配管８を経て、冷
却水出口配管７へ排出する。スクリーン１２は■の位置
で一定時間（Ｔ１）逆洗をさせた後、さらに、スクリー
ン１２への付着異物を完全に除去排出するために、スク
リーン１２を■の位置迄作動し、一定時間（Ｔ２）逆洗
を継続させる。■室側の洗浄が終了すると、スクリーン
１２を■の位置から■の位置（復帰）に戻し、逆洗弁１
４を■の位置から■の位置（全開）に戻し、排出弁を全
閉とすることで（Ａ）室側が完全に復帰状態となる。つ
ぎに、飴室側の逆洗弁１５、スクリーン１３および排出
弁２２をＩｋ室側と同様に作動させることでの室側の異
物除去が可能となる（第６図参照）。

第５図により洗浄運転時の異物の排出動作を詳述する。

■室側のスクリーン１２の内面に付着の異物５０は、■
室側からの導水により逆洗され、さらに、渦流板１７に
よって誘起された縮流により、渦流板１７と排出管１９
の間隙で矢印のような上下動の流動が発生する。従って
、逆洗の水流に乗った異物５０は確実に渦流板１７と排
出管１９９間に誘導され上下流動によって異物５０は固
着することなく、排出管１９の引抜水流とともに排出さ
れる。

一方、冷却水配管系での海棲生物の死滅脱落等により多
量の異物が瞬時に異物除去装置３に流入する緊急時には
、スクリーン１１１３が閉塞状態となる。このような場
合には、第７図に示すように、緊急時差圧を差圧計９０
で検知した信号により制御装置１００に入力し、緊急時
設定差圧（ＨＨＡＮＮ　）と比較演算される。設定値（
ＨＨＡＮＮ　）に達していると判定された時は、制御装
置１００からの信号により■■両室側のスクリーン１２
．１３は■の位置から■の位置（逆洗）に作動させると
同時に、排出弁２１．２２を全開とする。この操作によ
って、冷却水は通水状態のまま、スクリーン１２．１３
の付着異物は冷却水によって逆洗される。この時の異物
の除去排出動作は、第５図に示した態様となり、異物は
、確実に排出管１９．２０から排出される。

一定時間（Ｔ、）の緊急時洗浄運転を行った後、スクリ
ーン１２．１３は■の位置から■の位置（復帰）に戻し
、通常運転に復帰させる。

第８図は本発明の別の実施例を示し、冷却水配管の大口
径の場合に適用し、実施例が■■の二区分であったもの
が、■■　◎◎の四区分となっており、基本的な態様は
前述の実施例と同一であり、洗浄運転は■■　◎◎の順
序で順次行なう。また、ｌｌｌ待時洗浄運転も、■。

ｐ）、　（９）、　＜＠各室のスクリーンを全て同時に
復帰位置から逆洗位置に作動させる。

さらに、本発明の異物除去装置３では、流入異物の量が
増してくるとスクリーン１２．１３に蓄積され、スクリ
ーンの目詰り率が増え、スクリーン差圧が増大する。そ
こで、多少の流入異物量の変化でも安定した差圧を検知
し、洗浄運転に入る必要がある０本実施例では、スクリ
ーン目詰り率が約５０％近傍では、安定した差圧状態に
あるが。

目詰り率がこれ以上になると、流入異物量の変化に対し
て、スクリーン差圧が大きく変化する。

従って、本発明の異物除去装置３では、安定した差圧状
態にあるスクリーン目詰り率５０％ないし、それ以下の
流入異物量の状態の差圧を洗浄設定差圧（ＨＡＮＮ）と
して、洗浄運転に入るようになっており、また、流入異
物量に関係なく、タイマー設定により定期的な洗浄運転
が制御装置１００により可能となっている。

一方、本実施例における、逆洗弁１３．１４の駆動軸２
９．３０の配置は、冷却水配管２中の強力な水流による
動圧に対する軸部側のモーメントを相殺させることで軸
強度を考慮して、流路面積の回心の位置（ケーシング本
体１１の中心よりａの位置）に配置するようになってい
る。

第９図は第８図の平面図である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、多量の異物が瞬時に流入する緊急時に
おいても、スクリーンを完全に逆洗することができ、付
着異物を確実に排出できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の異物除去装置を配備した系統図、第２
図は本発明の一実施例の縦断面図、第３図は第２図の平
面図、第４図は本発明の一実施例の要部を示す斜視図、
第５図は異物排出動作を示す要部の拡大図、第６図は本
発明の一実施例の洗浄運転ステップ図、第７図は本発明
の一実施例の緊急時洗浄運転ステップ図、第８図は本発
明の別の実施例の縦断面図、第９図は第８図の平面図で
ある。 ３・・・異物除去装置、１１・・・ケーシング本体、１
２゜１３・・・スクリーン、１４．１５・・・逆洗弁、
１６・・・仕切板、１７．１８・・・過流板、１９，２
０・・・排出管、２１．２２・・・排出弁、５０・・・
異物、９０・・・差圧計、１００・・・制御装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、熱交換器の冷却水入口側配管途中で、冷却水中の異
   物を除去する装置において、 ケーシング本体内部を複数区分し、スクリーンをＶ形に
   配設し、前記ケーシング本体の中央部に仕切板、渦流板
   および排出管を設け、さらに、前記ケーシング本体の入
   口部に複数個の逆洗弁を設置し、前記スクリーンの前後
   の差圧を検知し、その信号をもとに演算制御する制御装
   置を配備し、前記逆洗弁、排出弁および前記スクリーン
   を自動的に作動させることを特徴とする異物除去装置。 ２、複数区分した前記ケーシング本体の各室を順次洗浄
   運転させることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の異物除去装置。 ３、緊急時に複数区分の前記各スクリーンを同時に逆洗
   位置に作動し、洗浄運転させる手段を設けたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の異物除去装置。 ４、前記逆洗弁の軸を流路面積の図心に配置したことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の異物除去装置。