JPS6118739Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は製図板、トレース台等を載置する架台
に関するものであつて、架台をして任意の高さに
簡単に調節し固定できると共に、相当の重量のも
のを載置した場合でもそれに応じてコイルばねの
強度を調整しておくことにより、ガタつきを生じ
ることなく円滑に調節できるようにしたものであ
る。

次に図面につき本考案の実施例を説明すると、
１，１は角筒状の固定脚であつて、その各下端部
には基板２を夫々設けると共に、左右両固定脚
１，１の上部内側に亘りばね収納筒３を設けて両
固定脚１，１を一体に連結してある。４，４は固
定脚１，１の連結部分の通孔５，５に設けた滑車
であり、ばね収納筒３内には２個のコイルばね
６，６を装入し、各コイルばね６，６はその反対
側の定着端６ａ，６ａをばね調節装置１５で移動
可能に係止してある。

即ちばね調節装置１５はばね収納筒３，３の左
右両側部下面に回転ねじ杆７を挿通したばね調節
箱８，８を固定し、各回転ねじ杆７に螺着した移
動ナツト９にばね取付軸１０を設け、更にその先
端に移動目印１１を設け、ばね取付軸１０はスリ
ツト１２からばね収納筒３内に装入して上記コイ
ルばね６の定着端６ａを係止してあり、移動目印
１１はばね調節箱８上面のスリツト１３から突出
してある。而して上記ばね調節箱８の両側から突
出させた回転ねじ杆の両端部７′をしてボルト頭
状に形成し、この部分を適当なハンドルで回転す
ることによりコイルばね６の強さを調節できるよ
うにした。

また、１６，１６は固定脚１，１の上側から嵌
挿した可動脚であつて、その下部には上下２個の
両側面に夫々２個宛の回転輪１７，１７を設けて
上下動し得るようになつている。１８は左右のブ
レを防ぐローラーを示す。１９，１９は可動脚１
６の各上端に設けた受板、２０，２０は固定脚上
端に装着したカバーを示し、２１，２１は可動脚
固定用ノブであつて、これを回すことにより、そ
の先端が可動脚を固定し又は解放できるようにな
つている。

更に２２，２２は２本の平衡ワイヤーであつ
て、その各一端２２ａを可動脚１６上端の受板１
９，１９を連結する連結杆３８に止着し、各他端
２２ｂを夫々反対側の可動脚の下端部に止着する
と共に各平衡ワイヤー２２の中間部を両滑車４，
４に掛け、各コイルばね６内を通して緊張させて
ある。而して可動脚１６を引き上げる方向にコイ
ルばねの各自由端６ｂを平衡ワイヤーに止着して
ある。なお、各平衡ワイヤー２２の端末２２ｂを
可動脚の下端部に止着するには、ねじ受２３に通
しナツト２４で調節できるようにしたねじ２４に
係止してある。

又ばね調節装置は第４図に示すように構成する
こともできる。このばね調節装置２５はコイルば
ねの定着端６ａ近くのばね収納筒３内面に軸受２
６を突設してばね取付軸２７の軸孔部２７′を軸
着すると共に、その把り部２８を軸受部２６と対
向する側に設けたスリツト２９から突出させ、且
該スリツトには数個の凹欠部３０を列設して、各
凹欠部に取付軸２７を係止し得るようにし、而し
て取付軸の中間部にコイルばねの定着端６ａを係
止してある。

従つてこのばね調節装置では凹欠部３０に係止
されている取付軸２７の係止位置を変えることに
よりばねの強さを調節できる。

なお、第６図に於いて、符号３１は受板１９上
に蝶着３２した図板取付枠、３３は支持ばね、３
４は傾斜スライド丸棒、３５は傾斜固定ハンド
ル、３６は製図板を夫々示す。又第７図に於いて
符号３７は製図板に変えて取付けたトレース台を
示す。

上記構成の如く本考案に於いては、固定脚は角
筒状にして、左右の固定脚の上部内側をばね収納
筒で一体に連結し、その各連結部の通孔に滑車を
設けてあり、可動脚は各固定脚の上側に嵌挿し、
且その下部の上下２個所の両側面に回転軸を設け
て上下動し得るようになつており、平衡ワイヤー
はその各一端を可動脚上端部に止着し、各他端を
反対側の可動脚の下端部に夫々止着し、その中間
部を両滑車に掛けて収納筒内を通すと共に、各平
衡ワイヤーには収納筒内に装着したコイルばねの
自由端をして可動脚を引き上げる方向に張設して
ある。

従つて、受板上に製図板又はトレース台を装着
した状態で固定ノブを解放すると、可動脚を簡単
に上下動できるから架台の高さをして任意に調整
することができる。又コイルばね調節装置は、各
コイルばねの定着端を係止すると共に収納筒の外
から移動調節し得る取付軸を設けてあるから、架
台上に相当の重量の製図板やトレース台を載置す
る場合には、その重量に応じて、コイルばね取付
軸の位置を移動させて、ばねの強度を適宜調節し
ておくことにより可動脚を円滑に上下動させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであつて、第
１図は可動脚を上昇させた状態の一部断面を表わ
す平面図、第２図は同上縦断面図、第３図は同上
側面図、第４図は可動脚を下降させた状態の一部
断面を表わす平面図、第５図は同上縦断面図、第
６図は製図板を装着した状態の側面図、第７図は
トレース台を装着した状態の側面図、第８図はば
ね調節装置の他の実施例の断面図、第９図は同上
下面図を示す。 １……固定脚、２……基板、３……ばね収納
筒、４……滑車、５……通孔、６……コイルば
ね、７……回転ねじ杆、８……ばね調節箱、９…
…移動ナツト、１０……ばね取付軸、１１……移
動目印、１２……スリツト、１３……スリツト、
１５……ばね調節装置、１６……可動脚、１７…
…回転輪、１８……ローラー、１９……受板、２
１……可動脚固定用ノブ、２２……平衡ワイヤ
ー、２５……ばね調節装置、２７……ばね取付
軸、２９……スリツト、３０……凹欠部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 各一対の固定脚、可動脚、平衡ワイヤー及びコ
   イルバネ調節装置とからなり、上記固定脚は角筒
   状にして、左右の固定脚の上部内側をばね収納筒
   で一体に連結し、その各連結部の通孔に滑車を設
   けてあり、上記可動脚は、各固定脚の上側に嵌挿
   し且その下部の上下２個所の両側面に回転輪を設
   けて上下動し得るようになつていおり、上記平衡
   ワイヤーは、その各一端を可動脚上端部に止着
   し、各他端を反対側の可動脚の下端部に夫々止着
   し、その中間部を両滑車に掛けて収納筒内を通す
   と共に、各平衡ワイヤーには収納筒内に装着した
   コイルばねの自由端をして可動脚を引き上げる方
   向に張設してあり、上記コイルばね調節装置は、
   各コイルばねの定着端を係止すると共に収納筒外
   から移動調節し得るを取付軸を設けてあることを
   特徴とする製図、トレース用の架台。