JPS6118610Y2 - - Google Patents
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- JPS6118610Y2 JPS6118610Y2 JP1981165862U JP16586281U JPS6118610Y2 JP S6118610 Y2 JPS6118610 Y2 JP S6118610Y2 JP 1981165862 U JP1981165862 U JP 1981165862U JP 16586281 U JP16586281 U JP 16586281U JP S6118610 Y2 JPS6118610 Y2 JP S6118610Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案はマグネトロン、特にマグネトロン内部
の残留気体を吸着させるゲツターに関するもので
ある。
の残留気体を吸着させるゲツターに関するもので
ある。
一般に、マグネトロンはマイクロ波を効率よく
発生することから、特に電子レンジなどに組み込
まれて食品の解凍、加熱等に広く用いられてお
り、寿命、安全性、品質等の面から積極的にその
改善が要求されている。
発生することから、特に電子レンジなどに組み込
まれて食品の解凍、加熱等に広く用いられてお
り、寿命、安全性、品質等の面から積極的にその
改善が要求されている。
第1図は従来一般に用いられているマグネトロ
ンの一例を示す要部断面図であり、同図におい
て、1は無酸銅などにより筒状に形成された陽極
円筒であり、1aは前記陽極円筒1内を等配する
ようにその内壁に放射状に固定された複数枚のペ
インであり、前記陽極円筒1およびベイン1aに
よつて陽極を構成している。2は表面が炭化され
たトリウム−タングステン線などによつてらせん
状に形成されて前記陽極円筒1の中心軸に沿つて
配置された陰極フイラメントであり、前記ベイン
1aとの間にいわゆる作用空間を形成している。
また、この陰極フイラメント2の両端部分にはモ
リブデンまたはタングステンなどの高融点金属な
どによつて形成された鍔状の上部エンドシールド
3および下部エンドシールド4が溶接などによつ
てそれぞれ固着され、その上部エンドシールド3
および下部エンドシールド4の鍔部対向面側には
ジルコニウムなどの金属によつて形成された円盤
状のゲツター5,6が溶接によつてそれぞれ固着
され、前記上部エンドシールド3はセンターサポ
ート7に、前記下部エンドシールド4はサイドサ
ポート8にそれぞれ支持されるとともに、電気的
リードを兼ね備え、前記陰極フイラメント2に外
部より電流を供給している。また、前記陽極円筒
1の両端部には鉄などによつて形成された錐体状
の磁極9,10がそれぞれ固着され、前記作用空
間に磁束を集束させている。そして、前記陰極フ
イラメント2に前記センターサポート7およびサ
イドサポート8を介して電圧を供給することによ
り、この陰極フイラメント2から放射される熱電
子群を前記作用空間内に放出させて発振現象を行
なわせている。
ンの一例を示す要部断面図であり、同図におい
て、1は無酸銅などにより筒状に形成された陽極
円筒であり、1aは前記陽極円筒1内を等配する
ようにその内壁に放射状に固定された複数枚のペ
インであり、前記陽極円筒1およびベイン1aに
よつて陽極を構成している。2は表面が炭化され
たトリウム−タングステン線などによつてらせん
状に形成されて前記陽極円筒1の中心軸に沿つて
配置された陰極フイラメントであり、前記ベイン
1aとの間にいわゆる作用空間を形成している。
また、この陰極フイラメント2の両端部分にはモ
リブデンまたはタングステンなどの高融点金属な
どによつて形成された鍔状の上部エンドシールド
3および下部エンドシールド4が溶接などによつ
てそれぞれ固着され、その上部エンドシールド3
および下部エンドシールド4の鍔部対向面側には
ジルコニウムなどの金属によつて形成された円盤
状のゲツター5,6が溶接によつてそれぞれ固着
され、前記上部エンドシールド3はセンターサポ
ート7に、前記下部エンドシールド4はサイドサ
ポート8にそれぞれ支持されるとともに、電気的
リードを兼ね備え、前記陰極フイラメント2に外
部より電流を供給している。また、前記陽極円筒
1の両端部には鉄などによつて形成された錐体状
の磁極9,10がそれぞれ固着され、前記作用空
間に磁束を集束させている。そして、前記陰極フ
イラメント2に前記センターサポート7およびサ
イドサポート8を介して電圧を供給することによ
り、この陰極フイラメント2から放射される熱電
子群を前記作用空間内に放出させて発振現象を行
なわせている。
しかしながら、上記構成によるマグネトロンに
おいて、前述したように、前記上、下部エンドシ
ールド3,4の対向面側にそれぞれジルコニウム
などによつて形成された円盤状のゲツター5,6
が溶接固定されており、このゲツター5,6の表
面側が作用空間に対向して配設されている構造と
なつている。このために、このゲツター5,6に
よつて管内の残留ガスの吸着効果を大幅に向上さ
せるにはその寸法、形状、表面積等を大きくする
ことによつてその目的を達成することは高周波電
磁界を乱すなどの悪影響を与えるために技術的に
極めて困難であつた。また、このゲツター5,6
を上、下部エンドシールド3,4の対向面側にそ
れぞれ溶接などにより取り付けることはその対向
両側に機械的に極めて弱い炭化トリウム−タング
ステン線によつて形成された陰極フイラメント2
が固着されているのと母材が高融点金属などによ
つて形成されているものであるために、その作業
が極めて煩雑となり、その作業性が著しく悪かつ
た。さらに、溶接されたゲツター5,6が動作時
の発熱によつて熱変形を起し、ベイン1aの先端
部間でスパークが生じ耐圧不良が発生し易くな
る。また、ゲツター5,6を作用空間以外の場所
に取り付けることも可能であるが、マグネトロン
内部の大半は高周波エネルギーが伝播する経路と
なつているためにゲツターの配設場所によつて電
磁界を乱して不都合な特性を生じることが多く、
さらに、陽極部分は溶接性の悪い銅などの材質が
用いられているので、温度が最適で副作用が生じ
ない条件を満たす配設場所が著しく限定されてし
まうことになる。
おいて、前述したように、前記上、下部エンドシ
ールド3,4の対向面側にそれぞれジルコニウム
などによつて形成された円盤状のゲツター5,6
が溶接固定されており、このゲツター5,6の表
面側が作用空間に対向して配設されている構造と
なつている。このために、このゲツター5,6に
よつて管内の残留ガスの吸着効果を大幅に向上さ
せるにはその寸法、形状、表面積等を大きくする
ことによつてその目的を達成することは高周波電
磁界を乱すなどの悪影響を与えるために技術的に
極めて困難であつた。また、このゲツター5,6
を上、下部エンドシールド3,4の対向面側にそ
れぞれ溶接などにより取り付けることはその対向
両側に機械的に極めて弱い炭化トリウム−タング
ステン線によつて形成された陰極フイラメント2
が固着されているのと母材が高融点金属などによ
つて形成されているものであるために、その作業
が極めて煩雑となり、その作業性が著しく悪かつ
た。さらに、溶接されたゲツター5,6が動作時
の発熱によつて熱変形を起し、ベイン1aの先端
部間でスパークが生じ耐圧不良が発生し易くな
る。また、ゲツター5,6を作用空間以外の場所
に取り付けることも可能であるが、マグネトロン
内部の大半は高周波エネルギーが伝播する経路と
なつているためにゲツターの配設場所によつて電
磁界を乱して不都合な特性を生じることが多く、
さらに、陽極部分は溶接性の悪い銅などの材質が
用いられているので、温度が最適で副作用が生じ
ない条件を満たす配設場所が著しく限定されてし
まうことになる。
したがつて、本考案の目的は上記の点に着目し
てなされたものであり、残留ガスの吸着効果を大
幅に向上させたマグネトロンを提供することにあ
る。
てなされたものであり、残留ガスの吸着効果を大
幅に向上させたマグネトロンを提供することにあ
る。
このような目的を達成するために、本考案によ
るマグネトロンは陽極円筒1の内部に面した錐体
状磁極9,10の斜面側にゲツターをそれぞれ配
設したものである。以下図面を用いて本考案によ
るマグネトロンを詳細に説明する。
るマグネトロンは陽極円筒1の内部に面した錐体
状磁極9,10の斜面側にゲツターをそれぞれ配
設したものである。以下図面を用いて本考案によ
るマグネトロンを詳細に説明する。
第2図は本考案によるマグネトロンの一実施例
を示す要部断面図であり、第1図と同記号は同一
要素となるのでその説明は省略する。同図におい
て、前記陽極円筒1の両端部に固着された錐体状
の磁極9,10の前記陽極円筒1内壁に対面する
傾斜面の表面に適当の大きさのジルコン−アルミ
ニウム合金を鉄基板上に固着したものもしくはジ
ルコニウム板を溶接してゲツター11a,11b
を形成したものである。
を示す要部断面図であり、第1図と同記号は同一
要素となるのでその説明は省略する。同図におい
て、前記陽極円筒1の両端部に固着された錐体状
の磁極9,10の前記陽極円筒1内壁に対面する
傾斜面の表面に適当の大きさのジルコン−アルミ
ニウム合金を鉄基板上に固着したものもしくはジ
ルコニウム板を溶接してゲツター11a,11b
を形成したものである。
このように構成されたマグネトロンは前述した
ように、鉄などの強磁性体金属などによつて形成
された磁極9,10の斜面側に適当な大きさのジ
ルコニウムなどの板を溶接固着してゲツター11
a,11bを形成したことによつて、動作時の発
熱によりこの傾斜面は上、下部エンドシールド
3,4に比較して温度が余り高くならない部分で
あるためにゲツター11a,11bの寿命が大幅
に長くなるとともに、熱変形も起り難くなり、こ
れによつて落下してしまつたりあるいは陰極部分
に近接してスパークを起したりすることが皆無と
なつて品質を大幅に向上させることができる。ま
た、ゲツター11a,11bを溶接する磁極9,
10が鉄などによつて形成され、かつ機械的に極
めて弱い陰極フイラメント2に近接されていない
ために溶接作業が極めて容易にでき、作業性が著
しく向上する。
ように、鉄などの強磁性体金属などによつて形成
された磁極9,10の斜面側に適当な大きさのジ
ルコニウムなどの板を溶接固着してゲツター11
a,11bを形成したことによつて、動作時の発
熱によりこの傾斜面は上、下部エンドシールド
3,4に比較して温度が余り高くならない部分で
あるためにゲツター11a,11bの寿命が大幅
に長くなるとともに、熱変形も起り難くなり、こ
れによつて落下してしまつたりあるいは陰極部分
に近接してスパークを起したりすることが皆無と
なつて品質を大幅に向上させることができる。ま
た、ゲツター11a,11bを溶接する磁極9,
10が鉄などによつて形成され、かつ機械的に極
めて弱い陰極フイラメント2に近接されていない
ために溶接作業が極めて容易にでき、作業性が著
しく向上する。
なお、上記実施例においては、錐体状の磁極の
底部裏面側つまり上、下部エンドシールド3,4
の上面の対向面側にゲツターを配置することも考
えられるが、この場合、配置されたゲツターと
上、下部エンドシールド3,4の距離が組立上の
寸法のバラツキ、各部材の寸法のバラツキ等によ
つて常に一定した所要間隙が得られないために
上、下部エンドシールド3,4およびセンターサ
ポート、サイドサポートとゲツター間でスパーク
が生じたりあるいは耐圧特性が著しく低下してし
まうなどの理由によりこの部分にはゲツターを配
設することができないことになる。
底部裏面側つまり上、下部エンドシールド3,4
の上面の対向面側にゲツターを配置することも考
えられるが、この場合、配置されたゲツターと
上、下部エンドシールド3,4の距離が組立上の
寸法のバラツキ、各部材の寸法のバラツキ等によ
つて常に一定した所要間隙が得られないために
上、下部エンドシールド3,4およびセンターサ
ポート、サイドサポートとゲツター間でスパーク
が生じたりあるいは耐圧特性が著しく低下してし
まうなどの理由によりこの部分にはゲツターを配
設することができないことになる。
また、上記実施例においては、陽極円筒1の内
壁に対して傾斜する磁極9,10の内側傾斜面に
ジルコニウムなどのゲツター物質で形成された金
属板を溶接によつて固着させてゲツター11a,
11bを形成した場合につい説明したが、本考案
はこれに限定されるものではなく、傾斜面側にゲ
ツター物質を粉末状にして塗布し、焼結させてゲ
ツターを形成した場合でも同様の効果が得られる
ことは言うまでもない。さらに、鉄板などにより
ゲツター基板を形成し、その表面側にゲツター物
質を塗布して焼結させたものを磁極の傾斜面側に
溶接などにより固着させても同様の効果が得られ
ることは明らかである。
壁に対して傾斜する磁極9,10の内側傾斜面に
ジルコニウムなどのゲツター物質で形成された金
属板を溶接によつて固着させてゲツター11a,
11bを形成した場合につい説明したが、本考案
はこれに限定されるものではなく、傾斜面側にゲ
ツター物質を粉末状にして塗布し、焼結させてゲ
ツターを形成した場合でも同様の効果が得られる
ことは言うまでもない。さらに、鉄板などにより
ゲツター基板を形成し、その表面側にゲツター物
質を塗布して焼結させたものを磁極の傾斜面側に
溶接などにより固着させても同様の効果が得られ
ることは明らかである。
以上説明したように、本考案によるマグネトロ
ンは、陽極円筒内に面する磁極の先端部を除く内
面にゲツターを配設したものであるために、ゲツ
ター素材の最適動作温度に合わせてゲツターの配
設位置を自在に選択することができるとともに、
高周波エネルギーの主伝播路でないために高周波
特性に悪影響を与えることがなくなり寸法、表面
積の大きいゲツターを形成することが可能となつ
て、ゲツター効果を著しく向上させることができ
る。また、ゲツターの配設位置附近には陰極フイ
ラメントのように機械的に弱い部材、被着作業を
妨げる部材などがなく、被着する母材が鉄などで
形成されているために、その作業が極めて容易と
なり、作業性を大幅に向上させることができるな
ど種々の優れた効果を有する。
ンは、陽極円筒内に面する磁極の先端部を除く内
面にゲツターを配設したものであるために、ゲツ
ター素材の最適動作温度に合わせてゲツターの配
設位置を自在に選択することができるとともに、
高周波エネルギーの主伝播路でないために高周波
特性に悪影響を与えることがなくなり寸法、表面
積の大きいゲツターを形成することが可能となつ
て、ゲツター効果を著しく向上させることができ
る。また、ゲツターの配設位置附近には陰極フイ
ラメントのように機械的に弱い部材、被着作業を
妨げる部材などがなく、被着する母材が鉄などで
形成されているために、その作業が極めて容易と
なり、作業性を大幅に向上させることができるな
ど種々の優れた効果を有する。
第1図は従来のマグネトロン一例を示す要部断
面図、第2図は本考案によるマグネトロンの一実
施例を示す要部断面図である。 1……陽極円筒、1a……ベイン、2……陰極
フイラメント、3……上部エンドシールド、4…
…下部エンドシールド、5,6……ゲツター、7
……センターサポート、8……サイドサポート、
9,10……磁極、11a,11b……ゲツタ
ー。
面図、第2図は本考案によるマグネトロンの一実
施例を示す要部断面図である。 1……陽極円筒、1a……ベイン、2……陰極
フイラメント、3……上部エンドシールド、4…
…下部エンドシールド、5,6……ゲツター、7
……センターサポート、8……サイドサポート、
9,10……磁極、11a,11b……ゲツタ
ー。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 陰極の周囲に放射状に配置された複数個のベ
インを有する円筒状の陽極と、前記陽極の両端
部に配置されかつ永久磁石の磁束を前記陽極内
部に導く一対の磁極とを少なくとも有するマグ
ネトロンにおいて、前記磁極の前記円筒状の陽
極の内壁に対面する傾斜面の表面にゲツターを
被着したことを特徴とするマグネトロン。 2 前記ゲツターは、粉末状のゲツター物質を塗
布した後に焼結して被着された実用新案登録請
求の範囲第1項記載のマグネトロン。 3 ゲツター基板上に粉末状のゲツター物質を塗
布されたゲツターを前記磁極に溶接したことを
特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
のマグネトロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981165862U JPS6118610Y2 (ja) | 1981-11-09 | 1981-11-09 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1981165862U JPS6118610Y2 (ja) | 1981-11-09 | 1981-11-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5795754U JPS5795754U (ja) | 1982-06-12 |
JPS6118610Y2 true JPS6118610Y2 (ja) | 1986-06-05 |
Family
ID=29524532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1981165862U Expired JPS6118610Y2 (ja) | 1981-11-09 | 1981-11-09 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6118610Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009230858A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Panasonic Corp | マグネトロン |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5067764U (ja) * | 1973-10-23 | 1975-06-17 |
-
1981
- 1981-11-09 JP JP1981165862U patent/JPS6118610Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009230858A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Panasonic Corp | マグネトロン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5795754U (ja) | 1982-06-12 |
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