JPS6118575Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6118575Y2 JPS6118575Y2 JP1979074832U JP7483279U JPS6118575Y2 JP S6118575 Y2 JPS6118575 Y2 JP S6118575Y2 JP 1979074832 U JP1979074832 U JP 1979074832U JP 7483279 U JP7483279 U JP 7483279U JP S6118575 Y2 JPS6118575 Y2 JP S6118575Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- outer layer
- child
- strand
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 46
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 3
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 2
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 2
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Non-Insulated Conductors (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
本考案は架空配電用絶縁電線の改良に関するも
のである。 近年、架空配電線路における絶縁電線の使用比
率は漸次増加してきたが、昭和51年10月の「電気
設備に関する技術基準を定める省令」の改正によ
つて新設線路における裸線の使用が禁止され絶縁
電線またはケーブルの使用が義務づけられた結
果、絶縁電線の比率はさらに急速に増えつゝあ
る。しかし、絶縁電線は、落雷などによつて絶縁
破壊を生じ、続流アークが発生したときには、そ
の絶縁破壊箇所にアークが集中し、移動しないの
で、裸線にくらべて溶断時間が短かく、約1/2以
下になり、遮断器が作動する前に断線する危険性
が大きいという難点をもつている。 従来の絶縁電線において、導体断面積が等しい
ものについて比較すれば、導体が19本撚り構成の
ものよりは7本撚り構成のものが良く、また非圧
縮円形導体よりは圧縮成形された円形平滑導体の
方が良い。これは同径の素線を撚り合わせた19本
撚り導体では、通常外層素線間にわずかな間隙が
あるので、アークがまず導体中心部へ進み、熱が
導体内部にこもりやすく、内層素線から外層素線
へと一気に溶断がすすむのに対し、7本撚り導体
や円形平滑導体では外層素線相互の密着度が良い
ので、アークが導体中心部へ入らずにまず外層素
線を溶解し、それに接している絶縁体を焼損して
破壊孔をひろげ、熱放散を容易にするためと考え
られる。 本考案は上記の知見にもとづき、7本撚り導体
の特長を生かしつゝさらに耐アーク特性のすぐれ
た絶縁電線を提供しようとするものである。 すなわち、従来の7本撚り導体の絶縁電線は第
1図に示すように中心層素線1本のまわりにこれ
と同径の外層素線6本を撚り合わせて構成した7
本撚り同心円形撚線を導体1とし、これに絶縁体
2を被覆したもので、必要に応じてポリエステル
テープなどのセパレータ3を設けたものであつ
た。本考案の絶縁電線は第2図に示すように7本
撚り同心円形撚線を母導体1aとし、その外層谷
部に該素線外径の1/2.8以下の外径を有する子導
体(1b1,1b2,1b3,1b4,1b5,1b6)を撚
り込んで導体1を構成したことを特徴とするもの
である。 実施例としては、導体構成が第1表に示すよう
なものが挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。 本考案の絶縁電線は以上のように母導体の外層
谷部に、子導体を撚り込んであるので、従来の7
本撚り円形撚線を導体とするものにくらべて次の
ような効果がある。 第1に、第1図に示す従来のものではP点で発
生したアークの導体中心部への浸入は、Qまたは
Q′点で阻止されるだけであるが、第2図に示す
本考案のものでは、子導体によつてまず妨げられ
遅延させられる。
のである。 近年、架空配電線路における絶縁電線の使用比
率は漸次増加してきたが、昭和51年10月の「電気
設備に関する技術基準を定める省令」の改正によ
つて新設線路における裸線の使用が禁止され絶縁
電線またはケーブルの使用が義務づけられた結
果、絶縁電線の比率はさらに急速に増えつゝあ
る。しかし、絶縁電線は、落雷などによつて絶縁
破壊を生じ、続流アークが発生したときには、そ
の絶縁破壊箇所にアークが集中し、移動しないの
で、裸線にくらべて溶断時間が短かく、約1/2以
下になり、遮断器が作動する前に断線する危険性
が大きいという難点をもつている。 従来の絶縁電線において、導体断面積が等しい
ものについて比較すれば、導体が19本撚り構成の
ものよりは7本撚り構成のものが良く、また非圧
縮円形導体よりは圧縮成形された円形平滑導体の
方が良い。これは同径の素線を撚り合わせた19本
撚り導体では、通常外層素線間にわずかな間隙が
あるので、アークがまず導体中心部へ進み、熱が
導体内部にこもりやすく、内層素線から外層素線
へと一気に溶断がすすむのに対し、7本撚り導体
や円形平滑導体では外層素線相互の密着度が良い
ので、アークが導体中心部へ入らずにまず外層素
線を溶解し、それに接している絶縁体を焼損して
破壊孔をひろげ、熱放散を容易にするためと考え
られる。 本考案は上記の知見にもとづき、7本撚り導体
の特長を生かしつゝさらに耐アーク特性のすぐれ
た絶縁電線を提供しようとするものである。 すなわち、従来の7本撚り導体の絶縁電線は第
1図に示すように中心層素線1本のまわりにこれ
と同径の外層素線6本を撚り合わせて構成した7
本撚り同心円形撚線を導体1とし、これに絶縁体
2を被覆したもので、必要に応じてポリエステル
テープなどのセパレータ3を設けたものであつ
た。本考案の絶縁電線は第2図に示すように7本
撚り同心円形撚線を母導体1aとし、その外層谷
部に該素線外径の1/2.8以下の外径を有する子導
体(1b1,1b2,1b3,1b4,1b5,1b6)を撚
り込んで導体1を構成したことを特徴とするもの
である。 実施例としては、導体構成が第1表に示すよう
なものが挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。 本考案の絶縁電線は以上のように母導体の外層
谷部に、子導体を撚り込んであるので、従来の7
本撚り円形撚線を導体とするものにくらべて次の
ような効果がある。 第1に、第1図に示す従来のものではP点で発
生したアークの導体中心部への浸入は、Qまたは
Q′点で阻止されるだけであるが、第2図に示す
本考案のものでは、子導体によつてまず妨げられ
遅延させられる。
【表】
第2に、従来のものではアークによつて生じた
熱の隣接素線への伝導はQ点およびQ′点におけ
る接触を通じて行われるだけであるが、本考案の
ものでは子導体を通じても熱が伝導されるので、
それだけ外層素線相互の熱伝導がはやくなる。 したがつて、第1と第2の効果が相乗されアー
クが導体中心部へ入らずにまず外層素線を溶解す
るという特長が、従来の7本撚り導体のものより
一層顕著になり、溶断時間が大いに延長される効
果がある。 第3に、従来のものでは外層の谷部が深いの
で、アークにたとえばQ点またはQ′点で発生し
た場合には、たゞちに導体中心部へ入りやすく、
溶断時間が短かくなる危険性があるが、本考案の
ものでは子導体があるので、アークがQ点または
Q′点で発生することはなくR点またはR′点で発
生したとしても、それがたゞちに導体中心部まで
入ることはないので、溶断時間のバラツキが少な
くなる。 第4に、本考案のものは子導体が、母導体の外
層谷部空間に配設されるので導体断面積の等しい
従来の7本撚り構成のものにくらべて導体の占積
率が大きくなり、したがつてたとえば第2表に示
すように外径が小さくなる。
熱の隣接素線への伝導はQ点およびQ′点におけ
る接触を通じて行われるだけであるが、本考案の
ものでは子導体を通じても熱が伝導されるので、
それだけ外層素線相互の熱伝導がはやくなる。 したがつて、第1と第2の効果が相乗されアー
クが導体中心部へ入らずにまず外層素線を溶解す
るという特長が、従来の7本撚り導体のものより
一層顕著になり、溶断時間が大いに延長される効
果がある。 第3に、従来のものでは外層の谷部が深いの
で、アークにたとえばQ点またはQ′点で発生し
た場合には、たゞちに導体中心部へ入りやすく、
溶断時間が短かくなる危険性があるが、本考案の
ものでは子導体があるので、アークがQ点または
Q′点で発生することはなくR点またはR′点で発
生したとしても、それがたゞちに導体中心部まで
入ることはないので、溶断時間のバラツキが少な
くなる。 第4に、本考案のものは子導体が、母導体の外
層谷部空間に配設されるので導体断面積の等しい
従来の7本撚り構成のものにくらべて導体の占積
率が大きくなり、したがつてたとえば第2表に示
すように外径が小さくなる。
【表】
なお、本考案のような導体構成のものでは、子
導体が太すぎて母導体外層の外接円から突出する
ようでは絶縁耐力を低下させるおそれがあるの
で、上記外接円内に納まるような太さにしなけれ
ばならない。今、母導体の外層素線径をd1,子導
体の素線径をd2として幾何学的計算によりその条
件を求めれば、d2≦1/2.8d1でなければならない が、より好ましくは、子導体が少しでも突出しな
いようにするための安全度を加えて、d2≦1/3d1と するのが良い。 また、子導体が細すぎると機械的強度に問題が
生じ、外層素線間の熱伝導速度を高める効果もう
すれるので、d2≧1/4d1とするのが望ましい。
導体が太すぎて母導体外層の外接円から突出する
ようでは絶縁耐力を低下させるおそれがあるの
で、上記外接円内に納まるような太さにしなけれ
ばならない。今、母導体の外層素線径をd1,子導
体の素線径をd2として幾何学的計算によりその条
件を求めれば、d2≦1/2.8d1でなければならない が、より好ましくは、子導体が少しでも突出しな
いようにするための安全度を加えて、d2≦1/3d1と するのが良い。 また、子導体が細すぎると機械的強度に問題が
生じ、外層素線間の熱伝導速度を高める効果もう
すれるので、d2≧1/4d1とするのが望ましい。
第1図は従来の絶縁電線の横断面図、第2図は
本考案の絶縁電線の横断面図である。 1……導体、1a……母導体、1b1,1b2,1
b3,1b4,1b5,1b6……子導体、2……絶縁
体、3……セパレータ。
本考案の絶縁電線の横断面図である。 1……導体、1a……母導体、1b1,1b2,1
b3,1b4,1b5,1b6……子導体、2……絶縁
体、3……セパレータ。
Claims (1)
- 導体上に絶縁被覆をほどこして成る絶縁電線に
おいて、7本撚り同心円形撚線を母導体とし、そ
の外層谷部に、該素線外径の1/2.8以下の外径を
有する子導体を撚り込んで、導体を構成したこと
を特徴とする絶縁電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979074832U JPS6118575Y2 (ja) | 1979-06-01 | 1979-06-01 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979074832U JPS6118575Y2 (ja) | 1979-06-01 | 1979-06-01 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55173808U JPS55173808U (ja) | 1980-12-13 |
JPS6118575Y2 true JPS6118575Y2 (ja) | 1986-06-05 |
Family
ID=29308399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1979074832U Expired JPS6118575Y2 (ja) | 1979-06-01 | 1979-06-01 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6118575Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5342766Y2 (ja) * | 1974-03-15 | 1978-10-14 |
-
1979
- 1979-06-01 JP JP1979074832U patent/JPS6118575Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55173808U (ja) | 1980-12-13 |
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