JPS6118444Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、曲げ試験の押し曲げするものに係る
もので、曲げ試験片を180゜に押し曲げる際、容
易に押し曲げできるようにした曲げ試験片固定工
具の調整片送り装置に関するものである。

従来、曲げ試験片を円筒型の耐圧盤１１，１
１′を用いて180゜に押し曲げる際、調整片４はボ
ルトとナツトなどで締め付けたり、ゆるめたりし
ての工程変更は、安全性と作業能率が悪いなどの
欠点があつた。

本考案は、それらの欠点を除くために考えたも
のであつて、その構造を図面について説明すれ
ば、 (イ) 基台１の一端に試験機下部耐圧盤１１の形状
に合つた耐圧盤受け部２を、他端に試験機本体
に設けたストツパー１３に当接する固定板８を
設ける。

(ロ) 基台１の表面と試験機下部耐圧盤１１の表面
とが同一平面をなすようにする。

(ハ) 基台１の表面の長手方向に調整溝３を設け
る。

(ニ) 調整片４の下部に貫通ネジ孔５を設け、送り
装置１０を貫通ネジ孔５に通し、送り装置１０
の先端を固定孔６にはめ込み、二重固定ナツト
９を締め付けて送り装置１０の移動を防ぐ、送
り装置１０のハンドルを廻すことにより、調整
片４を調整溝３上の任意の位置に固定する。

本考案は、以上のような構造であるから、その
使用状態を第３図の実施例について説明すれば、
耐圧盤受け部２を試験機の下部耐圧盤１１に当接
し、固定板８を試験機本体に設置したストツパー
１３で固定する。次に、予め約170゜まで押し曲
げられた試験片１２の一方端を試験片１２の長さ
に応じて調整片４に当接させたのち、試験片１２
を押し合せ180゜まで曲げる。

本考案は、この場合、試験片１２には、調整片
４の方向に逃げようとする力が加わるが、調整片
４で完全に固定されるために、試験片１２が逃げ
たり、飛散する事もなくなり、安全性が向上し、
更に工程変更に調整片４の締め付けナツトをゆる
めたり、締めたりすることもなくなり、作業能率
も向上する効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は本考案の分
解斜視図、第３図は本考案の実施例の斜視図 １……基台、２……耐圧盤受け部、３……調整
溝、４……調整片、５……貫通ネジ孔、６……固
定孔、７……受け孔、８……固定板、９……二重
固定ナツト、１０……送り装置、１１……試験機
本体の下部耐圧盤、１１′……試験機本体の上部
耐圧盤、１２……曲げ試験片、１３……試験機本
体に設けたストツパー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 基台１の一端に試験機下部耐圧盤１１の形状
   に合つた耐圧盤受け部２を、他端に試験機本体
   に設けたストツパー１３に当接する固定板８を
   設ける。 (ロ) 基台１の表面の長手方向に調整溝３を設け固
   定板８に送り装置１０が貫通する受け孔７を設
   ける。 (ハ) 下部に貫通ネジ孔５を有する調整片４を調整
   溝３の上から通し送り装置１０に取付ける。 (ニ) 送り装置１０の先端部を固定孔６に入れ、二
   重固定ナツト９を設ける。 以上の如く構成された曲げ試験片固定工具の調
   整片送り装置。