JPS6118338Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、室外側通風路が後面一面で吸排気し
かつ窓に取付けられる空気調和機の改良に関する
もので、結露水を室外に処理する排水ホースを、
弾性を有する線材等で延出状態で固定することに
より、排水ホースの浮き上がり等に起因する水漏
れ等を防止することを目的の一つとするものであ
る。

以下、本考案をその一実施例を示す添付図面の
第１図〜第７図を参考に説明する。

同図において、１は空気調和機本体で、その前
面には吸入口、吹出口（いずれも図示せず）がそ
れぞれ設けられており、後面（室外側）にも吸入
口２、吹出口３がそれぞれ設けられている。４は
圧縮機、室内側熱交換器等（いずれも図示せず）
とともに周知の冷凍サイクルを構成する室外側熱
交換器で、エアがイダ５により形成されかつ第３
図中に矢印で示す通風路内に設けられている。６
は前記通風路内に設けられた送風機である。７は
前記室内側熱交換器（図示せず）で除湿された除
湿水を受ける合成樹脂製の水受皿で、室外側熱交
換器４にネジ等で固定され、その一側面には第４
図に示す如く、上方にスリツト８ａおよび端部の
外周に凸部１７を設けた排水管８が一体に成形さ
れている。９は箱状の継手で一側面に排水ホース
１０の挿入管１１を具備し、この挿入管１１を具
備した面と隣接する側面には、前記水受皿７の排
水管８と回転自在に嵌合する連結管１２をそれぞ
れ一体に具備している。１４は前記排水ホース１
０の固定具で、弾性を有する線材等で形成されて
おり、その一端１４ａはループ状に巻かれ前記水
受皿７の排水管８に挿入し前記継手９の連結管１
２によつて抜けを防止し、その先端の直線部分１
４ａを水受皿７の排水管８の同一面に一体で成形
されたＬ字状等の固定部１５に挿入し固定されて
いる。さらに直線で一定間隔を有する他端１４ｃ
は、円形の輪を一体で成形しており前記排水ホー
ス１０をこの輪に挿入し固定する。また前記室外
側熱交換器４の前記吹出口３内に位置する一側面
には前記室外側通風路を形成する整流板１６を設
け、前記整流板１６には、前記排水ホース固定具
１４に排水ホース１０を挿入し鉛直方向に立てた
状態で、前記排水ホース固定具１４の一定間隔を
有する直線部分のほぼ中間部分に、前記整流板１
６と一体もしくは溶接等で前記排水ホース固定用
のＬ字状等の引掛け部１７を設け、前記排水ホー
ス固定具１４を有する排水ホース１０はこの引掛
け部１７に引掛けて固定される。

上記構成において、従来のこの種構造は、第８
図〜第１０図に示す如く構成されていた。

同図において、室内および室外側の通風路形式
および冷凍サイクルは本実施例と同じで、室外側
除湿水の処理構成のみ異る。すなわち、イは水受
皿で室内側熱交換器（図示せず）で除湿された水
を受ける。そして吹出口ロに相当する部分の下方
には、排水ホースハの挿入管ニおよび前記挿入管
ニを同心とする半円状の固定部ホを前記水受皿イ
との間に基板への板厚と同程度の隙間を設けて前
記水受皿イと一体に成形し、前記室外側熱交換器
トと水受皿イの固定部ホとにより前記水受皿イを
固定している。

そして、空気調和機本体チの運転時は、排水ホ
ースハを前記水受皿イの挿入管ニに入して除湿水
を室外に排出するため、前記挿入管ニと排水ホー
スハとの嵌合部および前記排水ホースハの一部が
前記水受皿イの水位よりも上方に浮かして取付け
られると前記空気調和機本体７より水漏れする場
合があり、窓枠等に滴下することがあつた。また
運転を停止して窓を閉める場合は、前記挿入管ニ
から排水ホースハを抜き取つた後でなければなら
ず、わずらわしさがともなうとともに、前記挿入
管ニと排水ホースハとの嵌合は、水漏れを防止す
るため固めに嵌合されており、抜き取りがかなり
困難で、抜き取りの時排水ホースハ等に溜つてい
る水がアルミサツシ等の窓枠に滴下することがあ
り、壁等にシミができる問題があつた。その上排
水ホースハを次回使用するすでどこかに保管する
面倒もあつた。

しかるに本実施例では、空気調和機運転時に結
露水を室外に処理する排水ホース１０を有する排
水ホース固定具１４により上方から押さえている
ため、排水ホース１０の浮き上がり等がなくなり
水漏れを防止できるとともに、整流板１６の引掛
部１７に固定されている状態からでも、この引掛
け部１７から排水ホース固定具１４を外すだけ
で、排水ホース固定具１４の弾性により排水時の
状態にセツトされるためその作業がきわめて簡単
である。また、空気調和機を窓に取付けた状態で
窓を閉じる場合、排水ホース１０を挿入固定した
排水ホース固定具１４を吹出口３内に位置する整
流板１６の引掛け部１７に鉛直方向に立てた状態
で引掛けるだけでよく、その作業がきわめて簡単
で、しかも排水ホース１０をその都度外す必要も
ないため窓枠への水漏れもなく、壁等に対するシ
ミなども心配ない。その上後面への出つ張りもな
くせるため、流通段階での保護用梱包の外形寸法
等も小さくなり梱包材料のコスト低減がはかれ
る。

なお、本実施例においては、排水ホース１０の
延出状態の保持および収納状態の保持を排水ホー
ス固定具１４、引掛け部１７によつて行う構成と
したが、この構成に限るものでなく、要は前記両
状態の保持が行える構成であればよいものであ
る。

上記実施例より明らかなように本考案は、開閉
可能な窓の室内側に配設される空気調和機本体
と、この空気調和機本体内の背面に設けられた室
外側熱交換器と、この室外側熱交換器の下方に設
けられ、空気調和機本体の背面に対して側面とな
る面に排水管を有する水受皿と、前記排水管と回
動自在に嵌合される連結管およびこの連結管と略
90゜の方向に突出した挿入管を有する継手と、前
記挿入管に接続される排水ホースと、前記継手の
上方の空気調和機本体の背面に設けられた排水ホ
ース収納用凹部と、前記継手を中心に前記排水ホ
ースとともに回動する固定具と、この固定具を前
記排水ホース収納用凹部で固定する保持部とを備
えた構成なので、空気調和機を窓に取り付けた状
態で窓を閉じる場合、継手の回動により排水ホー
スを排水ホース収納用凹部にはめ込むだけでよ
く、排水ホースを取り外したりする必要がなく窓
を閉じる作業を簡単に行なうことができる。また
この時排水ホースは固定具と保持部により収納用
凹部に保持されるためさらに作業は容易となる。
また空気調和機本体背面に突出部がないために空
気調和機本体を窓に密着させて設置できるので、
居住空間を狭めるという問題もないなどの効果を
奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における排水構造を
具備した空気調和機の背面斜視図、第２図は第１
図の要部正面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線によ
る断面図、第４図は同排水構造における排水ホー
ス収納時の要部斜視図、第５図は同排水構造にお
ける排水ホース使用時の要部斜視図、第６図は同
排水構造を構成する水受皿および排水ホース固定
具の要部斜視図、第７図は排水ホース固定具の斜
視図、第８図は従来例を示す排水構造を具備した
空気調和機の背面斜視図、第９図は同排水構造の
要部分解斜視図、第１０図は第９図のＢ−Ｂ線に
よる要部断面図である。 １……空気調和機本体、２……吸入口、３……
吹出口、４……室外側熱交換器、７……水受皿、
１０……排水ホース、１４……排水ホース固定具
（固定具）、１７……引掛け部（保持部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開閉可能な窓の室内側に配設される空気調和機
   本体と、この空気調和機本体内の背面に設けられ
   た室外側熱交換器と、この室外側熱交換器の下方
   に設けられ、空気調和機本体の背面に対して側面
   となる面に排水管を有する水受皿と、前記排水管
   と回動自在に嵌合される連結管およびこの連結管
   と略90゜の方向に突出した挿入管を有する継手
   と、前記挿入管に接続される排水ホースと、前記
   継手の上方の空気調和機本体の背面に設けられた
   排水ホース収納用凹部と、前記継手を中心に、前
   記排水ホースとともに回動する固定具と、この固
   定具を前記排水ホース収納用凹部で固定する保持
   部とを備えた窓取付け型空気調和機の排水装置。