JPS61183122A - 硫酸チタン溶液から硫酸チタニル二水塩を結晶として析出させる方法 - Google Patents
硫酸チタン溶液から硫酸チタニル二水塩を結晶として析出させる方法Info
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- JPS61183122A JPS61183122A JP826385A JP826385A JPS61183122A JP S61183122 A JPS61183122 A JP S61183122A JP 826385 A JP826385 A JP 826385A JP 826385 A JP826385 A JP 826385A JP S61183122 A JPS61183122 A JP S61183122A
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- sulfate dihydrate
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- titanyl sulfate
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、硫酸チタン溶液から硫酸チタニル二水塩な結
晶として析出させる方法に関するものである。
晶として析出させる方法に関するものである。
従来、硫酸テタエルニ水塩はT I 08On・2H!
0という一定の組成と明確な結晶形を有する化合物であ
るが、製造が技術的に困難なためこれまで工業薬品や試
薬として市販されておらず、その代替物として比較的調
製が容易な硫酸チタン溶液が市販されている。
0という一定の組成と明確な結晶形を有する化合物であ
るが、製造が技術的に困難なためこれまで工業薬品や試
薬として市販されておらず、その代替物として比較的調
製が容易な硫酸チタン溶液が市販されている。
この硫酸チタン溶液は具体的には酸化チタンを濃硫酸と
加熱反応させて生じた固化物を、温水で抽出し、不溶残
流を分離する等の方法で得られる透明溶液である。
加熱反応させて生じた固化物を、温水で抽出し、不溶残
流を分離する等の方法で得られる透明溶液である。
このため、′呼称から想像されるようなTi(Sへλの
水溶液ではな(、Tie、 −sへ一へ〇系溶液と見る
べきものであることから、これら3成分の割合は調製条
件の相違により容易に変動するといつ性質を有している
。
水溶液ではな(、Tie、 −sへ一へ〇系溶液と見る
べきものであることから、これら3成分の割合は調製条
件の相違により容易に変動するといつ性質を有している
。
したがって当該市販の硫r!1チタン溶液は、組成が一
定せず不明確な溶液のため実際【二使用するC;当って
は、その都度、当該溶液の組成分析を行なう必要があり
、信頼性が低く、取扱い難いという不都合を有している
。
定せず不明確な溶液のため実際【二使用するC;当って
は、その都度、当該溶液の組成分析を行なう必要があり
、信頼性が低く、取扱い難いという不都合を有している
。
前記T i 02−8(%−HtOfj浴溶液、外観上
安定な溶液のように見えるが、組成によっては、長期保
存中に白色の沈殿を析出するものがある。
安定な溶液のように見えるが、組成によっては、長期保
存中に白色の沈殿を析出するものがある。
析出沈殿を濾過して大部分の母液を分離した後、工tル
アルコールで数回1次いでエチルエーテルで数回洗浄す
ることによって完全に母液を置換した上、室温に放置し
てエーテル臭を除いた沈殿試料の組成分析値がT lo
z : Boa : H!O(モル比)=1:1:2と
なること、および第2因に示すX線回折の結果と第3図
に示す熱天びん・示差熱分析の結果から析出沈殿は硫酸
チタニル二水塩、 Ti08o4・2I−120である
ことが確かめられる。
アルコールで数回1次いでエチルエーテルで数回洗浄す
ることによって完全に母液を置換した上、室温に放置し
てエーテル臭を除いた沈殿試料の組成分析値がT lo
z : Boa : H!O(モル比)=1:1:2と
なること、および第2因に示すX線回折の結果と第3図
に示す熱天びん・示差熱分析の結果から析出沈殿は硫酸
チタニル二水塩、 Ti08o4・2I−120である
ことが確かめられる。
このことから察知されるように、沈殿を析出する以前の
溶液はTi08On・2Ht OI=関して過飽和であ
り、このものが固相として析出することにより真の平衡
C二連するのであるが、実際にこれが実現するには長期
の日時を要する性質のものである。
溶液はTi08On・2Ht OI=関して過飽和であ
り、このものが固相として析出することにより真の平衡
C二連するのであるが、実際にこれが実現するには長期
の日時を要する性質のものである。
一方、組成のやや異なるT iO! −8oHHt O
系溶液の中に、このような沈殿析出傾向を全く示さない
ものがある。
系溶液の中に、このような沈殿析出傾向を全く示さない
ものがある。
この差違は以下のように説明される。
第1図は、前記した方法により調製したTiO3α・2
H20の試料を種々の濃度の硫酸C:溶解し、20℃で
溶解度を測定することによって得たTiQ、 −so、
−n2oiの状態図の一部であるが、図中例えば点Aで
示す組成の溶液は2相領域内1:在り、したがってTi
080a・山oに関して過飽和であるから、実現に長期
間を要するにしても、いずれはTi0804・2H20
の固相を析出して点Bで示す組成の母液と平衡共存する
べき性質のものであるのに対して、点Cで示す組成の溶
液は1相領域内ニ在り、 Ti0804・2H2oに関
して不飽和であるから、これをこのままいかに長期間放
置しても固相を析出することはない。
H20の試料を種々の濃度の硫酸C:溶解し、20℃で
溶解度を測定することによって得たTiQ、 −so、
−n2oiの状態図の一部であるが、図中例えば点Aで
示す組成の溶液は2相領域内1:在り、したがってTi
080a・山oに関して過飽和であるから、実現に長期
間を要するにしても、いずれはTi0804・2H20
の固相を析出して点Bで示す組成の母液と平衡共存する
べき性質のものであるのに対して、点Cで示す組成の溶
液は1相領域内ニ在り、 Ti0804・2H2oに関
して不飽和であるから、これをこのままいかに長期間放
置しても固相を析出することはない。
しかしながら、この点Cで示される組成の溶液も、これ
を濃縮して例えば点りの組成とするときは2相領域(:
入るためにT10804・2H20の固相を析出する傾
向を持つに至る。
を濃縮して例えば点りの組成とするときは2相領域(:
入るためにT10804・2H20の固相を析出する傾
向を持つに至る。
本発明は上記内容を根拠とし、前記不都合を解消するこ
とを目的とするもので、その要旨は、硫酸チタン溶液に
少量の硫酸チター/シ二水塩の結晶粉末を種子として加
え、この硫酸チタン溶液を減圧下で濃縮し、硫!!!チ
タン溶液中のTIO!分の大部分を硫酸チタニル二水塩
の結晶として析出させることを特徴とする硫酸チタン溶
液から硫酸チタニル二水塩な結晶として析出させる方法
C;ある。
とを目的とするもので、その要旨は、硫酸チタン溶液に
少量の硫酸チター/シ二水塩の結晶粉末を種子として加
え、この硫酸チタン溶液を減圧下で濃縮し、硫!!!チ
タン溶液中のTIO!分の大部分を硫酸チタニル二水塩
の結晶として析出させることを特徴とする硫酸チタン溶
液から硫酸チタニル二水塩な結晶として析出させる方法
C;ある。
硫酸チタン溶液(=少量のTtO8Oa・2HtOの結
晶を種子として加え、減圧下C二濃縮すれば、濃縮の過
程(=おいて既に犬量の白色沈殿の生成を観察すること
ができる。
晶を種子として加え、減圧下C二濃縮すれば、濃縮の過
程(=おいて既に犬量の白色沈殿の生成を観察すること
ができる。
ある程度まで濃縮を行なった後、生成沈殿結晶の成長を
促進するため室温で数日熟成すれば、溶液中(:含まれ
るTie、成分の大部分を硫酸チタニル二水塩として析
出させることができる。
促進するため室温で数日熟成すれば、溶液中(:含まれ
るTie、成分の大部分を硫酸チタニル二水塩として析
出させることができる。
ここで、 Ti0804・世、0の結晶を種子として加
えることは硫r1!チタニル二水塩な溶液から速やかに
析出させるために肝要な操作であるが、それに用いる結
晶種子には、第1図中の2相領域に属する組成の溶液を
長期間保存して析出させたものを最初は使用するが、一
度本発明の方法を実施の後は、それにより得られる硫酸
チタニル二水塩結晶をそのまま使用することができるO
濃縮を減圧下で行なうのが本発明の方法のもう一つの肝
要な操作であるが、これは、常圧下で濃縮を行なうと温
度が高くなり、それC二より加水分解反応が起って別種
の沈殿を生ずるのを避けるためである。
えることは硫r1!チタニル二水塩な溶液から速やかに
析出させるために肝要な操作であるが、それに用いる結
晶種子には、第1図中の2相領域に属する組成の溶液を
長期間保存して析出させたものを最初は使用するが、一
度本発明の方法を実施の後は、それにより得られる硫酸
チタニル二水塩結晶をそのまま使用することができるO
濃縮を減圧下で行なうのが本発明の方法のもう一つの肝
要な操作であるが、これは、常圧下で濃縮を行なうと温
度が高くなり、それC二より加水分解反応が起って別種
の沈殿を生ずるのを避けるためである。
析出した硫酸チタニル二水塩結晶を母液から分離し精製
する操作L:ついては、水C二よる洗浄は加水分解(:
よる変質の恐れがあるため避けるべきである□ 前記したように、生成沈殿を濾過して大部分の母液を分
離した後、エテルアルコールおよびエチルエーテルでそ
れぞれ数回洗浄する方法等が有効である。
する操作L:ついては、水C二よる洗浄は加水分解(:
よる変質の恐れがあるため避けるべきである□ 前記したように、生成沈殿を濾過して大部分の母液を分
離した後、エテルアルコールおよびエチルエーテルでそ
れぞれ数回洗浄する方法等が有効である。
本発明は上述の如く、いわゆる硫酸チタン溶液から硫酸
チタニル二水塩を結晶性沈殿として短時間にかつ高収率
をもって析出でき、これl:より、硫酸チタン溶液より
も信頼性高く、使用にも便利な商品として硫酸チタニル
二水塩な市場に提供することが可能になる0〔 実施例〕 Tie、 10.66%、80番 30.37%、H,
058,97%を含む市販試薬硫myタン溶液497
jPcT10804・2Ht 9の結晶粉末1ノを種子
として加え、ロータリーエバポレーターを用いて、50
℃以下の温度で1時間減圧濃縮を行ない、116ノの水
分を除去した。
チタニル二水塩を結晶性沈殿として短時間にかつ高収率
をもって析出でき、これl:より、硫酸チタン溶液より
も信頼性高く、使用にも便利な商品として硫酸チタニル
二水塩な市場に提供することが可能になる0〔 実施例〕 Tie、 10.66%、80番 30.37%、H,
058,97%を含む市販試薬硫myタン溶液497
jPcT10804・2Ht 9の結晶粉末1ノを種子
として加え、ロータリーエバポレーターを用いて、50
℃以下の温度で1時間減圧濃縮を行ない、116ノの水
分を除去した。
白色沈殿を多量に生じたエバポレーター内容物をそのま
ま数日間室温に放置した後吸引濾過して、T五〇L0.
14%、 SOs 39.33%、Hto 60.53
%を含む母液120−を分離した。
ま数日間室温に放置した後吸引濾過して、T五〇L0.
14%、 SOs 39.33%、Hto 60.53
%を含む母液120−を分離した。
母液分離後の沈殿はエチルアルコール、次いでエチルエ
ーテルでそれぞれ数回洗浄し、室温(:1日放置してエ
ーテル臭を除去した。
ーテルでそれぞれ数回洗浄し、室温(:1日放置してエ
ーテル臭を除去した。
これ二より120?のTi080+・2H,oの白色結
晶粉末を収得した。
晶粉末を収得した。
第1図は20℃で測定したTiO,−8偽−H!O系の
状態図の一部である。第2図は硫酸チタン溶液から析出
した沈殿およびその加熱生成物のX線回折図、第3図は
同じ沈殿の熱天びんおよび示差熱分析の結果を示す図で
ある。 プ//j!7 7α服 #1tzrt*よび1JIa44t*u東′X、2頻
状態図の一部である。第2図は硫酸チタン溶液から析出
した沈殿およびその加熱生成物のX線回折図、第3図は
同じ沈殿の熱天びんおよび示差熱分析の結果を示す図で
ある。 プ//j!7 7α服 #1tzrt*よび1JIa44t*u東′X、2頻
Claims (1)
- 硫酸チタン溶液に少量の硫酸チタニル二水塩の結晶粉末
を種子として加え、この硫酸チタン溶液を減圧下で濃縮
し、硫酸チタン溶液中のTiO_2分の大部分を硫酸チ
タニル二水塩の結晶として析出させることを特徴とする
硫酸チタン溶液から硫酸チタニル二水塩を結晶として析
出させる方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP826385A JPS61183122A (ja) | 1985-01-18 | 1985-01-18 | 硫酸チタン溶液から硫酸チタニル二水塩を結晶として析出させる方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP826385A JPS61183122A (ja) | 1985-01-18 | 1985-01-18 | 硫酸チタン溶液から硫酸チタニル二水塩を結晶として析出させる方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61183122A true JPS61183122A (ja) | 1986-08-15 |
JPH0222010B2 JPH0222010B2 (ja) | 1990-05-17 |
Family
ID=11688264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP826385A Granted JPS61183122A (ja) | 1985-01-18 | 1985-01-18 | 硫酸チタン溶液から硫酸チタニル二水塩を結晶として析出させる方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61183122A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020045546A1 (ja) | 2018-08-30 | 2020-03-05 | テイカ株式会社 | 硫酸チタニル水和物粉体、硫酸チタニル水和物粉体の製造方法、硫酸チタニル水溶液の製造方法、電解液の製造方法、及びレドックスフロー電池の製造方法 |
-
1985
- 1985-01-18 JP JP826385A patent/JPS61183122A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020045546A1 (ja) | 2018-08-30 | 2020-03-05 | テイカ株式会社 | 硫酸チタニル水和物粉体、硫酸チタニル水和物粉体の製造方法、硫酸チタニル水溶液の製造方法、電解液の製造方法、及びレドックスフロー電池の製造方法 |
JPWO2020045546A1 (ja) * | 2018-08-30 | 2021-08-26 | テイカ株式会社 | 硫酸チタニル水和物粉体、硫酸チタニル水和物粉体の製造方法、硫酸チタニル水溶液の製造方法、電解液の製造方法、及びレドックスフロー電池の製造方法 |
US11753309B2 (en) | 2018-08-30 | 2023-09-12 | Tayca Corporation | Titanyl sulfate hydrate powder, method for producing titanyl sulfate hydrate powder, method for producing aqueous titanyl sulfate solution, method of producing electrolyte solution, and method for producing redox flow battery |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0222010B2 (ja) | 1990-05-17 |
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