JPS6118280Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6118280Y2 JPS6118280Y2 JP12340577U JP12340577U JPS6118280Y2 JP S6118280 Y2 JPS6118280 Y2 JP S6118280Y2 JP 12340577 U JP12340577 U JP 12340577U JP 12340577 U JP12340577 U JP 12340577U JP S6118280 Y2 JPS6118280 Y2 JP S6118280Y2
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- Japan
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- tape
- gland packing
- expanded graphite
- ring
- flexible expanded
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- Expired
Links
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Landscapes
- Sealing Devices (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本考案は、流体機器に用いられる密封部材に関
し、特に広範囲の温度領域に適用され、かつ高圧
力、腐食性の流体を取扱うところのバルブにおけ
るバルブグランドの弁軸に取付けられて好適なリ
ング状グランドパツキンに関するものである。 〔従来の技術〕 従来の密封部材たるリング状グランドパツキン
としては、例えば、特公昭41−20161号公報に開
示された還状グランドパツキンの如く、石綿糸
(石綿ヤーン)に黒鉛等の油滑剤を含むゴム溶剤
からなるバインダー(充填物)を含浸せしめた編
み糸でもつて袋編み等に編組した素材を環状に加
圧成形した構成のグランドパツキンや、また実公
昭50−32675号公報に開示されている如く、石綿
長繊維を中芯として、その外周を弗素樹脂等の充
填物を含浸した炭素繊維で編組した構成のグラン
ドパツキン等がある。これらの従来のグランドパ
ツキンでは、何れも基本構成して、ヤーンを複数
本でもつて編組した構成のため、編み目(隙間)
やヤーン内部および編組体外周部に必ず目詰め役
となる充填物や潤滑役としての充填物が不可欠で
ある。特にグランドパツキンは、弁軸の如く回動
しつつ往復動する軸や、ポンプの如く高速回転す
る軸にダイレクトに接触して装着されるため、摩
擦摩耗、発熱といつた厳しい条件下にさらされつ
つ、密封すべき流体を軸封するパツキンであるた
め、グランドパツキンに含浸した充填物によつて
軸との潤滑を良好に保つことが必要である一方、
充填物が流出しすぎるとグランドパツキン自体の
かさ密度が低下し、結果としてグランドパツキン
の応力緩和をまねき、密封すべき流体を密封する
機能が喪失されるという相反する問題をかかえて
おり、自づと従来のグランドパツキンでは、取扱
いや、雰囲気条件に対しめんどうな管理がもとも
と必要であつた。然るに、近年の如く、密封すべ
き流体自体が多様に渡り、高温流体若しくは、低
温流体、高圧力流体の場合、係る流体を密封し得
るグランドパツキンとして、従来グランドパツキ
ンでは不可能であつた。 〔考案が解決しようとする問題点〕 本考案は、前述した編組タイプのグランドパツ
キンのもつバインダーとしての充填物を一切用い
ない無編組タイプのリング状グランドパツキンと
なすことにより、取り扱いの不便さを一切解消し
つつ、従来グランドパツキンでは適用が不可能で
あつた過酷な条件下に適用し得るグランドパツキ
ンを提供しようとするものであり、特に近年バル
ブのグランド部(弁軸に装着される)のパツキン
に要望されているところの密封すべき流体自体の
温度が高温(300℃)雰囲気下でも充分に密封で
き、従来のような充填物の流出による応力緩和の
発生がなく、グランドパツキン特性の優れたグラ
ンドパツキンを提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 よつて、本考案に係るグランドパツキンは、リ
ング状グランドパツキンであつて、所望の幅およ
び長さに裁断したアスベストペーパーテープの幅
の両側端と片面とに或いは両面全体を包囲するよ
うに可撓性膨張黒鉛テープを重ね合せ、要すれば
重ね合せ部を貼付して複合テープ素材となし、該
複合テープ素材をうず巻状に数回巻き圧縮成形に
よりリング状となすことによつて、表面が可撓性
膨張黒鉛テープで被覆された構成のリング状グラ
ンドパツキンである。 〔作 用〕 上述の本考案になせば、無編組でかつ実質上バ
インダーレス(充填物なし)のリング状グランド
パツキンとなり、充填物の流出に起因する締付応
力緩和がなくなり、300℃もの高温による過酷な
条件下でも優れた密封作用が発揮される。またア
スベストペーパーのもつ低価格、耐熱性および耐
薬品性と、可撓性膨張黒鉛テープのもつ優れた気
密性、可撓性、耐摩耗性、耐熱性とによつて、こ
れらの素材が一体的に成形されているため、従来
品では、適用不可能な範囲に適用できる作用をも
つ。 〔実施例〕 以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第1図は、本考案となす複合テープ素材
3のテープ長さ方向の断面図であり、所望の幅お
よび長さに裁断したアスベストペーパーテープ1
に可撓性膨張黒鉛テープ2を重ね合せた状態を示
しており、第1図において、アスベストペーパー
テープ1の図面上左側先端部分を可撓性膨張黒鉛
テープ2を折り曲げて包囲していることを示すも
のである。なお、この第1図で示した複合テープ
素材3における、アスベストペーパーテープ1と
可撓性膨張黒鉛2との重ね合せ部分は、後述する
圧縮成形時に位置ずれが生じないように貼付して
いる。そしてこの第1図に示す複合テープ素材3
の幅方向の断面図として第4図に示す。この第4
図において、係る複合テープ素材3は、アスベス
トペーパーテープ1の幅方向の両側端、片面とを
被覆するように可撓性膨張黒鉛テープ2を重ね合
せた構成5となしている。従つて第4図に示した
複合テープ素材3の構成5では、アスベストペー
パーテープ1の他の片面(第4図の図面上、上側
の面)の一部分は可撓性膨張黒鉛テープ2で被覆
されていない露出部分を有する。そして、係る複
合テープ素材3を、第1図で示した左側先端部分
を始めとして、うず巻状に適宜複数回巻回し、略
円環状にした状態で、金型(図示せず)に入れプ
レス等で圧縮成形を行ない第2図に示した通り、
リング状グランドパツキン4となすものである。
このようにして得られた第2図に図示した本考案
品であるリング状グランドパツキン4は、アスベ
ストペーパーテープ1が内部に層状的に配置され
た構成となり、しかも、リング状グランドパツキ
ン4自体の外表面全体は、可撓性膨張黒鉛のみの
状態となる。なお、複合テープ素材3の他の態様
として、第3図に示す複合テープ素材3の幅方向
の断面図の如く、アスベストペーパーテープ1の
幅両側端および両面とを可撓性膨張黒鉛テープ2
でもつて全体を包囲するよう重ね合せた構成6に
してもよい。この場合、圧縮成形時に、アスベス
トペーパーテープ1と可撓性膨張黒鉛テープ2と
は位置ずれの心配がなくなるので、重ね合せ部を
貼付する必要性がなくなる。 以上の説明から明らかな如く、本考案に係るリ
ング状グランドパツキン4は、表面部分が可撓性
膨張黒鉛のみとなり、可撓性膨張黒鉛材として特
性である耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、および気
密性をそのまま利用したグランドパツキンとな
る。 さらにアスベストペーパーテープ1に含まれ合
微少な量の充填物以外には不純物を含まないの
で、例えば高温若しくは低温、高圧力等の過酷な
条件下でも充分耐え、従来のグランドパツキンの
如く、充填物の流出を生じなく、またそれによる
締付応力緩和もなく密封効果の優れたグランドパ
ツキンとなる。 因みに、次に示す実験例からも、本考案に係るグ
ランドパツキンは、優れた特性を具備しているこ
とが確認された。 〔実験例〕 実施例で述べた本考案品(構成材料の重量%の
比率は、可撓性膨張黒鉛テープ50%に対しアスベ
ストペーパーテープ50%)と可撓性膨張黒鉛テー
プのみをうず巻に巻回し圧縮成形したグランドパ
ツキンを比較品として選んだ。グランドパツキン
寸法は何れもφ32mm×φ48mm×t8mmのリング体で
あり、スタフイングボツクスに詰め込むリング体
の本数は、各々6リングで実験した。実験条件
は、密封流体としてチツ素ガス、密封流体圧力と
して21Kg/cm2Gに設定し、パツキン押え板による
グランドパツキンの締付面圧として400Kg/cm2に
保持した。実験方法として、最初、常温(25℃)
から300℃まで昇温させ、300℃に2時間保持し、
その後、常温まで冷却したときにおける、密封流
体の漏洩量〔c.c./分〕と、軸との摩擦抵抗〔Kg/
cm2〕を各々測定した。 実験結果は、下表に示す。
し、特に広範囲の温度領域に適用され、かつ高圧
力、腐食性の流体を取扱うところのバルブにおけ
るバルブグランドの弁軸に取付けられて好適なリ
ング状グランドパツキンに関するものである。 〔従来の技術〕 従来の密封部材たるリング状グランドパツキン
としては、例えば、特公昭41−20161号公報に開
示された還状グランドパツキンの如く、石綿糸
(石綿ヤーン)に黒鉛等の油滑剤を含むゴム溶剤
からなるバインダー(充填物)を含浸せしめた編
み糸でもつて袋編み等に編組した素材を環状に加
圧成形した構成のグランドパツキンや、また実公
昭50−32675号公報に開示されている如く、石綿
長繊維を中芯として、その外周を弗素樹脂等の充
填物を含浸した炭素繊維で編組した構成のグラン
ドパツキン等がある。これらの従来のグランドパ
ツキンでは、何れも基本構成して、ヤーンを複数
本でもつて編組した構成のため、編み目(隙間)
やヤーン内部および編組体外周部に必ず目詰め役
となる充填物や潤滑役としての充填物が不可欠で
ある。特にグランドパツキンは、弁軸の如く回動
しつつ往復動する軸や、ポンプの如く高速回転す
る軸にダイレクトに接触して装着されるため、摩
擦摩耗、発熱といつた厳しい条件下にさらされつ
つ、密封すべき流体を軸封するパツキンであるた
め、グランドパツキンに含浸した充填物によつて
軸との潤滑を良好に保つことが必要である一方、
充填物が流出しすぎるとグランドパツキン自体の
かさ密度が低下し、結果としてグランドパツキン
の応力緩和をまねき、密封すべき流体を密封する
機能が喪失されるという相反する問題をかかえて
おり、自づと従来のグランドパツキンでは、取扱
いや、雰囲気条件に対しめんどうな管理がもとも
と必要であつた。然るに、近年の如く、密封すべ
き流体自体が多様に渡り、高温流体若しくは、低
温流体、高圧力流体の場合、係る流体を密封し得
るグランドパツキンとして、従来グランドパツキ
ンでは不可能であつた。 〔考案が解決しようとする問題点〕 本考案は、前述した編組タイプのグランドパツ
キンのもつバインダーとしての充填物を一切用い
ない無編組タイプのリング状グランドパツキンと
なすことにより、取り扱いの不便さを一切解消し
つつ、従来グランドパツキンでは適用が不可能で
あつた過酷な条件下に適用し得るグランドパツキ
ンを提供しようとするものであり、特に近年バル
ブのグランド部(弁軸に装着される)のパツキン
に要望されているところの密封すべき流体自体の
温度が高温(300℃)雰囲気下でも充分に密封で
き、従来のような充填物の流出による応力緩和の
発生がなく、グランドパツキン特性の優れたグラ
ンドパツキンを提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 よつて、本考案に係るグランドパツキンは、リ
ング状グランドパツキンであつて、所望の幅およ
び長さに裁断したアスベストペーパーテープの幅
の両側端と片面とに或いは両面全体を包囲するよ
うに可撓性膨張黒鉛テープを重ね合せ、要すれば
重ね合せ部を貼付して複合テープ素材となし、該
複合テープ素材をうず巻状に数回巻き圧縮成形に
よりリング状となすことによつて、表面が可撓性
膨張黒鉛テープで被覆された構成のリング状グラ
ンドパツキンである。 〔作 用〕 上述の本考案になせば、無編組でかつ実質上バ
インダーレス(充填物なし)のリング状グランド
パツキンとなり、充填物の流出に起因する締付応
力緩和がなくなり、300℃もの高温による過酷な
条件下でも優れた密封作用が発揮される。またア
スベストペーパーのもつ低価格、耐熱性および耐
薬品性と、可撓性膨張黒鉛テープのもつ優れた気
密性、可撓性、耐摩耗性、耐熱性とによつて、こ
れらの素材が一体的に成形されているため、従来
品では、適用不可能な範囲に適用できる作用をも
つ。 〔実施例〕 以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第1図は、本考案となす複合テープ素材
3のテープ長さ方向の断面図であり、所望の幅お
よび長さに裁断したアスベストペーパーテープ1
に可撓性膨張黒鉛テープ2を重ね合せた状態を示
しており、第1図において、アスベストペーパー
テープ1の図面上左側先端部分を可撓性膨張黒鉛
テープ2を折り曲げて包囲していることを示すも
のである。なお、この第1図で示した複合テープ
素材3における、アスベストペーパーテープ1と
可撓性膨張黒鉛2との重ね合せ部分は、後述する
圧縮成形時に位置ずれが生じないように貼付して
いる。そしてこの第1図に示す複合テープ素材3
の幅方向の断面図として第4図に示す。この第4
図において、係る複合テープ素材3は、アスベス
トペーパーテープ1の幅方向の両側端、片面とを
被覆するように可撓性膨張黒鉛テープ2を重ね合
せた構成5となしている。従つて第4図に示した
複合テープ素材3の構成5では、アスベストペー
パーテープ1の他の片面(第4図の図面上、上側
の面)の一部分は可撓性膨張黒鉛テープ2で被覆
されていない露出部分を有する。そして、係る複
合テープ素材3を、第1図で示した左側先端部分
を始めとして、うず巻状に適宜複数回巻回し、略
円環状にした状態で、金型(図示せず)に入れプ
レス等で圧縮成形を行ない第2図に示した通り、
リング状グランドパツキン4となすものである。
このようにして得られた第2図に図示した本考案
品であるリング状グランドパツキン4は、アスベ
ストペーパーテープ1が内部に層状的に配置され
た構成となり、しかも、リング状グランドパツキ
ン4自体の外表面全体は、可撓性膨張黒鉛のみの
状態となる。なお、複合テープ素材3の他の態様
として、第3図に示す複合テープ素材3の幅方向
の断面図の如く、アスベストペーパーテープ1の
幅両側端および両面とを可撓性膨張黒鉛テープ2
でもつて全体を包囲するよう重ね合せた構成6に
してもよい。この場合、圧縮成形時に、アスベス
トペーパーテープ1と可撓性膨張黒鉛テープ2と
は位置ずれの心配がなくなるので、重ね合せ部を
貼付する必要性がなくなる。 以上の説明から明らかな如く、本考案に係るリ
ング状グランドパツキン4は、表面部分が可撓性
膨張黒鉛のみとなり、可撓性膨張黒鉛材として特
性である耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、および気
密性をそのまま利用したグランドパツキンとな
る。 さらにアスベストペーパーテープ1に含まれ合
微少な量の充填物以外には不純物を含まないの
で、例えば高温若しくは低温、高圧力等の過酷な
条件下でも充分耐え、従来のグランドパツキンの
如く、充填物の流出を生じなく、またそれによる
締付応力緩和もなく密封効果の優れたグランドパ
ツキンとなる。 因みに、次に示す実験例からも、本考案に係るグ
ランドパツキンは、優れた特性を具備しているこ
とが確認された。 〔実験例〕 実施例で述べた本考案品(構成材料の重量%の
比率は、可撓性膨張黒鉛テープ50%に対しアスベ
ストペーパーテープ50%)と可撓性膨張黒鉛テー
プのみをうず巻に巻回し圧縮成形したグランドパ
ツキンを比較品として選んだ。グランドパツキン
寸法は何れもφ32mm×φ48mm×t8mmのリング体で
あり、スタフイングボツクスに詰め込むリング体
の本数は、各々6リングで実験した。実験条件
は、密封流体としてチツ素ガス、密封流体圧力と
して21Kg/cm2Gに設定し、パツキン押え板による
グランドパツキンの締付面圧として400Kg/cm2に
保持した。実験方法として、最初、常温(25℃)
から300℃まで昇温させ、300℃に2時間保持し、
その後、常温まで冷却したときにおける、密封流
体の漏洩量〔c.c./分〕と、軸との摩擦抵抗〔Kg/
cm2〕を各々測定した。 実験結果は、下表に示す。
以上詳述したように、本考案に係るリング状グ
ランドパツキンはアスベストペーパーテープと可
撓性膨張黒鉛テープとを組合せて一体的に成形し
て得たグランドパツキンなのでアスベストペーパ
ーテープのもつ低価格および耐熱性、耐薬品性と
可撓性膨張黒鉛テープのもつ気密性耐摩耗性、耐
熱性、耐薬品性を兼ね備えた適用範囲の広いグラ
ンドパツキンとなる。即ち本考案に係るリング状
グランドパツキンは適当な充填物を含有したアス
ベストを主体としたグランドパツキンに比して適
用範囲が広くなり可撓性膨張黒鉛のみからグラン
ドパツキンに比して低価格で市場に提供でき、可
撓性膨張黒鉛と例えば金属等の複合材からなるパ
ツキンとは、耐薬品性、摺動特性、密封効果の点
において著じるしく優れているだけでなく、特に
高温時(300℃)の摩擦抵抗特性にも著じるしく
良好であり、この特性によつて従来品に比べて、
約3.5程長寿命化が図れる。
ランドパツキンはアスベストペーパーテープと可
撓性膨張黒鉛テープとを組合せて一体的に成形し
て得たグランドパツキンなのでアスベストペーパ
ーテープのもつ低価格および耐熱性、耐薬品性と
可撓性膨張黒鉛テープのもつ気密性耐摩耗性、耐
熱性、耐薬品性を兼ね備えた適用範囲の広いグラ
ンドパツキンとなる。即ち本考案に係るリング状
グランドパツキンは適当な充填物を含有したアス
ベストを主体としたグランドパツキンに比して適
用範囲が広くなり可撓性膨張黒鉛のみからグラン
ドパツキンに比して低価格で市場に提供でき、可
撓性膨張黒鉛と例えば金属等の複合材からなるパ
ツキンとは、耐薬品性、摺動特性、密封効果の点
において著じるしく優れているだけでなく、特に
高温時(300℃)の摩擦抵抗特性にも著じるしく
良好であり、この特性によつて従来品に比べて、
約3.5程長寿命化が図れる。
図面は、本考案に係るリング状グランドパツキ
ンの実施例図および説明図で、第1図は複合テー
プ素材のテープ長さ方向の断面図、第2図はリン
グ状グランドパツキン、第4図は第1図における
複合テープ素材の幅方向断面図、第3図は他の態
様を示す複合テープ素材の幅方向断面図である。 3……複合テープ素材、4……リング状グラン
ドパツキン。
ンの実施例図および説明図で、第1図は複合テー
プ素材のテープ長さ方向の断面図、第2図はリン
グ状グランドパツキン、第4図は第1図における
複合テープ素材の幅方向断面図、第3図は他の態
様を示す複合テープ素材の幅方向断面図である。 3……複合テープ素材、4……リング状グラン
ドパツキン。
Claims (1)
- 所望の幅および長さに裁断したアスベストペー
パーテープの幅の両側端と片面とに或いは両面全
体を包囲するように可撓性膨張黒鉛テープを重ね
合せ、要すれば重ね合せ部を貼付して複合テープ
素材となし、該複合テープ素材をうず巻状に数回
巻き圧縮成形によりリング状となすことによつ
て、表面が可撓性膨張黒鉛テープで被覆されたリ
ング状グランドパツキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12340577U JPS6118280Y2 (ja) | 1977-09-12 | 1977-09-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12340577U JPS6118280Y2 (ja) | 1977-09-12 | 1977-09-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5448248U JPS5448248U (ja) | 1979-04-04 |
JPS6118280Y2 true JPS6118280Y2 (ja) | 1986-06-03 |
Family
ID=29082465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12340577U Expired JPS6118280Y2 (ja) | 1977-09-12 | 1977-09-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6118280Y2 (ja) |
-
1977
- 1977-09-12 JP JP12340577U patent/JPS6118280Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5448248U (ja) | 1979-04-04 |
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