JPS61181317A - 脱穀機の揺動選別装置におけるチヤフシーブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コンバインに搭載の脱穀機又は定置式脱穀機
の揺動選別装置に設けられるチャフシーブの改良に関す
るものである。

つまり本発明は、実開昭５４−１５２０７０号公報に記
載されているように脱穀機の揺動選別機構における左右
一対の側枠板間に、複数の横桟を適宜間隔で配設して成
るチャフシーブにおいて、該チャフシーブにおける各横
桟の角度調節を、前記側枠板の外側から行うに際して、
その角度調節が、前記側枠板に穿設した円弧状長溝孔内
に脱穀層等が詰ることによって困難又は不能になること
を防止することを目的とするものである。

以下本発明の実施例を図面について説明するに、図にお
いて１は扱胴２を内蔵した扱室で、その下部には排塵口
３を除いてクリンプ網４が張設されている。

５は、リンク６にて支持された揺動選別機構を示し、該
揺動選別機構５は、左右側板６．６と、該両側板６，６
の前部間に設けたフィードパン７及び後部間に設けた流
穀板８とからなり、前記クリンプ網４の中途部から排塵
口３にかけての下方には後述する横桟の傾斜角度を調節
できるようにしたチャフシーブ９を、排塵口３の下部に
は断面傾斜状の固定横桟ｌＯを複数本領斜角度調節不能
に並設して成る固定チャフシーブ１１を、固定チャフシ
ーブ１１の後部には先端が排塵ファン１２の方向に延び
るふるい線１３を、そして両チャフシーブ９，１１の下
部には選別網１４を各々備え、揺動選別機構５の下方に
は、選別網１４に向って風を吹き出す唐箕ファン１５、
流穀樋１６付き１番スクリューコンベヤ１７及び流穀樋
１８付き２番スクリューコンベヤ１９が配設されている
。

そして、前記横桟の傾斜角度を調節できるようにしたチ
ャフシーブ９は以下のように構成されている。

すなわち該チャフシーブ９は、揺動選別機構５におけ島
左右両側板６，６の内側にこれと平行にボルト２０等に
て着脱自在に取付く左右一対の側枠板２１．２１と、こ
の側枠板２１．２１間に適宜間隔で多数枚並設した線中
板製の横桟２２とからなり、両側枠板２１．２１には、
その上部に各横桟２２の取付間隔で上部ピン挿入孔２３
を、該上部ピン挿入孔２３の下部に同じく各横桟２２の
取付は間隔で前記上部ピン挿入孔２３を中心とする円弧
状の長溝孔２４を各々穿設する一方、前記各横桟２２は
その下端縁を上向き又は下向きに折曲げて断面り字型に
形成し、その長手両端には合成樹脂製の横桟取付片２５
を取付け、該取付片２５の上端外側面に突設した上部ピ
ン２６を、前記両側枠板２１．２１における上部ピン挿
入孔２３に回転自在に挿入する。

また、各取付片２５の下端外側面に突設した横桟角度調
節ピン２７を前記両側枠板２１．２１における円弧状長
溝孔２４に摺動自在に挿入すると共に、該各横桟角度調
節ピン２７を両側枠板２１゜２１の外側に突出してこの
突出一端を、両側枠板２１．２１の外側面にその長手方
向に略平行に配設した角度調節杆２８．２８に各々係合
することにより、両角度調節杆２８．２８の長手方向の
摺動によって各横桟２２が一斉に角度関節できるように
構成する。

この場合、両角度調節杆２Ｂの幅寸法を、前記円弧状の
長溝孔２４の上下方向の高さ方向の寸法より小さくする
等することにより、各横桟２２における横桟角度調節ピ
ン２７を円弧状長溝孔２４の上端に位置したとき、つま
り各横杆２２の傾斜角度を最小にしたときにおいて、前
記各長溝孔２４の下端部が、角度調節杆２８の下面より
開口するように構成する。

一方、前記側枠板２１．２１間には調節軸２９を横桟２
２と平行に軸支し、該調節軸２９の両端に固着したアー
ム３０．３０に、前記角度調節杆２８．２８をピン３１
．３１にて連結して、調節軸２９の回動により両角度調
節杆２８．２８が同方向に同時に動くように構成し、こ
の関節軸２９　゛に着脱自在にボルト３２締結したバイ
ブ３３の一端にはレバー３４を固着し、該レバー３４（
７）一端と揺動選別機構５の側板６との間には、各横桟
２２を水平方向に付勢するばね３５を装架する一方、レ
バー　３４　（７）他ｍを、コンバインの操縦座席近＜
等の税穀機運転部等の適宜箇所に設けた調節レノく−３
６にワイヤー３７を介して連動連結する。

なお、前記ワイヤー３７は可撓性の索導管３８内に挿通
され、該索導管３８の一端３８′は揺動選別機構５の側
板６に、他端３８″は調節レノクー３６が取付く箇所に
各々固着され、チャフシーブ９が取付く揺動選別機構５
が揺動しても、調節レバー３６による各横桟の傾斜角度
位置は変化しないように構成されている。

この構成において、クリンプ網４より漏下する脱穀物は
フィードパン７及びチャフシーブ９上に落下し、フィー
ドパン７上から揺動運動で順次チャフシーブ９上に送ら
れ、チャフシーブ９における各横桟２２の間から選別網
１４に落下し、当該選別Ｉｆ！１４上において唐箕ファ
ン１５からの唐箕風によって塵埃が排塵ファン１２に吸
引されるように風選別され、流穀樋１６を介して１番ス
クリューコンベヤ１７に至って機外に送り出される−方
、クリンプ網４を漏下し得なかった大きな排塵等は、扱
室ｌの排塵口３がらその下方の固定チャフシーブ１１上
に落下し、その揺動及び唐箕風にて順次ふるい線１３上
に沿って送られる途次、籾の付いた重いものは２番スク
リューコンベヤ１９に落下し、この２番スクリューコン
ベヤ１９の一端部に設けた図示しない２番還元スロワー
にて扱室ｌに還元される一方、軽くて大きな藁屑はふる
い線１３の先端がら排塵ファン１２に吸い込まれたり、
或いはそのまま機外に排出されるのである。

そして、この脱穀選別作業に際して、調節レバー３６を
矢印ａ方向に操作すればチャフシーブ９における各横桟
２２の傾斜角度が一斉に大きくなり、また、調節レバー
３６を矢印す方向に操作すればチャフシーブ９における
各横桟２２は水平に近づくように傾斜角が一斉に小さく
なるから、これによって選別性能を任意に調節できるの
である。

このような脱穀物の選別に際して、脱穀物の細かい屑と
か塵埃等が、前記両側枠板２１に穿設した各長溝孔２４
内に付着堆積して、当該各長溝孔２４内での横桟角度調
節ピン２７の移動、つまり各横桟２２の角度調節を阻害
することになるが、この各長溝孔２４の下端部は、横桟
角度調節ピン２７を円弧状長溝孔２４の上端部に位置し
たとき、つまり各横桟２２の傾斜角度を最小にしたとき
において角度調節杆２８の下面より開口するように構成
されており、各長溝孔２４の下端部には、当該下端部が
前記のように開口したときにおいて、前記唐箕ファンか
らの唐箕風が吹き抜けることになるから、各長溝孔２４
内に付着堆積する細かい屑とか塵埃等は、当該長溝孔２
４を前記のように吹き抜ける風によって吹き飛ばされる
のである。

すなわち、各長溝孔２４内へ付着堆積した細かい屑とか
塵埃等は、チャフシーブ９における各横桟２２の傾斜角
度を最小に操作したときにおいて除去できるのである。

以上の通り本発明は、脱穀機における扱室とその下部に
設けた唐箕ファンとの間に揺動選別機構を設け、該揺動
選別機構における左右一対の側枠板間に、複数の横桟を
適宜間隔で配設して成るチャフシーブにおいて、前記両
側枠板には、前記各横桟の上部を支持するための上部ピ
ンの挿入孔と、該各上部ピン挿入孔の下部にあって当該
上部ピン挿入孔を中心とした円弧状の長溝孔とを穿設し
、前記各円弧状長溝孔に、前記各横桟の下部を支持する
横桟角度関節ピンを各々挿入し、該各横桟角度調節ピン
を、前記側枠板の外側面に配設した角度調節杆に、当該
角度調節杆の長手方向の移動により、各横桟の傾斜角度
を一斉に調節できるように係合し、且つ、前記各円弧状
長溝孔の下端部を、各横桟の傾斜角度を最小にしたとき
前記角度調節杆の下面より開口するように構成したこと
を特徴とするもので、揺動選別機構における側枠板に穿
設した各円弧状長溝孔内に詰る細かい屑とか塵埃とかを
、チャフシーブにおける各横桟の傾斜角度を最小に操作
した場合において、当該各円弧状長溝孔の下端部を吹き
抜ける唐箕ファンの風によって吹き飛ばし除去できるか
ら、前記各円弧状長溝孔に詰る細かい屑とか塵埃によっ
て、各横桟の傾斜角度の調節が困難になったり、或いは
不能になったりすることを防止でき、前記各円弧状長溝
孔内の詰りによって各横桟の傾斜調節が困難又は不能に
なった場合における分解掃除の頻度を低減することがで
きる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は脱穀機の要部断
面図、第２図はチャフシーブの一部切欠拡大図、第３図
は第２図のｍ−ｍ視拡大断面図、第４図は第２図のＩＶ
−ＩＶ視断面図、第５図は第２図のＶ−Ｖ視断面図、第
６図は第５図のＶｌ−ＶＩ視側面図である。 １・・・・扱室、２・・・・扱胴、４・・・・クリンプ
網、５・・・・揺動選別機構、６・・・・左右側板、９
・・・・チャフシーブ、２１・・・・左右側枠板、２２
・・・・横桟、２３・・・・上部ピン挿入孔、２４・・
・・円弧状長溝孔、２６・・・・上部ピン、２８・・・
・横桟角度調節ピン、２８・・・・角度調節杆。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、脱穀機における扱室とその下部に設けた唐箕フ
   ァンとの間に揺動選別機構を設け、該揺動選別機構にお
   ける左右一対の側枠板間に、複数の横桟を適宜間隔で配
   設して成るチャフシーブにおいて、前記両側枠板には、
   前記各横桟の上部を支持するための上部ピンの挿入孔と
   、該各上部ピン挿入孔の下部にあって当該上部ピン挿入
   孔を中心とした円弧状の長溝孔とを穿設し、前記各円弧
   状長溝孔に、前記各横桟の下部を支持する横桟角度調節
   ピンを各々挿入し、該各横桟角度調節ピンを、前記側枠
   板の外側面に配設した角度調節杆に、当該角度調節杆の
   長手方向の移動により、各横桟の傾斜角度を一斉に調節
   できるように係合し、且つ、前記各円弧状長溝孔の下端
   部を、各横桟の傾斜角度を最小にしたとき前記角度調節
   杆の下面より開口するように構成したことを特徴とする
   脱穀機の揺動選別装置におけるチャフシーブ。