JPS6117836B2 - - Google Patents

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JPS6117836B2
JPS6117836B2 JP51094132A JP9413276A JPS6117836B2 JP S6117836 B2 JPS6117836 B2 JP S6117836B2 JP 51094132 A JP51094132 A JP 51094132A JP 9413276 A JP9413276 A JP 9413276A JP S6117836 B2 JPS6117836 B2 JP S6117836B2
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JP
Japan
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formula
concentrated
general formula
methanol
dihydro
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Application number
JP51094132A
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English (en)
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JPS5321184A (en
Inventor
Toyokazu Kishi
Masayuki Muroi
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP9413276A priority Critical patent/JPS5321184A/ja
Publication of JPS5321184A publication Critical patent/JPS5321184A/ja
Publication of JPS6117836B2 publication Critical patent/JPS6117836B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なラクトン化合物の製造法に関す
る。更に詳しくは、本発明は一般式() 〔式中、Aは
【式】を、Xは− CH2OH,
【式】 (R5はアルキル基を示す)、−CH=NOHまたは
【式】(R6およびR7は水素、炭 化水素残基またはチオカルバモイル基を示し、少
なくとも一方が炭化水素残基またはチオカルバモ
イル基である)をそれぞれ表わすか、Aは
【式】(YはXと共に−CH2−O−により 1−オキサ−3−シクロヘプテン環を形成する)
を表わす〕で示される新規なラクトン化合物の製
造法に関する。 本発明は、一般式() 〔式中、A′は
【式】(R1は水素または 脂肪酸残基を示す)または
【式】を表わ し、R2,R3およびR4は水素または脂肪酸残基を
表わし、X′は−CH2OH,
【式】(R5はア ルキル基を示す)、−CH=NOHまたは
【式】(R6およびR7は水素、炭 化水素残基またはチオカルバモイル基を示し、少
なくとも一方が炭化水素残基またはチオカルバモ
イル基である)を表わす〕で示される化合物を溶
媒中でアルカリ処理することを特徴とする一般式
()で示されるラクトン化合物の製造法であ
る。すなわち、本発明は一般式()で示される
化合物を溶媒中アルカリで処理して、グリコサイ
ド結合を選択的に切断することを目的とするもの
である。 本発明によつて得られる一般式()で示され
る化合物は医薬の中間体、特にマクロライド系抗
生物質の中間体として有用な化合物である。すな
わち、たとえばデソサミン、マイカミノース、マ
イカロシルマイカミノースなどのアミノ糖または
その誘導体を付加反応などにより一般式()の
化合物の5位に結合させることによつて有用な抗
菌力を有するマクロライド系抗生物質を製造する
ための中間体である。 本発明を実施するに当たつて出発原料として使
用しうる一般式()で示される化合物のうち、
A′が
【式】で示される化合物としては、 B−5050−A,−B,−C,−D,−E,−F,−G
(特公昭47−7351号公報、特公昭49−48518号公
報、特開昭50−19989号公報)およびこれらのモ
ノ−、ジ−またはトリ−エステル(たとえば、B
−5050−C−9−プロピオネート)の18−ジヒド
ロ体(たとえば、18−ジヒドロ−B−5050−
C)、アセタール体(たとえば、B−5050−C−
ジメチルアセタール)、オキシム体(たとえば、
B−5050−C−オキシム)あるいはヒドラゾーン
体(たとえば、B−5050−C−ジメチルヒドラゾ
ーン)などが挙げられる。A′が
【式】で 示される一般式()の化合物のエステルは特公
昭49−16878号公報と同様の方法に従つて、たと
えばB−5050−Cをピリジンなどの溶媒中無水酢
酸などのエステル化剤と反応させることによつて
得ることができる。A′が
【式】で示され る一般式()におけるX′が−CH2OHを示す化
合物は、エクスペリエンシア(Experientia)
28,878(1972)と同様の方法に従つて、A′が
【式】で示される一般式()における X′が−CHOを示す化合物たとえばB−5050−C
を含水メタノールなどの溶媒中水素化ホウ素ナト
リウムなどの還元剤で処理して得ることもでき
る。X′が
【式】を示す化合物は、X′が− CHOを示す化合物を、たとえばザ・ジヤーナ
ル・オブ・アンテイバイオテイツクス(The
Journal of Antibiotics)27,221(1974)と同様
の方法に従つて、メタノール−塩酸で処理する
か、または特開昭51−4189号公報に記載の方法に
より得られる。X′が−CH=NOHを示す化合物
は、X′が−CHOを示す化合物を、たとえばエタ
ノールなどの溶媒中ヒドロキシアミンと加熱する
ことによつて得られる。X′が
【式】を示す化合物は、たとえば 特公昭47−23548号公報の方法に従つて、X′が−
CHOを示す化合物をエタノールなどの溶媒中ヒ
ドラジンと反応させることにより得ることができ
る。 次に、一般式()で示される化合物のうち、
A′が
【式】で示される出発化合物として は、△−B−5050−A,−B,−C,−D,−E,
−F,−Gおよびこれらのモノ−、ジ−、または
トリ−エステル(例:△−B−5050−C−9−
プロピオネート)の18−ジヒドロ体(例:△
18−ジヒドロ−B−5050−C)、アセタール体
(例:△−B−5050−C−ジメチルアセター
ル)、オキシム体(例:△−B−5050−C−オ
キシム)あるいはヒドラゾーン体(例:△−B
−5050−C−ジメチルヒドラゾーン)などが挙げ
られる。 これらA′が
【式】で示される化合物 は、たとえば特願昭51−18281の明細書に記載
の方法、すなわちA′が
【式】を示す一般 式()の化合物を極性溶媒中緩和な条件下にア
ルカリで処理するか、A′が
【式】を、 X′が−CHOをそれぞれ示す化合物を先ず特願昭
51−18281(特開昭52−100484号公報参照)の明
細書に記載の方法によつてA′が
【式】を 示す化合物とし、次いでこれを前記と同様の方法
によつて還元、アセタール化、オキシム化または
ヒドラゾーン化することによつて製造することが
できる。 さらに詳しくは、の方法については、たとえ
ば18−ジヒドロ−B−5050−Cをメタノールに溶
かし、氷冷下に水酸化カリウム−メタノールを加
え、氷室に放置し反応を終了させることによつて
18−ジヒドロ−△−B−5050−Cを得ることが
できる。またの方法については、たとえばB−
5050−Cをメタノールに溶かし、氷冷下に水酸化
カリウム−メタノールを加え、氷室に一夜放置し
て△−B−5050−Cを得、次いでこれをエタノ
ールに溶かし、ジメチルヒドラジンを加え、室温
にて放置し反応を終了させることによつて△
B−5050−C−ジメチルヒドラゾーンを得ること
ができる。 一般式()中、R1,R2,R3およびR4で示さ
れる脂肪酸残基の例として、アセチル、プロピオ
ニル、ブチリル、イソバレリル基などが挙げら
れ、またR5で示されるアルキル基としては炭素
数1〜6個の直鎖あるいは分枝状のものを意味す
る。 さらに上記式中R6およびR7で示される炭化水
素残基はアルキル、アリール、アラルキル基であ
る。 アルキル基としては、炭素数1〜6個の直鎖あ
るいは分枝状のものを意味し、たとえばメチル、
エチル、プロピル基が挙げられる。また、アリー
ル基としては、たとえばフエニール、置換フエニ
ール基などが、アラルキル基としては、たとえば
ベンジン、フエネチル基などが挙げられる。 本発明では、一般式()で示される化合物を
溶媒に溶解させる。これに使用する溶媒として
は、たとえばジメチルスルホキサイド、ホルムア
マイド、ジメチルホルムアマイド、N−メチルホ
ルムアマイド、ジメチルアセトアマイド、N−メ
チルアセトアマイド、ヘキサメチルフオスホアマ
イド、テトラメチル尿素、アセトニトリル、スル
ホラン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、グラ
イム、ジグライム、N−メチルピロリドンなどの
極性非プロトン性溶媒が好ましい例として挙げら
れる。 次いでこれにアルカリを添加するのであるが、
本発明に使用されるアルカリとしては水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水
酸化物、水酸化バリウムなどのアルカリ土類金属
の水酸化物、炭酸ナトリウムあるいは炭酸水素ナ
トリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩あるいは炭
酸水素塩、炭酸バリウムあるいは炭酸水素バリウ
ムなどのアルカリ土類金属の炭酸塩あるいは炭酸
水素塩、デイアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデ
セン−5,1,5−デイアザビシクロ〔3,4,
0〕ノネン−5などの有機三級塩基およびこれら
の水酸化物または四級塩、アンバーライトIRA−
400、アンバーリストA−26、ダウエツクスー1
などの陰イオン交換樹脂などが挙げられる。また
アルカリの添加量としては一般式()の化合物
に対して通常1〜5モル程度、好ましくは1〜2
モル程度である。 反応温度は使用されるアルカリの種類、モル数
および溶媒の組合せにより−50℃〜100℃で適宜
可変であるが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどの強塩基を用いる場合には通常10℃以下の
温度で容易に反応が進行する。 反応時間に関しては使用される原料およびアル
カリならびに反応温度などによつて変化し、反応
の進行状況は薄層クロマトグラフイー、紫外線吸
収スペクトルなどで知ることができる。 かくして得られる一般式()で示される化合
物は原料および反応条件によつてはほぼ単一物質
として得られ、ほとんど精製を必要としない場合
もあるが、混合物として得られる場合は通常それ
自体公知の溶媒分画、分別沈澱、向流分配法ある
いはシリカゲル、アルミナ、イオン交換樹脂、ア
ンバーライトXAD−2(ローム・アンド・ハー
ス社製)、HP−10(三菱化成社製)および活性炭
などの吸着剤を担体とする吸着クロマトグラフイ
ーなどにより分離、精製することができる。 本発明により製造されるラクトン化合物()
には、その4位においてシスまたはトランスの立
体異性体が存在するが、これらの立体異性体は本
発明に包含されるものである。 本発明の方法は、一般式()で示される化合
物以外の16員環マクロライド系抗生物質の誘導
体、すなわち18−ジヒドロ体、アセタール体、オ
キシム体あるいはヒドラゾーン体などの誘導体に
も適用することができ、これら抗生物質誘導体を
原料として、それらに相応するラクトン化合物を
製造することができる。 なお、16員環マクロライド系抗生物質の上述の
ような18−位の誘導体は上記の説明および参考例
に準じて製造することができる。 これら反応に利用できる16員環マクロライド系
抗生物質およびその誘導体としては、たとえばロ
イコマイシンA1,A3(=ジヨサマイシン)、A4
A5,A6,A7,A8,A9,U,V、テトラハイドロ
ロイコマイシン、イソロイコマイシン、△−ロ
イコマイシン、9−エピロイコマイシン、YL−
704、テトラハイドロYL−704、SF−837、テト
ラハイドロSF−837、スピラマイシン、ネオスピ
ラマイシン、テトラハイドロスピラマイシン、デ
ルタマイシン、カルボマイシンA、カルボマイシ
ンB、テトラハイドロカルボマイシンB、SF−
837−A3,A4、テトラハイドロSF837−A3,A4
タイロシン、9−ジヒドロタイロシン、レロマイ
シン、シラマイシンA1,B1(=B−58941)、ジ
ユベニミシン(=ロザミシン)、アンゴラマイシ
ン、M−4365A1,A3,G1,G2,M−2845,−
2846,−2847、チヤルコマイシン、ニユートラマ
イシン、アルドヂアマイシンE,Fおよびこれら
のアシル誘導体などが挙げられる。 以下に参考例および実施例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。 参考例 1 抗生物質B−5050−C1.7gを含水メタノール40
mlに溶かし、これに水素化ホウ素ナトリウム75.6
mgを加え、1時間室温にて撹拌した。反応液で水
を希釈後酢酸エチルエステルで抽出し、抽出液を
水洗、脱水後濃縮すると、18−ジヒドロ−B−
5050−C1.61gが得られた。 融点:133゜〜134℃ 比旋光度:〔α〕23 −77.2゜(c=1.0、エタノー
ル) 元素分析値 C41H69O16N・1/2H2Oとして 計算値:C58.55;H8.39;N1.67 実験値:C58.57;H8.49;N1.67 核磁気共鳴スペクトル:アルデヒド基のシグナル
が消失した。 参考例 2 抗生物質B−5050−A600mgをメタノール16ml
と水20mlの混液に溶かし、氷冷下に水素化ホウ素
ナトリウム25.2mgを添加後、室温で1時間撹拌し
た。反応液をPH7.38のリン酸緩衝液で希釈し、酢
酸エチルで2回抽出した。抽出液を水洗、乾燥
後、濃縮すると18−ジヒドロ−B−5050−A589
mgが得られた。 比旋光度:〔α〕22 −75.1゜(c=1.02、エタノー
ル) 元素分析値 C43H73O16N・1/2H2Oとして 計算値:C59.43;H8.53;N1.61 実験値:C59.42;H8.56;N1.61 参考例 3 抗生物質18−ジヒドロ−B−5050−C12.7gを
メタノール225mlに溶かし、氷冷下に1N水酸化カ
リウム−メタノール27mlを加え、氷室に一夜放置
した。反応終了後、参考例4(1)と同様に処理して
粗物質8.52gを得た。これをシリカゲル(440g)
のカラムクロマトグラフイーに付し、ベンゼン−
アセトン(2:1)で展開すると18−ジヒドロ−
−B−5050−Cが溶出された。収量1.24g。 比旋光度:〔α〕23 −80.7゜(c=1.0、
C2H5OH) 元素分析値 C38H63O14Nとして 計算値:C60.22;H8.38;N1.85 実験値:C59.90;H8.41;N1.55 マススペクトラム:m/e 575(M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3): δ5.98と6.54に新たなオレフイン・プロトン
のシグナルが認められた。 参考例 4 (1) 抗生物質B−5050−B860mgをメタノール15
mlに溶解し、冷時0.5N水酸化カリウム−メタ
ノール3mlを滴下し、一夜5℃に保つた後、反
応液を氷水に注ぎ、酢酸で中和後減圧下にメタ
ノールを留去し、濃縮液を酢酸エチルエステル
で抽出した。酢酸エチルエステル抽出液を水
洗、乾燥後濃縮すると△−B−5050−Bの
677mgが白色無定形物質として得られた。 比旋光度:〔α〕22 −81.2゜(c=1.0、
C2H5OH) 元素分析値 C40H66O14N・H2Oとして 計算値:C59.90;H8.42;N1.75 実験値:C60.41;H8.26;N1.82 マススペクトラム:m/e 783(M+) 赤外線吸収スペクトル: νKBr naxcm-1:1725(α,β−不飽和ラクト
ン) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3): アセトオキシ基のシグナル消失 (2) △−B−5050−B161mgをメタノール2ml
と水1mlの混液に溶かし、これに水素化ホウ素
ナトリウム11.7mgを加えて、室温で1時間撹拌
した後、反応液を酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水洗乾燥後濃縮すると、18−ジヒドロ−△
−B−5050B149mgが得られた。 比旋光度:〔α〕27 −80.3゜(c=1.0、エタノ
ール) 元素分析値 C40H67O14N・H2Oとして 計算値:C59.75;H8.65;N1.74 実験値:C65.15H8.74;N1.78 参考例 5 (1) 抗生物質B−5050−C8.5gをメタノール150
mlに溶かし、1N水酸化カリウム−50%メタノ
ール20mlを氷冷下に滴下した後氷室に放置し
た。一夜後反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルエ
ステルで抽出し、抽出液を水洗乾燥後減圧濃縮
すると粗物質6.55gが得られた。これをシリカ
ゲルのカラムクロマトグラフイーに付し、ベン
ゼン−アセトン(3:1)で展開すると△
B−5050−Cが分離して溶出された。収量
2.48g 比旋光度:〔α〕25 −80.9゜(c=1.0、
C2H5OH) 元素分析値 C38H61O14N・H2Oとして 計算値:C58.97;H8.14;N1.84 実験値:C59.28;H8.14;N1.84 マススペクトラム:m/e 755(M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3): δ5.99と6.64に新たにオレフイン・プロトン
のシグナルが認められた。 (2) △−B−5050−C387mgをエタノール10ml
に溶かし、これに硫酸ヒドロキシルアミン90mg
と炭酸水素ナトリウム100mgを溶解させた水溶
液5mlを加えて、40℃で2時間撹拌した。反応
終了後不溶物を去し、液を減圧濃縮して得
られる残査を酢酸エチルに溶かし、水洗、乾燥
後濃縮すると、△−B−5050−C−オキシム
375mgが得られた。 融点 138−139℃ 元素分析値 C38H62O14N2・1/2H2Oとして 計算値:C58.52;H8.14;N3.59 実験値:C58.66;H8.09;N3.48 参考例 6 抗生物質B−5050−C865mgをエタノール10ml
に溶かし、2mMのジメチルヒドラジンを加え、
室温にて6時間放置後、これを減圧濃縮し、酢酸
エチルエステルに溶かし、水洗、乾燥後濃縮する
と、B−5050−C−ジメチルヒドラゾーン840mg
が得られた。 元素分析値 C43H73O15N3として 計算値:C59.22;H8.44;N4.82 実験値:C59.03;H8.45;N4.25 比旋光度:〔α〕23 −92.8゜(c=1.0、エタノー
ル) 参考例 7 抗生物質B−5050−C5.1gをエタノール60mlに
溶解し、これに硫酸ヒドロキシルアミン1.08gお
よび炭酸水素ナトリウム1.2gを含む水溶液30mlを
加え、40℃の水浴で2時間撹拌した。反応終了
後、反応液を過し、液を濃縮して得られる残
査を酢酸エチルに溶解し、水洗、乾燥後濃縮する
と、B−5050−C−オキシム5.13gが得られた。 比旋光度:〔α〕23 −114.2℃(c=1、エタノー
ル) 元素分析値 C41H68O16N2・1/2H2Oとして 計算値:C57.66;H8.14;N3.28 実験値:C57.85;H8.19;N3.28 参考例 8 抗生物質B−5050−B200mgとチオセミカルバ
ジツド42mgをエタノール8ml中で4時間加熱還流
した後、反応液を濃縮し、残査をクロロホルム5
mlで2回抽出した。抽出液を濃縮した後、シリカ
ゲルのカラムクロマトグラフイーに付し、クロロ
ホルム−メタノール(49:1)で展開し、溶出さ
れる区分を濃縮すると、B−5050−B−チオセミ
カルバゾーン152mgが得られた。 比旋光度:〔α〕32 −106.7゜(c=1.0、クロロホ
ルム) 元素分析値 C43H72O15N4S・H2 3として 計算値:C55.23;H7.98;N5.99;S3.43 実験値:C55.12;H7.78;N5.87;S3.38 参考例 9 抗生物質9−プロピオニル−B−5050−C(特
公昭49−16878号公報)300mgとチオセミカルバジ
ツド60mgをエタノール10ml中で5時間加熱還流し
た後、反応液を濃縮乾固した。残査をクロロホル
ム20mlで抽出し、抽出液を濃縮した後、シリカゲ
ルのカラムクロマトグラフイーに付し、クロロホ
ルム−メタノール(80:1)で展開した。単一ス
ポツトの区分を集めて濃縮し、残査をエタノール
から結晶化すると無色板状の9−プロピオニル−
B−5050−C−チオセミカルバゾーン188mgが得
られた。 融点 146−147℃ 比旋光度:〔α〕27 −77.3゜(c=1.02、クロロホ
ルム) 元素分析値 C45H74N4S・3H2Oとして 計算値:C53.34;H7.96;N5.53;S3.16 実験値:C53.39;H7.74;N5.47;S3.20 参考例 10 抗生物質B−5050−B430mgをメタノール10ml
に溶かし、ジメチルヒドラジン1mMを加えて室
温に放置した。15時間後反応液を減圧濃縮し、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、濃
縮し、残査を四塩化炭素−n−ヘキサンから結晶
化すると、B−5050−B−ジメチルヒドラゾーン
が無色板状晶として得られた。 融点 114−116℃ 元素分析値 C44H75O15N3・H2Oとして 計算値:C58.45;H8.59;N4.65 実験値:C58.52;H8.30;N4.64 実施例 1 抗生物質18−ジヒドロ−B−5050−C5.1gをジ
メチルスルホキシド96mlに溶かし、これに冷時
0.5N水酸化カリウム24mlを滴下した。氷室に2
時間放置後、氷水240ml中に注ぎ、1N酢酸で中和
し、更に水800mlで希釈した後、酢酸エチル1000
mlで2回抽出した。得られた酢酸エチル抽出液を
水洗脱水後、濃縮すると粗物質3.05gが得られ
た。粗物質3.0gをベンゼンに溶かし、シリカゲル
150gのカラムに吸着させ、ベンゼン−アセトン
(3:1)で展開すると、18−ジヒドロ−△
3,18−エポキシマリドノライド(化合物
())、18−ジヒドロ−△2,4−マリドノライド
(4Z)(化合物())、18−ジヒドロ−△2,4−マ
リドノライド(4E)(化合物())の順に溶出
され、それぞれの収量は186mg、78mg、142mgであ
つた。 化合物() 元素分析値 C20H30O6として 計算値:C65.55;H8.25 実験値:C65.36;H8.41 比旋光度:〔α〕23 +48.7゜(c=1.0、エタノー
ル) 紫外線吸収スペクトル:末端吸収のみ 赤外線吸収スペクトル: νKBr nax1735cm-1(ラクトン) マススペクトル:m/e 366(M+) 化合物() 元素分析値 C20H30O6・1/2H2Oとして 計算値:C63.98;H8.32 実験値C63.95;H8.75 比旋光度:〔α〕23 −92.0゜(c=1.0、エタノー
ル) 紫外線吸収スペクトル: λMeOH nax275.0nm(Ecm361.7) 赤外線吸収スペクトル: νKBr nax1710cm-1(α,β,γ,δ−不飽和ラク
トン) 化合物() 元素分析値 C20H30O6・1/2H2Oとして 計算値:C63.98;H8.32 実験値:C63.92;H8.44 比旋光度:〔α〕23 +47.7゜(c=1.0、エタノー
ル) 紫外線吸収スペクトル: λMeOH nax290.0nm(Ecm139.6) 赤外線吸収スペクトル: νKBr nax1710cm-1(α,B,γ,δ−不飽和ラク
トン) マススペクトル:m/e 366(M+) このようにして得られた化合物(),()お
よび()はそれぞれ次の構造式で示される。 実施例 2 抗生物質B−5050−C−オキシム2.165gをジメ
チルスルホキサイド75mlに溶かし、氷冷下に撹拌
しつつ、0.5N水酸化カリウム25mlを滴下し、更
に5分間撹拌後、氷室に放置した。2.5時間後、
反応液を氷水中にあけ、PH7.3として酢酸エチル
700mlずつで2回抽出した。抽出液を水洗後濃縮
すると、576mgの反応成績体が得られた。これを
酢酸エチル250mlに溶解後、0.2N酢酸水120mlで
2回抽出し、残る酢酸エチル層を水洗乾燥後、濃
縮すると、アメ状の粗物質144mgが得られた。こ
れをシリカゲル(Merck HF2f4)のプレパラテイ
ブTLC〔溶媒:ベンゼン−アセトン(3,2)〕
に付する無色のアグリコン(△2,4−マリドノラ
イド−オキシム)83mgが得られた。 元素分析値 C20H29O6N・H2Oとして 計算値:C60.43;H7.86:N3.52 実験値:C60.61;H7.78;N3.52 紫外線吸収スペクトル: λMeOH nax285.5nm(Ecm233.6) マススペクトル:m/e 379(M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3): −N(CK32等の糖部分に由来するシグナルが
消失した。 赤外線吸収スペクトル: νKBr nax1715cm-1(α,β,γ,δ−不飽和ラ

トン) 実施例2と同様に、抗生物質B−5050−C−ジ
メチルヒドラゾーン、B−5050−B−チオセミカ
ルバゾーンおよび18−ジヒドロ−△−B−5050
−Cを処理すると△2,4−マリドノライド−ジメ
チルヒドラゾーン、△2,4−マリドノライド−チ
オセミカルバゾーンおよび18−ジヒドロ−△2,4
−マリドノライドがそれぞれ得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、A′は【式】(R1は水素または 脂肪酸残基を示す)または【式】を表わ し、R2,R3およびR4は水素または脂肪酸残基を
    表わし、X′は−CH2OH,【式】(R5はア ルキル基を示す)、−CH=NOHまたは−CH=N
    −N<〓〓(R6およびR7は水素、炭化水素残基ま
    たはチオカルバモイル基を示し、少なくとも一方
    が炭化水素残基またはチオカルバモイル基であ
    る)を表わす〕で示される化合物を溶媒中でアル
    カリ処理することを特徴とする一般式 〔式中、Aは【式】を、Xは− CH2OH, 【式】(R5はアルキル基を示す)、 −CH=NOHまたは【式】 (R6およびR7は水素、炭化水素残基またはチオカ
    ルバモイル基を示し、少なくとも一方が炭化水素
    残基またはチオカルバモイル基である)をそれぞ
    れ表わすか、Aは【式】(YはXと共に− CH2−O−により1−オキサ−3−シクロヘプチ
    ン環を形成する)を表わす〕で示されるラクトン
    化合物の製造法。 2 溶媒が極性非プロトン性溶媒である特許請求
    の範囲第1項記載の製造法。 3 極性非プロトン性溶媒がジメチルスルホキサ
    イドである特許請求の範囲第2項記載の製造法。 4 アルカリがアルカリ金属の水酸化物である特
    許請求の範囲第1項記載の製造法。 5 アルカリ金属の水酸化物が水酸化ナトリウム
    あるいは水酸化カリウムである特許請求の範囲第
    4項記載の製造法。
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