JPS6114158B2 - - Google Patents

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JPS6114158B2
JPS6114158B2 JP1828276A JP1828276A JPS6114158B2 JP S6114158 B2 JPS6114158 B2 JP S6114158B2 JP 1828276 A JP1828276 A JP 1828276A JP 1828276 A JP1828276 A JP 1828276A JP S6114158 B2 JPS6114158 B2 JP S6114158B2
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JP
Japan
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formula
methanol
group
water
concentrated
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Application number
JP1828276A
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English (en)
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JPS52100485A (en
Inventor
Toyokazu Kishi
Masayuki Muroi
Mikio Izawa
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP1828276A priority Critical patent/JPS52100485A/ja
Publication of JPS52100485A publication Critical patent/JPS52100485A/ja
Publication of JPS6114158B2 publication Critical patent/JPS6114158B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なマクロライド抗生物質誘導体に
関する。更に詳しくは、本発明は一般式〔〕 [式中、R2はメトキシ基またはメチル基、R3は−
CH2CHO、−CH2CH2OH、
【式】(R3はアルキル基を示す)、R4 は水素、メチル基、−CH2OHまたは
【式】(R11は水素ま たはアシル基を示す)、R5はメチル基またはエチ
ル基、R6は水素またはアシル基、R7
【式】(R12はアシル基、R13は水素 またはアシル基をそれぞれ示す)、Xは
【式】
【式】
【式】
【式】または
【式】 (R14は水素、アシル基または
【式】を示す)をそれぞれ表 わす。 但し、R4
【式】 のときR14は水素またはアシル基を示す]で示さ
れる新規なマクロライド抗生物質誘導体に関す
る。 本発明の一般式〔〕で示される化合物は、一
般式〔〕 〔式中、R1はアシルオキシ基を示し、R2、R3
R4、R5、R6、R7およびXは上記と同じ意味を有
する〕で示される16員環塩基性マクロライド抗生
物質を極性溶媒中緩和な条件下にアルカリで処理
することにより製造され得る。すなわち、この製
造法は一般式〔〕で示される化合物を緩和な条
件下にアルカリで処理して、ラクトン環、エポキ
サイド基、グリコサイド結合あるいはアシル基を
開環あるいは分解させることなく、アグリコンの
3位のアシルオキシ基を、相当する脂肪酸として
脱離させ、2、3位に二重結合を生成させること
を目的とするものである。 本発明の一般式〔〕で示される化合物はそれ
自体グラム陽性菌に対して強い抗菌作用を有する
のみならず、クレブシエラ・ニユーモニアなどの
グラム陰性菌に対しても抗菌活性を示す。また、
本発明の化合物はさらにそれを出発原料として
種々の誘導体を合成するための中間体ともなり得
る有用な化合物である。 従来、16員環塩基性マクロライド抗生物質とア
ルカリとを用いる反応は僅かしか知られていない
が、既知の方法で得られるものは何れも中性糖マ
イカローズの4″位に結合しているアシル基が加水
分解をうけて水酸基となつている。これら4″−デ
アシル体の抗菌活性は減少、低下し、さらに既知
方法では他の部分に副反応が起り、抗菌作用の失
われた化合物が得られることが知られている。本
製造法では反応条件が緩和なため、本発明の一般
式〔〕で示される化合物はその中性糖マイカロ
ーズの4″位のアシル基が離脱せずそのまま残存し
ており、強い抗菌活性が認められる。 本発明の化合物を製造するに当つて出発原料と
して使用しうる一般式〔〕で示される16員環塩
基性マクロライド抗生物質の例としては、たとえ
ばロイコマイシンA1、A3、A4、A5、A6、A7
A8、A9(The Journal of Antibiotics Vol.21.
No.9 第532頁〜第538頁(1968)、特公昭45−
27393〜27397号公報、特公昭45−27798〜27799号
公報)、B−5050−A、−B、−C、−D、−E、−F
(特公昭47−7351号公報、特公昭49−48518号公
報)、SF−837、SF−837A2、A3、A4(特公昭47
−3158号公報、特公昭46−28834号公報)、YL−
704A1、B1(=SF−837)(特公昭46−28836号公
報)、YL−704C2(特開昭47−20394号公報)、カ
ルボマイシンA、B(U.S.Patent2.960.438)お
よびこれらのモノ−、ジ−またはトリ−エステル
(たとえば、B−5050−C−9−プロピオネー
ト)ならびにスピラマイシン、、(特公昭
36−4599号公報)のモノ−、ジ−、トリ−または
テトラ−エステル(たとえば、トリアセチルスピ
ラマイシン)、タイロシン(特公昭36−22649号
公報)のモノ−、ジ−、トリ−、テトラ−または
ペンタ−エステル(たとえば、タイロシン−3・
2′・4″・4−テトラアセテート)などが挙げら
れ、さらにこれらの18−ジヒドロ体(たとえば、
18−ジヒドロ−B−5050−C)、アセタール体
(たとえば、SF−837A3−ジメチルアセタール)、
オキシム体(たとえば、B−5050−C−オキシ
ム)あるいはヒドラゾーン体(たとえば、B−
5050−C−ジメチルヒドラゾーン)などが挙げら
れる。 また一般式〔〕で示される化合物のエステル
は特公昭49−16878号公報と同様の方法に従つ
て、たとえばタイロシンをピリジンなどの溶媒中
無水酢酸などのエステル化剤と反応させることに
よつて得ることができる。一般式〔〕における
R3が−CH2CH2OHを示す化合物は、エクスペリ
エンシア(Experientia)28、878(1972)と同様
の方法に従つて、一般式〔〕におけるR3が−
CH2CHOを示す化合物を含水メタノールなどの
溶媒中水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤で処
理して得ることもできる。R3が−CH2CH〓〓〓
〓を示す化合物は、R3が−CH2CHOを示す化合
物を、たとえばザ・ジヤーナル・アンテイバイオ
テイツクス(The Journal of Antibiotics)27
221(1974)と同様の方法に従つて、メタノール
−塩酸で処理することにより得られる。 一般式〔〕中R1で示されるアシルオキシ基
の例としては、アセチルオキシ、プロピオニルオ
キシ、ブチリルオキシ基などが挙げられ、また
R6、R11、R12、R13およびR14で示されるアシル基
は炭素数1〜7個の直鎖あるいは分岐状のものを
含むアシル基を意味し、たとえばアセチル、プロ
ピオニル、n−ブチリル、イソブチリル、ペンタ
ノイル、イソペンタノイル、ヘキサノイル、ヘプ
タノイル基などが挙げられる。さらに上記式中
R8で示されるアルキル基は炭素数1〜6個の直
鎖あるいは分岐状のものを意味し、たとえばメチ
ル、エチル、n−ブチル、イソブチル、ペンチ
ル、ヘキシル基などが挙げられる。 本発明では、一般式〔〕で示される化合物を
極性溶媒に溶解させる。これに使用する極性溶媒
は、たとえばメタノール、エタノール、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアマイド、N−メチルアセト
アマイド、ヘキサメチルホスホルアマイド、テト
ラメチル尿素、アセトニトリルおよび水あるいは
これらの混合溶媒などが挙げられる。 次いでこれに緩和な条件下にアルカリを添加す
るのであるが、本発明に使用されるアルカリとし
ては水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどのア
ルカリ金属の水酸化物、水酸化バリウムなどのア
ルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナトリウムある
いは炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属の炭
酸塩あるいは炭酸水素塩、炭酸バリウムあるいは
炭酸水素バリウムなどのアルカリ土類金属の炭酸
塩あるいは炭酸水素塩、トリエチルアミンなどの
有機三級塩基、アンバーライトIRA−400、アン
バーリストA−26およびA−27、ダウエツクス−
1などの陰イオン交換樹脂、水素化ホウ素ナトリ
ウムなどが用いられる。またアルカリの添加量と
しては一般式〔〕で示される化合物に対して通
常1〜5モル程度、好ましくは1〜2モル程度で
ある。この反応において、使用されるアルカリが
還元作用を有するときは一般式〔〕で示される
化合物の9位のカルボニル基と18位のアルデヒド
基がアルコールに還元された化合物として得られ
ることがある。 本発明の緩和な条件とは反応温度ができるだけ
低温であることを意味し、使用されるアルカリと
溶媒の組合せにより−80゜〜40℃で適宜可変であ
るが、好ましくは10℃未満、さらに好ましくは0
゜〜5℃である。 反応時間に関しては使用される原料およびアル
カリならびに反応温度などによつて変化し、反応
の進行状況は薄層クロマトグラフイー、紫外線吸
収スペクトルなどで知ることができる。 かくして得られる一般式〔〕で示される化合
物は原料および反応条件によつてはほぼ単一物質
として得られ、ほとんど精製を必要としない場合
もあるが、混合物として得られる場合は通常それ
自体公知の溶媒分画、分別沈殿、向流分配法ある
いはシリカゲル、アルミナ、イオン交換樹脂、ア
ンバーライトXAD−2(ローム・アンド・ハー
ス社製)、HP−10(三菱化成社製)および活性炭
などの吸着剤を担体とする吸着クロマトグラフイ
ーなどにより分離、精製することができる。 本発明の化合物〔〕は文献未載の新規化合物
であり、グラム陽性菌、グラム陰性菌、嫌気性菌
およびマイコプラズマに対し抗菌作用を有するの
で、これら化合物はそれ自体または所望により薬
理学的に許容される適宜の担体とともに、たとえ
ば錠剤、顆粒、カプセル剤、注射剤などの適宜の
剤形として投与できる。その投与量は投与される
対象(例、人その他の動物)、症状、化合物
〔〕の性状などの相違により異なるが、たとえ
ば経口投与の場合1日量として約10〜500mg/Kgの
範囲から適宜選択されうる。 以下に参考例および実施例を挙げて本発明の化
合物の製造法を具体的に説明するが、これによつ
て本発明は何ら限定されるものではない。 参考例 1 抗生物質B−5050−C 1.7gを含水メタノー
ル40mlに溶かし、これに水素化ホウ素ナトリウム
75.6mgを加え、1時間室温にて撹拌した。反応液
を水で希釈後酢酸エチルエステルで抽出し、抽出
液を水洗、脱水後濃縮すると、18−ジヒドロ−B
−5050−C 1.61gが得られた。 融点:133゜〜134℃ 比旋光度:〔α〕23 −77.2゜(c=1、0、エタ
ノール) 元素分析値C41H69NO16・1/2H2Oとして 計算値:C58.55;H8.39;N1.67 実験値:C58.57;H8.49;N1.67 核磁気共鳴スペクトル:アルデヒド基のシグナル
が消失した。 参考例 2 抗生物質B−5050−C 1.8gを三酸化クロム
−ピリジンコンプレツクス(三酸化クロム1.2g
とピリジン12mlより調製)と15゜〜20℃で1時間
反応させた後、反応液を水で希釈し、酢酸エチル
エステルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後濃縮
すると粗物質1.4gが得られた。これをシリカゲ
ル(70g)のカラムクロマトグラフイーに付し、
酢酸エチルエステル−ベンゼン(1:1)で展開
すると9−デヒドロ−B−5050−C 290mgが得
られた。 融点:204゜〜205℃ 比旋光度:〔α〕25 −60.1゜(c=1、0、
CHCl3) 元素分析値C41H65NO16として 計算値:C59.48;H7.91;N1.69 実験値:C59.56;H8.24;N1.69 紫外線吸収スペクトル:λC2H5OH nax240.5nm
(ε:
14.400) 赤外線吸収スペクトル:νKBr nax1690cm-1(共役

=0) 参考例 3 抗生物質B−5050−C 3.6gをアセトン24ml
に溶かし、氷冷下に撹拌しつつ、ジヨンズ
(Jones)試薬(三酸化クロム−硫酸)4.8gを加
え、さらに1時間氷冷下に撹拌を続けた。反応終
了後希炭酸水素ナトリウム水で希釈し、酢酸エチ
ルエステルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後濃
縮すると粗物質2.76gが得られた。この2.7gを
シリカゲル(70g)のカラムに吸着させ、ベンゼ
ン−アセトン(3:1)で展開すると9−デヒド
ロ−B−5050−Cの精製物1.45gが得られた。こ
れをアセトン−n−ヘキサンから結晶化すると無
色針状晶が得られた。 本品は参考例2で得られたものと融点、赤外線
吸収スペクトル、紫外線吸収スペクトルおよび比
旋光度などで全く一致した。 参考例 4 9−デヒドロ−12・13−デエポキシ−B−5050
−C(=SF−837A3)160mgを0.3%メタノール−
塩酸8mlに溶かし室温に放置した。1時間後希炭
酸水素ナトリウム水で希釈し、酢酸エチルエステ
ルで抽出し、抽出液を水洗、乾燥後濃縮すると粗
物質135mgが得られた。これをシリカゲル(10
g)のカラムクロマトグラフイーに付し、ベンゼ
ン−アセトン(4:1)で展開すると白色無定形
の9−デヒドロ−12・13−デエポキシ−B−5050
−Cジメチルアセタール101mgが得られた。 元素分析値C43H71NO16として 計算値:C60.19;H8.34;N1.63 実験値:C59.95;H8.56;N1.61 マススペクトル:m/e 857(M+) 核磁気共鳴スペクトル:アルデヒドプロトンのシ
グナルが消失した。 参考例 5 抗生物質B−5050−C865mgをエタノール10ml
に溶かし、2mMのジメチルヒドラジンを加え、
室温にて6時間放置後、これを減圧濃縮し、酢酸
エチルエステルに溶かし、水洗、乾燥後濃縮する
と、B−5050−C−ジメチルヒドラゾーン840g
が得られた。 元素分析値C43H79N3O13として 計算値:C59.22;H8.44;N4.82 実験値:C59.03;H8.45;N4.25 比旋光度:〔α〕23 −92.8゜(c=1.0、エタノー
ル) 実施例 1 抗生物質B−5050−B860mgをメタノール15ml
に溶解し、冷時0.5N水酸化カリウム−メタノー
ル3mlを滴下し、一夜5℃に保つた後、反応液を
氷水に注ぎ、酢酸で中和後減圧下にメタノールを
留去し、濃縮液を酢酸エチルエステルで抽出し
た。酢酸エチルエステル抽出液を水洗、乾燥後濃
縮するとΔ−B−5050−Bの677mgが白色無定
形物質として得られた。 比旋光度:〔α〕22 −81.2゜(c=1.0、
C2H5OH) 元素分析値C40H65NO14・H2Oとして 計算値:C59.90;H8.42;N1.75 実験値:C60.41;H8.26:N1.82 マススペクトル:m/e 783(M+) 赤外線吸収スペクトラム: νKBr naxcm-1:1725(α・β−不飽和ラクトン) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3): アセトオキシ基のシグナル消失 なお、本品のスタフイロコツカス・アウレウス
(Staphylococcus aureus)209P、バチルス・ス
ブチリス(Bacillus subtilis)、サルチナ・ルテ
ア(Sarcina lutea)、クレブシエラ・ニユーモニ
ア(Klebsiella Pneumoniae)およびミコバクテ
リウム(Mycobacterium)607に対する最小発育
阻止濃度(mcg/ml)はそれぞれ0.5、0.5、0.1、
20および50であつた。 さらに、得られたΔ−B−5050−B200mgを
ピリジン1.5mlに溶かし、これに無水酢酸0.3mlを
加えて室温で一夜反応させるとΔ−B−5050−
Bの9・2′−ジアセテート189mgが得られた。こ
れをエチルエーテル−n−ヘキサンから結晶化す
ると無色針状晶が得られた。 融点:142゜〜143℃ 比旋光度:〔α〕22 −78.5゜(c=1.0、CHCl3) 元素分析値C44H69NO16として 計算値:C60.88;H8.01;N1.61 実験値:C60.61;H8.15;N1.59 マススペクトル:m/e 867(M+) 実施例 2 抗生物質B−5050−A2.7gをメタノール45ml
に溶かし、冷時に1N水酸化カリウム−メタノー
ル5.4mlを加え、氷室に放置した。19時間後反応
液を氷水中に注ぎ、実施例1と同様に処理すると
Δ−B−5050−A2.23gが得られた。微量の不
純物を除くためΔ−B−5050A2.1gをシリカ
ゲルのカラムクロマトグラフイーに付し、ベンゼ
ン−アセトン(5:1)で展開溶出するとΔ
B−5050−Aの純品1.7gが得られた。 本品は、実施例1で得られたΔ−B−5050−
Bと赤外線吸収スペクトル、紫外線吸収スペクト
ル、マススペクトラムおよび比旋光度などで全く
一致した。 実施例 3 抗生物質B−5050−C3.5gをメタノール150に
溶かし、1N水酸化カリウム−メタノール20mlを
氷冷下に滴下した後氷室に放置した。一夜後反応
液を氷水に注ぎ、酢酸エチルエステルで抽出し、
抽出液を水洗乾燥後減圧濃縮すると粗物質6.55g
が得られた。これをシリカゲルのカラムクロマト
グラフイーに付し、ベンゼン−アセトン(3:
1)で展開するとΔ−B−5050−Cが分離して
溶出された。収量2.48g。 比旋光度:〔α〕25 −80.9゜(c=1.0、
C2H5OH) 元素分析値C38H61NO14・H2Oとして 計算値:C58.97;H8.14;N1.84 実験値:C59.28;H8.14;N1.84 マススペクトル:m/e 755(M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3): δ5.99と6.64に新たにオレフイン・プロトンの
シグナルが認められた。 本品のスタフイロコツカス・アウレウス
209P、バチルス・ズブチリス、サルチナ・ルテ
ア、クレブシエラ・ニユーモニアおよびミコバク
テリウム607に対する最小発育阻止濃度(mcg/
ml)はそれぞれ0.2、1、0.05、20および50であ
つた。 実施例 4 抗生物質B−5050−E850mgをメタノール15ml
に溶解し、氷冷下に1N水酸化カリウム2mlを加
え、氷室に一夜放置後氷水中に注いだ。これをPH
8〜9に調整し減圧下にメタノールを留去した。
得られた濃縮液を水で希釈した後酢酸エチルエス
テルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、濃縮し
て得られる残渣をシリカゲルのカラムクロマトグ
ラフイーに付し、ベンゼン−アセトン(3:1)
で展開するとΔ−B−5050−Eが溶出された。
収量102mg。 比旋光度:〔α〕27 −81.2゜(C=0.5、
C2H5OH) 元素分析値C37H59NO14・H2Oとして 計算値:C58.48;H8.09;N1.84 実験値:C58.86;H7.90;N1.65 マススペクトラム:m/e 741(M+) 赤外線吸収スペクトル: νKBr nax1720cm-1(α・β−不飽和ラクトン) 核磁気共鳴スペクトル δ2.12に1個のアセチルオキシ基のシグナルが
認められた。 本品のスタフイロコツカス・アウレウス
209P、バチルス・ズブチリス、サルチナ・ルテ
ア、クレブシエラ・ニユーモニアおよびミコバク
テリウム607に対する最小発育阻止濃度(mcg/
ml)はそれぞれ5、5、0.2、100および>100で
あつた。 実施例 5 抗生物質B−5050−C3gをメタノール300mlに
溶かし、2%炭酸水素ナトリウム水300mlを加
え、10℃で10日間反応させた。反応終了後、メタ
ノールを留去し、濃縮液を酢酸エチルエステルで
抽出し、抽出液を水洗、乾燥後再び濃縮すると粗
物質2.75gが得られた。 粗物質2.35gをシリカゲル(100g)のカラム
に吸着させ、ベンゼン−アセトン(4:1)で展
開するとΔ−B−5050−Cが溶出された。収量
104mg。 実施例 6 抗生物質18−ジヒドロ−B−5050−C12.7gを
メタノール225mlに溶かし、氷冷下に1N水酸化カ
リウム−メタノール27mlを加え、氷室に一夜放置
した。反応終了後、実施例1と同様に処理して粗
物質8.52gを得た。これをシリカゲル(440g)
のカラムクロマトグラフイーに付し、ベンゼン−
アセトン(2:1)で展開するとΔ−18−ジヒ
ドロ−B−5050−Cが溶出された。収量1.24g。 比旋光度:〔α〕23 −80.7゜(c=1.0、
C2H5OH) 元素分析値C36H63NO14として 計算値:C60.22;H8.38;N1.85 実験値:C59.90;H8.41;N1.55 マススペクトラム:m/e 757(M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3): δ5.98と6.54に新たなオレフイン・プロトンの
シグナルが認められた。 なお、本品は実施例3で得たΔ−B−5050−
Cを水素化ホウ素ナトリウムで還元して得た化合
物と一致した。 実施例 7 抗生物質9−プロピオニル−B−5050−C(特
公昭49−16878号公報)886mgをメタノール15mlに
溶かし、氷冷に1N水酸化カリウム−メタノール
3mlを滴下し、一夜氷室に放置した後、氷水中に
注いだ。これを減圧下に濃縮した後酢酸エチルエ
ステルで抽出し、抽出液を水洗、乾燥後濃縮する
と粗物質667mgが得られた。これをシリカゲル
(30g)のカラムクロマトグラフイーに付し、ベ
ンゼン−アセトン(5:1)で展開すると9−プ
ロピオニル−Δ−B−5050−C110mgが得られ
た。 元素分析値C41H65NO15として 計算値:C60.65;H8.07;N1.73 実験値:C60.52;H7.93:N1.68 マススペクトラム:m/e 811(C41H65NO15
M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):オレフインプ
ロトンが2個増加した。 実施例 8 抗生物質9−デヒドロ−B−5050−C1.245g
をメタノール30mlに溶かし、氷冷下に0.5N水酸
化カリウム−メタノール9mlを滴下し、氷室に一
夜放置した。反応液を氷水40ml中に注ぎ、PHを8
〜9に補正して、減圧下にメタノールを留去し、
濃縮液を酢酸エチルエステルで抽出した。抽出液
を水洗、乾燥後濃縮すると粗物質831mgが得られ
た。粗物質500mgをシリカゲル(25g)のカラム
クロマトグラフイーに付し、ベンゼン−アセトン
(5:1)で展開すると9−デヒドロ−11−メト
キシ−Δ−B−5050−C17mgが得られた。 元素分析値C39H63NO15として 計算値:C59.60;H8.08;N1.78 実験値:C59.63;H8.03;N1.80 紫外線吸収スペクトル(メタノール中):末端吸
収のみ 赤外線吸収スペクトル:νKBr nax1725cm-1(α・
β
−不飽和ラクトン) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δ3.28の他に、
新たにδ3.38にメトオキシ基のシグナルが認め
られた。 なお、本品のスタフイロコツカス・アウレウス
209P、バチルス・ズブチリス、サルチナ・ルテ
ア、クレブシエラ・ニユーモニアおよびミコバク
テリウム607に対する最小発育阻止濃度(mcg/
ml)はそれぞれ2.0、2.0、0.5、>100および100で
あつた。 実施例 9 ロイコマイシンA3(=ジヨサマイシン)1.65g
をメタノール30mlに溶かし、1N水酸化カリウム
3.6mlを加え、実施例1と同様に処理するとΔ
−ロイコマイシンA3の粗製品1.43gが得られた。
これをシリカゲルのカラムクロマトグラフイーに
対し少量の不純物を除くとΔ−ロイコマイシン
A3の精製品が白色粉末として得られた。 比旋光度:〔α〕25 −65.8゜(c=1.0、
C2H5OH) 元素分析値C40H65NO13として 計算値:C62.56;H8.53;N1.82 実験値:C62.05;H8.36;N1.90 マススペクトラムm/e: 767(M+) 紫外線吸収スペクトル:215nmと230nmに肩を
示し、そのEcmは345.および318.7であつた。 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):原料のロイコ
マイシンA3に認められたアセチルオキシ基の
シグナルが消失した。 本品のスタフイロコツカス・アウレウス
209P、バチルス、ズブチリス、サルチナ・ルテ
ア、クレブシエラ・ニユーモニアおよびヨコバク
テリウム607に対する最小発育阻止濃度(mcg/
ml)はそれぞれ1.0、1.0、0.1、20.0および20.0で
あつた。 なお、本品はロイコマイシンA3のデアセチル
体であるロイコマイシンA1とは、薄層クロマト
グラフイーのRf値、紫外線吸収スペクトル、赤
外線吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルおよ
びマススペクトルで明らかに異つていた。 実施例 10 ロイコマイシンA7−3−プロピオネート(=
SF837、YL−704B1)814mgをメタノール22mlに
溶かし、氷冷下に撹拌しつつ、0.5N水酸化カリ
ウム−メタノール4mlを滴下した後氷室に放置し
た。これを17時間後氷水中にあけ、PHを8.8に補
正して酢酸エチルエステルで抽出した。抽出液を
水洗、乾燥後濃縮すると粗物質590mgが得られ
た。これをシリカゲル(30g)のカラムクロマト
グラフイーに付し、ベンゼン−アセトン(5:
1)で展開するとΔ−ロイコマイシンA7−3
−プロピオネート166mgが得られた。 元素分析値 C38H61NO13として 計算値:C61.69;H8.31;N1.89 実験値:C61.81;H8.42;N1.67 紫外線吸収スペクトル:λCH OH nax214nm(E
cm
381)、228nm(肩) 赤外線吸収スペクトル:νKBr nax1725cm-1(α・
β
−不飽和ラクトン) マススペクトル:m/e 739(C38H61NO13
M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):2個のオレフ
インプロトンが増加した。 実施例 11 タイロシンをピリジン中無水酢酸と5日間室温
で反応させて得られたタイロシン−3・2・4″・
4−テトラアセテート110mgをメタノール1.5ml
に溶かし、冷時に0.5N水酸化カリウム−メタノ
ール溶液0.8mlを加え、0℃に放置した。24時間
後反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルエステルで
2回抽出し、抽出液を水洗、乾燥後濃縮すると粗
製の反応成績体88mgが得られた。これをシリカゲ
ルの薄層クロマトグラフイーに付し、ベンゼン−
アセトン(1:1)で展開することにより、Δ
−タイロシン−4″・4−ジアセテート16mgが無
色無定形粉末として得られた。 元素分析値C50H79NO18として 計算値:C61.14;H8.11;N1.43 実験値:C60.92;H8.25;N1.28 マススペクトラム:m/e 981(M+) 紫外線吸収スペクトル:νCH3OH nax213nm、28
4nm 赤外線吸収スペクトル:νKBr nax1725cm-1(α・
β
−不飽和ラクトン) 実施例 12 アセチルスピラマイシン(協和醗酵社製)945
mgをメタノール15mlに溶かし、氷冷下に撹拌しつ
つ0.5N水酸化カリウム−メタノール溶液3.9mlを
滴下後、0℃に16時間放置した。反応終了後氷水
中に注ぎ、PH8.5〜9.5として、減圧下にメタノー
ルを留去し、濃縮液を酢酸エチルエステルで抽出
した。抽出液を水洗、乾燥後濃縮すると粗製の反
応成績体752mgが得られた。 粗物質200mgをシリカゲルの薄層クロマトグラ
フイー(溶媒;ベンゼン−アセトン(1:1)に
付し、Rfが高く、抗菌活性の強い2区分をそれ
ぞれ酢酸エチルエステルで抽出し、抽出液を水
洗、乾燥後濃縮すると3″・4″−ジアセチル−Δ
−スピラマイシン17mgおよび4″−モノアセチル−
Δ−スピラマイシン38mgがそれぞれ得られた。 (1) 3″・4″−ジアセチル−Δ−スピラマイシン 元素分析値C47H76N2O15として 計算値:C62.09;H8.43;N3.08 実験値:C61.88;H8.54;N3.01 赤外線吸収スペクトル:νKBr nax1720cm-1(α

β−不飽和ラクトン) マススペクトラム:m/e908(C47H76N2O15
M+) (2) 4″−モノアセチル−Δ−スピラマイシン 元素分析値C45H74N2O14として 計算値:C62.33;H8.60;N3.23 実験値:C62.06;H8.45;N3.11 赤外線吸収スペクトル:νKBr nax1720cm-1(α

β−不飽和ラクトン) マススペクトラム:m/e866(C45H74N2O14
M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):オレフイン
プロトンのシグナルが2個増加した。 実施例 13 9−デヒドロ−12・13−デエポキシ−B−5050
−C−ジメチルアセタール167mgをメタノール4
mlに溶かし、氷冷下に0.5N水酸化カリウム−メ
タノール0.8mlを加え、0℃に放置した。18時間
後氷水中に注ぎ、PH8.8とし、酢酸エチルエステ
ルで2回抽出し、抽出液を水洗、乾燥後濃縮する
と粗物質133mgが得られた。このうち、80mgをシ
リカゲルの薄層クロマトグラフイー(溶媒:ベン
ゼン−アセトン(1:1))に付し、Rfの高い区
分を取り、酢酸エチルエステルで抽出し、抽出液
を水洗、乾燥後濃縮すると、9−デヒドロ−12・
13−デエポキシ−Δ−B−5050−C−ジメチル
アセタール16mgが白色無定形粉末として得られ
た。 元素分析値C40H65NO14として 計算値:C61.28;H8.36;N1.79 実験値:C60.95;H8.22;N1.80 紫外線吸収スペクトル:νCH3OH nax211nm、28
0nm 赤外線吸収スペクトル:νKBr nax1725cm-1(α・
β
−不飽和ラクトン) マススペクトラム:m/e783(C40H65NO14
M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):オレフインプ
ロトンが2個増加した。 実施例 14 9−デヒドロ−B−5050C210mgをエタノール
−メタノール混液(4:1)中、水素化ホウ素ナ
トリウム18.9mgで還元した。反応液を5℃で3日
間放置後、1/15Mリン酸緩衝液(PH7.7)希釈
し、酢酸エチルエステルで抽出した。抽出液を水
洗、乾燥後濃縮すると172mgの粗物質が得られ
た。これをシリカゲル(25g)のカラムクロマト
グラフイーに付し、ベンゼン−アセトン(3:
1)およびベンゼン−アセトン(2:1)で展開
溶出すると9−エピ−18−ジヒドロ−Δ−B−
5050C114mgが得られた。 比旋光度:〔α〕25 −52.9゜(c=1.0、エタノー
ル) 元素分析値C38H63NO14・1/2H2Oとして 計算値:C59.51;H8.41;N1.83 実験値:C59.32;H8.66;N1.67 赤外線吸収スペクトル:νKBr nax1725cm-1(α・
β
−不飽和ラクトン)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 [式中、R2はメトキシ基またはメチル基、R3は−
    CH2CHO、−CH2CH2OH、 【式】(R8はアルキル基を示す) R4は水素または
    【式】(R11は水素ま たはアシル基を示す)、R5はメチル基またはエチ
    ル基、R6は水素またはアシル基、R7は 【式】(R12はアシル基、R13は水素 またはアシル基をそれぞれ示す)、Xは 【式】 【式】 【式】 【式】または 【式】 (R14は水素、アシル基または 【式】を示す)をそれぞれ表 わす。 但し、R4が【式】 のときR14は水素またはアシル基を示す]で示さ
    れる抗生物質誘導体。 2 一般式 [式中、R2、R4、R5、R6、R12、R13およびR14
    上記と同一の意味を有する]で示される特許請求
    の範囲第1項記載の抗生物質誘導体。 3 式 で示される化合物である特許請求の範囲第2項記
    載の抗生物質誘導体。 4 式 で示される化合物である特許請求の範囲第2項記
    載の抗生物質誘導体。 5 式 で示される化合物である特許請求の範囲第2項記
    載の抗生物質誘導体。 6 式 で示される化合物である特許請求の範囲第2項記
    載の抗生物質。 7 式 で示される化合物である特許請求の範囲第2項記
    載の抗生物質誘導体。 8 式 で示される化合物である特許請求の範囲第1項記
    載の抗生物質誘導体。
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