JPS61177622A - 磁気デイスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、情報の記録・蓄積・再生に用いる磁気ディス
ク装置に関するものである。

従来の技術 第４図は従来の磁気ディスク装置を示している。

以下にこの従来例の構成について第４図とともに説明す
る。第４図において、ｌは磁気ディスクであり、この磁
気ディスク１にはアルミニウム等の非磁性体の両面に酸
化鉄微粒子塗布膜あるいは連続金属薄膜の強磁性体被膜
が形成されている。ｒｆ磁気ヘッドであり、この磁気ヘ
ッド２はフェライト等の軟磁性体から構成される磁気回
路と巻１線を具備し、通常、流体力学的作用によ多回転
する上記磁気ディスク１上に浮上して相対運動するもの
である。更に、上記磁気ヘッド２を上記磁気ディスク１
の半径方向に移動させる手段、磁気ヘッド２への記録再
生信号を処理する電子回路系、磁気ディスクｌを回転さ
せる電動機、上記諸手段を支持し磁気ヘッド２及び磁気
ディスク１を密封する容器により構成される。

次に上記従来例の動作について説明する。第４図におい
て、磁気ディスク１上に情報が記録されるが、その形態
は半径方向に磁気ヘッド２が移動し、複数の定められた
位置に円環状のトラック３を形成してなる。この結果、
磁気ディスク１上に大量の情報を収容するには、上記ト
ラックを密に配置する必要が生じる。一方、磁気ディス
ク１に対する磁気ヘッド２の相対的位置精度は種々の機
械構成要素の機械的精度及び温度による膨張収縮のため
に制限が存在する。従来例においては上記制限を打破す
るために、磁気ディスク面に予め磁気的に記録された位
置情報、いわゆるサーボ信号を記録し、該サーボ信号を
磁気ヘッド２により検出して磁気ヘッドと磁気ディスク
の相対位置を修正する方法がとられていた。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来例においては、予め磁気ディス
ク一枚一枚に高精度でサーボ信号を記録しておく必要が
あり、またサーボ信号が記録された領域には情報が記録
できないため、磁気ディスク面の冗長領域が増す欠点が
あった。

本発明は、上記従来例の欠点を除去するものであり、サ
ーボ情報の記録を一括生産方式で行ない磁気ディスクの
生産性を向上させると同時に、サーボ情報と本来の情報
記録領域を分離して磁気ディスク面の有効利用率を向上
させることを目的とするものである。

問題点を解決するだめの手段 本発明は、上記目的を達成するために、磁気ディスクの
ベース材を構成する非磁性体面上に微小な環状の溝部を
形成し、この溝部も含めてベース表面に磁気記録層を形
成するものである。

作　　用 本発明は上記した構成により、磁気ディスクの溝部に起
因する磁気的不連続によって磁気ヘッドに生じる誘起電
圧をサーボ情報として利用できる。

実施例 以下に本発明の一実施例の構成について、図面とともに
説明する。

第１図、第２図は本実施例における塗布型磁気ディスク
を示している。第１図、第２図において１０は非磁性体
からなるベースであり、このベース１０には連続してい
ない内環状の溝部１１が形成されている。上記溝部１１
の形成法は、特に限定されるものではないが、回転中の
上記ベースにレーザー照射により熱的に形成する方法、
あるいは、半導体的技術で用いられる湿式・乾式の選択
エツチングによる方法が一例として挙げられる。

特に、後者は一括生産方式の利点を有する。すでに説明
したように、上記円環状の溝部１１は適当な間隔で途切
れているが、上記の作製法の例ではいずれも、該不連続
部が容易に形成可能である。

以上のようにして作成したベース１０上に、通常の磁気
ディスク工程と同様に磁気塗膜１２を形成した場合、磁
気ディスク表面は平滑で、かつ、上記溝部１１内は磁性
塗膜１２にて充てんされた構造が実現される。

次に、上記の不連続な溝部１１により磁気ヘッドに電圧
が誘起される原理を再び第１図の磁気ディスク断面図と
ともに説明する。第１図において、磁気ディスク１３は
磁気ヘッド１４によシ予め一様に磁化される。次に、再
生時においては磁気ヘッド１４は溝部１１．あるいは溝
のない部分１５においては、一様な磁束を検出しており
、再生巻線に電圧は生じない。しかしながら、溝部１１
と溝のない部分１５との境界においては磁束量が不連続
に変化するため、磁気ヘッド１４は通過時にパルス性電
圧を誘起する。以上のようにして、磁気ヘッド１４が不
連続な円環状溝部の上を走行する際には、不連続点に対
応してパルスが磁気ヘッド巻線に誘起される。

次に、上記不連続溝部からの信号をサーボ信号として利
用する一実施例について第２図とともに説明する。第２
図は磁気ディスク１３の正面図であり、不連続な円環状
の溝部１１ａ、ｌｌｂ・・・が適当な間隔で配置形成さ
れる。磁気ヘッドのトラック１６は上記２本の溝部１１
ａ、ｌｌｂの間に位置する。更に、上記円環状溝部１１
ａ、ｌｌｂ・・・は磁気ディスク内側はその不連続の頻
度が高く、逆に外側では該頻度が低く形成される。この
ような構成において、磁気ヘッド１４が正規位置よシ内
側にずれた場合には、上記不連続円環状の溝部１１ｂよ
シ高頻度で磁気ヘッド１４にパルスを発生する。逆に外
側にずれた場合は、低頻度のノくルスが磁気ヘッド１４
に誘起される。上記ノ（ルスは適当なフィルタにより、
本来の記録された情報と分離可能であり、分離されたパ
ルスはサーボ信号として周波数弁別回路により、トラッ
クずれの方向の検出が可能である。又、トラックずれの
大きさについては、上記パルスの電圧の大きさによシ検
出可能である。

磁気ディスク装置においては、通常、情報を記録したト
ランク間にガートバンドと呼ばれる一定の空隙を設ける
のであるから、本実施例における不連続の円環状の溝部
１１ａ、ｌｌｂ・・・は上記ガートバンド内に配置して
磁気ディスク面の有効利用率を何ら損うことはない。

又、本実施例においては、サーボ信号として周波数弁別
する方法を一例として示したが、不発明における円環状
溝部の不連続性は任意であって、サーボ信号情報として
種々方式を用いることが可能である。たとえば、不連続
部分を磁気ディスク上の円周位置方向の特定位置に設け
、磁気ヘッドに誘起されるパルスの位相情報として検出
することも可能である。

以上、塗布形磁気ディスクに本発明を適用した例につい
て説明したが、次にメッキ法、スパッタ６　法等による
連続金属薄膜を磁性膜として用いた磁気ディスクに本発
明を適用した例を第３図とともに説明する。

第３図において、磁気ディスクベース１０の表面上に不
連続な円環状の溝部１１を設けた後に、メッキ法・スパ
ッタ法あるいは蒸着法等により強磁性体からなる薄膜１
７を表面に被着せしめる。

上記薄膜１７は通常１μｍ以下の微小厚みを有しており
、かつ、上記作製洗上の性質より、上記強磁性薄膜１７
の表面は、上記磁気ディスクベースに予め設けた溝部形
状に従う形状で同様に溝が形成される。

上記構造の磁気ディスクを磁気ヘッド１４によシ予め一
様に磁化しておく。次に、再生時においては磁気ヘッド
１４は、溝部１１あるいは溝のない部分１５においては
一様な磁束を検出しており、再生巻線に電圧は生じない
。しかしながら、溝部１１と溝のない部分１５との境界
においては、磁気ヘッド１４からみた磁気ディスクの磁
性薄膜位置が急峻に変化するため、磁気ヘッドの再生巻
線にパルス性電圧を誘起する。以上のようにして、磁気
ヘッドが不連続な円環状溝部１１の上を走行する際には
、該不連続点に対応してパルスが磁気ヘッド巻線に誘起
される。このようにして誘起されたパルスは上述の塗布
形磁気ディスクと同様の手順でサーボ信号として利用さ
れる。

発明の効果 本発明は上記のような構成であシ、以下に示す効果が得
られるものである。

（ａ）　　従来、高精度な書き込み装置を要していたサ
ーボ信号の書き込みが不要となシ、磁気ディスクペース
上に一括生産方式で実現される手段によυサーボ信号が
得られるので、生産容易で量産性に優れる利点を有する
。

（ｂ）　　従来記録面上に占有領域を要していたサーボ
信号の記録領域が不要であシ、磁気ディスク面の有効利
用率が向上する利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における磁気ディスク装置の
一部の断面図、第２図は同磁気ディスク装置の磁気ディ
スクの正面図、第３図は本発明の第２の実施例における
磁気ディスク装置の一部の断面図、第４図は従来の磁気
ディスク装置の斜視図である。 １０−・・ベース、１１．ｌｌａ、ｌｌｂ　・＝溝部、
１２・・・磁性塗膜（磁気記録層）、１３・・・磁気デ
ィスク、１４・・・磁気ヘッド、１５・・・溝のない部
分、１６・・・トラック、１７・・・強磁性薄膜（磁気
記録層）。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 非磁性体からなるベースの表面上に、このベースの円周
   方向に不連続な円環状の溝部を形成し、かつ、この溝部
   を有するベースの表面に強磁性体からなる磁気記録層を
   被着させてなる磁気ディスクを使用することを特徴とす
   る磁気ディスク装置。