JPS6117400B2 - - Google Patents

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JPS6117400B2
JPS6117400B2 JP52130462A JP13046277A JPS6117400B2 JP S6117400 B2 JPS6117400 B2 JP S6117400B2 JP 52130462 A JP52130462 A JP 52130462A JP 13046277 A JP13046277 A JP 13046277A JP S6117400 B2 JPS6117400 B2 JP S6117400B2
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JP
Japan
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signal
frequency
circuit
television signal
sampling
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JP52130462A
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Taro Kawamoto
Takashi Fujio
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Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Publication of JPS5464412A publication Critical patent/JPS5464412A/ja
Publication of JPS6117400B2 publication Critical patent/JPS6117400B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、テレビジヨン信号をその占有周波数
帯域幅より狭い周波数帯域幅の伝送路(または記
録装置)により伝送(または記録)するテレビジ
ヨン信号伝送方式に関するものである。
テレビジヨン信号を伝送する場合、伝送され受
信側における受像機で得られた再生画像の画質を
高品位に保つて、しかも伝送路の伝送帯域幅を狭
くしようとする努力は従来より継続して行われて
いて、とくに近年のように高精細度テレビジヨン
信号のごとく画像信号の情報量が増加している時
期にあつてはもちろん、将来ますますその必要性
が大きくなることは疑いない。
現在のわが国におけるテレビジヨン放送の標準
方式に採用されている、1枚のテレビジヨン画像
(フレーム画像)を互いに僅か垂直方向に走査位
置をずらした2枚の画像(フイールド画像)で構
成する、いわゆる2:1ラインインタレース(線
飛越走査)も限られた帯域幅の伝送路でできるだ
け良質のテレビジヨン画像信号を伝送するための
一方法であり、ラインインタレースせずに1枚の
テレビジヨン画像(フレーム画像)を伝送する
と、視聴者にフリッカーを感じさせないようにす
る必要から、現在方式の1フイールド画像を伝送
する期間中に1枚のフレーム画像を構成する走査
線信号のすべてを伝送しなければならず、これに
より水平走査周波数は現在方式の2倍となり、し
たがつて、その信号を伝送する伝送路の帯域幅も
現在方式の2倍の帯域幅を必要とすることにな
る。よつて、現在方式では2:1ラインインタレ
ースによつて伝送路の帯域幅を1/2に節減してい
ることがわかる。以上のように2:1ラインイン
タレースの有効性は現在広く認められており、テ
レビジヨン放送にだけでなくテレビジヨン電話、
工業用テレビジヨンでも採用されており、また将
来実現が期待されている高品位テレビジヨンシス
テムを考える時もその技術は基本となる。
上記2:1ラインインタレースに加えてさらに
伝送路の帯域幅節減をすすめるために、水平走査
線方向にもドツト状に点飛越しをして走査・伝送
することにより、一層の節減効果を得ようとする
試みもまた古くからあり、各種方法が提案されて
いる。このように2:1ラインインタレースに加
えてさらに水平走査線方向にもドツト状に点飛越
走査をして一層の帯域幅節減の効果を得ようとす
る時、テレビジヨンカメラから陰極線管等を用い
た画像表示装置までの電子装置の構成、とくに上
記カメラおよび画像表示装置の電子ビーム偏向に
関する部分は通常のごとくとし、テレビジヨンカ
メラで得られた撮像出力信号の方を特定周波数の
サンプリングパルスでサンプリングすることによ
つて実現することが多い。それは偏向そのものを
変化させて同等の効果を得るよりも簡便であり、
また通常のテレビジヨンカメラの出力信号に対す
る信号処理のみで行え、カメラ本体には何ら手を
加える必要がないことによる。
また、伝送帯域幅の節減効果を期待する点にお
いて上述のサンプリングによる点飛越走査・伝送
と本質的に同一概念ではあるが、必然的にサンプ
リングを伴う伝送方式、例えばパルス振幅変調、
パルス幅変調、などによるテレビジヨン信号の伝
送方式、もしくは同じくテレビジヨン信号のパル
ス符号化変調による伝送などにおいて、そのサン
プリングパルスを人間の視覚特性やテレビジヨン
信号特有の性質を利用して、同信号の占有周波数
帯域幅の上限周波数の2倍の周波数以下に設定
し、伝送帯域の節減の効果をはかる試みもある。
これは近年“サブナイキストサンプリング”と称
されているものである。
以上説明したように点飛越走査は点飛越サンプ
リングによりテレビジヨン信号そのものを、アナ
ログ信号の次元で信号の帯域を圧縮しようとする
ものであり、また、必然的にサンプリングを伴う
振幅もしくは幅にかかわるパルス変調、またはパ
ルス符号化変調などにおいては変調された次元で
伝送帯域を圧縮するものであり帯域圧縮の考え方
においてこれらは本質的に同一のものである。本
発明はこの時のサンプリングの態様をいかになす
かもその一要素であり、その点につき、本発明に
おけるサンプリングの作用、効果等を詳細に説明
するが、以下では、とくにテレビジヨン信号に対
し上記アナログ信号の次元で行う点飛越走査の実
施例をもとに説明する。
なお、以下の説明では、すべてテレビジヨン信
号を受信側に伝送する場合をとりあげたが、これ
は信号をテープやデイスク等の記録媒体に記録す
る場合であつてもテレビジヨン信号の本発明にか
かわる処理プロセスは全く同じである。
本発明のサンプリングによる点飛越走査の説明
に入る前にまず従来のこの種点飛越走査について
説明する。
第1図は従来の点飛越走査の態様を模示的に示
した図であり、同図中丸印は画像を構成する画素
を示し、その中の数字は当該画素が伝送される時
期をテレビジヨン画像のフイールド番号で示して
いて、たとえばその数字が3であれば、第3フイ
ールド目において当該画素が伝送されることを示
す。また、丸を連結する横の線(実線および破
線)は水平走査線を表わし、とくに実線は第1お
よび第3フイールドを、また点線は第2および第
4フイールドをそれぞれ表わしている。この第1
図示の点飛越走査により得られるテレビジヨン画
像は、すべての画素が4フイールド(すなわち、
2フレーム)期間かかつて伝送され、とくに、縦
方向に並んだ各画素について着目すると、下から
順に第1フイールド、第2フイールド、第3フイ
ールド、第4フイールドの時期においてそれぞれ
伝送され、その結果、形成された表示画像は画素
のドツト状模様が下から上へ流れて見えることに
なる。これは、テレビジヨン放送において視聴者
に対し不自然感を与え、高品位画質たり得なくな
る。このことは、第1図示の点飛越走査における
画素の時間的、空間的伝送順序をサンプリング周
波数Sを用いて表現すれば、サンプリング周波
Sが水平走査周波数hの1/2の奇数倍((n+
1/2)h:ただしnは正の整数)であることを考え ると、現在の標準テレビジヨン方式におけるカラ
ーサブキヤリア周波数の画面上での流れの様子か
ら容易に類推できよう。
この種従来の点飛越走査は、その本来の目的、
すなわち伝送帯域幅を節減するだけでなく、高品
位画質を確保するために、1枚のテレビジヨン画
像(フレーム画像)中に占める画素数をできるだ
け多くし、その代わり、1枚の画像を伝送するの
にかなりの長時間(上述の例では4フイールド期
間)をかけるようにしていたがために、画素のド
ツト状模様が流れて見えるなどの欠点を生じてい
た。
本発明は、上述の欠点を除去し、かつ画像情報
の動きに応じて人間の視覚特性に適合した信号の
伝送形態をとり、しかも伝送帯域幅の節減の効果
も充分に発揮しうる点飛越走査を実現するため
に、従来の点飛越走査の概念、すなわち、点飛越
走査でテレビジヨン画像信号を伝送する時、4フ
イールド期間かかつて1枚の画像を伝送するとい
うように、画像の伝送速度を下げてその代わり、
1枚の画像中の画素は全て伝送することで画質を
低下させることなく帯域節減の効果を上げる、と
いうことも打破り、1画像中の画素の総数を減ら
しても空間的に相互に補間し合う画素の配列を採
用し、画像伝送の一巡時間を短かくした方が視覚
的に妨害(画質低下)が少なくなる。また、帯域
節減の効果も充分に上がるということに着目して
なしたものであり、従来にない点飛越走査を実現
可能なテレビジヨン信号伝送方式、具体的には、
サンプリングパルスの位相および周波数の選定方
法を提供するものである。
なわち、テレビジヨン信号をその占有周波数帯
域幅より狭い周波数帯域幅の伝送路(または記録
装置)により伝送(または記録)するテレビジヨ
ン信号伝送方式において、前記テビジヨン信号の
送信側にテレビジヨン信号における画像情報の動
きの有無を判定する回路を備え、当該回路出力に
より前記画像情報に動きがあると判定したときは
前記テレビジヨン信号をそのままサンプリングす
ることなく前記伝送路(または記録装置)に送出
(または記録)し、前記回路出力により前記画像
情報に動きがないと判定したときには、前記テレ
ビジヨン信号の占有周波数帯域幅の上限周波数よ
り高く、かつ、その2倍の周波数より低い周波数
を有し、位相および周波数がn,mをそれぞれ任
意の正の整数(mについては零を含む)とし、
hFをそれぞれテレビジヨン信号の水平走査周
波数およびフイールド周波数としたとき、テレビ
ジヨン信号のフイールド単位で位相を180゜推移
するとともに周波数nhとするか、または、位
相は連続とし、周波数をnh±(m+1/2)Fとす るように選定したサンプリングパルスを用いて前
記テレビジヨン信号をサンプリングし、その得ら
れた信号をそのまま、もしくは低域通過フイルタ
を介して前記伝送路(または記録装置)に送出
(または記録)するようにしたことを特徴とする
ものである。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
第2図は本発明伝送方式において使用するサン
プリング方法による点飛越走査の態様を模示的に
示す図であり、第1図の場合と同様丸印は画像を
構成する画素で、その中の数字は当該画素が伝送
される時期をフイールド番号で示している。第2
図から明らかなように、本発明に使用する点飛越
し走査によれば、1枚のテレビジヨン画像(フレ
ーム画像)を構成する全ての画素が伝送されるの
に要する時間は2フイールド期間であり、第1図
に示した従来の点飛越走査に比して半分の時間に
短縮される。なお、第2図においては、伝送すべ
き画素数は第1図示の従来の態様に比らべて少な
いが、第1図に見られるように画素の配列が連続
して伝送フイールド順に並ぶことがないので画素
のドツト模様が流れて見えたりして画質低下を起
す恐れがない。
次に、第2図示の点飛越走査を行う方法、およ
び、そのための回路構成について説明する。
第1図示の点飛越走査のサンプリングパルスの
周波数Sは、前述したように S=(n+1/2)h ただし、nは正の整数、hは水平走査周波数で
あつたが、本発明において使用する第2図示の点
飛越走査のサンプリングパルスの周波数SS=nh (この場合、フイールド単位で、すなわち、第
1フイールドと第2フイールドとの相互間におい
て位相を180゜異にする。) もしくは、 S=nh±(m+1/2)F ただし、n,mは正の整数(mについては零を含
む)、hFはそれぞれ水平走査周波数および
フイールド周波数であり、本発明によれば単にサ
ンプリングパルスの位相および周波数を上記のよ
うに設定するだけで、信号処理は従来の点飛越走
査と同様であり、以下に説明する回路構成を有す
る送信装置および受信装置をもつて行うことがで
きる。
なお、本発明により選定した位相および周波数
を有するサンプリングパルスを用いて点飛越走査
して得られたテレビジヨン画像においても画素の
縦方向配列は水平走査線に直交するようにしたい
ので、本発明におけるサンプリングパルスの周波
Sをnh±(m+1/2)Fに設定したときに は、mの値はもともと1フイールド内の水平走査
線の数(現行方式では=2625)より充分小さい数
にするが、さらに小さい値に選ぶか、好ましくは
零とするのがよい。
第3図aおよびbは本発明により選定したサン
プリングパルスを適用して、モノクローム(白
黒)テレビジヨン信号をサンプリングし、帯域制
限して送信し、受信する送信機および受信機の回
路系統図をそれぞれ示す。また、第4図の信号ス
ペクトル図は第3図aおよびbの各部における信
号スペクトルを示し、第5図は送信機の出力側に
得られる伝送されるべき帯域制限信号の信号波形
の一部を示す。
第3図aにおいて、テレビジヨンカメラ等信号
源1からの撮像出力信号である2:1ラインイン
タルースモノクロームテレビジヨン信号をサンプ
リング回路2に供給し、上述の周波数および位相
を有しタイミングパルス発生回路3で発生したサ
ンプリングパルスSを用いた前記モノクローム
テレビジヨン信号をサンプリングする。このタイ
ミングパルス発生回路3は、同期信号発生回路4
にて発生し、信号源1の電子ビームを偏向するた
めの水平および垂直駆動パルス等の駆動パルスに
よつて共通に駆動され、上記サンプリングパルス
Sのみならず、サンプリングパルスSの周波数
の1/3の周波数を有するパルス(1/3Sパルスと
称する)および後述するバーストブラツグパルス
(BFP)をも発生する。タイミングパルス発生回
路3における安定なパルスの発生機構は、周知の
APC回路を用い、当該回路3の出力パルスの周
波数および位相を前述の水平および垂直駆動パル
スの周波数および位相と一定の関係に保つように
制御を行う。最も簡単に当該回路3を構成するに
は、水平駆動パルスをもとにnhの周波数のパ
ルスを発生させ、これを垂直駆動パルス1個毎に
(すなわち1/60秒間隔で)、180゜位相を交代させ
てサンプリングパルスSを得ることができる。
この時サンプリングパルスSの周波数範囲は、
伝送したいテレビジヨン信号の帯域の上限周波数
vとその2倍の周波数2vとの間で周辺条件に
応じて選ぶ。たとえば、vよりも狭い伝送帯域
Bがテビジヨン信号の伝送帯域幅として与えら
れ、その帯域内で当該信号を伝送したい場合は
S=2Bに選ぶ。またVまでのテレビジヨン画
像信号を出来るだけ狭い伝送帯域で伝送したい場
合には、許容できる画質の得られる範囲でV
近いS(但し、SV)を選べばよい。
このようにVS<2Vの範囲における上
記特定周波数を有するサンプリングパルスS
第4図に示す帯域特性の信号源1の出力をサン
プリングすると、周知ようにサンプリング回路2
の出力信号のスペクトルは第4図に示したよう
になる。第4図において破線はサンプリングパ
ルスSによるサンプリングの第1次下側帯波を
示すが、これが原信号のスペクトル(第4図)
と重なり合う部分が生ずる。破線で示したスペク
トルは原信号とは形を変えてはいるが、原信号に
含まれる情報は全て含んでいる。したがつて、サ
ンプリング回路2の出力信号を低域通過フイルタ
ー5に導いてその信号帯域を周波数B=1/2S
の帯域で制限して第4図に示すスペクトルの信
号としてもそこには原信号(第4図)のB
Vまでの情報が変換された形で含まれる。した
がつて、送信側ではこれを送信信号として受信側
に伝送し、受信側では、その受信信号を、送信側
で用いたのと同じサンプリング周波数のサンプリ
ングパルスSでサンプリングすることにより、
最終的に送信側におけると同じ第4図の信号を
再現することができる。
但しそのためには、受信側で送信側と同期した
サンプリングパルスSを再生する必要がある
が、第3図aにおける6,7の回路部分はそのた
めに付加されたもので、タイミングパルス発生回
路3において、サンプリングパルスSをその1/3
の周波数にカウントダウンした1/3Sパルスと水
平駆動パルスをもとにカラーテレビジヨンにおけ
ると同様のバーストフラツグパルスBFPを発生さ
せ、これらパルスをバースト発生回路6に供給
し、その出力側に1/3Sパルスが水平帰線期間の
バツクポーチ区間の1部にだけ存在するバースト
状信号を得て、低域通過フイルター5より供給さ
れ、部分折り返し信号を含む帯域制限された信号
(第4図とともに加算回路7に供給して、当該
回路7の出力信号を、その水平帰線線期間におい
て第5図示の如き波形に構成する。
受信側においては、第3図bに示すように、受
信信号を信号復元用のサンプリング回路8だけで
なくバースト抜取り回路9および抜き取りパルス
発生回路10にも供給し、回路10においては受
信信号の水平同期信号からバースト抜き取りパル
スを発生させ、これをバースト抜取り回路9に供
給することで、受信信号から前述のバースト状信
号を取り出す。次に、そのバースト状信号を参照
信号として、位相比較回路11の一方の比較入力
端子に供給し、他端の比較入力端子には発振回路
12の発振出力(発振周波数S)を1/3カウンタ
ー13を介して供給し、これら回路9,11,1
2,13は自動位相制御ループを構成する。な
お、発振回路12は電圧制御発振器(VCO)の
構成とし、その出力側には周波数位相制御された
周波数Sなるサンプリングパルスを発生し、そ
のサンプリングパルスをサンプリング回路8に供
給して、受信信号をサンプリングする。その結果
得られた信号は第4図に周波数スペタトル表示
される如き信号である。この第4図中、破線は
第4図におけると同様、第一次下側帯波であ
る。これをサンプリング回路8に後置した低域通
過フイルター14に通じ周波数Vで帯域制限
し、第4図に示す信号を得、これを映像モニタ
ー15に供給して画像表示する。この信号は(
SV)〜Vの間に、破線で示した不要なスペ
クトル成分を含んではいるが、それは原信号の
Vまでの帯域の信号をBVなる帯域Bの信号
に変換して伝送した結果得られた信号である。
上述例に於てはバースト状信号の周波数を1/3
Sとして説明したが、これも伝送帯域幅B=1/
2Sまでの範囲であれば任意に1/nS(nは正
の整数)の周波数に選んでもよい。実用上は、
B=1/2Sで−3dB位の伝送とするものが多いこと から1/2Sをバースト信号として使用することも
できる。また、nの大きい方にも限界があり、位
相比較のための参照信号しては、バースト信号と
して1/nSの正弦波が1サイクルは必要であ
り、それ以下の低い周波数は使用できないのは当
然である。
なお、本発明におけるサンプリング周波数S
を、S=nh(θ=0゜)第1フイールド nh(θ=180゜)第2フイールドに選んだ場
合には、送信側で、たとえば第1フイールドでは
水平または垂直駆動パルスの立下りとサンプリン
グパルスSの立上りを一致させるような規定を
設けておけば、受信側でも分離した同期信号から
同じSを再生できるから受信側にS再生のため
のバースト信号を伝送する必要はない。
以上の説明は、アナログ信号の次元でテレビジ
ヨン信号を変換し、帯域節減をはかるものである
が、テレビジヨン信号を各種パルス変調もしくは
パルス符号化変調して伝送(または記録)する場
合のように、必然的にサンプリング手段を含む伝
送(または記録)方式では、更に容易に本発明を
実施でき、効果も発揮しやすい。通常のテレビジ
ヨン信号のバルス符号化変調による伝送方式にお
いて、サンプリング周波数Sを本発明で選定す
る関係となるように選ぶだけでよく、他の構成は
通常の実施例と全く変らないのでその説明を省略
する。
次に本発明で選定したサンプリングパルスを用
いた場合と従来方式の場合の両サンプリング方式
における周波数スペクトルの違いについて比較す
ると、第6図aおよびbに点飛越しサンプリング
してスペクトルが重なり合つた部分の様子を、そ
れぞれ本発明および従来に対応させて示す。同図
中破線はサンプリングによる第一次下側帯波であ
る。この第6図aおよびbから明らかなように、
第6図aに示す本発明の場合には(n+1/2)h (nは正の整数)の部分が空いているので、その
部分に周波数インターリーブして色信号などを多
重伝送することができる。これを利用した、新た
な複合カラーテレビジヨン信号を伝送する場合の
送・受信装置の一構成例を第7図a,bに、その
信号スペクトルを第8図a,bおよびcに示す。
第7図aは本発明で選定したサンプリングパル
スによる点飛越しサンプリングを用いて輝度信号
の帯域を圧縮するととに、その輝度信号帯域内に
搬送色信号を多重する送信側装置(カラーエンコ
ーダ−)の一構成例であり、基本的には、輝度信
号が前述したモノクロームテレビジヨンにおける
実施例の処理を受けるほかは色信号部分について
は現在のNTSC標準カラーテレビジヨン信号の場
合に準ずる。すなわち、搬送色信号は本発明によ
る点飛越しを行うのでなく、単に多重するだけで
あるから色副搬送波の周波数SCと色信号の帯域
CBとは輝度信号との関係で選定される。たと
えば、第8図aおよびbに図示するように、搬送
色信号(以下単に色信号と称する)の搬送波周波
SCを輝度信号の伝送帯域B内もしくはその
帯域を一部越えた形に多重する。とくにこの帯域
外にSCを配置した場合には、その部分を完全に
遮断しないように注意する必要がある。また、こ
れらいずれの場合においても、輝度信号と色信号
の関係を周波数軸を拡大して見ると第8図cのス
ペクトル配置となつている。
第7図aにおいてカラーテレビジヨンカメラな
どの信号源101からの3原色信号R,G,Bは
マトリクス回路102によつて輝度信号Yと2つ
の色信号(それぞれC1信号、C2信号と称する)
に変換する。これら信号を、それぞれ低域通過フ
イルター103,104,105に加え帯域制限
して後、輝度信号Yについては、第3図aに示し
たと同様の信号処理を行う。またC1,C2信号に
ついては色信号変調回路106でカラー用同期信
号発生回路107で発生した周波数SCなる色副
搬送波SCを用いて標準カラーテレビジヨン信号
におけるように直角二相変調する。遅延回路10
8,109は、YおよびC1,C2各信号相互間の
遅延時間差補正のために挿入されたものである
が、これら遅延回路は必ずしも図示の個所に挿入
しなくとも、後述の加算回路114の各入力端に
おいて、マトリツクス回路102を同時に出力し
た信号が同時に到達するよう適宜の場所に挿入す
ればよい。
また、本例では、色副搬送波信号SCは第7図
aにおいてはカラー同期信号発生回路107から
供給するようにしている。実施しようとしている
カラー信号方式が固定的、全局的な場合はこれが
妥当である。しかし臨時的、局部的実施の場合に
は、カラーエンコーダー(本例装置)内に別に設
けた同期信号発生回路からの水平駆動HDパルス
を参照信号として取り込むようにし、さらに、自
動位相制御(APC)回路を持つサブキヤリヤ発
生回路を用意する必用があるが、これは簡単に実
施できる。
本例によれば、受信側で輝度信号および色信号
の双方を復調処理するために2種類のバースト信
号1/nSSCが必要となるが、考えられるバ
ースト信号形式を第9図a,bおよびcに示す。
第9図aは水平帰線期間のバツクポーチに時分割
挿入、bはaの形式では実施しにくいような場合
に採用が考えられる1水平走査期間毎に輝度信号
復調用、色信号復調用のバースト信号を交互に挿
入する方式、cは同一場所に両バースト信号を周
波数分離して多重する形式である。1/nSS
の関連、水平帰線期間のバツクポーチの長さ等
によつて上述した第9図a,b,cの方式のいず
れを採るのがよいかは一定しない。
第7図a,bにおいては、上記cの形式で両バ
ースト信号を伝送することとし、そのため、タイ
ミングパルス発生回路110の出力である1/3S
信号とカラー用同期信号発生回路107からの色
副搬送波信号SCおよびバーストフラツグパルス
BFPをバースト発生回路111に各供給し、その
出力端子から第9図cに示す形式のバースト信号
を取り出し、加算回路114において他の信号、
すなわち、輝度信号および同期信号SYNCと加算
して送信信号を形成するようにする。また同図に
おいて、回路112,113は第3図aにおける
サンプリング回路2および低域通過フイルター5
にそれぞれ対応するものである。なお、前述した
ように輝度信号用バースト信号の伝送はある条件
のもとに省略することも可能である。
第7図bは第7図aで得た複合カラーテレビジ
ヨン信号を最終的に3原色信号R,G,Bに戻す
復元装置の実施例を示し、同図において、破線で
囲んで示す部分150は、輝度信号Yと色信号G
とを受信入力信号から周波数分離して取り出す回
路部分であり、とくに、1ライン遅延回路20
1、減算回路202および加算回路203は周知
のくし形フイルターを構成し、減算回路202出
力および加算回路203出力側に入力信号中の
(n+1/2)hおよびnh成分がそれぞれ取り出さ れる。前者(n+1/2)h成分については、さら に、その低域周波数成分を低域通過フイルター2
04および減算回路205により除去して、色信
号Cが存在する(n+1/2)hの高域周波数成分の みを取り出す。その取り出された信号の周波数ス
ペクトルを、入力信号のスペクトルに対比して、
第10図cおよびaにそれぞれ示す。なお、遅延
回路206は遅延時間差補正用のものである。ま
た後者nhの成分については、低域通過フイル
ター204および加算回路207により、低域周
波数成分については前者の成分、すなわち(n+
1/2)h成分をも取り入れ、第10図bに示す周波 数スペクトルを有する輝度信号Yを取り出す。ま
た、遅延回路208も前述の遅延回路206と同
様遅延時間差補正用である。なお、第10図a′,
b′およびc′はそれぞれ第10図a,bおよびcに
対応し、周波数軸を拡大して示すスペクトル図で
ある。以上により、第8図a〜cに示すように、
周波数インタリーブされている受信入力信号から
輝度信号Yと色信号Cとが分離でき、それぞれ輝
度信号Yについては後述のサンプリング回路21
5、色信号Cについては後述の色信号復調回路2
16に供給して、送信側におけるY,C1および
C2を復元するようにする。
また、受信入力信号を同期分離回路209に供
給して分離取出した同期信号をもとに、パルス発
生回路210でバースト抜取りパルスを発生し、
そのバースト抜取りパルスを用いてバースト抜取
り回路211および212(これら回路はそれぞ
れのバースト信号に同調するフイルターを有す
る)でそれぞれ色信号用、輝度信号用のバースト
信号(第9図a〜c参照)を抜き取る。この時図
示のように輝度信号用バースト信号はYC分離回
路150を通らない直接の受信信号から抜き取る
が、その理由はS/nの周波数によつては、YC
分離回路150中のくし形フイルターでの減衰が
大きい場合もあるからである。これら得られたバ
ースト信号をもとに、サンプリングパルス再生回
路213で輝度信号サンプリング用のサンプリン
グパルスSを、色副搬送波再生回路214で色
副搬送波SCをそれぞれ再生する。さらに、これ
SおよびSCをそれぞれサンプリング回路2
15、色信号復調回路216に供給して送信側に
おける輝度信号、および色信号C1,C2を復元す
る。これら復元した信号を低域通過フイルター2
17,218,219で所定の帯域幅に制限し、
遅延回路220,221で信号相互間の遅延時間
差を補正して逆変換マトリクス222により、3
原色信号R,G,B信号を得る。更に必要によ
り、各色信号回路に挿入した帰線消去(BLK)
部整形回路223,223′,223″により
BLK部をきれいにして本例における復元信号と
する。
次に、本発明テレビジヨン信号伝送方式を実施
例につき説明する。すなわち、本発明方式は、以
上に説明したサンプリング方式を用いるととも
に、被写体の動きの有無を撮像画像信号から判別
して、動きのある画像または画像上の部分につい
ては、点飛越しサンプリングするかわりに、単に
伝送帯域を周波数1/2Sで制限したまま伝送(記
録形態にあつては記録)する方式としてもよい。
これは、動き部分の高域成分については点飛越し
サンプリングでは、もともと動き画像においては
画像の細部までは認識できないこととチラチラし
た妨害が目につきやすいためである。
第11図aおよびbは本実施例に使用する送・
受信装置の一例の回路構成図、第12図a〜hは
第11図aにおける各部信号波形図である。テレ
ビジヨンカメラ等信号源より得られた入力信号a
を1フイールド遅延回路301(出力波形を第1
2図bに示す)および引算回路302に供給して
互いに隣接するフイールド間における同一画素信
号のレベル差を求める。この時出てくる信号は、
ほとんど動きによるものであるから、その出力信
号の有無により動きが検知できることになる。引
算回路302の出力信号を帯域通過フイルター3
03で極めて低域のノイズ成および高域のノイズ
成分(第4図中V以上)を除去して(第12図
c、同拡大図g参照)後振幅比較回路304であ
る振幅以上のものを取り出してパルス成形する
(第12図h参照、なお、波形g,hは時間軸を
拡大して示してある)。
以後の信号処理としては2通りの方法が考えら
れるが、第1の方法は、垂直駆動パルス(第12
図d参照)の波形の立上りでリセツトされる計数
回路305で波形hに示すパルスの発生回数を1
垂直走査期間中の発生回数としてカウントし、そ
の出力を比較回路306により置数回路307に
設定されている所定の設定値Nと比較し、計数回
路305によるカウント値nがn≧Nとなる(動
きが多いと判断する)と第12図eに示すような
波形の信号が比較回路306から取り出される。
この信号と垂直駆動パルス(第12図d)とをゲ
ートパルス発生回路308に供給して第12図
に示す波形のゲートパルスを形成する。このゲー
トパルスによつて切替回路309を制御し、本発
明により入力テレビジヨン信号をサンプリングす
る期間としない期間とに切替えるようにする。例
えば第12図示の信号の場合、#1のフイールド
ではテレビジヨン画像信号はサンプリングされる
が、#2と#3のフイールドの画像信号はサンプ
リングされない。この時、受信側へ伝送する必要
のある、現在の送出形態がサンプリング方式か否
かを判定するための情報としてのサンプリング周
波数再生用バースト信号をその送出に関してゲー
ト回路310で制御する。なお、第11図aにお
いて、回路部分311から314までの部分は第
3図a中の回路部分2,5,6,7にそれぞれ相
当し、これらの部分についてはすでに説明したの
で、その説明は省略する。
なお、第11図aには第3の信号入力端子、す
なわち搬送色信号の入力端子があり、破線にて示
すように当該端子を介して搬送色信号が加算回路
314に供給される。
受信側において、第11図bに破線で囲んで示
す部分350は、第7図bに示した例における輝
度信号Y、色信号C分離回路150と同じ回路部
分であり、当該回路部分からの出力信号は輝度信
号であるとする。この輝度信号をサンプリング回
路315を介してサンプリングするか、あるい
は、そのまゝ出力信号として取り出すかは、前述
の送信側における信号の送出形態如何に依存し、
画像の動きがなく、したがつて、送出側において
サンプリングを行つている場合には、受信側でも
サンプリングをして信号の復元とする必要があ
る。送信側の説明において、受信側でサンプリン
グ方式か否かを判定するための情報として、バー
スト信号の送出を制御することを述べた。受信入
力信号はバースト抜取り回路316、同期分離回
路317および上記Y,C分離回路350に3分
して供給される。同期分離回路317で分離取り
出した同期信号をパルス発生回路318に供給し
てバースト抜取りパルスを発生し、その抜取りパ
ルスによりバースト抜取り回路316を制御して
バースト信号を取り出し、これをサンプリングパ
ルス発生回路319に供給して信号復調用のサン
プリングパルスを発生する。他方、バースト信号
はバースト有無判定回路320にも供給され、そ
の出力をゲートパルス発生回路321にて1走査
線期間ホールドするようにして、そのホールドし
た信号を制御信号として、切替回路322に供給
し、前記Y,C分離回路350から得られた輝度
信号をサンプリングするようにしたり、サンプリ
ングしないようにしたり切替回路322の切替接
点を切替える。また、図中323,324の回路
部分は第3図b中14,15に相当する部分であ
る。
なお、送信側で形成する受信部への切替え情報
としては、垂直帰線期間に、パルス又はバースト
状の信号を挿入する方法を採用してもよく、また
切替回路309自体もサンプリング回路311に
前置し、動き部分のあるフイールドは、1/2S
下の帯域に制限した信号、動き部分のないフイー
ルドでVに帯域の信号をサンプリング回路31
1に供給するようにしてもよい。また、以上の説
明では、1フイールド全体で差信号を計数して制
御をしているが、これは画面をいくつかに分割し
てその各々につき制御するうにしてもよい。ま
た、一走査線毎に切替えてもよい。さらにまた、
第11図aでは引算回路302の出力信号の内の
正極性のものしかカウントしていないが正負両方
の極性についてもカウントするようにしてもよ
い。
以上、サンプリングし、もしくはしないの2通
りの態様を切替るための第1の方法を詳細に説明
したが、第2の方法を以下に説明する。
第2の方法は、第11図aにおいて振幅比較回
路304からのパルス(第12図h)を制御信号
として切替回路309を制御する方法である。こ
れによれば、1走査線期間の中でも動いている部
分のエツジ部分などだけ、サンプリングされない
画像が伝送される。受信部へ伝送すべき切替情報
は、前記第12図hの波形の信号で周波数n
正弦波を搬送波として変調した信号を用い、これ
を帯域制限されたテレビジヨン信号に重畳して多
重伝送する。また、搬送波の周波数nは、伝送
信号帯域の上限よりやや上に設定するものとす
る。また、この切替情報を送るためにあまり広い
帯域は無駄であるので、低域通過フイルターを振
幅比較回路304と上記搬送波nなる変調器と
の間に挿入して信号の波形をなまらせ、切替をソ
フトに行うのが好ましい。受信側では、帯域通過
フイルターとエンベローブ検波回路とを縦続接続
して切替パルスを再生するようにする。以上の動
作を行うための送信側および受信側装置の一構成
例を第13図aおよびbに示すが、同図において
は、第11図aおよびbに共通する部分は省略
し、切替回路309および322を制御する部分
の回路構成のみを示し、図中325,326,3
27および328はそれぞれ低域通過フイルタ
ー、変調器、帯域通過フイルターおよびエンベロ
ーブ検波回路である。
さらにまた、受信側で、1フイールド遅延回路
を持つことを許せば、送信側と同様、動き情報を
取り出すことも可能である。この場合上記挿入し
た信号等の情報を送る必要はない。この例を第1
4図に示す。第14図は受信側装置を示すもので
あるが、単に1フイールド遅延回路を具え動き情
報を取り出すのみならず、これを積極的に利用
し、再生画像の歪を補正するようにしたものであ
る。ここに、歪とは第4図eに示した再現画像の
周波数スペクトルのうち破線で示したスペクトル
成分が存在することである。このスペクトル成分
の詳細な周波数関係は、第6図aを参照すること
により、実線の所望信号のスペクトルとの関係が
明らかである。第14図において、受信入力信号
はサンプリング回路401でサンプリングし、低
域通過フイルター402でVの帯域で帯域制限
する。次に、この帯域制限された信号を破線45
0で囲まれ、1フイールド遅延回路403より加
算回路408までで構成され、その周波数特性が
60Hz毎に周期的に利得変化するくし形フイルター
に供給し、不要スペクトル成分、すなわち、上記
破線で表わした周波数成分を取り除く。このくし
形フイルターの利得特体を第15図a,cに示
す。なお、第15図bにはサンプリング信号の周
波数スペクトルをフイルタ特性に対応している。
上記くし形フイルター450の動作原理は、第
7図bにおけるh周期のくし形フイルターから
容易に推察できるものであるが、簡単に説明すれ
ば、同フイルターの入力信号を1フイールド遅延
回路403、引算回路404および加算回路40
5に3分供給し、引算回路404の出力信号およ
び加算回路405の出力信号として互いに180゜
位相の異なる(それぞれ第15図bに実線および
破線で示すスペクトル成分に対応)60Hzのくし形
フイルター出力が得られるが、本実施例ではとく
にフイルター全体の利得特性を第15図示のよう
SV以下の低域部ではオールパスの特性と
するために、引算回路404の出力側に低域通過
フイルター406を配置し、その出力信号と遅延
時間差補正用の遅延回路407を通した信号とを
加算回路408で加算するようにする。また、第
14図においては、引算回路404の出力信号
(第15図bに破線で示すスペクトル成分に対
応)を一部取り出し、極めて低域の周波数成分か
ら周波数SVまでの成分を通過域とする帯域
通過フイルター409、振幅比較回路410およ
低域通過フイルター411に通し動き部分判定信
号を取り出し、これにより、切替回路412を制
御している。すなわち、動きのあるときには送信
側でサンプリングを行わないが、動きのあるテレ
ビジヨン信号に対しては、第15図bの実線で示
すスペクトル成分以外に破線で示すような多くの
成分が生じている。一方、動きがないときは、も
ともとの信号に第15図bの実線で示すスペクト
ル成分しか有していないが、送信側および受信側
におけるサンプリングにおける第15図bの折返
しスペクトルが、周波数SV以下の帯域には
現われないという性質を利用して切替回路412
を制御するための情報を送信側から送出する必要
がないという利点がある。また、この方法を加算
回路408の出力信号、すなわち、回路401に
よりサンプリングした信号を第15図示の特性の
くし形フイルターに通して得られた信号に対して
適用することもできる。すなわち、周波数S
Vまでの低域成分が受信側でのサンプリングに
よつてVSの周波数帯域に折返り、動きのあ
る場合、第15図cのくし形フイルターのV
S帯域に信号が表われる(動きのない場合には
現われない)ことを利用してもよい。
このように、切替回路412の制御に関して
は、送信側と同一方法とする必要はあるが、上述
のように振幅比較回路出力をそのまま、もしくは
低域通過フイルターを介して切替制御用信号とし
て用いるか、または、第11図aに示すごとく振
幅比較回路出力を、さらに計数回路に供給して得
られた計数値が所定の値を越えるか否かにより切
替の制御を行うようにしてもよい。
また、第14図示の場合、サンプリング回路4
01を駆動するためのサンプリングパルス再生回
路を省略してあるが、これは本実施例以前に用い
た同等の回路を使用するものとする。また、切替
回路412に供給するサンプリングされない信号
系統には、回路408の出力時点に時間合わせ用
遅延回路を設ける必要がある。
なお、本実施例(第14図示)および前述例
(とくに第11図a,bおよび第13図a,b)
において、動きの判別のために1フイールド遅延
に代えて1フレーム遅延回路を用いてもよく、ま
た、受信側に1フレーム遅延回路を使つても前述
と同様歪の補正も行うことができる。実際に、動
きの判定を行うには、周波数SV以下の帯域
で30Hzで繰り返すくし形フイルターを使用し、歪
の補正には、分割して1フイールド遅延回路か
ら、60Hzのくし形フイルターを構成すればよい。
第14図示の実施例においては、歪の補正、お
よび画像信号に対する動きの判定、判定出力によ
り、サンプリング、非サンプリングの切替を行う
方法をテレビジヨン信号がモノクロームテレビジ
ヨン信号であると想定して説明したが、カラーテ
レビジヨン信号の場合には、第7図a,bに見ら
れるように、輝度信号についてのみ上述の信号処
理を適用するのが好ましい。
以上説明した本発明伝送方式によれば、特にそ
のサンプリング方式についてみれば、従来のこの
種サンプリングが、その主目的である伝送帯域幅
の節減は達しながらも、受信側で再生したテレビ
ジヨン画像において画素のドツト模様が流れて見
えるという、きわめて重大な欠点があつたのを、
同様なテレビジヨン伝送方式において、サンプリ
ングパルスの位相および周波数を本発明で規定し
た前述したごとき選定の値に設定するだけで完全
に解消することができる。さらにまた、従来の方
式では、第6図bより明らかなようにカラーテレ
ビジヨン信号の伝送が不可能であつたが、本発明
によれば、伝送信号のスペクトル配置が第6図a
のようになり、nhと(n+1)hとの中間部
分、すなわち、(n+1/2)h部分に、現在の NTSC標準カラーテレビジヨン方式とまつたく同
様に色信号をインタリーブ多重してカラーテレビ
ジヨン信号伝送とすることができる。
また、第11図a,bに示した本発明の実施例
から明らかなように、本発明伝送方式では動きの
ある画像に対しては点飛越しは適当な方法ではな
く、むしろ通常のテレビジヨン信号をそのまま帯
域制限して伝送した方がよいことに基づいて、ゆ
つくりした動きを判定し、サンプリングすれば妨
害が目立つことが予測されるような場合には、サ
ンプリングを停止して伝送するようにしているた
め、動きに判う画質劣化が減少し、より良質の画
質を得ることが期待できる。また、第14図示の
例では、受信側装置に1フイールド遅延回路を用
いて再生画像の歪を補正するため一層良質の画像
となる。
以上、主としてアナログ信号の形態のテレビジ
ヨン信号に本発明を適用した場合について説明し
たが、テレビジヨン信号をサンプリングホールド
してデジタル符号化する場合のように必然的にサ
ンプリング手段を用いる信号処理、または伝送に
おいて、そのサンプリング周波数として信号周波
数帯域の上限からその2倍の周波数までの間のサ
ンプリング周波数を使用する限り、本発明により
選定したサンプリング周波数を用いることにより
最も画素劣化の少い信号処理、また伝送ならびに
記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の点飛越走査の態様を模示的に示
す線図、第2図は本発明伝送方式において使用す
るサンプリング方法による点飛越し走査の態様を
模示的に示す線図、第3図aおよびbはそれぞれ
本発明により選定したサンプリングパルスを適用
して点飛越しサンプリングを行つたモノクローム
テレビジヨン信号を送・受信するための送信機お
よび受信機の回路系統図、第4図は第3図aおよ
びbに示す回路系統図中の各部における信号スペ
クトル図、第5図は第3図aに示す送信機の出力
信号波形の一部を示す線図、第6図aおよびbは
それぞれ本発明で選定したサンプリングパルスを
用いた場合と従来方式の場合の両サンプリングに
よるりスペクトルが重なり合つた部分の様子を示
す線図、第7図aおよびbは選定したサンプリン
グパルスを用いて点飛越しサンプリングを行い複
合カラーテレビジヨン信号を伝送する場合の、そ
れぞれ送信側および受信側装置の一例の構成図、
第8図a,bおよびcは複合カラーテレビジヨン
信号伝送時の信号スペクトル図、第9図a,bお
よびcは複合カラーテレビジヨン信号の伝送に必
要なバースト信号の形式例を示す線図、第10図
a,bおよびcは第7図bに示す受信側装置の入
力信号および同装置中のYC分離回路出力におけ
る輝度信号、色信号をそれぞれ示す信号スペクト
ル図、第10図a′,b′およびc′はそれぞれ第10
図a,bおよびcの周波数軸を拡大て示すスペク
トル図、第11図aおよびbは本発明テレビジヨ
ン信号伝送方式のそれぞれ送信側装置および受信
側装置の一例の構成図、第12図a〜hは第11
図aに示す構成図中の各回路部分における信号波
形図、第13図aおよびbは第11図aおよびb
に代わる他の実施例の構成図、第14図は1フイ
ールド遅延回路を有する本発明による受信装置の
他の実施例の構成図、第15図は第14図に示す
受信装置中のくし形フイルターの利得特性を示す
線図である。 1……信号源、2,8……サンプリング回路、
3……タイミングパルス発生回路、4……同期信
号発生回路、5,14……低域通過フイルター、
6……バースト発生回路、7……加算回路、9…
…バースト抜取り回路、10……抜取パルス発生
回路、11……位相比較回路、12……発振回
路、13……1/3カウンター、15……映像モニ
ター、101……信号源、102……マトリクス
回路、103,104,105,113……低域
通過フイルター、106……色信号変調回路、1
07……カラー用同期信号発生回路、108,1
09……遅延回路、110……タイミングパルス
発生回路、111……バースト発生回路、112
……サンプリング回路、114……加算回路、1
50……YC分離回路、201……1ライン遅延
回路、202,205……減算回路、203,2
07……加算回路、204,217,218,2
19……低域通過フイルター、206,208,
220,221……遅延回路、209……同期分
離回路、210……パルス発生回路、211,2
12……バースト抜取り回路、213……サンプ
リングパルス再生回路、214……色副搬送波再
生回路、215……サンプリング回路、216…
…色信号復調回路、222……逆変換マトリク
ス、223,223′,223″……帰線消去部整
形回路、301……1フイールド遅延回路、30
2……引算回路、303……帯域通過フイルタ
ー、304……振幅比較回路、305……計数回
路、306……比較回路、307……置数回路、
308,321……ゲートパルス発生回路、30
9,322……切替回路、310……ゲート回
路、311,315……サンプリング回路、31
2,323……低域通過フイルター、313……
バースト発生回路、314……加算回路、316
……バースト抜取回路、317……同期分離回
路、318……パルス発生回路、319……サン
プリングパルス発生回路、320……バースト有
無判定回路、324……映像モニター、325…
…低域通過フイルター、326……変調器、32
7……帯域通過フイルター、328……エンベロ
ープ検波回路、350……Y,C分離回路、40
1……サンプリング回路、402,406,41
1,413……低域通過フイルター、403……
1フイールド遅延回路、404……引算回路、4
05,408……加算回路、407……遅延回
路、409……帯域通過フイルター、410……
振幅比較回路、412……切替回路、414……
映像モニター、450……くし形フイルター。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 テレビジヨン信号をその占有周波数帯域幅よ
    り狭い周波数帯域幅の伝送路(または記録装置)
    により伝送(または記録)するテレビジヨン信号
    伝送方式において、前記テレビジヨン信号の送信
    側にテレビジヨン信号における画像情報の動きの
    有無を判定する回路を備え、当該回路出力により
    前記画像情報に動きがあると判定したときは前記
    テレビジヨン信号をそのままサンプリングするこ
    となく前記伝送路(または記録装置)に送出(ま
    たは記録)し、前記回路出力により前記画像情報
    に動きがないと判定したときには、前記テレビジ
    ヨン信号の占有周波数帯域幅の上限周波数より高
    く、かつ、その2倍の周波数より低い周波数を有
    し、位相および周波数がn,mをそれぞれ任意の
    正の整数(mについては零を含む)とし、h
    Fをそれぞれテレビジヨン信号の水平走査周波
    数およびフイールド周波数としたとき、テレビジ
    ヨン信号のフイールド単位で位相を180゜推移す
    るとともに周波数nhとするか、または、位相
    は連続とし、周波数をnh±(m+1/2)Fとする ように選定したサンプリングパルスを用いて前記
    テレビジヨン信号をサンプリングし、その得られ
    た信号をそのまま、もしくは低域通過フイルタを
    介して前記伝送路(または記録装置)に送出(ま
    たは記録)するようにしたことを特徴とするテレ
    ビジヨン信号伝送方式。 2 前記動きの有無を判定する回路を、テレビジ
    ヨン信号のフイールドまたはフレーム周波数を繰
    返し周波数とするくし形フイルターを具えた回路
    をもつて構成したことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のテレビジヨン信号伝送方式。 3 受信側または再生側において、受信または再
    生入力信号をサンプリングして後、繰返し周波数
    をテレビジヨン信号のフイールド周波数とするく
    し形フイルターに通すことにより、復元信号の歪
    を補正するようにしたことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のテレビジヨン信号伝送方式。
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