JPS61172507A - 歯刷子等の植毛方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、刷子台の各毛孔内に毛束を迅速且つ確実に
植設し得るようにした歯刷子等の植毛方法に関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

一般に歯刷子等の植毛方法は、金属からなる平線を刷子
台の各毛孔内に強固に打込むことによって、該毛孔の底
面に毛束を挟止して固定するようにしたものであったか
ら、該平線の打込みの際に屡々毛孔壁面に亀裂が発生し
て不良品となる等、特に生産能率面で種々の問題が見受
けられた。

〔問題点を解決するための手段〕

このような実情に鑑み本発明は、ポリプロピレン等の熱
可塑性合成樹脂材で成型され、多数の毛孔を列設してな
る歯刷子等の刷子台に毛束を植設するに当たり、各毛孔
内に比較的緩く挿入されて毛束を仮固定し得るようにし
た金属平線を、上記毛束の仮固定後に高周波誘導電流を
通じて加熱し、その毛孔壁を溶融させることにより、該
樹脂の凝固を待って毛束を確実強固に植設するようにし
たものである。

〔作　　　用〕

本発明の植毛方法は、毛孔内に毛束を仮固定した金属平
線を帯熱させることにより、該毛孔壁等を溶融して上記
平線の固定を容易にするという作用を奏するものである
。

〔実　施　例〕

以下、本発明の植毛方法を図面に示す歯刷子に通用した
場合の実施例に従って更に具体的に述べると、１は例え
ばポリプロピレンによって成型された歯刷子主体であっ
て、多数の毛孔１゛を有する刷子台１ａとその一側に延
成される把柄１ｂとからなり、又２はナイロン繊維等の
毛束、３は上記毛孔１゛内に比較的緩（挿入されて上記
毛束２を仮固定可能とした金属平線である。

而して、実際に上記毛束を植設するに当たっては、例え
ば真鍮からなる平線３を毛束２と共に毛孔ｌ゛内に挿入
して該毛束２を仮固定した後、通常の高周波誘導加熱装
置を用いて上記刷子台１ａの裏面から高周波電流を誘導
させれば、電導性の良い上記金属平線３が高温度に帯熱
するから、これによって上記平線両端部の毛孔壁が溶融
しく上記毛束が熱可塑性合成樹脂の場合は、平線に接す
る毛束の一部も溶融状となることがある）、該溶融樹脂
が平線両側部分を包囲した状態となる。

従って、刷子台１ａに対する上記高周波電流を遮断して
放熱乃至は冷却することにより、上記溶融樹脂はそのま
ま凝固して上記平線を毛孔壁等に強固に支持するから、
該平線に仮固定されていた各毛束は確実に植毛されるこ
ととなる。

尚、この場合の金属平線３は上記実施例における真鍮な
どに限られず、電導性物質であれば自由に置換が可能で
ある。

〔発明の効果〕

以上述べた通り本発明の植毛方法は、各毛孔１゛内に金
属平線３を挿入して毛束２を仮固定した上、高周波電流
を誘導することによって加熱する金属平線３を介してそ
の両端部分の毛孔壁を溶融させ、その凝固を待って該平
線を固定させるものであるから、毛孔内に平線を強固に
打込むことによってのみ強力な植毛状態を維持しようと
する従来の方法に比べて、植毛が迅速且つ強力に行えて
不良品の発生が極めて少なく、歩留り及び生産能率の大
幅な向上が可能となる等、種々の優れた効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の植毛方法の実施品であって刷子台の一
部を切欠して示す歯刷子の側面図、第２図は金属平線３
の固定状態を示す刷子台の正面図である。 尚、図中１・・・歯刷子主体、１゛・・・毛孔、２・・
・毛束、３・・・金属平線。 以　　　上 特許出願人　　　　大平工業株式会社 代理人　弁理士　　小　原　　和　夫 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、多数の毛孔を列設してなる熱可塑性合成樹脂製の刷
   子台に毛束を植設するに当たり、各毛孔１′内に挿入さ
   れる金属平線３で毛束２を仮固定した上、該平線３に高
   周波誘導電流を通してこれを加熱し、その毛孔壁を溶融
   させて平線３を毛孔１′内に固定することにより毛束２
   を植設するようにした歯刷子等の植毛方法。