JPS6117038Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はOFケーブル用給油槽に用いる警報発
信装置の改良に関するものである。

OFケーブル用給油槽においては、油槽内にフ
ロートスイツチを設け、ケーブルの油漏れ事故に
よつて油槽内油面が下限油面にまで達したとき
に、フロートスイツチを作動させて、警報を発信
させることがある。

ところで、OFケーブル線路の施工後において
は、上記油槽の警報発信装置が正常に作動するか
どうかを点検することが必要である。

而るに、従来の警報発信装置においては、この
点検を行うには、油槽内の油を相当多量に抜き、
油槽内油面を下限油面にまで降下させなければな
らず、点検作業が著しくやつかいである。

本考案に係る油槽用警報発信装置は、上記の不
利を解消できる構成であり、油槽外に設ける油量
指示管の上端を油槽油面よりも上方の槽壁箇所に
連通し、油槽内にはフロートを、上記の油量指示
管には上記フロートの上下動に追従して上下動さ
せるように同フロートにワイヤーを介して連結し
た油量検出用重錘をそれぞれ収納し、上記油量指
示管の外部には、油槽油面の変動により上記の油
量検出用重錘が所定の位置に達したときに作動す
る警報発信用スイツチを設け、同油量指示管の下
端は点検用蓋で閉じ、上記油量検出用重錘には、
点検時に油量指示管下端から挿入する引張り用リ
ードを係止するためのフツクを取付けたことを特
徴とするものである。

以下、図面により本考案を説明する。

第１図において、１はOFケーブル用油槽であ
り、Ａは正常時の油面を示している。２は油量指
示管、例えば油面指示用目盛付き透明ガラス管で
あり、上端金具２１並びに下端金具２２がそれぞ
れパツキング３を介して気密に装着され、上端金
具２１は、油面Ａよりも上方の槽壁１１に横管２
０により連結されている。油槽１内と油量指示管
２とは、ワイヤーを引通し得るように連通されて
いる。下端金具２２は槽壁外面に支持されてい
る。

４は油槽内に設けた防波カバーであり、底壁４
１には、カバー４内と油槽１内とを連通するため
の孔４２が設けられている。５，５はカバー内に
取付けたフロートガイド軸、６はこれらのガイド
軸５，５に摺動自在に挿通したフロートである。

７は油量指示管２内に収納た磁石よりなる油量
検出用重錘（油量指示マークＭが付してある）で
あり、上記のフロート６にワイヤー８１，８２を
介して連結されている。９１，９２，９３並びに
９４はプーリーである。

これらプーリーのうち、プーリー９２は、第２
図に示すように二重プーリーとされており、共通
の回転軸９２０にプーリー９２１，９２２がそれ
ぞれ挿通され、各プーリー９２１，９２２の軸受
け管９３１，９３２が共通の回転軸９２０にビス
９４１，９４２で結着されている。第１図におけ
るワイヤー８１は上記二重プーリー９２の一方の
プーリー９２１に、ワイヤー８２は同二重プーリ
ー９２の他方のプーリー９２２にそれぞれ巻付け
られている。而して、各プーリー９２１，９２２
の上記ビス９４１，９４２によるセツト角（プー
リー回転角量）の調整によつて各ワイヤー８１，
８２の長さを調整できる。

第１図において、２４は油量指示管２に対する
透明又は窓付の保護カバーであり、上下金具２
１，２２間に取付けられている。１０は保護カバ
ー２４内に取付けた警報発信用スイツチであり、
磁石からなる検出用重錘７がこのスイツチ１０の
位置に達するとスイツチ１０が作動し、警報が発
信される。検出用重錘７とフロート６とは、全く
同様に上下移動し、上記スイツチ１０の位置は油
槽の下限油面に設定されている。従つて、油面が
下限油面に達すると警報が発信される。

１０１は油量指示管２の下端を開閉自在に閉塞
せる点検用蓋、７０は検出用重錘７に取付けたフ
ツクである。

上記の警報発信装置において、警報作動が正常
に行われ得るか否かを点検するには、油量指示管
２の下端を点検用蓋１０１取外しにより開口し、
この開口より引張り用リードを挿入し、そのリー
ド先端を検出用重錘７のフツク７０に係止し、上
記リードの引張りによつて検出用重錘を強制的に
降下させればよい。検出用重錘７のこの強制的降
下により、油槽内油面を正常時の油面に保持した
まゝで、従つて、油槽１内から油を抜取ることな
しに、警報発信作動の正常の可否を点検できる。

上述した通り、本考案に係る油槽用警報発信装
置においては、油量指示管の下端を開放し、検出
用重錘を引張り用リードによつて強制的に移動さ
せるだけで、警報発信作動の点検を行うことがで
き、油槽内油面を降下させる必要がないので、上
記点検を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る油槽用警報発信装置を示
す説明図、第２図は本考案装置において使用する
二重プーリーを示す説明図である。 図において、１は油槽、２は油量指示管、６は
フロート、７は検出用重錘、７０はフツク、８
１，８２はワイヤー、１０１は点検用蓋である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 油槽外に設ける油量指示管の上端を油槽油面よ
   りも上方の槽壁箇所に連通し、油槽内にはフロー
   トを、上記の油量指示管には上記フロートの上下
   動に追従して上下動させるように同フロートにワ
   イヤーを介して連結した油量検出用重錘をそれぞ
   れ収納し、上記油量指示管の外部には、油槽油面
   の変動により上記の油量検出用重錘が所定の位置
   に達たときに作動する警報発信用スイツチを設
   け、同油量指示管の下端は点検用蓋で閉じ、上記
   油量検出用重錘には、点検時に油量指示管下端か
   ら挿入する引張り用リードを係止するためのフツ
   クを取付けたことを特徴とする油槽用警報発信装
   置。